宇野重規のレビュー一覧
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ネタバレこれからの政治のあり方を政治学説とりわけ大戦間の危機の時代の思想を引きながら語る。共同体や共同の意識を重視。理想はともかく実現の道筋も示すものの、困難。
19世紀のヨーロッパの秩序がWW1で崩壊した後両大戦間は危機の時代。現代も同様の危機、情報革命による新たなメディアの政治への活用、グローバル化、覇権の崩壊・弱体化・新たな覇権の不在という共通点。
政治は、「みんなにとって善いこと(共通善)」を正当な手続きによって実現する営み。
・政治とは、複数性の共存をはかる人間の知恵の技術
・透明性を確保された公共の場において、暴力ではなく言葉によって、共同の意思決定を行うこと
・政治を考察する際は、アリス -
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政治の知識がかなり浅薄な自分にとって、この本は「民主主義」という枠組みを理解するのに役立った。
「市民全員で政治について話し合って最終的な意思決定をする」という方法が成立するためにはある程度国家が小さくなければならない、という箇所など、「国の大きさ」の感覚が政治の方法に影響を与えている点が面白かった。
社会の中で暮らしていると、どうしても政治の話が避けられる傾向がある。「〇〇党が〜」と言っただけで「思想が強い(=危ない人だ)」と判断されたり、もしくは「そんな難しい話をするな」という表情をされる。しかし人民主権という立場に立つのであれば、我々市民が政治の意思決定をするわけだから、市民はある程 -
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実験とはどういうものなのだろうか
この本を読んだ最終的な感想はシンプルなものだった。
当方にとっては、実験は結論を仮説として保持する営みである。そのため、どうしても固定化した価値観を同質的な2人の対話を通して読むと違和感を感じる。
リベラリズムの核を、相容れない他者をなお尊重する態度だと考えるのであれば、保守的な人々を「遅れた人々」「操作されている人たち」「理解すべき対象」として位置付けた時点で、そこから外れてしまうと考える。
作中でポピュリズム的手法を批判しながら、それを自陣で転用することを考える等は、しばしば他の場面でもみられることだが、2つの違和感を生じる。
第一に批判したものを手 -
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民主主義の成り立ちを平易に解説した本。古代ギリシアから近代ヨーロッパ・近代アメリカ、そして戦後まで民主主義に関する思想もしくは当時の政治体制を扱っている。
筆者の民主主義についての基本スタンスは、古代ギリシアのポリスで行われたような、市民が「討議」に直接「参加」し、その結果に「責任」をもつという態度で行う政治体制である、というものである。
代議制民主主義がスタンダードである現在、選挙に行くことが民主主義であることのように信じられている。学校でも、投票率の低下が嘆かれ、選挙に行くことが「善」であるかのように刷り込まれている。
このような、選挙が自己目的化している状況で、さらには、あらゆる政治 -
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ルソーの本を数ヶ月内に読みたいと思っているので、手に取ってみた。非常に平易にコンパクトにまとまっている。民主主義が危機に瀕していると言われて久しいが、その守護者であるルソーの思想をパッと理解できるのは有難い。また、現代の私たちがルソーから学べることに関する著者の考えも大変面白く、ここを知るだけでも価値があると思った。宇野さんなので間違いはないですね。
私はどうしても哲学者の思想そのものというより、ライフヒストリーを追ってしまう性質がある。
ある事を人類史を動かすほどに突き詰めて考えるには、それなりの原動力や思いがあるはずだ。そこの理解なしには、思想を丸ごと理解することはできないと思っている。 -
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宇野重規氏は、東大社会科学研究所教授であり、2024年より同研究所の所長を務める政治学者。1967年島根県生まれ。東大法学部卒業後、同大学院法学政治学研究科博士課程を経て、千葉大学助教授、東大准教授を歴任。専門は政治思想史・政治哲学で、民主主義、保守・リベラル思想、宗教と政治の関係などを中心に研究を行う。『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(サントリー学芸賞受賞)、『保守主義とは何か』、『民主主義とは何か』、『政治哲学へ』など多数の著作があり、現代社会における政治の意味や公共性を問い直す言論活動でも注目されている。
本書の大まかな内容は以下の通り。
◆保守主義とは、それ自体として一個の一貫した -
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言わずと知れたCOTEN RADIO
「民主主義」編のタネ本のひとつ。
本屋さんでは社会学、橋爪大三郎先生の本と迷って結局こっちにした。
それ以前にも概念としては近いものがあったものの、民主主義の源流を古代ギリシアに遡り2500年間の歴史を振り返る。民主主義についての考え方というか、つきあい方というか、何度も聴いたCOTEN RADIOのおさらいにはなるものの、やはり書籍で辿っていくのとでは感じ方が変わる。
2年前にはじめてCOTEN RADIOで民主主義編を聴いた時、民主主義の印象が世界的に変化していることに驚いた。
あの頃はようやくコロナが落ち着いてきたような時代背景で、イギリスの -
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難しかったけど、民主主義の歴史や経緯がコンパクトにまとまっていて素晴らしい一冊だと思いました!また再読します!読んでて「あれ?この人のこの思想って反民主主義なんだっけ?それとも民主主義の亜種なんだっけ?」と混乱しちゃったので次は気を付けて読みます(苦笑)。
民主主義ってずっと西側諸国で支持されてる思想だと思っていたのですが、そうでもなかったというのが意外でした。ずっと共和主義(…と呼ぶのかな?)との対比の中で欠陥のある思想として語られていたとは。余談ですが、今のアメリカの民主党と共和党って、共和党の方が民主主義っほくて、民主党は共和主義っぽいイメージありますよね。
社会主義との比較とか、ア