宇野重規のレビュー一覧

  • 選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと

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    日本がかかえる色々な問題について、地図や世界と比較したグラフ・データが載っていてとてもわかりやすい。
    選挙でだれに投票するのか。この本には答えはないが、前向きな投票じゃなくても、こっちがマシやこっちが嫌いだから別の候補者に投票する後ろ向きな投票でも自分の意見と肯定していて、投票へのハードルがさがりそう。

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    2025年01月12日
  • 選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと

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    投票する人になってほしいと願って購入した本。
    本当に最初の導入として最良の一冊。
    税金の話のところを紹介したら、自分たちでどんどん世界の不思議な税を調べ出した!

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    2024年12月27日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    ネタバレ

    選挙の結果が自分の想像力を超える事象が続いた2024年。選挙戦もSNSをうまく利用した人が勝つような、何を信じて良いかわからない時代に、民主主義とどう向き合っていけばよいのかについて、ここはやはり信頼できる宇野重規先生。トクヴィルについては今まであまりよく知らなかったけど、平等化の中で「想像力の変容」について考えていくことの意味は極めて現代的なテーマに思えた。
     第3章の行政府への着目の中で、編集者も官僚もジェネラリストであり、様々なネットワークを持っているという点。行政の本来の役割として、市民生活をファシリテートするということ。これは我々の業界でも同じ流れではないかな。民主主義について言えば

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    2024年12月23日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    ・タイトル通り、働く大人が社会の問題点を考えるときの土台を教えてくれる本でした。
    多分学生時代に社会で習ったことも多くあると思いますが、ピンときていないから覚えていないんですよね。
    同じことを学んでも社会に出て経験を重ねることによって「あれは、こういうことだったんだな」と理解出来ることが多くあると思います。
    そういうことが学べる本です。

    ・「労働の義務」ではなく憲法27条「勤労の義務」(まじめに労働にいそしむ)
    を定めているのは日本だけ。
    勤労の義務は25条「すべての国民は文化的で最低限度の生活を営む権利を有する(生存権)」と結びついている。
    勤労の義務を果たしていなければ、生存権は保障され

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    2024年11月20日
  • 選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと

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    来週の衆議院議員選挙を控え、思わず手に取ったが、
    図解、世界との比較など、とてもわかりやすかった。
    ニュースを見ていても、こういうベースの知識があるだけで全然理解度が違うんだろうな、と。
    子供ができたら小学生〜中学生のうちに読ませたい。

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    2024年10月20日
  • 選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと

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    税金、経済、環境、政治など、図解とイラストで他国と日本の比較がよくわかる。
    大人でも興味深く読める内容になっている。

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    2024年06月29日
  • 選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと

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    この「新時代の教養」シリーズ、今まで全て池上彰氏の監修だったため、ようやく別の方(今回は宇野重規氏)の監修となり、意見の偏りを防ぐ上でもいいと感じた。

    「税率」「夫婦別姓」「環境問題」など、国政選挙を中心に選挙で争点となる話題をデータや図を使って解説している。図解や大きなイラストで子どもでも確かに興味が湧くと思う。ただ、大人でもここまで知り、考えられている人は少ないと思う。大人でも十分読み応えがあり、学べるのではないか。

    また、それぞれの話題になるべくリベラルな立場で、いろいろな視点(賛成・反対・中立など)を紹介している点もGood。

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    2024年04月28日
  • 民主主義とは何か

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    面白かった。参加と責任のシステム。トクビィル、アーレント、レッシグなど、知ってる人が出てきたのが、安心して読めて良かった。ジェズスの反乱など、アメリカ法で学んだことが出てきたり、違う角度から複数回触れることで理解につながる、ということを感じれた。
    細かく分けて民主主義を実践してその結果を上に上に持ち上げていくのがいいのではないか。一票の分割行使を可能にする提案を詳しく知りたい。なめらかな民主主義か。

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    2024年03月24日
  • 民主主義のつくり方

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    プラグマティズムが生まれたのは南北戦争がきっかけ。
    信念を共有しない人々の存在を許さないイデオロギー的な対立をいかに克服するか考えた末のもの。


    ルソーは問う。全ての人々と結びつきながら、しかも自分自身にしか服従せず、自由であり続けることは可能か。答えは社会契約しかないと彼はいう。
    それはその社会の共通の意志に従うことを約束すること

    プラグマティストたちにとって、理念とは、人間が世界に適応し、世界を変えていくための実際的手段であった。ある理念は、それ自体で評価されるべきでなく、あくまでそれを使い、実践することと不可分であるとする考え。

    「超越主義」の基礎にあるのは、強烈な理想主義と個人主

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    2024年03月27日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    民主主義の立法権だけではなく執行権(行政権)への着目、新たなアソシエーションとしてのファンダムの可能性への対話。
    行政権のアップデートは萌芽を感じる。
    ファンダムは試みとして興味深いが、ポピュリズム以外の着地が浮かばない。

    第1章 「平等化」の趨勢
    ・平等化をめぐる想像力。かつてと比べて「違い」は相対化されたが、むしろその小さな違いに敏感になる。平等化の趨勢は不可逆。
    ・道具の民主化と民主主義化は別物
    ・個人主義の不安

    第2章 ポストマンと結社
    ・政治的集権と行政的集権を区別する
    ・「自由を援け合う術」としての結社(アソシエーション)。デモクラシーを相対化する。
    ・宗教(所属する教会など)

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    2024年03月23日
  • 民主主義のつくり方

