【感想・ネタバレ】未来をはじめるのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人と100%のコミュニケーションがしたいけどみんな本心見せてくれないことに悩んでいたと紹介されていたルソーに親しみを抱いた。女子校で行われた講義を書籍にしたもので、多数決の考え方や、何か決めることって難しいということをもうちょっと意識して高校生活を送ってみたかったと思った。
民主主義の形として、ちゃんと議題に上がって話合われて決まっていくことが大事と思う、それと司法で変えていくことって反するようにも思えるけど、司法で変えてもそれで全てが変わるわけでもなく、そもそも司法判断において社会も考慮に入れた判断がされるのだから、議論を進めるためにも司法という道の役割は大きい。誰しも納得のいく答えはないけど、それでも話合いの場は設けられないといけないと思う

0
2024年03月24日

Posted by ブクログ

高校生に勧められる本を探して。凄く良かったです!対談形式なのも読みやすい。そして講義を受けている高校生たちの聡明なこと!(自分が高校生だったらこんな応答できただろうか?)
思想家たちについても可愛らしいマンガと、愛の溢れる解説があってよかったです。ルソーやヘーゲルなど鉄板の思想家が登場しており、安心感があります◎
最後に、私の大好きなハンナ・アーレントの紹介もあり、、、高校生(しかも女子)にアーレントを紹介したいという宇野さんの心意気が良い!実は人から借りた本なのですが、手元においておくために買おうかと思ってます。

0
2023年12月05日

Posted by ブクログ

著者の高校生への政治に関する講義を書籍化したもの。
政治に関する講義と言っても、高校生にとって(そして多くの大人にとっても)非常に身近な話題を軸に行われた講義のため、読みやすくまた内容の理解もしやすかった。
高校生とのやり取りも収録されているため、まるで自分が高校生と一緒になって講義を聞いているかのような気持ちになることができた。
巻末には参考文献も豊富に載っており、興味の出た分野の本を次は読んでみようかなという気持ちになった。

0
2021年09月23日

Posted by ブクログ

政治学を、人とどう関わるかという最小単位で身近な事例から説明しているのが読みやすかった。
高校の倫理の教科書には載っていない、ルソーの人柄などを絡めて各思想について書かれているので、なぜその思想を持つに至ったかが分かりやすい。

0
2021年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いー!!!
現在の「当たり前」は、意外と新しい。少し前の常識を私達はすぐに忘れる。

例)
多数決=民主主義ではない。
男性稼ぎ手&専業主婦モデルは至って最近の分業モデル。(ずっと昔からの日本伝統モデルと思いがち)

日本はどんな国になるべきか、民主主義に何を求めるか自分の頭で考える。そんな大きなことじゃなくても、自分の生活環境に対する不満とか何か変えたいことがあるなら、自分の頭で考え続けて行動に移したい。


■メモ:
・現在の「当たり前」は意外と新しい。私達は少し前の常識をすぐ忘れる。

・どれだけ平等化した社会でも対立は絶対になくならない。

・政治とは、互いに異なる人たちがともに暮らしていくために発展したもの。

・ルソー
 他人と一緒にいたいが、自分の自由は失いたくない

・イマヌエル=カント
 自分の頭で考え、自分の責任で決める。自分自身のボスでありたい。

・ヘーゲル
 矛盾だらけの社会の中で自分自身であり続ける、それが真の自由。人は挫折を経験し、学び、賢くなる。この経験を通じて人は成長し、自分なりの「自由」を学んでいく。

・多数決は、皆の意見を集約するための一つのルールに過ぎない。しかもあまり出来がよくない。(二者択一の場合ある程度の合理性があるが、選択肢が3つ以上ある場合は恣意的な結果になりがち。)
→人類は惰性で多数決を使い続けている。

・偶然による決定を排し、より多くの人が納得できる決定方法を考える必要がある。

・悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志に呼ぶものである

・人はなかなか既存の制度を改めない。

・プラグマティズム思考
 一人ひとりの人間の思考を変える、そうすれば自分の運命だけでなく社会そのものを変えていける。

・ジョン=デューイ
 民主主義とは一人ひとりが実験していける社会のこと。各個人がそれぞれの人生をかけて、自分の思いを試してみる。その結果として、社会も変わっていく。

