柾木政宗のレビュー一覧
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冒頭、催眠術師によって探偵の美智駆アイは「推理」を封じられる。だから、「推理」は登場しない。いろいろとあった謎や不可解な伏線は、事後、実はこういうことだったのだという情報開示があって、なるほど、そういうことだったのね、と納得するタイプの短篇が続いていく。
しかし、最終話になって、改めて過去の事件が振り返られる。実はちゃんと推理で結論に辿り着けることが改めて示されて、メタ小説であることも合わせ技になって、本格(?)謎解きが始まる。その一瞬のカタルシスは、確かに間違いなく本格ミステリなのかもしれない。でも、そこまで辿り着くまでは、ラノベ調の女子高生のうにょうにょ会話に付き合わなきゃいけないし、メタ -
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65点:「まちがいない。どうせ、あんた地の文とやらで色々しでかしてるんでしょ?だったら出してよ、『読者への挑戦状』を」
女子高生探偵「アイ&ユウ」=「探偵DEゆとり」がメタ構造の連作短編集で、ミステリジャンルを踏破する!と言った感じか。この作品がメフィスト賞を切望し、選考編集者はなんとかこの作品にメフィスト賞を受賞させたいと腹をくくった情景は最終話をみれば理解できる。ミステリ愛がメタ構造を通じて一気に噴出する様はとても感動的だから。
ただ受賞に反対した人の気持ちがわかるのは、最終話にいくまでの話が正直言って読むのがしんどすぎるから。最初の4話に最終話にむけての伏線が散りばめられてると -
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重度の被愛妄想を抱く美少女が、ドタバタ騒ぎを引き起こすラブコメディだが、作者さんがやりたいのは正統的なフーダニットではなかろうか。コメディ部分のノリは少しぎこちない。ミステリとしてはクイーン流のロジックで犯人を追い詰めるタイプで、ロジックそのものは良くできている。ただ詰めは少し甘くて、犯人を一意に絞り込めていない。主人公が常に容疑者扱いされるという設定なのだが、そのせいで主人公が犯人である可能性を排除できていなかったりする。細かいところを突っ込んでおくと、「無駄に終った密室」でメモそのものが偽造である可能性を無視しているのはさすがにダメだろう。キャラ小説的な部分では、そういう設定だから仕方がな
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あ゛?(怒)
いやまぁ、前評判聞いて覚悟してたよりは序盤の4章もめんどくさくはなかったですよ。
エロゲの日常パートとかに慣れ親しんでる層なら「あー、こういう方向性ね」って思いながら、テキストウィンドウをかちかちクリックする感覚でさくさくページを繰れるような。
多分この作者さん実はすごくミステリ愛が強いんだろうな。
昔ながらの本格も斬新なメフィスト賞まわりのも大好きなんだろうな。
パロディの方向性が、なんていうか岡崎体育とかに似てる気がする。
基本的には全編アホみたいなおふざけなんだけど、大好きなものを敢えて擦ってる感じのいじり方だから不快ではないんですよね。
爽やかな気持ちで「ふざけんな!