小野寺史宜のレビュー一覧

  • ぼくは刑事です

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    『ぼくは刑事です』
    松川律という三十一歳の刑事の日々を、淡々と綴った物語。そう、まさに淡々と・・・
    そして、小野寺さんらしく、実直で真面目な主人公の目線がリアルに描かれている。

    記憶の断片のあるあるシーンや、
    掴みどころのない会話シーンなど、
    フワフワ柔らかいのに、すーっと心に沁みてくる小野寺マジックに、今回も見事にハマってしまった。笑

    刑事という職業を、正直なところあまり身近に感じたことがなかったので、新鮮に感じた。
    意外とこんな風に「普通」な刑事さんが多いのかもしれない。

    けれど、就職や結婚のタイミングで身辺調査をされることや、恋人とのデート、知人の結婚式にも、急な呼び出しなどで制約

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    2025年11月29日
  • 日比野豆腐店

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    会話の応酬が多くてテレビドラマを見ているみたいだった。そこがすごくいい。
    寅さんのドラマが…って時々出てくるんだけど、ほんとに事件やらそういった大きなことは出てこないホームドラマ。もちろんそこに至るまでにとんでもなく大きな事が起こってるんだけど、そこらへんを乗り越えての一家を描いていて、自分でもよく分からないけど最後の一文が泣けた。

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    2025年11月29日
  • みつばの泉ちゃん

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    1人の女の子、泉ちゃんの成長記録ではあるけど、色々な人が泉ちゃんに出会うことで変わって繋がっていくのが面白かったです。

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    2025年11月28日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    小野寺さんのこの感じ、やっぱり好きだなぁ。
    温かくて、柔らかくて、包んでくれるような
    世界観がやみつきになる…

    笹原鳴樹は実家に戻って、両親の亡き後のみつばでそば屋を始める。そんな彼を支えるのは、製菓学校を中退し行き止まっていた小枝と、高校を中退しバイクを乗り飛ばしていた和太。3人が織り成す“みつばそば屋ストーリー‘’は、地域の人をいい方向に巻き込みながら、マイペースに進んでいく。

    みつばを出て、また何度もみつばに足を運ぶ
    木場忠道(鴨南蛮)。
    高校を中退し、自分の今後の方向性が分からなくて
    バイクを乗り飛ばす洞口和太(かつ丼)。
    もしかしたら認知症を患っているかもしれない荒瀬康恵(きつね

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    2025年11月26日
  • ぼくは刑事です

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    小野寺さんの本は、いつも人があたたかい。
    今回は、松川くん。
    刑事さん。
    刑事さんだからこそ、松川くんだからこそ、な人間付き合い。
    付き合ってる人との関わり、最後、とっても悲しくて、でもあたたかい結末。

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    2025年11月24日
  • ぼくは刑事です

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    たまたま職業が刑事なだけの普通の男性の物語。小説としては珍しく刑事像ですが、意外とこれが一般的な刑事なのかも。そう思うと愛しさが増す、温かい物語でした。

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    2025年11月20日
  • 太郎とさくら

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    相変わらずの優しい世界観。
    なぜか、血の繋がらない異父と同居生活をすることになる主人公。その関係がやがて義姉とその父の関係改善に繋がっていく。
    価値観の違いという言葉があるが、電波時計の受け取り方でその言葉を見事に具現化していた。

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    2025年11月18日
  • それ自体が奇跡

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    結婚三年目の夫婦が危機を迎え、どんどんすれ違う日常が重くなって行く。自分も含めて、良くある光景と思ってしまう。
    二人ともデパートに勤める31才の同い年の夫婦。夫はデパートのサッカー部に入っていたが廃止され、その後、大学の先輩に誘われ、プロを目指すチームに入る。妻には同意を得ずに開始。デパートが一番忙しい日曜日が試合となり、休まざるを得ない。職場でも悪評判が立ち、同じ職場の妻にも影響。対抗するかのように、お客様と映画や食事に行く妻。それを知った夫は、控えめながらも対抗で、、。
    自制しつつ夫婦生活が進行するのが重く暗い。離婚しそうでいながら踏みとどまる。お互いに新しい道を見つけながら、お互いを見つ

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    2025年11月14日
  • みつばの郵便屋さん

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     ごく普通の郵便屋さんと、ごく普通の街の人たちのごく普通の日常。
     普通の中にも、それぞれ喜びがあったり悲しみがあったり、出会いや別れや奇蹟が存在する。
     そんななんでもない日常をほのぼのとした筆致で描かれた作品。
     そのほのぼのさに惹き込まれて一気に読んでしまった。