・ハンナ=アーレント
 -凡庸な人が思考を放棄したとき巨大な悪が生まれる。
 -世界に住むのは一人ではなく、複数の人間である。
 -人々が自由であるのは、人々が活動している限りである。
 -人間が生まれてきたのは始めるためである。



0
2021年01月18日

Posted by ブクログ

日本学術会議で菅首相が任命拒否した6人の中にお名前を拝見し、初めて知りました。中学生や高校生を相手にされた講義を元に編まれた本ということで、読みやすいかなと思って読み始めました。
政治を「人と一緒にいること」という視点で話し、とても親しみやすかった。
また、ルソー、カント、ヘーゲルといった哲学者を「ザ・政治経済の教科書」ではなく、血の通った人間として語り、なぜそういう思想に至ったのかまで丁寧になぞってくれて、理解が深まりました。
民主主義イコール多数決でもないし、民主主義も多数決も、絶対のものでもない。思考停止して受け入れるのではなく、考えるところから始めよう。
また最後にプラグマティズムの話も良かった。
習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる、というやつですが、その先があって、自分一人が変わることから、うまくいけばみんなが変わる。みんなを変えれば社会が変わる、と「小さなことでも何かやってみようよ」というメッセージとして受けとりました。

0
2020年10月28日

Posted by ブクログ

 ここ最近読んだ政治の本でいちばんの当たりでした。お笑い芸人のたかまつななちゃんの「政治の絵本」は政治の仕組みに特化した良本でしたが、こちらの本は、もっと根本的な、感覚的な疑問や問いから「民主主義とは何だろうね?」「政治って何だろうか?」と女子中高生の実感覚を大切にしながら理解を進めていっています。
 ここの大きなテーマでもあり、根源的な出発点でもある「人と一緒にいること」から、それぞれの分野で社会を良くしていくという志や希望、方法、考え方、視点の基礎を教えてくれます。
 この本の中では中高生が出てきます。やはり話のレベルは高校生の方が高いです。発達段階や知識経験の量からくる違いの差が大きいですが、裏を返せば早い段階で高い教育を受ければ、発達とともにさらに高度な力を育てることができます。きっとこの時、中学生だった子は同じ高校生になった時、当時の高校生よりも数段高い視座から物事を捉えているはずです。
 教育という大きなベース(基礎)は、多くの分野の出発点のような気がしています。それを持って、それぞれの得意な分野、好きな分野でそれを伸ばしていき、それぞれ分野で「もっとよい社会を創り出そう」という目的があれば、勝手に世の中は良くなっていく。ということがたぶんこの本の言いたいことだと思います。 
 この講義を受けた子どもたちが、いつか各分野のトップになると想像した時、出版分野のトップ・政治分野のトップ・金融分野のトップまで・環境分野のトップなどから大きなうねりを生み出すはずです。そういった意味で「教育は百年の計」といわれているゆえんだと感じます。どんな教育を実現していくかは永遠のテーマですが、教育に携わる人(親も含まれます)はそれをよく自覚して、常に心の奥底に置いておく必要がありますね。

0
2020年05月14日

Posted by ブクログ

社会人になった今学校に通いたい。勉強したい。
そう思わされる本です。

現在の日本社会の仕組み、政治のこと、世界の動き…
社会人になってからニュースがものすごく気になるようになりました。

学生時代はあくまで座学にすぎなかった。勉強してることと生活を重ね合わせることなく、勉強は勉強。受験のためのもの
大人になってから、ふとしたときに枕草子の一節を思い出したり、お吸い物の塩分濃度が気になったり。
こういうことかぁ。生きていくために学校に行っていたんだな、って、やっと分かった。


私は今の生活、日本の社会保障の仕組み、税金の使い方、政治に納得してない。もっと良いやり方があるはずだって思う。でもどんなやり方がいいか分からないから、こうやって本を読む。
色んな人の意見を聞く。人の意見を聞くと自分の意見も生まれる。賛成か反対か、なぜそう思うか。


