アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧
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「ホームズ」シリーズの最後の長編『恐怖の谷』を読みました。
「ホームズ」シリーズの長編って、あまり評価が高くないのですが、、、
長編の中では『バスカヴィル家の犬』と並んで、評価の高い作品です。
暗号文の解読から始まり、密室殺人での証言者の偽証を暴いて… と、「ホームズ」の活躍が存分に楽しめる作品になっているのは確かですね。(「ホームズ」が活躍するのは第一部だけですが… )
二部構成になっていて、第二部で事件の背景となった過去が語られ、しかも、それがアメリカでの出来事というのが「ホームズ」シリーズ処女作『緋色の研究』を思い起こさせました。
第一部と第二部が別々な物語として楽しめる構成とな -
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「ホームズ」シリーズは長編が4作あるらしいのですが、そのうちのひとつ『バスカヴィル家の犬』を読みました。
とても有名な作品で、探偵小説の最高傑作と呼ぶ人も多いとか。
先日読み終えた『回想のシャーロック・ホームズ』同様、少年時代に読んだことがある気がするのですが、、、
ほとんど記憶にないので、初めて読む感覚で楽しめました。
発表順では、「モリアーティ教授」との死闘を描いた『最後の事件』後、8年ぶりに発表された作品だったらしいですね。
でも、発表当時、1893年の『最後の事件』で「ホームズ」はライヘンバッハの滝で転落死していたことになっていたので、『最後の事件』より前の1889年の事件という設 -
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久々にホームズのシリーズ。
二部構成になっており、一部はホームズの推理で事件解決、二部は一部の事件の引き金になった過去の出来事が語られる。いつものホームズよりやや切れ味鈍め?な感じがしましたが、メインはタイトルになっている二部の「恐怖の谷」の方なのかも。すっかりホームズ物だってこと忘れて読んでしまった。ラストは見事などんでん返し。そして一部の事件に繋がって行く、という構成も好き。ホームズの活躍譚としてはやや物足りないけど、物語としては面白かったので満足です。
しかし最初にホームズに情報垂れ込んできたモリアーティの部下は一体何がしたかったのやら…?? -
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ネタバレシャーロック・ホームズシリーズの「四つの長編小説の中で、最も密度の濃い(裏表紙の内容紹介より)」とされる作品で、河出文庫の全集の2冊目です。
最初の作品(『緋色の習作』)が面白かったので、続けて読んでみました。
当時のイギリスの風俗や社会状況を反映した舞台背景や、推理だけでなく冒険の要素もあることで、人気を博していたことは容易に想像できます。
『緋色の習作』のころにくらべて、ワトスンとホームズの関係性(友情?)が深まっており、シリーズを通しての本作品の魅力の一つとなっていると思います。
一つだけ、気になる(というか、個人的に受け入れがたいと感じた)点を挙げるとすれば、インド人や「アンダマン諸 -
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ホームズの初登場作品。ホームズとワトスンの出会いと二人の最初の事件。
20年ぐらい前にシリーズ全作読んだはずなんだけど、すっかり内容を忘れてた。新訳だからか、記憶にあるよりも読みやすくなった印象。
海外古典ミステリーの素人探偵によくあるように、ホームズも自信家でちょっと偏屈で、なかなか自分の推理を口にしないんだけれど、ワトスン博士へのあたりがソフトなので、そんなに嫌な感じはしない。
犯人逮捕までを描いた第一部と、犯人の動機に関わる背景を描いた第二部との二部構成。
事件の背景については、現代の日本に生きる私たちにとっては現実味がなく正直理解しにくいところがある。
それでも、一人の男が少女を連 -
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珠玉の短編集、でも思い出せない作品だけ読んでみると
ホームズもの書籍、数あるなかで、評判のよい本作を手に取りました。
シャーロキアンの手による比較的新しく読みやすい翻訳、解説がそれだけで本になるボリュームです。
小学生の頃二回位読んだはずの本作。
著名な作品はさすがにプロットもトリックも覚えています。
(赤髪組合、まだらの紐、ぶな屋敷)
しかし、忘れてしまっているものも少なくありません。
それだけをピックアップして読んでみました。
微妙な読後感。ひねり過ぎた状況と人間関係を説明して終わっているという凡作パターン。
(オレンジの種五つ、花嫁失踪事件、技師の親指、ボスコム谷の惨劇)
必然的に映像