アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズ全集、第2弾。
翻訳本は読むのに時間がかかるのに、このシリーズはスラスラ読めて面白い。
ホームズを訪ねてきた小柄で気品のある若い婦人の相談は、十年近く失踪中の父・毎年贈られてくる真珠・謎の招待状という、なんともワクワクする始まり。
その後、殺人・宝探し・追跡劇と盛りだくさんな展開。ホームズの相変わらずな博識と推理に驚き、何かを追究していない時のダメ人間っぷりにも驚き、ワトスンの唐突なロマンスに驚いた。
この小説が120年以上前に書かれているとは思えませんでした。面白いものはいつまでたっても色褪せず面白い。読めてよかったです。 -
Posted by ブクログ
1917年に発行された、シャーロック・ホームズの連作短編集です。
鉄板の面白さ。楽しめました。
光文社の新訳シリーズを、もともとイギリスで発表された順番で並べると。
①緋色の研究(長編)-1887
②四つの署名(長編)-1890
③シャーロック・ホームズの冒険(短編集)-1892
④シャーロック・ホームズの回想(短編集)-1894
⑤パスカヴィル家の犬(長編)-1902
⑥シャーロック・ホームズの生還(短編集)-1905
⑦恐怖の谷(長編)-1915
⑧シャーロック・ホームズ最後の挨拶(短編集)-1917
⑨シャーロック・ホームズの事件簿(短編集)-1927
と、こうなります。光文社文庫シリーズで愉しみ始めて、①~⑥を読んで、今回⑦を飛ばして⑧を読みました。
残り少ないのがちょっと残念です。
かなり長い期間にまたがって読んだので、もう覚えていない話もあります…。
無理せずに覚えている印象だけメモっておきます。
●まえがき
いきなり、第1次世界大戦下のワトソンの回想で、引退しているホームズが報告される。
養蜂やってるっていうのが、なんともらしくて素敵だと思います。
●ウィステリア荘
思い出せない…
●ブルース・パーティントン型設計書
イギリスの命運を握る設計書の話なんですが、それはヒッチコック映画で言うところの「マクガフィン」と言うやつで。
実態は何でも良いし、良く判んないんですね(笑)
地下鉄で発見された死体の謎を暴く。なかなか読ませます。
ホームズの兄、マイクロフトさんが出てきます。
●悪魔の足
これまた、割とおなじみの、「植民地下で起こったことの因果が、国内にやってくる恨みの犯行」。
妻を殺された男の復讐譚。
麻薬が出るのが新味ですね。
舞台がコーンウォール地方という場所で、「マスター・キートン」愛読者としてはちょっと嬉しい。
●赤い輪団
これまた、アメリカ大陸での因果がロンドンで。
凶悪犯、結社。そのグループから抜けられない男。その妻。
「全く姿を見せない下宿人の謎」が入口。謎と冒険譚ですね。面白かったです。
●レディ・フランシス・カーファクスの失踪
これまた、欧州での因果がめぐります。
女を誘拐して殺すのに、「二重底の棺桶」というのが味噌になっています。
なぞ解きとして、かなり「へー」という感がありました。
●瀕死の探偵
これは面白かった。
ホームズが敵を陥れて証拠を握るために、仮病で死線をさまよってみせるのですが、
当然、ワトソンの一人称で、当然、ワトソンも読者も騙される。
ワトソンとホームズの友情ものとしても面白い。
●最後の挨拶
どーんと時代が飛んで、引退後のホームズが、大戦を前にイギリスの国運のために復帰、ドイツのスパイを陥れるというもの。
なんと、三人称で書かれています。
そして、好ましいのは、ドイツ側を「悪」として描いては居ません。「敵」ではあるけど、「悪」ではない。
騎士道精神が残っていた最後の時代、第一次世界大戦。
ルノワールの映画「大いなる幻影」を連想しました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレホームズシリーズ最後の短編集。