文句はあるけど自分では何もできない。できないけど、もっと良くしたいって、考えることはやめたくない。自分と大切な人の幸せのために。

0
2020年02月11日

Posted by ブクログ

本書の元になったのは、東京都豊島区にある豊島岡女子学園中・高において行われた全5回の講義。
豊島岡女子学園といえば、近年桜蔭に次ぐ東大進学者数を誇り、超進学私立女子校として名を馳せている。
賢いお嬢様方に向けての講義は、賢くないけれどそれなりの年月を生きてきたオバさんにも分かりやすく、政治というモノの見方を変えてくれた。

遠い昔、社会科の授業で歴史や地理の分野は好きだったが、公民だけはピンとこず、サンケンブンリツ…権力が分けられていることすらイメージできなかった。
それは、歴史や地理は自分と地続きであるが、選挙権もない保護下に置かれた子どもには、公民が自分とつながっているモノであるという認識がなかった故だろうか。
このような考え方があれば、小中学生にも公民に興味を持ってもらえるのではないだろうか。

この講義の中で、「政治とは人といることだ」と宇野さんは伝えている。それぞれ意見も個性も違う人々が、どのようにしたら共に幸せに暮らすことができるのか…を考えることで、いわゆる政治家だけに委ねられてられているものではない、と述べている。
そして、時代の急速な流れと共に、多数決民主主義の限界がきていることも宇野さんは伝えている。
多数決に変わる制度にはどんな形があるか、という話はとても興味深かった。

最後に5回の講義を振り返るまとめの章もあり、巻末には生徒の代表(中3〜高2)との座談会も収録されている。
豊島岡女子の生徒さん達は流石!な鋭い洞察力と表現力をもっている。どうか、社会に出てもこの鋭敏さが奪われることのないように願う。が、それは杞憂に過ぎず、これからの世代はガラスの天井を打ち砕いていくのかもしれない。

以下は内容盛り沢山なので、忘れないための読書メモ。

●ルソー、カント、ヘーゲル三人の政治哲学者の思想の違い。

●伊藤穰一…アメリカで活躍するオピニオンリーダー
「9プリンシプルズー加速する未来で勝ち残るために」
ジェフ・ハウと共著/早川書房
これからは「強さ」ではなく「しなやかさ」の時代。国は軍事力や経済力を強化し、個人も能力や資格を身につ強くならねばならないと言われてきたが、いくら力をつけても人間は必ず失敗する生き物。
これからは強さよりも、失敗から立ち直り、学び、成長していくレジリエンス(回復力)が重要。
また、「押す」のではなく、「引く」時代。全てもち抱える者から指示を押し付ける時代は過去の物となり、外の「弱いつながり」のネットワークから必要に応じて引き出してくる。

●多数決民主主義に限界がきている…そもそも民主主義と多数決には矛盾がある。
かのウィンストン・チャーチルは、「民主主義は最悪の政治だ、ただしこれまで存在した民主主義以外のすべての政治体制を除けば」と述べ、民主主義をけっして完璧であると思っていなかった。
また「頭をかち割る代わりに、頭数を数える制度」とも言い、「人の頭数を数えて」多数派の意見を採用するのがいいとは限らないけれど、殺し合いになって「人の頭をかち割る」のよりはマシだろうと民主主義を評価した。

●ボルダ・ルールという決め方
「多数決を疑うー社会的選択理論とは何か」岩波新書
坂井豊貴/著
多数決はたくさんある「決め方」の一つに過ぎず、それも最善のものではない。その理由は多数決という仕組みが、候補が三人以上いるときに変な結果を導いてしまう点にある。
アメリカ大統領選の例。
三人の候補がいる場合、一位に3点、二位に2点、三位に1点という点数をつけるのが、ボルダ・ルール。数学者ジャン=シャルル・ド・ボルダの名前にちなんでつけられた。
候補者X、Y、Zの例題。
2020.1.25

0
2020年01月25日

Posted by ブクログ

身近な切り口から政治を考える本。某女子中高での講義録ですが、平易に見えて難しい内容についていく学生がすごいと感心。内容も時事問題を取り上げつつ、古典も掘り下げるもので読み応えあり。「一緒に社会を変えていこう」とのメッセージが清々しい。

