アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧

  • 恐怖の谷【深町眞理子訳】

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    「ホームズ」シリーズの最後の長編『恐怖の谷』を読みました。

    「ホームズ」シリーズの長編って、あまり評価が高くないのですが、、、
    長編の中では『バスカヴィル家の犬』と並んで、評価の高い作品です。

    暗号文の解読から始まり、密室殺人での証言者の偽証を暴いて… と、「ホームズ」の活躍が存分に楽しめる作品になっているのは確かですね。(「ホームズ」が活躍するのは第一部だけですが… )

    二部構成になっていて、第二部で事件の背景となった過去が語られ、しかも、それがアメリカでの出来事というのが「ホームズ」シリーズ処女作『緋色の研究』を思い起こさせました。

    第一部と第二部が別々な物語として楽しめる構成とな

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    2022年11月18日
  • 四つの署名

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    ホームズは短編集から入るのがわかりやすく面白いが、この「四つの署名」の長編もホームズを語る上では欠かせない作品。事件も謎も心踊らされる内容だった。

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    2022年11月16日
  • バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】

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    「ホームズ」シリーズは長編が4作あるらしいのですが、そのうちのひとつ『バスカヴィル家の犬』を読みました。

    とても有名な作品で、探偵小説の最高傑作と呼ぶ人も多いとか。
    先日読み終えた『回想のシャーロック・ホームズ』同様、少年時代に読んだことがある気がするのですが、、、
    ほとんど記憶にないので、初めて読む感覚で楽しめました。

    発表順では、「モリアーティ教授」との死闘を描いた『最後の事件』後、8年ぶりに発表された作品だったらしいですね。
    でも、発表当時、1893年の『最後の事件』で「ホームズ」はライヘンバッハの滝で転落死していたことになっていたので、『最後の事件』より前の1889年の事件という設

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    2022年09月25日
  • 失われた世界

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    南米大陸に実は恐竜が生息していた、というロストワールド的なお話。
    昔の時代の装備で、ロストワールドまでたどり着き、そこを探検する様が、時代を感じると共に、楽しく読める作品。

    ただ正直、今読むと、すげーという程ではない。が、時代を考えると、SF作品の走りとして凄かったんだろうなぁという印象。

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    2022年09月09日
  • 恐怖の谷

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    「緋色の研究」「四つのの署名」と同じく、前半が事件とその解決、後半が事件の背景となる過去の出来事という構成。

    本文は河出書房の方が読みやすい。
    注釈は必要最低限で◎。

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    2022年04月20日
  • 四つの署名

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    謎が謎を呼び、、
    後半にかけて敵を追うシャーロックとワトソン。
    面白かったなぁ

    シャーロックホームズの追跡劇や
    個性豊かな登場人物が面白い。

    長編と言っても読みやすいページ数なので
    シャーロックホームズと共に冒険の世界へ引き込まれるのが魅力だと思う

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    2022年03月09日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    ホームズの第4短編集で、久しぶりに再読。
    「瀕死の探偵」と「ブルース・パーティントン型設計書」はインパクトがあって有名な話だが、他はわりと地味で内容をすっかり忘れていた。「悪魔の足」では危険とわかっている実験にワトソンもつき合わせて二人で死にかけるというお茶目なホームズ。
    巻末には詳細な注釈があって読みごたえあり。

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    2022年03月07日
  • 恐怖の谷【深町眞理子訳】

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    久々にホームズのシリーズ。
    二部構成になっており、一部はホームズの推理で事件解決、二部は一部の事件の引き金になった過去の出来事が語られる。いつものホームズよりやや切れ味鈍め?な感じがしましたが、メインはタイトルになっている二部の「恐怖の谷」の方なのかも。すっかりホームズ物だってこと忘れて読んでしまった。ラストは見事などんでん返し。そして一部の事件に繋がって行く、という構成も好き。ホームズの活躍譚としてはやや物足りないけど、物語としては面白かったので満足です。
    しかし最初にホームズに情報垂れ込んできたモリアーティの部下は一体何がしたかったのやら…??

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    2021年09月18日
  • シャーロック・ホームズ全集2 四つのサイン

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    ネタバレ

    シャーロック・ホームズシリーズの「四つの長編小説の中で、最も密度の濃い(裏表紙の内容紹介より)」とされる作品で、河出文庫の全集の2冊目です。
    最初の作品(『緋色の習作』)が面白かったので、続けて読んでみました。
    当時のイギリスの風俗や社会状況を反映した舞台背景や、推理だけでなく冒険の要素もあることで、人気を博していたことは容易に想像できます。
    『緋色の習作』のころにくらべて、ワトスンとホームズの関係性(友情?)が深まっており、シリーズを通しての本作品の魅力の一つとなっていると思います。

