宇野重規のレビュー一覧

  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    フランス革命と闘い、社会主義と闘い、大きな政府と闘ってきた保守は今、何と闘っているのか。バークが論じた「偏見の上衣を投げ捨てて裸の理性の他は何も残らなくするよりは、理性折り込み済みの偏見を継続させる方が遥かに賢明である」との言葉に深く考えさせられる。一人一人の人間を考えたときに、偏見なく理性だけで生きている人は存在しない。ゆえにその集合体で考えた時にも、偏見をのぞき理性だけを残すということは、主体が人間であり限り不可能であると思う。人間ではないAIが将来そのような役割を果たすのかもしれないが、それは人間にとって賢明なことなのかどうなのか。「理性折り込み済みの偏見」はどのようなもので、どう継続で

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    2022年09月10日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    <目次>
    第1章  ボランティアから始めた人
    第2章  データで社会を変える人たち
    第3章  自治体と一緒に始めた人たち
    第4章  温故知新で地元をアップデートする人たち
    第5章  目の前の一人を幸せにして社会を変える人たち
    第6章  女性の視点から社会を変える人たち
    第7章  座談会~これからの民主主義を考える

    <内容>
    COG(チャレンジ・オープンガバメンス)にコンテストをベースに、その優秀者(グループ)の人と、宇野重規さんとの対談集。COGは、自治体と市民・学生が協働して、地域を課題を解決することを目指すもので、コンテストの形でプレゼン大会を開いている。2016年度から始まっている。そ

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    2022年08月28日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    【今後取り組むこと】
    ・民俗学、地元学を学び、そこからOGやCOのヒントを得る
    ・民主主義が言葉だけで終わらないように、自分ができるCOGを探し、実行する
    ・情報、統計リテラシーについての本を読む
    ・公務員に就職するとしたら、どんな行政を目指したいのかを言語化する

    【本の趣旨】
    字面だけで民主主義を唱えていないか?民主主義という名詞を動詞にした「チャレンジオープンガバナンス」。
    COGとは、市民と行政が共同で地域の課題解決に取り組むことである。
    民主主義とは、COGのような活動をすることではないか。今は自治体レベルで活発になってきている、国政レベルまで

    【活動で大事なこと】
    ・批判は遠回り

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    2022年08月14日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    政治参加や、民主主義という「いざとならなければ疎遠でしかないモノ」を本書で示す種々の具体的実践を鈎として、より実生活に密接したものである(べき)ことを考えさせる。

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    2022年12月12日
  • 学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か

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    学術会議任命拒否をされた、当事者の6人が、この問題について論考したものである。それぞれの学者が、自分のよってたつ学問を通じて、この問題に関して、当事者でありながら、冷静に客観的に、分析されている。拒否の説明責任は、政府にあるが、この間の他の問題と同様に、理由にならない理由を繰り出し、ダンマリを決め込む。この国の政治の劣化はコロナ禍で明確になったが、民主主義を守るためには声を上げ続けることが必要だろう。その意味では、当事者の冷静な論考は声を上げるための後押しになる。

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    2022年06月29日
  • 民主主義とは何か

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    民主主義の歴史と未来・可能性を論じる。
    古代ギリシャから始まる民主主義だけど、国家のシステムとして定着するのは19世紀以降とその歴史は浅いんだね。何より民主主義を実践していくための手段には欠点も多い。代議制民主主義は正しいか? 選挙システムでいいのか?(古代ギリシャでは選挙は腐敗の元凶と考えられ、抽選システムだった)。「参加と責任」こそが民主主義の肝とする著者に同意する。現状は参加もしずらいし、自分も含めて民衆は無責任だしなぁ。もっといいシステムがきっとあるはずなんだと信じたい。

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    2022年06月14日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    民主主義を生活に落とし込んで実践している人々。
    民主主義とは選挙で選んだ人に委ねることではないのではないか?
    自分たちで実践していくことではないか?

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    2022年05月18日
  • 民主主義とは何か

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    トランプ、安倍、習近平・・・昨今のポピュリズム的指導者、独裁者的指導者が台頭する風潮の中、改めて自由や民主主義について考えてみたく手にとった一冊。

    閉塞感のある社会経済、近隣諸国とのイライラする軋轢、見えない成長を感じると、自分の中にも、胸のすくような言葉を発する強力な指導者を望みたくなる。

    一方で、自分の価値観たる「嫌なことにNoと自由にいえる社会」が脅かされているとも感じる。

    本書で答えが用意されている訳ではない。が古代ギリシアの「参加と責任」が今問われるべきなんだろうという結論を得ている。

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    2022年02月11日
  • 未来をはじめる

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    面白い
    読み込んでしまう
    人と人との関係、なぜ国際問題が起きるのかについて分かりやすく書いてくれている

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    2022年02月03日
  • 民主主義とは何か

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    まさに、「民主主義とは何か」を考えさせられる本。政治に関する議論は、その抽象度ゆえ、どの議論を見ても、どこか認識が統一されてなく噛み合ってない印象がある。民主主義VS共産主義とか、簡単な2項対立にはできないし、ある程度幅をもった概念なので、議論においては言葉の意味について、丁寧に丁寧に認識をあわせるよう気を遣わねばいけないなと思った。

