宇野重規のレビュー一覧

  • 民主主義とは何か

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    評論文読書案内から。あと、先だって読んだ、高橋新書ガイドにも取り上げられていたし。昨今の情勢を鑑みると夢のようだけど、確かに以前、世界はいずれは民主化するという"常識"が存在したと記憶する。しかし現状そうはなっておらず、寧ろ遠ざかっていさえするのは、先進国のつまづきとか、独裁国が要所で示す意外な強さとか、そのあたりが前提を狂わせているからか。本書では、各時代の民主主義と、それぞれの政治思想とを合わせ見つつ、現在の状況に至った経緯を探る。その中で、民主主義にふさわしいのは抽選で、選挙はむしろ貴族政的性格が強い、という指摘は、今の日本にはまんま当てはまるのでは?と思えてしまった

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    2023年10月10日
  • 日本の保守とリベラル 思考の座標軸を立て直す

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    昔保守と革新、今保守とリベラル、ってことでこの本が生まれたのだろう。
    アメリカのそれもねじれていると聞くが、日本はなお酷い。
    今の自民党を保守と言えるか?
    防衛費倍増といっても、アメリカの中古の武器を買うだけ。
    2倍にするならその使途はまずは人件費だろう。
    自衛隊員の待遇を良くし、人数を増やさなければ武器だけあっても闘えない。
    アメリカの言いなりになっているだけの日本の政府と自民党。
    そんなのは保守ではない。
    反日統一教会との癒着でもそれは明らか。

    それよりこの本の主題はリベラルにある。
    立憲民主がリベラルかどうかはこの際置いておく。

    日本最初のリベラリストは福沢諭吉である。

    この定義

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    2023年10月03日
  • 未来をはじめる

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    2冊目の宇野さんの本。遅いインターネットよりは理解しやすかった。いいねぇ、こんな柔軟なおじさんもいるのか、世の中には。面白かったな、何故政治が難しいのか、現状を変えるにはどうしたらいいんだ?!ってなる時に必ず行き着く疑問とかに繋がってた気がする。税金多いのはいいから、使い道どうにかしてくれ。

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    2023年07月08日
  • 民主主義とは何か

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    私にはやや難解だったが、民主主義というもの、それ自体がつねに画然とした一形態として在った/在るわけではないと知り得たのは収穫だった。
    ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ」を読んだ後だったので、(むろんシャープは「各々の地域/歴史柄に合った民主主義が必要であると明記している)独裁体制と民主主義をたんに対立するものと解してしまいがちだ。
    けれど本著は、私の本棚に寝ている「草の根のファシズム」という本のタイトルが知らず予感させる通り、独裁体制に迎合した民主主義があったことをも教えてくれた。このことは「民衆」が、自分たちの仲間を定義するとき、「自分たちに属さないものをばは外しても良い」と低きに

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    2023年04月10日
  • 民主主義とは何か

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    古代ギリシャからの民主主義の歴史をひもとき、どんな試み・失敗・改善を繰り返してきたのかを解説。民主主義にもいろいろあるということ、民主政と共和政の違いなどを学べた。国を運営する知恵を一般市民に期待するのか、選ばれた人に任せるのか、という問いが浮かぶ。

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    2022年11月29日
  • トクヴィル 平等と不平等の理論家

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    知性の健全な枠=宗教がまだよく分からなかった。
    でも宗教に対する曖昧さがむしろトクヴィルの人間味を感じられて良かった。

    信仰が自然なことだというのはすごく共感できた。
    そうかもしれないな。


    「いま、ここ」への従属から逃げ出したい。

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    2022年11月23日
  • 民主主義とは何か

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    コロナ禍やウクライナ侵攻、安倍元首相の銃撃事件などをきっかけに、「民主主義」について関心をもちこの本を手に取りました。
    民主主義に対して抱いていた期待と不信感の由来を、この本は丁寧に説明してくれています。
    まだ完成されたとは言えない現代の民主主義。制度についてだけでなく、市民一人ひとりが意識を変えていくことが大切に思えました。
    同著者の『〈私〉時代のデモクラシー』を久しぶりに再読したいと思いました。

