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年齢的にも仕事的にも後がない作家の横尾成吾。書くことを何よりも優先して生きてきたが、友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の担当編集・井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、焦燥感が募るばかり。やがて菜種は、自身同様に停滞中の横尾と本気で向き合い始める――。先の見えない時代に自分を信じて歩む、売れない作家と編集者。二人の人生が優しく迫る、再生の物語。
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Posted by ブクログ
ヒット作を出したことが無い作家と、ヒット作を出したことがない編集者が主人公のお話。 食っちゃ寝て「書く」主人公が、作家の横尾成吾。 作中の横尾は売れない作家とは言うものの、何冊も本を出した息の長い作家。 キャリアの割に自分に自信はなく自虐的。 でも書く、ひたすら書く、書き続ける。 ひたむきに「書く」...続きを読むことに向き合っている。 代わって、食っちゃ寝て「読む」のが編集者の井草菜種。 こちらもやっぱり自分に自信がなく、やはり自虐的である。 でもそこは編集者。 読む、とにかく読み込む。 ひたむきに「読む」ことに向き合う。 どちらも仕事だからと言われればそれまでだが、 本気で向き合う姿に熱いものを感じた。 どちらも自分に自信がなく自虐的、 でも、仕事き対して信念を持って取り組んでいる。 良い結果が出るのはもちろん望ましいことだし、目指すべきだけど、どれだけ本気で向き合えるか。 大切なことに改めて気付かされた。
な、なんか最後すごかったんだが???50代の作家と若き編集者のとある日常、掛け合いを書いただけの小説と思ったら、最後にとんでもない種明かしが😮😮あまりにもしれっと出てくるからびっくりした。これはもう1回読んだらまた違う角度から楽しめるかも??!仕掛けが分かったあとに前の方を見返してみたら「あ~そうい...続きを読むうことだったのね~」ってなれて面白かった。
後半若干読みづらくなった気がしました。 でも、登場人物の人間味の良さがやはり最高の一言。 特に主人公である横尾成吾。 慎ましくて、ストイックで、どことなく身近な雰囲気を感じる。 読んでて、作者の小野寺さんはこういう人なのかなって妄想します。 「停滞」から「再起」ってゆうテーマが、元気をもらえて、やっ...続きを読むぱし好きだなぁと思いました。(気づけば手元にある本はそんな本ばっかしになってしまった…)
偶然本屋で手にとった。 思いの他良かった。 他の作品も読みたい。 やっぱり本屋で偶然に出会う本はいいな。 百地さんは今や文芸編集長だが、歳はおれよりずっと下。四十三だ。おれが非富裕層であることを知ってるので、このダウンジャケットをくれた。同じようなのを二つ持ってるからどうぞ。くれ方がスマー...続きを読むトだったので、ついもらってしまった。歳下からのお下がりだ。おれはお上がりと言ってる。百地さんにもそう言ったら笑ってた。
登場人物2人それぞれからみた世界を、偶数月と奇数月にわけて交互に描く1年の物語。2人が似ていて穏やかで優しくて、あたたかい気持ちになる。ドカンと大きなことはできなくても、少しずつちょっとずつできるかも、やれるかなってことを積み重ねていけば、その先に今までとは少し違った世界があるかも、という優しい作品...続きを読むでした。
登場人物 横尾成吾 ヒット作や映画化された作品を持ってはいるが、知名度は低めの作家 50歳を目前にして、将来への漠然とした不安、意欲作を没にされたショック、一人暮らしの寂しさ、…などを抱えている 井草菜種 前担当者から横尾の担当を引き継いだ、編集者 30歳近くになり、ヒット作を出せていないことへの...続きを読む焦り、目標を達成してこれなかった自信のなさ、人付き合いの下手さ、…などを抱えている 物語 横尾成吾が自信を持って出した草稿がついに没になり、担当の赤峰も井草に交代。 作家として食い繋ぐにはどうすればいいか、次にまた没を食らったらどうしよう、…不安に駆られる。 一方の井草菜種も、どのように付き合っていけばよいか、編集者としてどのように作品作りにアプローチしていけばよいか、悩みあっていた。 悩み、踠きながら少しずつ前進しようとする2人の周りには、25年来の友人や妹や編集者仲間_ さまざまな人との関わり合いの中で、自分と向き合い、自分に気づいていく… 読後感 小野寺さんらしい、人の悩みや葛藤を柔らかなタッチで繊細に描いている一冊 なので、悩みもがいている中でもどこか明るく重い気分にならないように作られているのはさすがだと感じた 物語のクライマックスが遅く、一気に上がってくるので、途中冗長に感じられるところがあったのも正直なところ だが、終盤の盛り上がりや最後に明らかになること、また結びの言葉は驚きと爽やかさを運んできてくれるので、全体としてはとてもよかった 大切なキーワードが散りばめられているので、時間をおいて何度も読み返すべき、味のある作品だと思った