    民主主義の本質は、人々が自ら政治に参加し、自分たちの問題を自分たちで解決すること。その意味で選挙や多数決は、構成要素の一部でもあるが、代表者を選ぶことだけが民主主義ではないし、少数者の意見尊重も重要、という意味ではやはり一部に過ぎない。

    1人の支配  君主政

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    2021年12月30日
  • 〈私〉時代のデモクラシー

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    トクヴィルの「平等化」の時代・・・人々の平等化が実現し、安定したじだいのことではなく、人々の平等・不平等が意識化し、結果的に声をあげるなどすることで既存の秩序が動揺していく時代のこと。

    近代の個人主義・・・伝統的な共同体や宗教などの束縛から解放され、自らの自分の運命を決められるようになった個人化のことを指す。

    現代の個人主義・・・社会的不平等の個人化など否定的な個人主義の側面が強い。

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    2021年09月23日
  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    フランス革命、社会主義、大きな政府と闘ってきた保守主義だが対する進歩主義が衰退した今日何を守るかが問われている(伝統、権威、職場、家族、地域)日本の保守政党も

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    2021年08月19日
  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    近年の政治を見ていると、保守=伝統を何がなんでも守る、だとか、場合によってはネガティブなイメージすらあり、その正しい意味が定着しておらず、「保守とは何か?」という問いを改めて考えなければならない。

    本書はフランス革命時のバークの思想から今日の保守主義についてその経緯を説明している。

    バーク、ハイエクあたりの思想は後で詳しく深掘っておきたい。

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    2021年05月18日
  • 民主主義とは何か

    購入済み

    なるほど

    身近だけど難しい民主主義。原題の病巣を炙り出す識者の慧眼。民主主義を理解する一助になること請け合いである

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    2021年05月02日
  • 未来をはじめる

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    中高生に向けた講義の内容を書籍にしていて読みやすかった。
    改めて私たちの社会にはいろいろな場面で政治があることを再認識した。
    学生の頃にこういう授業を受けられていたらもっと身近で必要なものであり常に考えなきゃいけないと思えたかな。
    この講義を受けている学生さんたちの意見や質問にはすごい感心した。
    ハンナアーレントの言葉が良かった。

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    2021年04月05日
  • 民主主義のつくり方

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    「民主主義」を説明する際には主権論やルソーの一般意志が引き合いに出される。しかし現代社会においては右派・左派の分断を引き合いに出すまでもなく、社会の総意としての一般意志が存在するという仮定は機能しなくなっているのではないかという疑問は研究者でなくとも持つものだろう。

    本書は学術会議の任命拒否問題でも注目を集めた宇野重規教授による一般向けの「新しい民主主義」解説書である。本書において宇野は一般意志を理想とした従来の民主主義観から、プラグマティズム的な民主主義観への転換を試みている。

    プラグマティズムというと「観念的な要素を一切考えずに実用性のみを追い求める思想」のように見えるが、宇野は丁寧に

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    2021年01月31日
  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    もともとは坂井豊貴と共著していたので名前だけ知っていたところ、ニュースで大々的に取り上げられているのを見て購入した。

    文体に若干の特徴がある、人名で索引を引けない、など多少の読みにくさはある。しかし「あとがき」でも書かれている通り、保守主義を語る上では外せない歴史が詰め込まれていると感じる。立ち位置もニュートラルな印象。
    学校科目でいえば「世界史」や「倫理」に対する自分の知識・理解が足りないゆえに吸収し切れていない部分が多いので、高校教科書を一読したうえで再読してみたい。

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    2020年11月01日
  • 未来をはじめる

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    今話題の「学術会議」拒否問題の渦中?の宇野先生の著書。豊島岡女子中高校で先生が実際に行ったワークショップ?が元になっている。大学教員が中高生が目的意識を持ちやすいようにわかりやすく問題設定を行い、考えてもらうようにできているので読みやすい。ルソー・カント・ヘーゲルからトクヴィル・ウイリアムスジェームスまで、広く哲学者の問題意識に即した思想を紹介しつつ、今の日本の政治の問題点を炙り出している。やはり一番印象に残ったのは、「多数決は一つの決め方にすぎない。昔からあって当たり前と思っている制度も、たかだか200年前ぐらい前にできた
    ものであり、問題点を考えながらアップデートしていく必要がある」という

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    2020年10月27日
  • 未来をはじめる

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    東大教授の著者が豊島岡女子学園の生徒たちに対して行った全5回の講義をもとに人と一緒にいることと政治について様々な観点から向き合い方についてまとめた一冊。

    選挙や男女平等、働きかた、未来予測など様々なテーマについて政治について講義されていて非常に考えさせられる内容でした。
    また講義を聞いている学生たちの意識の高さにも舌を巻きました。
    2016年の大統領選挙のことや今の民主主義の弱点などを知れたり、働きかたや社会保障と税負担の問題など自分たちの生活の中にも密接に関係のある政治について書かれており関心が深まる内容となっていました。
    また、ロールズやルソー、カント、ヘーゲルといった考え方から政治を考

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    2020年08月01日
  • 未来をはじめる

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    政治哲学の今っぽい(いい意味)入門書。「政治のことなんて誰も教えてくれなかった」と言っている人に届け!

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    2020年06月20日