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    2022年11月11日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    ネタバレ

    民主主義を名詞としてでなく動詞としておこなっていく。
    地に足のついたデモクラシーの定着。
    印象的な文章だった。

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    2022年11月03日
  • 民主主義とは何か

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    ネタバレ

    民主主義の変遷と今日においての民主主義のあり方について記された本。

    正直、アテナイ(古代ギリシア)から話が始まって時系列で進むので、政治に全く触れたことのない人にとっては少々難儀な本になるかもしれない。
    私は民主主義の根源はくじ引きにある(語弊ありかもしれないが、一言でまとめると)と少しアテナイ民主主義を学んでいた故、読み進めることができた。

    過程を割愛し(ここが重要であり、納得しながら読み進めたのだが…)、最後の結論を述べると、

    ・民主主義は人間が平等である状態、弱い者を尊重した上で成り立つものだ

    ・民主主義は選挙だけが全てとは言い切れない側面がある

    ・民主主義維持のためには市民の

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    2022年10月18日
  • 学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か

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    2020年10月 菅政権で日本学術会議会員への任命拒否案件が起こったが、対象となった6名がこの重大問題を論じている.加藤陽子の議論は問題を掘り下げてよく考察している従来の流れだったが、芦名定道の議論は聖書をベースにしたもので意外性があった.理解できない部分も多かったが、このような議論ができる人がいたことを誇りに思う.宇野重規の対話方式は取っつき易い形を取りながら、重要な視点を与えてくれる素晴らしい構成だと感じた.政府がこの問題に明快な回答をするとは思えないが、この六名の陣容だったら対話自体が無理でかみ合わない結果になると思う.

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    2022年10月11日
  • 民主主義とは何か

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    古代から現代まで民主主義という思想がどのように具現化されてきたかが、新書というコンパクトなフォーマットにぎゅっとつまっている。語り口調は穏やかでとてもわかりやすい。
    古代のテキストはあまり読んだことがないので、これを機に参考文献からいくつか読んでみたいと思った。また、本書を読みながら吉田徹『くじ引き民主主義』を思い出した。こちらも未読なので本書を手引きに読んでみたい。
    それにしても、日本の状況を思い浮かべてみると独裁制に近いのではと思ってしまった。情報は破棄され、当事者意識は薄い。絶望したとて良くなることは何もないので、私も少しでも「自らの可能な範囲で、公共の任務に携わり、責任を分かちもつ」感

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    2022年09月23日
  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    フランス革命と闘い、社会主義と闘い、大きな政府と闘ってきた保守は今、何と闘っているのか。バークが論じた「偏見の上衣を投げ捨てて裸の理性の他は何も残らなくするよりは、理性折り込み済みの偏見を継続させる方が遥かに賢明である」との言葉に深く考えさせられる。一人一人の人間を考えたときに、偏見なく理性だけで生きている人は存在しない。ゆえにその集合体で考えた時にも、偏見をのぞき理性だけを残すということは、主体が人間であり限り不可能であると思う。人間ではないAIが将来そのような役割を果たすのかもしれないが、それは人間にとって賢明なことなのかどうなのか。「理性折り込み済みの偏見」はどのようなもので、どう継続で

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    2022年09月10日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    <目次>
    第1章  ボランティアから始めた人
    第2章  データで社会を変える人たち
    第3章  自治体と一緒に始めた人たち
    第4章  温故知新で地元をアップデートする人たち
    第5章  目の前の一人を幸せにして社会を変える人たち
    第6章  女性の視点から社会を変える人たち
    第7章  座談会~これからの民主主義を考える