大事件が起きるわけでもなく かと言って 小さなドキドキは起こる日常 小野寺史宜さんの本はそんなところが好きです物語がすんなり頭に入って来る感じが好きです そして気がついたら物語の中にいました。
やはり小野寺さんの作品は好きだ。 何作目か分からないほど読んだ小野寺作品。 毎回のごとく、主人公はぱっとしない男性。華やかさはなく、自分の決めたルーティンで粛々と生活を送ってはいるものの、このままではまずいと感じている。 そしてとにかく歩く。歩きながらひたすら考える。これまでとこれからの人生のことや...続きを読む、自分が行き詰まっていることについて考えるシーンが多い。 これらはほとんどの作品に共通していて、それが分かっているのに私は小野寺作品を見つけたら手に取ってしまう。なぜなら、会話が多くて読みやすいため、どんな場面での読書にも合うから、そして読みながらだんだんと前向きになれるからだ。 大人になってから、繰り返しの多い毎日を根気強く過ごしていくことの大変さを何度も痛感している。そんななかで主人公たちを見ていると、無理せず自分のペースでやっていこうと思える。彼らは決してぱっとしないが、いつも他人に優しく、また日々をきちんと生きていて尊敬する。何ならちょっと憧れる。 本作の主人公は目立ったヒット作のない作家・横尾成吾。そしてその担当編集者で、これまたヒット作を出したことがない井草菜種。そんな2人の大人の青春物語。 編集者である菜種が、第三者に主人公の作風について語るシーンがあった。 分かりやすい演出をするのは横尾らしくないと。 「何冊も読んでみましたけど。横尾さんて、そういうのを意図的に避けてきた人だと思うんですよね。わざとチープに書いたりはしますけど、絶妙なとこで踏みとどまって最低限の品は保つというか。低いところにある品そのものを描いてるというか。」 まさに小野寺さん自身の作風について語っているような印象を受けた。 分かりやすい展開、噛み砕いて言うと他の作品にもありそうで、かつ実際には起こることのなさそうな盛り上げるための展開にはしない。その手前でブレーキを踏んで、誰の日常にもありそうなルートに戻す。小野寺作品には、そういう印象がある。 それが物足りない人はいるだろうし、映像化しても万人にウケる気はしないが、やはり私は小野寺作品が好きだ。すぐ近くで起こりそうで、でも関わることのない人たちの物語に浸りたいときもたくさんある。 本作の感想というより小野寺さんへのファンレターのようになってしまったが、本作もやはり良かった。最後に驚く展開がいくつもあったが、ド派手なことは何一つ起きないのが良かった。 代表作の一つ「ひと」から生まれた作品らしいが、個人的には「ひと」より好きだった。 以下、結婚・出産についての印象深い言葉✍ ーすごいな、と感心する。会社員に憧れるがあるのと同じ。そういうことをちゃんとこなしてきた人を、俺はやはり尊敬する。結婚するとか子供を持つとか、そういうことが全てじゃない。と言ってしまうのは簡単だ。確かにそう。それが全てではない。が、大きいことは大きい。そこは認めなきゃいけない。
50歳目前にして長編小説をボツにされた作家の横尾成吾と、新しく編集担当になった30歳の井草菜種。 これは3月から4月までの1年間の出来事を、2人の視点から交互に描かれた物語です。 横尾と菜種は作家と編集者という立場で接点はあるものの、そこにはそれぞれの生活と、たどってきた別の道のりがあって、決して順...続きを読む風満帆な人生とは言えないまでも、お互い敵を作らないいい人で、とても好感が持てます。 停滞気味だった2人の生活にもしだいに加速がかかり、最後に明かされた仕掛けには驚いてしまいました。 ふだん気にしていなかった本製作の裏側の世界を垣間見ることができて、読書がまた楽しくなりそうです。
読み始めはイマイチかなと思いましたが、菜種くんの前向きな変化に引き込まれていきました。 本気で向き合える人、モノ、コトが人を変えるのだと改めて感じました。
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食っちゃ寝て書いて
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小野寺史宜
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