宇野重規のレビュー一覧

  • 民主主義のつくり方

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    プラグマティズムが生まれたのは南北戦争がきっかけ。
    信念を共有しない人々の存在を許さないイデオロギー的な対立をいかに克服するか考えた末のもの。


    ルソーは問う。全ての人々と結びつきながら、しかも自分自身にしか服従せず、自由であり続けることは可能か。答えは社会契約しかないと彼はいう。
    それはその社会の共通の意志に従うことを約束すること

    プラグマティストたちにとって、理念とは、人間が世界に適応し、世界を変えていくための実際的手段であった。ある理念は、それ自体で評価されるべきでなく、あくまでそれを使い、実践することと不可分であるとする考え。

    「超越主義」の基礎にあるのは、強烈な理想主義と個人主義。理想によって現状を告発し、時に孤立に陥ることも恐れず、変革に対してきわめてポジディブなのがこの思想の特徴。
    都市文明を批判する一方、個人の良心を否定するものに対して、敢然と不服従を促す。

    「経験」とは人々が他者とともに、その行動によって世界と関わっていくプロセスである。

    自由の根本的性質は、自分の是認しない考え方の存在を受容するところにある。

    「緩衝材で覆われた自己」=自らの内面に撤退し、そこから世界を伺い、あるいは操作しようとする存在。自らを超えたところに存在する価値の源泉を認めずら全ての意味は自分の内面にあると信じること。

    トクヴィルさ身の回りの諸個人への依存を嫌うことが、実は国家や多数者に対する大きな依存へと結びつくと指摘した。
    個人が他の諸個人に依存することを恐れた結果、むしろより大きな国家への依存を生み出してしまった。

    パースの考える習慣とは、いつの間にか身について、変えることのできなくなった習癖ではない。未来においてある状況に遭遇した場合に、あらためて考えるまでもなく「このように行動するだろう」と言い切れること。

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    2024年03月27日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    民主主義の立法権だけではなく執行権(行政権)への着目、新たなアソシエーションとしてのファンダムの可能性への対話。
    行政権のアップデートは萌芽を感じる。
    ファンダムは試みとして興味深いが、ポピュリズム以外の着地が浮かばない。

    第1章 「平等化」の趨勢
    ・平等化をめぐる想像力。かつてと比べて「違い」は相対化されたが、むしろその小さな違いに敏感になる。平等化の趨勢は不可逆。
    ・道具の民主化と民主主義化は別物
    ・個人主義の不安

    第2章 ポストマンと結社
    ・政治的集権と行政的集権を区別する
    ・「自由を援け合う術」としての結社(アソシエーション)。デモクラシーを相対化する。
    ・宗教(所属する教会など)による信用度の担保。ファンダムによるアソシエーション。インターネット社会によるアソシエーションの暴力化(ハイブリッド戦争における「総動員」の常識化。

    第3章 行政府を民主化する
    ・ペスト流行から「人を生かす権力(生権力)」として、国民の生の把握と管理のための官僚機構が精緻化。
    ・「合理的な法と統治システムさえあれば、社会はよくなる」という考えから、立法権に関心が集中。行政権は従属的とみなされる。実態の転倒。
    ・官僚の機械的イメージ。
    ・日本の武士から由来する「学問だけではダメだ」という価値観。揶揄しても潜在的な「お上」への信頼。
    ・人文的教養を重視する欧米の官僚制。プロの視点よりも幅広い教養。
    ・「アマチュアであることのプロ」。編集者と共通する素養。国民と政治家をつなぐファシリテーター。
    ・官僚の人間化。

    第4章 「市民」とは誰か
    ・「市民」という言葉には、ルソー的な古代の都市国家に依拠した「政治に主体的に参加する人(シトワイヤン)」という意味と、「単にそこに暮らす人」、あるいは「経済活動に専念している人たち(ブルジョワ)」という三つ概念が混在じている。
    ・Z世代の80%以上が推し活をしている。消費から創作。

    第5章 分断を超えるプラグマティズム
    ・リテラシーは受動、コンピテンシー(何かを「する」能力)は能動
    ・プラグマティズムは、人が何かを「信じようとする権利」を最大限に擁護することを、思想の基盤に置く。人間は考えがあるから行動するのではなく、行動する必要があるから考えを持つ、その行動から得られた結果をもって、さしあたり、その理念が正しかったかどうかを検証することができる。
    ・Do it with Others (DIWO)。「参加型」「行動」の重要性。終わりをデザインするのではなく始まりをデザインする。

    第6章 「手」の民主主義
    ・ファンダムの可能性は、選挙ではなく、その外にある共創活動
    ・エネルギーの地産地消など所有と利用が一体となる、距離の近さと即応性

