宇野重規のレビュー一覧

  • 未来をはじめる

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    日本学術会議で菅首相が任命拒否した6人の中にお名前を拝見し、初めて知りました。中学生や高校生を相手にされた講義を元に編まれた本ということで、読みやすいかなと思って読み始めました。
    政治を「人と一緒にいること」という視点で話し、とても親しみやすかった。
    また、ルソー、カント、ヘーゲルといった哲学者を「ザ・政治経済の教科書」ではなく、血の通った人間として語り、なぜそういう思想に至ったのかまで丁寧になぞってくれて、理解が深まりました。
    民主主義イコール多数決でもないし、民主主義も多数決も、絶対のものでもない。思考停止して受け入れるのではなく、考えるところから始めよう。
    また最後にプラグマティズムの話

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    2020年10月28日
  • 未来をはじめる

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     ここ最近読んだ政治の本でいちばんの当たりでした。お笑い芸人のたかまつななちゃんの「政治の絵本」は政治の仕組みに特化した良本でしたが、こちらの本は、もっと根本的な、感覚的な疑問や問いから「民主主義とは何だろうね?」「政治って何だろうか?」と女子中高生の実感覚を大切にしながら理解を進めていっています。
     ここの大きなテーマでもあり、根源的な出発点でもある「人と一緒にいること」から、それぞれの分野で社会を良くしていくという志や希望、方法、考え方、視点の基礎を教えてくれます。
     この本の中では中高生が出てきます。やはり話のレベルは高校生の方が高いです。発達段階や知識経験の量からくる違いの差が大きいで

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    2020年05月14日
  • 未来をはじめる

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    社会人になった今学校に通いたい。勉強したい。
    そう思わされる本です。

    現在の日本社会の仕組み、政治のこと、世界の動き…
    社会人になってからニュースがものすごく気になるようになりました。

    学生時代はあくまで座学にすぎなかった。勉強してることと生活を重ね合わせることなく、勉強は勉強。受験のためのもの。
    大人になってから、ふとしたときに枕草子の一節を思い出したり、お吸い物の塩分濃度が気になったり。
    こういうことかぁ。生きていくために学校に行っていたんだな、って、やっと分かった。


    私は今の生活、日本の社会保障の仕組み、税金の使い方、政治に納得してない。もっと良いやり方があるはずだって思う。でも

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    2020年02月11日
  • 未来をはじめる

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    本書の元になったのは、東京都豊島区にある豊島岡女子学園中・高において行われた全5回の講義。
    豊島岡女子学園といえば、近年桜蔭に次ぐ東大進学者数を誇り、超進学私立女子校として名を馳せている。
    賢いお嬢様方に向けての講義は、賢くないけれどそれなりの年月を生きてきたオバさんにも分かりやすく、政治というモノの見方を変えてくれた。

    遠い昔、社会科の授業で歴史や地理の分野は好きだったが、公民だけはピンとこず、サンケンブンリツ…権力が分けられていることすらイメージできなかった。
    それは、歴史や地理は自分と地続きであるが、選挙権もない保護下に置かれた子どもには、公民が自分とつながっているモノであるという認識

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    2020年01月25日
  • 未来をはじめる

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    身近な切り口から政治を考える本。某女子中高での講義録ですが、平易に見えて難しい内容についていく学生がすごいと感心。内容も時事問題を取り上げつつ、古典も掘り下げるもので読み応えあり。「一緒に社会を変えていこう」とのメッセージが清々しい。

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    2019年03月28日
  • 未来をはじめる

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    身近な人との関係を考えることが政治について考えることにつながる
    身近な不具合や理不尽の解決には社会や政治のあり方まで辿らないとできないことも多い

    自分がどういう未来を描くか、自分に出来る1歩はなにか。

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    2019年03月14日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    選挙や多数決、モノを「公正に」分割するにしろ、さまざまな方法がある。タルムード法、比例分配。ボルダルール、などなど。

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    2019年01月16日
  • 未来をはじめる

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    女子高生に政治学を講義し、その内容を書籍化した本。すごくわかりやすくて面白かった。政治学を難しいからいいや、と思考停止しないで、世界をちょっとずつでもより良くするために考えていかなければならないんだな。ヴォルテールの『カンディード』を読んだばかりだったので、ルソーとヴォルテールが揉めてたことを思い出した。いいキャラしてるよね。身内にいたら大変そうだけど、著作読んでみたくなった。

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    2018年11月19日
  • 未来をはじめる

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    女子高における授業をまとめたもの。平易な言葉で対話形式にもなっているため、読みやすく一気に読めた。特に近現代の政治学の動向が今までの名著を織り交ぜながらもおおまかにやさしい言葉で紹介してあるので、思考の整理になった。紹介してある本を読んでさらに知識を深めたい。

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    2018年10月23日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    前原さんの理念のバックグラウンドとなっていたのだろう考え方だ。王道のテーマがまた新しい視点で語られる。わかりやすく腹落ちもする。良い本だとおもう。

