小野寺史宜のレビュー一覧
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ずっと読みたかった作品。いざ読んでみたらとても好きな雰囲気だった。
小野寺さんの作品は好きでよく読むけれど、女性が主人公というのは初めてだった。失礼ながら、おじさん作家が描く若い女子ってなんか変な人になっちゃうこと多いよなぁという偏見があったので、あまり期待はしていなかった。
がしかし、とても良かった。主人公の夏子はとても普通の子で、ちょっと変わってる所も含めて、自分の友人にいそうなくらいリアルな女性に感じた。本作の言葉を借りるなら、意外も意外、超意外。
彼氏ができたことを同期女子に報告するLINEの内容とか、強面の先輩にオドオドしながらも「こわいです、ちょっと」と正直に言っちゃうところと -
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自動車学校の教官、益子豊士45歳。四葉市に住んでいる。彼女あり、遠距離。元妻あり、娘が一人。元妻のところにいる。子供を身籠った。
益子豊士はごちゃごちゃ神経質に繰り返しなんかを小言みたいに考える人である。仕事は無難にこなすけど、そんななので娘のことに良い判断が効かない。最初はなんでしゃしゃり出てくるのかと怒られたし、一緒に散歩すれば怒らせるし、わりとうまくいかないのだけれど、娘と話ができるだけで嬉しいし、無視とかされなければそれだけで良いと思えるような父ではある。
娘が子供を産むまでの彼の生活を淡々と綴った手記。うざったい父なのに読後感がいいのが不思議。 -
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横尾成吾、50歳、職業作家。新人賞をもらったり、小説が映画化されたりはしたが、その後は鳴かず飛ばすの状態だ。ただ書くことにはストイック、早朝4時に起きて書くことを自らに課している。食生活だってストイック、おかずはいつも納豆、キムチに1パック30円の豆腐だ。最近豆腐のパックが開けにくいのでメーカーのコールセンターに電話するが強く言えず、安くて美味い豆腐を提供してもらえることにお礼を言っちゃったりするなんとも気の良いヤツだ。
そんな頑張ってる男に陽が当たらないはずがなく、編集者の菜種くんと二人三脚で成長していく物語り。作家の苦労や編集者の仕事が良くわかる、全ての本好きに読んで欲しい本だ。
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ネタバレ相変わらずいいわ〜
小野寺さんのこの感じ
「刑事」を意識して、読み始めた人には
物足りないんだろうけど
私は小野寺さんの小説を
読みまくってるから
刑事なのに、刑事な話じゃない
このノリが、すごく好きやった
刑事の話なのに、メインが恋愛!
なのに、ちゃんといたるところに
「正義」が散りばめられてる
律、絶対めっちゃ性格いい奴やん
まんまとはまった
普段あまり悲しいことが起きない
小野寺さんの話に
悲しいことが起きたのは
びっくりした
そして最後の展開
普通なら、こういう展開には
いやいや子供育てるって大変やで?
無理やろと否定的に考えちゃうけど
律くんなら、どうにかするんやろなぁ
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高間夏子さんの話は別格として、刀根さんと道上さんの話がずーんと来た。「じーんとした」、に似て非なる「ずーんと来た」。
夏子は29歳で何か始めたい、始めなきゃと思っている。でも、最後には今できることに目を向けている。
今は、ただただ前に進む。とにかく経験を積む。
私も、29歳はかなり前のことだけど、
今はミドルエイジクライシスな年代で、やっぱりいろいろある。
次のステップへ。
私はとにかく経験を積むの時期を継続しつつ、経験してきたことを整理し、自分の引き出しを、取り出しやすいものにしたいなぁと思う今日この頃です。(来年の抱負)
ちなみに、1、2巻を文庫で読んでたけど、3巻目は単行本で購入。