柾木政宗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch law if you can」
真梨幸子「ある死刑囚の回顧録」
東川篤哉「『ラ禁法』ディストピア」
霜月流「忘却加害」
矢樹純「密室の獣」
高田崇史「御首塚の風」
潮谷験「ネーミング」
献鹿狸太朗「試み」
高田大介「魔法罪」
大沼紀子「もう、ディストピア」
矢部嵩「自転車武装条例」
柾木政宗「ありがとう、虎太郎」
くどうれいん「ショートケーキの夜」
白井智之「ぜんぶミステリのせい」
赤川次郎「帰り道の行先は」
五十嵐律人「革命夜話」
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Posted by ブクログ
短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還る』
麻耶雄高『探偵ですから』
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個人的には、金子玲介さんの『恋文』が一番馬鹿っぽく軽いテイストが面白かった。
また、多崎礼さんの『海に還る』は短編の設定にしては面白い。短いから逆に良かったのかな?
潮谷験さん『無理解』と、五十嵐律人さん『累犯家族』は、表題テーマらしいイメージ。 -
Posted by ブクログ
非常に評価の難しい作品。メフィスト賞の問題作という触れ込みだが、逆にメフィスト賞でしか日の目を見なかったかもしれない。序盤から終盤までかなりキツめの出来の悪いコントのような会話と地の文が続き、メタ発言が連発される。この辺りは多くの人にとって苦痛だろう。推理のできなくなった探偵とその助手が様々なミステリのシチュエーションをパロディしながら皮肉りつつ進行していき、196ページ以降の展開は一気に新境地に突き抜ける。その点は評価に値する。しかしそこまでがあまりにナンセンス、個人的には趣向は好きだがもっとうまく仕上げて欲しかった。最後の展開は良く出来ていて、ある種の試みとして成功していると言っていいかもしれない。しかしこれを許容できるか否かは、どこまで序盤からしつこいくらいに続く寒いギャグとコントを受け入れられるかにかかっている。地の文や会話やメタ発言は地続きに展開を揺さぶるため、そこが許容できないとラストも受け入れがたい。正直なところ同人誌でやれ、と思わないでもないが、ミステリの多様性としてこんな作品の一つも世に出ない世界の方がよほど不健全なようにも思う。とりあえずは好意的に捉えたい作品。