0
2019年03月28日

Posted by ブクログ

身近な人との関係を考えることが政治について考えることにつながる
身近な不具合や理不尽の解決には社会や政治のあり方まで辿らないとできないことも多い

自分がどういう未来を描くか、自分に出来る1歩はなにか。

0
2019年03月14日

Posted by ブクログ

女子高生に政治学を講義し、その内容を書籍化した本。すごくわかりやすくて面白かった。政治学を難しいからいいや、と思考停止しないで、世界をちょっとずつでもより良くするために考えていかなければならないんだな。ヴォルテールの『カンディード』を読んだばかりだったので、ルソーとヴォルテールが揉めてたことを思い出した。いいキャラしてるよね。身内にいたら大変そうだけど、著作読んでみたくなった。

0
2018年11月19日

Posted by ブクログ

女子高における授業をまとめたもの。平易な言葉で対話形式にもなっているため、読みやすく一気に読めた。特に近現代の政治学の動向が今までの名著を織り交ぜながらもおおまかにやさしい言葉で紹介してあるので、思考の整理になった。紹介してある本を読んでさらに知識を深めたい。

0
2018年10月23日

Posted by ブクログ

2冊目の宇野さんの本。遅いインターネットよりは理解しやすかった。いいねぇ、こんな柔軟なおじさんもいるのか、世の中には。面白かったな、何故政治が難しいのか、現状を変えるにはどうしたらいいんだ?!ってなる時に必ず行き着く疑問とかに繋がってた気がする。税金多いのはいいから、使い道どうにかしてくれ。

0
2023年07月08日

Posted by ブクログ

高校生への講義形式で綴られるため、極めて分かりやすい。政治の役割、それを選ぶ選挙や民主主義の限界について、そもそも、その選択肢の中で世界は今どこに向かっていくのか。多数決で物事を決めるのが、正しいのか。

当たり前のように整えられた前提、社会の仕組みに疑問を持ち、自ら正しさを考え、選び抜いていこう。タイトルの「未来をはじめる」というメッセージは、自ら選び先を歩む事の必要性を示したのではないだろうか。

0
2022年02月24日

Posted by ブクログ

面白い
読み込んでしまう
人と人との関係、なぜ国際問題が起きるのかについて分かりやすく書いてくれている

0
2022年02月03日

Posted by ブクログ

中高生に向けた講義の内容を書籍にしていて読みやすかった。
改めて私たちの社会にはいろいろな場面で政治があることを再認識した。
学生の頃にこういう授業を受けられていたらもっと身近で必要なものであり常に考えなきゃいけないと思えたかな。
この講義を受けている学生さんたちの意見や質問にはすごい感心した。
ンナアーレントの言葉が良かった。

0
2021年04月05日

Posted by ブクログ

今話題の「学術会議」拒否問題の渦中?の宇野先生の著書。豊島岡女子中高校で先生が実際に行ったワークショップ?が元になっている。大学教員が中高生が目的意識を持ちやすいようにわかりやすく問題設定を行い、考えてもらうようにできているので読みやすい。ルソー・カント・ヘーゲルからトクヴィル・ウイリアムスジェームスまで、広く哲学者の問題意識に即した思想を紹介しつつ、今の日本の政治の問題点を炙り出している。やはり一番印象に残ったのは、「多数決は一つの決め方にすぎない。昔からあって当たり前と思っている制度も、たかだか200年前ぐらい前にできた
ものであり、問題点を考えながらアップデートしていく必要がある」という事。ボルダ・ルール、二回投票制、分人民主主義などは、多数決よりも良い面が確実にあると思わせてくれる。
 この本でも問題になっているが、私は小選挙区制になってから日本人の政治離れは進んだと思う。日本に二大政党制が向かないことは明らかで、断絶と多様性の排除が進んでいるように感じる。熟慮民主主義は理想に過ぎないだろうが、政治の制度設計から考え直していかないと、小手先の「選挙に行きましょう」という呼びかけも虚しさしか残らないと思う。実際の政治の場以外に、市民がそのようなことを話し合える場所をどのように作っていくのか、そういうプラットフォーム造りこそが大事だと思うし、宇野さん自身が述べているように、「弱いつながり」としてのプラットフォームが大事に気がする。それは、東浩紀がゲンロン、やシラス、でやろうとしていることにも繋がる気がする。