    第7章 感情と時間の政治へ
    ・自立というのは依存先を増やすこと。「自由」と「依存」は対立的な関係にあるのではなく、現実的にはむしろ補完的な関係
    ・一方的なものではなく相互依存というレイヤー
    ・分担ではなく「持ち寄る」という発想

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    2024年03月23日
  • 民主主義のつくり方

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    民主主義とは実験である。国民が自由に試しそこから成果を見て正しいかを判断する。そういう文化こそが正しい民主主義。ただの多数決は民主主義ではない。また、これからは若者が少なくなるため多数決では若者の意見を取り入れるのは難しくなる。
    だからこれ、行政は若者が社会貢献、社会活動をしやすい土壌を作ってあげることが大切。また、国民は社会活動の主役となる。

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    2024年02月24日
  • 民主主義とは何か

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    民主主義とは何か。に答える本。
    全員参加、直接議論に理想を掲げつつも、代議制、議院制といった一見民主ではない手法を迎えて今なおあるべき姿を模索している過程であるというのが読み終えた後の所感。民主主義が市井の民に政治の知識、意識要求するものであり、現実(そのような市井が稀有である)と相反するところから矛盾を孕み続けているが、それでも自由で民主的であることを諦めない姿勢が重要だと思う。

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    2024年01月04日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    こういった、ものの根本を再検討する著作は読みごたえがあります。
    民主主義のこれからの在り方がファンダムに見いだせるのではないかというあたり、挑戦的ですが納得するものがあります。ただ、一度ですべて理解できるような内容ではなく、高度な内容をたくさん含んでいました。

    別に問題ではありませんが、本書はインタビュー形式のような体裁をとっているところ、実際には対談のようです。

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    2023年11月18日
  • 民主主義とは何か

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    評論文読書案内から。あと、先だって読んだ、高橋新書ガイドにも取り上げられていたし。昨今の情勢を鑑みると夢のようだけど、確かに以前、世界はいずれは民主化するという"常識"が存在したと記憶する。しかし現状そうはなっておらず、寧ろ遠ざかっていさえするのは、先進国のつまづきとか、独裁国が要所で示す意外な強さとか、そのあたりが前提を狂わせているからか。本書では、各時代の民主主義と、それぞれの政治思想とを合わせ見つつ、現在の状況に至った経緯を探る。その中で、民主主義にふさわしいのは抽選で、選挙はむしろ貴族政的性格が強い、という指摘は、今の日本にはまんま当てはまるのでは?と思えてしまった。

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    2023年10月10日
  • 日本の保守とリベラル 思考の座標軸を立て直す

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    昔保守と革新、今保守とリベラル、ってことでこの本が生まれたのだろう。
    アメリカのそれもねじれていると聞くが、日本はなお酷い。
    今の自民党を保守と言えるか?
    防衛費倍増といっても、アメリカの中古の武器を買うだけ。
    2倍にするならその使途はまずは人件費だろう。
    自衛隊員の待遇を良くし、人数を増やさなければ武器だけあっても闘えない。
    アメリカの言いなりになっているだけの日本の政府と自民党。
    そんなのは保守ではない。
    反日統一教会との癒着でもそれは明らか。

    それよりこの本の主題はリベラルにある。
    立憲民主がリベラルかどうかはこの際置いておく。

    日本最初のリベラリストは福沢諭吉である。

    この定義に目が覚めた。
    そう、独立自尊。
    福沢先生の教えはまさにリベラルだったのだ。
    といって、個人主義だけではない。
    福沢の頭には国家主義も内在している。
    個人が強くなって、国家も強くなる。

    保守リベラル。これは同居できるものなのだ。

    続いて丸山眞男が出てくるのも頷ける。
    中学時代に丸山の「日本の思想」を読まされ、正直難易度高すぎだったが、
    福沢の考えを丸山は研究していたのだ。つながっている。

    そういうことを再認識させてくれた。

    自民の保守の系譜は3つに分かれると。
    大平、宏池会、保守本流
    福田、安倍派、保守傍流  
    田中、?、?