とうとう読み終わってしまったと思うと達成感より寂しさが勝る。
もっとたくさん読みたかったなぁ…。
今回は、ホームズ視点の『白面の兵士』と『ライオンのたてがみ』があってなんだか新鮮。
『ライオンのたてがみ』では引退してるんですが、ワトソンとはもうほとんど会わなくなってるという事実にちょっとショック。
そうかぁ…ずっと一緒にはいられないんだね。それはそうか。
でも、『三人のガリデブ』ではワトソンが撃たれて今まで見たことないほど取り乱して心配してるホームズや、撃たれたのにこんなホームズが見れたのなら報われたとか言っちゃうワトソンが見れて二人の仲良さというか関係性が見れて良かった。
『高名な依頼人』ではホームズが負傷してそれを心配してたり、『三破風館』ではホームズに迫る危険に対して火かき棒をすぐ構えちゃうワトソンの狂犬ぷりが個人的に好き。
これで終わるのはホントに寂しい…とりあえずパスティーシュものでも読もうかしら。
あとは再読もしたいな。 -
Posted by ブクログ
『ホームズシリーズ』の長編の四作目であり、最後の長編でもある。これも今までの長編と同じように二部構成になっている。
前半はこれまでと同じように、ホームズが主役で密室殺人を扱っているのだが、後半の部では実際にあった事件をモデルにしており、ホームズとは別の探偵が活躍する。
『回想』で突然現れた「モリアーティ教授」に対する因縁もきっちり書かれており「モリアーティ教授」の恐ろしさが伝わってくる。
個人的には、後半の部が今までの『ホームズ物』とテイストが完全に違っていて(推理というよりハードボイルド的)、すごく熱中して読めた。
次はいよいよ最後の短編、『事件簿』を読む。 -
Posted by ブクログ
ホームズシリーズの長編2作目。初読と思いきや…過去に読んだことがあるのが判明。たぶん『緋色の研究』の次に読んでいたんだろう。
今回のお話も大変おもしろかった。
ホームズがコカインを注射している場面から始まり、ワトソン君の恋を描きつつ、最後にはカーチェイスならぬボートチェイスまでおっぱじめる始末。これにアグラの財宝まで絡むのだから面白くないわけがあろうか?
ホームズとワトソンの捜査もさることながら、犬のトービーやベーカーストリートイレギュラーズも出てくるわで今回の犯人にはお気の毒としか思えない。
あと長編は残り2作。楽しみ。
とりあえず次は短編を読む。 -
Posted by ブクログ
この短編では、何度もホームズの最後を連想させる。
静養のためにコーンウェルへ行ったり、
ハドソンさんやワトソンを巻き込んだ「瀕死の探偵」なんて、読者も冷や冷やさせられた。
「最後の挨拶」では、ホームズはもう過去の人物、伝説的な人物になっているように感じられる。
それでも、この傲慢で自信家の探偵は、何度でも我々の前に現れて、
その見事な変装や推理で驚かせてくれる。
コナン・ドイルが何度もホームズを終わらせようとしたが、
そのたびに読者の強い要望で再開されたいう、この探偵小説は、
読者の強い気持ち、ホームズが存在してほしいという願いが作り上げたものだと改めて理解した。
こんなにいきいきとした小説の主人公、他にいるだろうか。
今でもベーカー街221Bにいて、退屈な街にイライラとしているように思えてならない。 -
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズの第2作。
好みの、「光文社の新訳」で。
翻訳は面白いし、中身も気軽に楽しめました。
お話のあらすじは。
事件は依頼人が持ち込みます。とある若い美女。
その人の父親(だったかな?叔父だったか?)に異変が、と。
で、ホームズとワトソンが訪れると、当然ながらそこには死体が。さあ始まります。