0
2020年10月27日

Posted by ブクログ

東大教授の著者が豊島岡女子学園の生徒たちに対して行った全5回の講義をもとに人と一緒にいることと政治について様々な観点から向き合い方についてまとめた一冊。

選挙や男女平等、働きかた、未来予測など様々なテーマについて政治について講義されていて非常に考えさせられる内容でした。
また講義を聞いている学生たちの意識の高さにも舌を巻きました。
2016年の大統領選挙のことや今の民主主義の弱点などを知れたり、働きかたや社会保障と税負担の問題など自分たちの生活の中にも密接に関係のある政治について書かれており関心が深まる内容となっていました。
また、ロールズやルソー、カント、ヘーゲルといった考え方から政治を考えるアプローチも面白いと感じました。
そして選挙の投票だけではなく熟議民主主義やプラグマティズムといった意志の主張方法もあることも知ることができました。

そんな本書の中でもジョブ型とメンバーシップ型の働きかたの違いや弱いつながりが大切なことは印象に残りました。また、文人民主主義や世代別選挙区といったものも今の政治に一石を投じる考えで興味深いものだと感じました。

いろいろな人が一緒に暮らしていく為に必要なものが政治であるということが理解でき、自分たちの生活の身近なところで政治との結びつきを意識しながら生活していくことで未来をいい方向に向けていくことができるのではないかと感じた一冊でした。

0
2020年08月01日

Posted by ブクログ

政治哲学の今っぽい(いい意味)入門書。「政治のことなんて誰も教えてくれなかった」と言っている人に届け!

0
2020年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

flierでの紹介で興味を持ち購入。
思った以上に幅広く政治のことを取り上げていて、1講目から大変面白く読むことができた。豊島岡女子でやっただけあり働き方のことについての女性からの意見など、勉強になることが多かった。また世代別選挙区制度というのも、正直初めて知った。
最後の座談会は等身大な感もありつつ皆しっかり意見が出ていて、自分もこの子達と議論できるようにしていきたいと感じた。

0
2019年01月20日

Posted by ブクログ

政治学の入門書。都内の女子校での講義をベースにしたもの。トランプ大統領や電通の自殺の件など、国内外の時事問題を具体例として扱いつつ、政治学の話題に繋げていっている。とくに第4章の選挙制度の話が面白かった。できれば、現代政治の重要な要素として官僚制についても話題にしてほしかったところ。
いずれにせよ、わかりやすい政治学の入門書としてお勧め。イラストも内容理解に役立つ。

0
2019年01月13日

Posted by ブクログ

もっと若い、学生の頃に出会いたかったなあと思う本。中学生、高校生にオススメ。
巻末の参考文献もチェックしたい。

0
2018年11月25日

Posted by ブクログ

中学・高校で行われた5回の講義。難しい内容を扱っているが学生向けなのでわかりやすい。
あとがきにもあったが、「君たちはどう生きるか」の続編として、高校までの教育と大学での教育の間のギャップを埋めるという狙いはすばらしいと思う。

0
2018年11月13日

Posted by ブクログ

高校生に対して講義形式で書かれていて読みやすい
どんなに世界が大きく変容しても、人と一緒にいるという事は変わらない。
そんな『人と一緒にいる』という基本的感覚から始まり政治を考える本

0
2018年10月22日

Posted by ブクログ

言葉が噛み砕かれていてわかりやすく、講義を聞いているような感覚で読み進めることができる。

ルソーなどの古典から最新の学説まで初学者にもわかりやすいように解説し、考えさせる手法は面白く、参考になった。「政治」という概念をいかに広げ、身近なものに感じさせるかということを意識していることが伝わる。学説や制度を深堀りする感じではなく、広く浅く勉強するには良い本◎

0
2022年04月09日

Posted by ブクログ

豊島岡女子学園中学校・高等学校において行われた講義の講義録のような本です。中高生が読んでもいいし、大人が読んでも面白い内容です。
現代の日本の問題を取り上げつつ、民主主義、グローバリズムなどの問題に切り込んでいきます。
結論を急がず、一緒に考えていくというスタイルがいかにも講義という感じです。
政治のことは「よくわからない」「面倒臭い」まま大人になってしまった方に、もう一度政治について考えたい方に、読んでほしい本です。

0
2019年06月18日

「ノンフィクション」ランキング