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    2018年01月06日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    政治思想史、政治哲学研究者による、現代社会における諸問題を概括した新書。本当にこれはすごい。
    多様な社会学的文献を引用し、今日本で起こっていること(政治の混迷、プリナショナリズム、自分探し、主体性の賛美等々)がどのような文脈の中で起こってきたことなのか、具体例に寄り添いながら丁寧に書かれている。

    信仰が失われ、家族制度が崩れ、不平等が明確には意識されない、〈私〉という個人に重きが置かれるこのポストモダンの世の中でニヒリズムに陥るのか、それとも未来に希望を持って生きて行くのか。
    目指して行くべき明確な方向性がない中、どのように模索するのか、そもそも模索を放棄するのか、個人的にずっとモヤモヤして

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    2017年04月25日
  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    名著。
    保守主義の祖であるエドマンド・バークの思想から説き起こし、保守主義とは何か、保守主義と伝統主義、復古主義、原理主義との違いを明確に説明している。
    その後の保守主義の世界的な流れも押さえ、明治以後の日本に保守主義はあったのか、丸山真男と福田恆存の議論を引きながら検討する。

    保守とは何かを守るものだが、その「何か」が明確ではない現代においての保守主義の難しさが明確になる。
    現在の保守主義者の多くは「自称」に過ぎないことが分かるはずだ。過去や伝統が自明でない時代に、何を守るのか、自分に問いかけるためにも参考になる。

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    2017年03月03日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった
    今回のこの本。
    川崎の桐光学園高校に様々な
    論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
    らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
    こんな高校生はとても幸せだと思いますが
    多分自分が高校生だったときはあまり興味を
    覚えなかっただろうなあと思います。
    でも、それでもそういうことを言っていた

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    2015年06月28日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    本書は「平等」という概念を再考察した上でデモクラシー論に結びつけたものである。
    現代における「平等」とは、誰もが自分らしく生きることであり、そのために他者からこのように見られたいだとか、社会にあのようなものをもとめているとか、そういったものがやがて収束していくと政治の話になっていく、というのが大まかな内容である。
    本書の内容は、一方で現代社会で人々が漠然と抱いている意識をうまく描写している点でも評価できる。そういったミクロ的な視点からデモクラシー論に展開しているため、本書で語られているデモクラシー論もまた説得的である。

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    2012年08月03日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    ・「自分らしさとは」
    ・「近代」の目標の一つは、これまで人々を縛りつけてきた伝統の拘束や人間関係から人々を解放することだった。
    ・与えられた人間関係を、自分で選んだ関係に置き換えていく過程が近代化
    ・「聖なるもの」が見失われてしまった現代において、価値とされるものはもはや「私」しかない

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    2012年02月04日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    トクヴィルの「平等化」という概念を出発点にして、近年の政治学・社会学の知見を踏まえつつ、平易な筆致でコンパクトかつ包括的な視野でまとめた良書。

    デモクラシーつまり民主制とは、社会のありかたないし政治というものを、私たちが決める制度である。だからタイトルは、私が私たちの社会を決める時代という、ごく当たり前の事を言っているようにも見える。

    しかし、「私から私たちへ」と繋がる回路が、現代は困難を迎えているというのが筆者の視点である。しかもそれは近代の出発点から埋め込まれていたという。筆者はトクヴィルの「平等化」という概念から〈私〉というものを特徴づける。

    「〈私〉は、一人ひとりが強い自意識を持

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    2011年02月23日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    「現代社会の特徴を捉えるには、〈私〉という視点は欠かせない」という視点からのデモクラシー論。おそろしく説得力がありました。トクヴィルに関する他の本も読みたくなりました。

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    2010年08月02日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    完全に整理し切れてはいないと思うが、現代日本の閉塞感を端々でうまく捉えている本だと思う。

    結局戦後の日本を支えてきたのは、アイデンティティから福祉までを丸抱えするという企業の家族的経営であり、それが失われた現代にそれに代わる人々に対する受け皿が現れていないことが現代日本人の不安を煽っていると考えられる。



    企業が従業員の生活を丸ごと面倒見るというモデルが国際競争のためにもはや維持できない以上、それに代わる社会保障は国か社会が支えるしかない。

    ここでいう社会とは行政のような強制的制度を用いない互助会であったり、地域コミュニティがあたると思うが、アメリカのNPOや教会のような役割を日本の地

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    2010年05月10日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    若林さんによる流石のファシリテーション。宇野先生も、推し活だのファンダムだのと斜め上のボールをひたすら浴びてもこの対応力、本当に柔軟な頭脳の持ち主だなと感服。もっと長く聞いていたい対談だった。

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    2026年08月14日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    トクヴィルに始まりルソーを交えながら 現代社会の批判を展開していく。実践的にも 論理的にも色々な知見を与えてくれた。 がしかし、 トランプ王国と並行して読んだため かつてのアメリカの民主主義の崩壊とともにトクヴィルをどう判断すれば良いのか。訝しい 感情が伴ったのは否めない。

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    2026年08月09日