    「自分がいないところで地球がまわってても意味はない」

     外を歩けば、必ずといっていい程通りすがる郵便屋さんの姿がちょっぴり輝いて見えそうだ。

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    2025年11月14日
  • ひと

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    「ひと」という題名に違わないひととのご縁のお話し、
    舞台が商店街というのもひととのつながりや支え合いがより際立つ環境で良いと思いました。個人的には先輩の男性がすごく好きです。この世論だからこそ、自宅で自粛が叫ばれる中だからこそ、ひとりでいる寂しさを温めて、「ひと」同士のつながりの大切さを教えてくれる作品だと思えました。一人暮らしのひとは読むべしです。

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    2025年11月13日
  • ぼくは刑事です

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    時間に余裕がある日曜日。ハードなミステリーの合間にのんびり読書するのに最適な一冊。ほのぼのと若者の軽快な会話を楽しんでいたら、最後に予想しない展開が。それでもハードすぎなくてよかった。だいぶ泣いたけれども。

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    2025年11月09日
  • とにもかくにもごはん

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    すごく温かくなるお話。
    それぞれに家族の形や様々な思いがあって生きてきて、今ここで同じ豆腐ハンバーグを食べている。
    この近すぎず遠すぎず、見守ってくれている場所があることがすごく安心できるんだと思う。大人も子どももみんなにとっての温かな場所。

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    2025年11月08日
  • みつばの泉ちゃん

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    ピノと雪見だいふく半分こできる、近所のお姉さんになりたい
    泉ちゃんが大人になっていくなかで、いろんな人が関わっていて、それは私も一緒なんだなと思った。

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    2025年11月03日
  • 縁

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    人と人が関わるとさまざまな感情が生まれる
    愛情はもちろん、嫉妬、妬み、蔑み、憎しみ…
    誰かの一言で傷ついたり、傷つけたり
    日常のなかのそんな様子が自分の事のように
    リアルに感じる
    つい魔がさして、いけないとわかっていても
    そっちに走ってしまうこともある
    でも、そんな時でも
    引き止めてくれるのは、誰かの一言だったりするんだよね
    いいお話だったと思う

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    2025年11月07日
  • ミニシアターの六人

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    末永静男監督の追悼上映に集まった6人の観客。
    観客のこれまでの人生や置かれた状況を振り返りながら話が進められていく作品。
    夜、街の隙間を観て、6人+息子が前向きな気持ちに変わっていく物語。久々に小野寺さんの作品を読んだけどやはり読後の幸福感が沁み渡る。

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    2025年11月01日
  • とにもかくにもごはん

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    子ども食堂で働く、訪れる人たちの一日のゆるいつながり。小野寺らしさ満載だが、青山美智子作品のような。 最後はグッときた。

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    2025年11月01日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    ネタバレ

    とっても良かった。
    短編集ならではのちょっとした繋がりがあったり、幸せな物語が続いたと思ったのに、次のページでは…のような緩急があり楽しめた。全体的にサラッとしてる。

    生と死を理想やフィクションに絡めて謳う本なので好き嫌いは別れると思う。

    最後の悪魔と天使が次々に立ち替わる展開は、理解した瞬間気持ちが昂った。人間を利用した、少し人間くさい意地の張り合い。私が1番好きなキャラクター像。

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    2025年10月29日
  • タクジョ! みんなのみち

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    疲れて体調が悪いときには、安心安定、内容も知ってる小野寺さんの本を。単行本でも読んで、文庫で再読。これはシリーズ化されるのか?夏子と姫野の関係が、このまま終わるには半端じゃないですかね?

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    2025年10月28日
  • 日比野豆腐店

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    葛飾で美味しい豆腐が食べたくなった。
    出てくる人たちが皆優しい人で癒されるけど、逆に心配になってしまう。
    またしばらくしてから読み直してみたい。
    コロナの時は身の回りで亡くなった人がいなかったので、とっくに忘れていたけど、こういう突然の不幸が実際に来た人にはどう感じるのだろう?

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    2025年10月21日
  • モノ

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    なんだか本当にドラマの脚本のような描写だった。けど出演者?それぞれの背景がリアルな東京と重なって新鮮だった。レールのある公共交通なのに鉄道とはまた違う視点が楽しめるストーリーだった。
    あと少しメリハリが着くような展開がみてみたい。

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    2025年10月21日