宇野重規のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
評論文読書案内から。あと、先だって読んだ、高橋新書ガイドにも取り上げられていたし。昨今の情勢を鑑みると夢のようだけど、確かに以前、世界はいずれは民主化するという"常識"が存在したと記憶する。しかし現状そうはなっておらず、寧ろ遠ざかっていさえするのは、先進国のつまづきとか、独裁国が要所で示す意外な強さとか、そのあたりが前提を狂わせているからか。本書では、各時代の民主主義と、それぞれの政治思想とを合わせ見つつ、現在の状況に至った経緯を探る。その中で、民主主義にふさわしいのは抽選で、選挙はむしろ貴族政的性格が強い、という指摘は、今の日本にはまんま当てはまるのでは?と思えてしまった
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Posted by ブクログ
昔保守と革新、今保守とリベラル、ってことでこの本が生まれたのだろう。
アメリカのそれもねじれていると聞くが、日本はなお酷い。
今の自民党を保守と言えるか?
防衛費倍増といっても、アメリカの中古の武器を買うだけ。
2倍にするならその使途はまずは人件費だろう。
自衛隊員の待遇を良くし、人数を増やさなければ武器だけあっても闘えない。
アメリカの言いなりになっているだけの日本の政府と自民党。
そんなのは保守ではない。
反日統一教会との癒着でもそれは明らか。
それよりこの本の主題はリベラルにある。
立憲民主がリベラルかどうかはこの際置いておく。
日本最初のリベラリストは福沢諭吉である。
この定義 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私にはやや難解だったが、民主主義というもの、それ自体がつねに画然とした一形態として在った/在るわけではないと知り得たのは収穫だった。
ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ」を読んだ後だったので、(むろんシャープは「各々の地域/歴史柄に合った民主主義が必要であると明記している)独裁体制と民主主義をたんに対立するものと解してしまいがちだ。
けれど本著は、私の本棚に寝ている「草の根のファシズム」という本のタイトルが知らず予感させる通り、独裁体制に迎合した民主主義があったことをも教えてくれた。このことは「民衆」が、自分たちの仲間を定義するとき、「自分たちに属さないものをばは外しても良い」と低きに -
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ネタバレ民主主義の変遷と今日においての民主主義のあり方について記された本。
正直、アテナイ(古代ギリシア)から話が始まって時系列で進むので、政治に全く触れたことのない人にとっては少々難儀な本になるかもしれない。
私は民主主義の根源はくじ引きにある(語弊ありかもしれないが、一言でまとめると)と少しアテナイ民主主義を学んでいた故、読み進めることができた。
過程を割愛し(ここが重要であり、納得しながら読み進めたのだが…)、最後の結論を述べると、
・民主主義は人間が平等である状態、弱い者を尊重した上で成り立つものだ
・民主主義は選挙だけが全てとは言い切れない側面がある
・民主主義維持のためには市民の -
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古代から現代まで民主主義という思想がどのように具現化されてきたかが、新書というコンパクトなフォーマットにぎゅっとつまっている。語り口調は穏やかでとてもわかりやすい。
古代のテキストはあまり読んだことがないので、これを機に参考文献からいくつか読んでみたいと思った。また、本書を読みながら吉田徹『くじ引き民主主義』を思い出した。こちらも未読なので本書を手引きに読んでみたい。
それにしても、日本の状況を思い浮かべてみると独裁制に近いのではと思ってしまった。情報は破棄され、当事者意識は薄い。絶望したとて良くなることは何もないので、私も少しでも「自らの可能な範囲で、公共の任務に携わり、責任を分かちもつ」感 -
Posted by ブクログ
フランス革命と闘い、社会主義と闘い、大きな政府と闘ってきた保守は今、何と闘っているのか。バークが論じた「偏見の上衣を投げ捨てて裸の理性の他は何も残らなくするよりは、理性折り込み済みの偏見を継続させる方が遥かに賢明である」との言葉に深く考えさせられる。一人一人の人間を考えたときに、偏見なく理性だけで生きている人は存在しない。ゆえにその集合体で考えた時にも、偏見をのぞき理性だけを残すということは、主体が人間であり限り不可能であると思う。人間ではないAIが将来そのような役割を果たすのかもしれないが、それは人間にとって賢明なことなのかどうなのか。「理性折り込み済みの偏見」はどのようなもので、どう継続で
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ネタバレ<目次>
第1章 ボランティアから始めた人
第2章 データで社会を変える人たち
第3章 自治体と一緒に始めた人たち
第4章 温故知新で地元をアップデートする人たち
第5章 目の前の一人を幸せにして社会を変える人たち
第6章 女性の視点から社会を変える人たち
第7章 座談会~これからの民主主義を考える
<内容>
COG(チャレンジ・オープンガバメンス)にコンテストをベースに、その優秀者(グループ)の人と、宇野重規さんとの対談集。COGは、自治体と市民・学生が協働して、地域を課題を解決することを目指すもので、コンテストの形でプレゼン大会を開いている。2016年度から始まっている。そ -
Posted by ブクログ
【今後取り組むこと】
・民俗学、地元学を学び、そこからOGやCOのヒントを得る
・民主主義が言葉だけで終わらないように、自分ができるCOGを探し、実行する
・情報、統計リテラシーについての本を読む
・公務員に就職するとしたら、どんな行政を目指したいのかを言語化する
【本の趣旨】
字面だけで民主主義を唱えていないか?民主主義という名詞を動詞にした「チャレンジオープンガバナンス」。
COGとは、市民と行政が共同で地域の課題解決に取り組むことである。
民主主義とは、COGのような活動をすることではないか。今は自治体レベルで活発になってきている、国政レベルまで
【活動で大事なこと】
・批判は遠回り