    一つだけ、気になる(というか、個人的に受け入れがたいと感じた)点を挙げるとすれば、インド人や「アンダマン諸

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    2021年08月09日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    小学生の頃、『まだらの紐』を読み、とても怖かった記憶があります。
    所々にある挿絵が不気味。
    今思えば、シャーロックホームズは、私の男性観に影響を与えてたなって。
    思慮深い人には憧れがちです。

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    2021年08月08日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

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    ゲームから気になって借りました。「最後の事件」の旅の描写、本当に旅してる気分になれてお気に入りです。

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    2021年08月05日
  • シャーロック・ホームズ全集1 緋色の習作

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    訳者の人たちのあれやこれやの話が面白いと思った。ある意味、シャーロック・ホームズを神とした宗教みたいなものがあってそれを中心に色々な活動が起こるという感じなのかな。

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    2021年06月03日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    ドラマから入って今さら読みます!
    小学生のときに半分くらい読んだけどあのときは正直あまり理解できてなかったな。
    訳によって結構雰囲気違うから色々読んでみよう。

    ドラマのブロマンスぷりは半端ねぇ。

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    2021年05月26日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    「すべての条件のうちから、不可能なものだけ切りすててゆけば、あとに残ったものが、たとえどんなに信じがたくても、事実でなくちゃならないと、あれほどたびたびいってあるじゃないか」

    新一が蘭に話したセリフが出てきてかっこよさに痺れた。ストーリーも冒険活劇的で面白かった。ホームズの推理よりも犯人の過去の話の方が魅力的。四つの署名は賞金の山分けをしようとしてた4人のことなんだね。最序盤でホームズがコカインを注射してて、最後の場面で報酬もコカインを報酬にしてたのも印象的だった。

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    2020年08月31日
  • ドイル傑作集(III)―恐怖編―

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    傑作集は三冊ともおもしろかった。最後は恐怖編。「大空の恐怖」。ライト兄弟が有人飛行に成功したのが1903年だから、1910年頃に木製の単葉機で12,000m上空を飛ぶのは空想の産物なのだろう。他、「新しい地下墓地」「ブラジル猫」が良かった。少年向けに発行してもいける。2020.8.3

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    2020年08月03日
  • ドイル傑作集(II)―海洋奇談編―

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    「J・ハバクク・ジェフスンの遺書」「あの四角い小箱」が良かった。が、途中で結末がなんとなく予想がついた。と、いうことは過去に読んだことがあるのかもしれない。2020.7.9

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    2020年07月09日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    ホームズの初登場作品。ホームズとワトスンの出会いと二人の最初の事件。
    20年ぐらい前にシリーズ全作読んだはずなんだけど、すっかり内容を忘れてた。新訳だからか、記憶にあるよりも読みやすくなった印象。

    海外古典ミステリーの素人探偵によくあるように、ホームズも自信家でちょっと偏屈で、なかなか自分の推理を口にしないんだけれど、ワトスン博士へのあたりがソフトなので、そんなに嫌な感じはしない。

    犯人逮捕までを描いた第一部と、犯人の動機に関わる背景を描いた第二部との二部構成。
    事件の背景については、現代の日本に生きる私たちにとっては現実味がなく正直理解しにくいところがある。
    それでも、一人の男が少女を連

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    2019年02月07日
  • シャーロック・ホームズ全集3 シャーロック・ホームズの冒険

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    珠玉の短編集、でも思い出せない作品だけ読んでみると

    ホームズもの書籍、数あるなかで、評判のよい本作を手に取りました。
    シャーロキアンの手による比較的新しく読みやすい翻訳、解説がそれだけで本になるボリュームです。
    小学生の頃二回位読んだはずの本作。
    著名な作品はさすがにプロットもトリックも覚えています。
    (赤髪組合、まだらの紐、ぶな屋敷)
    しかし、忘れてしまっているものも少なくありません。
    それだけをピックアップして読んでみました。
    微妙な読後感。ひねり過ぎた状況と人間関係を説明して終わっているという凡作パターン。
    (オレンジの種五つ、花嫁失踪事件、技師の親指、ボスコム谷の惨劇)
    必然的に映像

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    2018年10月29日
  • シャーロック・ホームズ全集7 恐怖の谷

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    シャーロック・ホームズものは、学生時代にすべて読んだと思っていましたが、この作品は読んでなかった気がします。なんでだろ?

    実際にアメリカで起きた労働争議事件?を参考にしつつ、シャーロック・ホームズが関わる刑事事件の話に仕立てられています。ですが、解説にも書いてありましたが、他のホームズ作品と比べると推理と言う要素は少ないですね。むしろ、アメリカの炭鉱における労働争議の話を描いた作品と言っても、過言では無いかも。

    他のホームズ作品とかなり雰囲気が異なります。不思議な感じです。

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    2018年10月03日
  • 失われた世界

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    この作品以後、ロストワールド物というジャンルが確立。隔離された世界での、4人のキャラ立ちした冒険譚。100年前に書かれた古臭さはない。大英帝国的世界認識や英国紳士像の時代性は、これはこれで面白い。

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    2018年05月12日