    <内容>
    COG(チャレンジ・オープンガバメンス)にコンテストをベースに、その優秀者(グループ)の人と、宇野重規さんとの対談集。COGは、自治体と市民・学生が協働して、地域を課題を解決することを目指すもので、コンテストの形でプレゼン大会を開いている。2016年度から始まっている。そ

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    2022年08月28日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    【今後取り組むこと】
    ・民俗学、地元学を学び、そこからOGやCOのヒントを得る
    ・民主主義が言葉だけで終わらないように、自分ができるCOGを探し、実行する
    ・情報、統計リテラシーについての本を読む
    ・公務員に就職するとしたら、どんな行政を目指したいのかを言語化する

    【本の趣旨】
    字面だけで民主主義を唱えていないか?民主主義という名詞を動詞にした「チャレンジオープンガバナンス」。
    COGとは、市民と行政が共同で地域の課題解決に取り組むことである。
    民主主義とは、COGのような活動をすることではないか。今は自治体レベルで活発になってきている、国政レベルまで

    【活動で大事なこと】
    ・批判は遠回り

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    2022年08月14日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    政治参加や、民主主義という「いざとならなければ疎遠でしかないモノ」を本書で示す種々の具体的実践を鈎として、より実生活に密接したものである(べき)ことを考えさせる。

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    2022年12月12日
  • 学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か

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    学術会議任命拒否をされた、当事者の6人が、この問題について論考したものである。それぞれの学者が、自分のよってたつ学問を通じて、この問題に関して、当事者でありながら、冷静に客観的に、分析されている。拒否の説明責任は、政府にあるが、この間の他の問題と同様に、理由にならない理由を繰り出し、ダンマリを決め込む。この国の政治の劣化はコロナ禍で明確になったが、民主主義を守るためには声を上げ続けることが必要だろう。その意味では、当事者の冷静な論考は声を上げるための後押しになる。

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    2022年06月29日
  • 民主主義とは何か

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    民主主義の歴史と未来・可能性を論じる。
    古代ギリシャから始まる民主主義だけど、国家のシステムとして定着するのは19世紀以降とその歴史は浅いんだね。何より民主主義を実践していくための手段には欠点も多い。代議制民主主義は正しいか? 選挙システムでいいのか?(古代ギリシャでは選挙は腐敗の元凶と考えられ、抽選システムだった)。「参加と責任」こそが民主主義の肝とする著者に同意する。現状は参加もしずらいし、自分も含めて民衆は無責任だしなぁ。もっといいシステムがきっとあるはずなんだと信じたい。

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    2022年06月14日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    民主主義を生活に落とし込んで実践している人々。
    民主主義とは選挙で選んだ人に委ねることではないのではないか?
    自分たちで実践していくことではないか?

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    2022年05月18日
  • 未来をはじめる

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    高校生への講義形式で綴られるため、極めて分かりやすい。政治の役割、それを選ぶ選挙や民主主義の限界について、そもそも、その選択肢の中で世界は今どこに向かっていくのか。多数決で物事を決めるのが、正しいのか。

    当たり前のように整えられた前提、社会の仕組みに疑問を持ち、自ら正しさを考え、選び抜いていこう。タイトルの「未来をはじめる」というメッセージは、自ら選び先を歩む事の必要性を示したのではないだろうか。

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    2022年02月24日
  • 民主主義とは何か

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    トランプ、安倍、習近平・・・昨今のポピュリズム的指導者、独裁者的指導者が台頭する風潮の中、改めて自由や民主主義について考えてみたく手にとった一冊。

    閉塞感のある社会経済、近隣諸国とのイライラする軋轢、見えない成長を感じると、自分の中にも、胸のすくような言葉を発する強力な指導者を望みたくなる。

    一方で、自分の価値観たる「嫌なことにNoと自由にいえる社会」が脅かされているとも感じる。

    本書で答えが用意されている訳ではない。が古代ギリシアの「参加と責任」が今問われるべきなんだろうという結論を得ている。

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    2022年02月11日