小野寺史宜のレビュー一覧
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人生を遠回りする意味を教えてくれる小説。
花屋敷で働いている個性的でやりたい事を密かに秘めている登場人物。
それが主人公の西沢智太に色々な刺激を与える。
そして、日常の生活からたくさんの刺激を受け、自分の本当にやりたいことに近づく感じがとても良かったです。
自分のやりたいことをさせてもらえない。
でも、他人からしたら他の能力が優っていると感じる。
そのことに気づくには少し遠回りして生活することが必要なのかと感じます。
「急がば回れ」この言葉の意味をすごく感じました。
やはり小野寺史宜さんの本は心が安らぐ不思議な感じの小説で個人的にはかなり好きな作家さんです。 -
Posted by ブクログ
一人っ子で上京、そして高齢の親が実家で一人暮らし、彼女も都内。
親との関係は必ずしも良好ではなく、これまであまりちゃんと話をしてこなかった主人公。
仕事は在宅勤務可能な求人広告会社に勤務中
そんな中、彼女との暮らしよりも父との暮らしを選び、父との関係の再構築をしていく。
そんな中で、父の老いと自分の老いを感じながらも、前向きに新たな生活を送る主人公と父にやさしいスポットライトを当てた心温まる一作。
人生はタイミングの連続。
自分が10年後、どんな暮らしをして、親やパートナーとどんな関係性(物理的にも心理的にも)でいたいのか?を考えさせられた。
主人公が直面している境遇が、数年後自分が -
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みんな何かしら抱えて生きていて、まさに人には人の地獄があるというもの。
自分自身の置かれた環境や境遇を認めたくない自分も時には表れる。
この本に出てくる登場人物たちも、大人子ども関係なく、誰かに打ち明けるのがちょっと勇気がいるような、悲しかったり、つらかったり、ネガティブになりそうな、いろんなバックグラウンドや境遇や感情を持っているけど、『子ども食堂』という場所、そこで過ごす時間、出会う人を通して、自分自身の過去を受け入れて、認め、『生きる意味』
を見出しているような気がした。
彼ら彼女らのほんの一部の人生に想像力を巡らせて、自分だけじゃないんだというちょっとした安堵感を得るとともに、だから -
Posted by ブクログ
天使や悪魔が人の死の周辺にいて、ちょっとその運命を調整したり、霊となりふわふわ移動できる元人間が、自分の死後の様子をみに行く短編集。
死という重いテーマをサラッと軽妙に描き、切なくなったり、ホッコリしたりする。
自分の死をアッサリ受け入れたり、無駄死にしないように調整するなんて、受け入れがたいけど、読んでいくうちにその世界観もあるように思えてきた
霊として、ほよん、と漂って残された人たちを見に行くなんて事もありそうな気がしてくるから不思議
すべての話がバラバラのようで、実は繋がっている物語
「ひと」とは全く違う作風で、どちらも好きな作家