    リベラリスト。いいね。

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    2023年10月03日
  • 未来をはじめる

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    2冊目の宇野さんの本。遅いインターネットよりは理解しやすかった。いいねぇ、こんな柔軟なおじさんもいるのか、世の中には。面白かったな、何故政治が難しいのか、現状を変えるにはどうしたらいいんだ?!ってなる時に必ず行き着く疑問とかに繋がってた気がする。税金多いのはいいから、使い道どうにかしてくれ。

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    2023年07月08日
  • 民主主義とは何か

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    ネタバレ

    私にはやや難解だったが、民主主義というもの、それ自体がつねに画然とした一形態として在った/在るわけではないと知り得たのは収穫だった。
    ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ」を読んだ後だったので、(むろんシャープは「各々の地域/歴史柄に合った民主主義が必要であると明記している)独裁体制と民主主義をたんに対立するものと解してしまいがちだ。
    けれど本著は、私の本棚に寝ている「草の根のファシズム」という本のタイトルが知らず予感させる通り、独裁体制に迎合した民主主義があったことをも教えてくれた。このことは「民衆」が、自分たちの仲間を定義するとき、「自分たちに属さないものをばは外しても良い」と低きに流れたことを痛い思い出として痛感させる。
    さて。私の立場としては、進化ではなく、(家父長制の害悪はおいて)人間だけでなく、地球に暮らすいきものたちにも敬意を払ったころに学ぶことが多いように思われるが、それは遠いところにあってみずからに関与していない、「遠い」思想への憧れで、現実に不満を持つ人びとが、何か一定のシステムに憧れるのと相似の関係にあるような気も、少しだけする。
    人間だけが地球にありほしいままに生きている、という思考からは、どうしても距離を置きたいけれども。

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    2023年04月10日
  • 民主主義とは何か

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    古代ギリシャからの民主主義の歴史をひもとき、どんな試み・失敗・改善を繰り返してきたのかを解説。民主主義にもいろいろあるということ、民主政と共和政の違いなどを学べた。国を運営する知恵を一般市民に期待するのか、選ばれた人に任せるのか、という問いが浮かぶ。

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    2022年11月29日
  • トクヴィル 平等と不平等の理論家

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    知性の健全な枠=宗教がまだよく分からなかった。
    でも宗教に対する曖昧さがむしろトクヴィルの人間味を感じられて良かった。

    信仰が自然なことだというのはすごく共感できた。
    そうかもしれないな。


    「いま、ここ」への従属から逃げ出したい。

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    2022年11月23日
  • 民主主義とは何か

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    コロナ禍やウクライナ侵攻、安倍元首相の銃撃事件などをきっかけに、「民主主義」について関心をもちこの本を手に取りました。
    民主主義に対して抱いていた期待と不信感の由来を、この本は丁寧に説明してくれています。
    まだ完成されたとは言えない現代の民主主義。制度についてだけでなく、市民一人ひとりが意識を変えていくことが大切に思えました。
    同著者の『〈私〉時代のデモクラシー』を久しぶりに再読したいと思いました。

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    2022年11月11日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    ネタバレ

    民主主義を名詞としてでなく動詞としておこなっていく。
    地に足のついたデモクラシーの定着。
    印象的な文章だった。

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    2022年11月03日
  • 民主主義とは何か

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    ネタバレ

    民主主義の変遷と今日においての民主主義のあり方について記された本。

    正直、アテナイ(古代ギリシア)から話が始まって時系列で進むので、政治に全く触れたことのない人にとっては少々難儀な本になるかもしれない。
    私は民主主義の根源はくじ引きにある(語弊ありかもしれないが、一言でまとめると)と少しアテナイ民主主義を学んでいた故、読み進めることができた。

    過程を割愛し(ここが重要であり、納得しながら読み進めたのだが…)、最後の結論を述べると、

    ・民主主義は人間が平等である状態、弱い者を尊重した上で成り立つものだ

    ・民主主義は選挙だけが全てとは言い切れない側面がある

    ・民主主義維持のためには市民の参加が必要だ
    権力の監視、自らの政策立案など

    公開による透明性、参加を通じての当事者意識、判断に伴う責任、


    ↑自分用のメモなので、悪しからず…

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    2022年10月18日
  • 学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か

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    2020年10月 菅政権で日本学術会議会員への任命拒否案件が起こったが、対象となった6名がこの重大問題を論じている.加藤陽子の議論は問題を掘り下げてよく考察している従来の流れだったが、芦名定道の議論は聖書をベースにしたもので意外性があった.理解できない部分も多かったが、このような議論ができる人がいたことを誇りに思う.宇野重規の対話方式は取っつき易い形を取りながら、重要な視点を与えてくれる素晴らしい構成だと感じた.政府がこの問題に明快な回答をするとは思えないが、この六名の陣容だったら対話自体が無理でかみ合わない結果になると思う.