謎の「四つの署名」(というか、印?)が現場に。わくわくしますねえ。
様々な証拠から、ホームズの名推理。義足の男というキーワード。
根本には、殺された男の父がかつてインドから持ち帰った、謎の宝物。文字通り、宝石王冠の類。
それが盗まれている。
どうやら過去が、その父という人のインド時代の何か。恨みか。
現場の痕跡から、犯人は船で逃げるようだ。
ホームズが捜索して、船を突き止める。警察の船で張り込み、そして追跡劇。
この川の追跡劇が、原文なのか翻訳なのか、なかなか活き活きと描写。どうせ追いつくと分かっていても手に汗、の感。お見事。
で、追いついて、逮捕。
「緋色の研究」と一緒で、ここから最終章は、犯人の告白。
インド時代に、その例の死んだ男に騙された。自分のものだった財宝奪われた。
この辺、セポイの反乱が背景。なかなか社会派。混乱と戦争の時代、人が死んで価値観が混乱した戦乱状態がちゃんと描かれている。
で、ワトソンは、依頼者の美女と恋愛、告白、結婚宣言。
というお話です。短いし。面白かった。
「緋色の研究」と共通してて、へえええ、と思ったことがいくつか。
①面白いのは、金田一シリーズもそうだけど、殺人というおどろどろしいムードはまずちゃんと描けていて、それだけで多少面白い。
②金田一シリーズもそうだけど、どれだけおどろおどろになっても、主人公のホームズが超越している感じなので、読後感としては爽やか。
③金田一もそうだけど、本筋の殺意や恐怖と無関係に、主人公の性格や癖、が興味深く感じられるように書かれている。ソコと本筋とは無関係な分だけ、②の特徴になる。
④どっちも、犯人は、「悪人」じゃない。アメリカやインドといった、当時の第三世界での経験、恨み、がベースにある。だから、ある意味殺意は正当だったりする。勧善懲悪じゃない。
⑤その殺意の背景が興味深いドラマ。イギリスの植民地支配が背景にあったり、結構社会派。別にイギリスを否定もしてないけど、肯定もしてない。ただ、現実世界の裏側というか、ヒトの業というか、そういうのを感じさせるんですね。割にブンガクっていうか、人間を描いている。
⑥もともと、ホームズ自体が正義の味方じゃないのがいちばんトンガッテて面白いんですよね。彼はただ、ヒマで能力を持て余しているから、犯罪を解決するのが、子供がおもちゃをいじるように好きなだけなんですよね。
※ちなみに本文中の金田一シリーズっていうのは、実は読んだことは一冊もなくて、全部市川崑/石坂浩二シリーズの映画の印象です。
この「四つの署名」は、やっぱりワトソンさんが、コンビとしての存在感を強く出してきたお話、という意味も大きいですね。
このシリーズ、この翻訳なら、ストレスなく読めて楽しめます。
ゆるゆる、息抜き楽しみに読んでいこうと思います。 -
Posted by ブクログ
『緋色の研究』のあと、『シャーロック・ホームズの生還』を読むつもりでしたが、先にストーリーの続きだという『四つの署名』を読むことにしました。
『緋色の研究』の方がインパクトがつよかったのですが、『四つの署名』のカーチェイスならぬ、ボートチェイス?も読み応えがありました。
ホームズがワトソンの書いた『緋色の研究』に対してロマンチックな色づけをしようとしたと苦言をしてますが、今作もワトソンさん妻ゲットですかーニヤニヤ( ̄∀ ̄)としてしまいました。
ホームズがワトソンに対しては妙に気をつかっているかんじなのが、密かにカワイイとおもっているんですが(*´∀`*)、続編からどうなるのか楽しみです。
奥さんいようとホームズがなんだかんだ言ってワトソンを事件に連れ出すんでしょうけど(笑)。
モースタン嬢が貰っていた真珠を売ればワトソンさんお金持ちになってたとおもうんですけどねぇ?
それにしても、モースタン嬢の挿絵が怖くてびっくりですよ(汗)。
夢にでるかと思いました。
ホームズ長編も面白いですね。