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    民主主義とは実験である。国民が自由に試しそこから成果を見て正しいかを判断する。そういう文化こそが正しい民主主義。ただの多数決は民主主義ではない。また、これからは若者が少なくなるため多数決では若者の意見を取り入れるのは難しくなる。
    だからこれ、行政は若者が社会貢献、社会活動をしやすい土壌を作ってあげることが大切。また、国民は社会活動の主役となる。

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    2024年02月24日
  • 民主主義とは何か

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    民主主義とは何か。に答える本。
    全員参加、直接議論に理想を掲げつつも、代議制、議院制といった一見民主ではない手法を迎えて今なおあるべき姿を模索している過程であるというのが読み終えた後の所感。民主主義が市井の民に政治の知識、意識要求するものであり、現実(そのような市井が稀有である)と相反するところから矛盾を孕み続けているが、それでも自由で民主的であることを諦めない姿勢が重要だと思う。

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    2024年01月04日
  • 実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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    こういった、ものの根本を再検討する著作は読みごたえがあります。
    民主主義のこれからの在り方がファンダムに見いだせるのではないかというあたり、挑戦的ですが納得するものがあります。ただ、一度ですべて理解できるような内容ではなく、高度な内容をたくさん含んでいました。

    別に問題ではありませんが、本書はインタビュー形式のような体裁をとっているところ、実際には対談のようです。

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    2023年11月18日
  • 民主主義とは何か

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    評論文読書案内から。あと、先だって読んだ、高橋新書ガイドにも取り上げられていたし。昨今の情勢を鑑みると夢のようだけど、確かに以前、世界はいずれは民主化するという"常識"が存在したと記憶する。しかし現状そうはなっておらず、寧ろ遠ざかっていさえするのは、先進国のつまづきとか、独裁国が要所で示す意外な強さとか、そのあたりが前提を狂わせているからか。本書では、各時代の民主主義と、それぞれの政治思想とを合わせ見つつ、現在の状況に至った経緯を探る。その中で、民主主義にふさわしいのは抽選で、選挙はむしろ貴族政的性格が強い、という指摘は、今の日本にはまんま当てはまるのでは?と思えてしまった

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    2023年10月10日
  • 日本の保守とリベラル 思考の座標軸を立て直す

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    昔保守と革新、今保守とリベラル、ってことでこの本が生まれたのだろう。
    アメリカのそれもねじれていると聞くが、日本はなお酷い。
    今の自民党を保守と言えるか?
    防衛費倍増といっても、アメリカの中古の武器を買うだけ。
    2倍にするならその使途はまずは人件費だろう。
    自衛隊員の待遇を良くし、人数を増やさなければ武器だけあっても闘えない。
    アメリカの言いなりになっているだけの日本の政府と自民党。
    そんなのは保守ではない。
    反日統一教会との癒着でもそれは明らか。

    それよりこの本の主題はリベラルにある。
    立憲民主がリベラルかどうかはこの際置いておく。

    日本最初のリベラリストは福沢諭吉である。

    この定義

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    2023年10月03日
  • 未来をはじめる

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    2冊目の宇野さんの本。遅いインターネットよりは理解しやすかった。いいねぇ、こんな柔軟なおじさんもいるのか、世の中には。面白かったな、何故政治が難しいのか、現状を変えるにはどうしたらいいんだ?!ってなる時に必ず行き着く疑問とかに繋がってた気がする。税金多いのはいいから、使い道どうにかしてくれ。

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    2023年07月08日
  • 民主主義とは何か

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    ネタバレ

    私にはやや難解だったが、民主主義というもの、それ自体がつねに画然とした一形態として在った/在るわけではないと知り得たのは収穫だった。
    ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ」を読んだ後だったので、(むろんシャープは「各々の地域/歴史柄に合った民主主義が必要であると明記している)独裁体制と民主主義をたんに対立するものと解してしまいがちだ。
    けれど本著は、私の本棚に寝ている「草の根のファシズム」という本のタイトルが知らず予感させる通り、独裁体制に迎合した民主主義があったことをも教えてくれた。このことは「民衆」が、自分たちの仲間を定義するとき、「自分たちに属さないものをばは外しても良い」と低きに

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    2023年04月10日
  • 民主主義とは何か

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    古代ギリシャからの民主主義の歴史をひもとき、どんな試み・失敗・改善を繰り返してきたのかを解説。民主主義にもいろいろあるということ、民主政と共和政の違いなどを学べた。国を運営する知恵を一般市民に期待するのか、選ばれた人に任せるのか、という問いが浮かぶ。

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    2022年11月29日
  • トクヴィル 平等と不平等の理論家

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    知性の健全な枠=宗教がまだよく分からなかった。
    でも宗教に対する曖昧さがむしろトクヴィルの人間味を感じられて良かった。

    信仰が自然なことだというのはすごく共感できた。
    そうかもしれないな。


    「いま、ここ」への従属から逃げ出したい。

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    2022年11月23日
  • 民主主義とは何か

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    コロナ禍やウクライナ侵攻、安倍元首相の銃撃事件などをきっかけに、「民主主義」について関心をもちこの本を手に取りました。
    民主主義に対して抱いていた期待と不信感の由来を、この本は丁寧に説明してくれています。
    まだ完成されたとは言えない現代の民主主義。制度についてだけでなく、市民一人ひとりが意識を変えていくことが大切に思えました。
    同著者の『〈私〉時代のデモクラシー』を久しぶりに再読したいと思いました。

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    2022年11月11日