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    2022年10月11日
  • 民主主義とは何か

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    古代から現代まで民主主義という思想がどのように具現化されてきたかが、新書というコンパクトなフォーマットにぎゅっとつまっている。語り口調は穏やかでとてもわかりやすい。
    古代のテキストはあまり読んだことがないので、これを機に参考文献からいくつか読んでみたいと思った。また、本書を読みながら吉田徹『くじ引き民主主義』を思い出した。こちらも未読なので本書を手引きに読んでみたい。
    それにしても、日本の状況を思い浮かべてみると独裁制に近いのではと思ってしまった。情報は破棄され、当事者意識は薄い。絶望したとて良くなることは何もないので、私も少しでも「自らの可能な範囲で、公共の任務に携わり、責任を分かちもつ」感覚を忘れずにいたい。

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    2022年09月23日
  • 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

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    フランス革命と闘い、社会主義と闘い、大きな政府と闘ってきた保守は今、何と闘っているのか。バークが論じた「偏見の上衣を投げ捨てて裸の理性の他は何も残らなくするよりは、理性折り込み済みの偏見を継続させる方が遥かに賢明である」との言葉に深く考えさせられる。一人一人の人間を考えたときに、偏見なく理性だけで生きている人は存在しない。ゆえにその集合体で考えた時にも、偏見をのぞき理性だけを残すということは、主体が人間であり限り不可能であると思う。人間ではないAIが将来そのような役割を果たすのかもしれないが、それは人間にとって賢明なことなのかどうなのか。「理性折り込み済みの偏見」はどのようなもので、どう継続できるのか時間をかけて考えてみたい。

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    2022年09月10日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    <目次>
    第1章  ボランティアから始めた人
    第2章  データで社会を変える人たち
    第3章  自治体と一緒に始めた人たち
    第4章  温故知新で地元をアップデートする人たち
    第5章  目の前の一人を幸せにして社会を変える人たち
    第6章  女性の視点から社会を変える人たち
    第7章  座談会~これからの民主主義を考える

    <内容>
    COG(チャレンジ・オープンガバメンス)にコンテストをベースに、その優秀者(グループ)の人と、宇野重規さんとの対談集。COGは、自治体と市民・学生が協働して、地域を課題を解決することを目指すもので、コンテストの形でプレゼン大会を開いている。2016年度から始まっている。その優秀なグループの中核者を中心にした対談集で、一部審査側のメンバーの対談も入っている。
    「民主主義」「政治」というと、構えてしまうし、日本が、世界が、悪い流れになっていると感じながら、遠い世界のように感じ、手出しできない気がしていた。しかし、「民主主義」は本のタイトルのように、「自分で始める」ところが大事で、目の周りを改善していくことから、最終的に世界を巻き込んでいく(スウェーデンのグレタさんのように)ことが、民主主義であるように感じた。奇しくも参加者に女性が多いのも気になった。そして、第4章の小倉美恵子さんのように、地域の前近代の営みを、現代社会の問題点改善に使う(使ったのは小倉さんではないが)視点が面白いと思った。江戸時代のような地域の普通の生活に、現代社会の問題点改善のヒントは隠れているのだと。

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    2022年08月28日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    【今後取り組むこと】
    ・民俗学、地元学を学び、そこからOGやCOのヒントを得る
    ・民主主義が言葉だけで終わらないように、自分ができるCOGを探し、実行する
    ・情報、統計リテラシーについての本を読む
    ・公務員に就職するとしたら、どんな行政を目指したいのかを言語化する

    【本の趣旨】
    字面だけで民主主義を唱えていないか?民主主義という名詞を動詞にした「チャレンジオープンガバナンス」。
    COGとは、市民と行政が共同で地域の課題解決に取り組むことである。
    民主主義とは、COGのような活動をすることではないか。今は自治体レベルで活発になってきている、国政レベルまで

    【活動で大事なこと】
    ・批判は遠回り。行政との立場の違いを認識し、褒めるべきところは褒め、求めるべきこと は求めるべきことである。
    ・強力なリーダーシップよりも多様なメンバーが多様なまま、自然に協力していけるような 小間使いのリーダー

    【一番おもしろかった第四章より】
    ●講=行事、会合
    ・民主主義のアイディアは日本古来の伝統的な言葉の中にもある
     「一揆」協力し合って行動を共にする
     「社中」人々の対等な結びつき
     「円座」
    ・地域社会でア女性の役割が大きく、発言力が大きかった。近代化によって崩された

    【その他気になったこと】
    ・民主主義サミット
    ・SDGsと民主主義
     民主主義の新たな共通基盤になる
     SDGSというものさしによって、多くの人と問題意識を共有することができ、企業とも 行政とも連携しやすい。住民同士の議論でも
    ・オオカミの護符と、うつし世の静寂に
    ・地元学
    ・民俗文化映像研究所の姫田忠義
    ・オードリー・タンのv台湾

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    2022年08月14日
  • 自分で始めた人たち~社会を変える新しい民主主義

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    政治参加や、民主主義という「いざとならなければ疎遠でしかないモノ」を本書で示す種々の具体的実践を鈎として、より実生活に密接したものである(べき)ことを考えさせる。

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    2022年12月12日