小野寺史宜のレビュー一覧

  • タッグ

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    元プロレスラーの戸部栄純、10年前に愛妻を亡くし今は居酒屋「とべ」の店主だ。
    いつも思うのだが小野寺作品の主人公に魅力があり過ぎて、ちょっと嫌なヤツとして登場する人物が、とっても嫌なヤツに見える。今回も最終章で登場する亡くなった奥さんの元カレが凄くカッコ悪く見える。
    それにしても栄純さん、素敵な奥さんを亡くしましたね。しかし新しい恋の予感も・・・
    小野寺先生、ぜひ続編をお願い致します。

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    2025年05月21日
  • 日比野豆腐店

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    コロナ禍に生きる豆腐店の家族の物語。
    書き下ろし。

    日比野初
    断章 日比野福
    日比野咲子
    断章 日比野福
    神田七太
    断章 日比野福
    日比野令哉
    断章 日比野福

    堀切菖蒲園で三代続く豆腐店を営む日比野家。

    コロナ禍で、三代目の店主・清道をコロナで亡くし、残された祖母・初、嫁の咲子、息子の令哉で店を切り盛りする。

    淡い恋や、町に住む豆腐を買いに来るお客さんのエピソードを交え、食文化の大切さとともに、下町のあたたかい空気が漂ってくる。

    断章の飼い猫・福の視点もいい。

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    2025年05月21日
  • ひと

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    コロッケが食べたくなりました。

    ひとのご縁は、繋がっていく。
    そう感じさせてくれる一冊でした。

    語り口が熱すぎず、するする読めていくのも
    心地がよかったです。

    つらいことがあるかもしれないけれど、
    小さなできごと、ひとつひとつを大切にできたらいいな。

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    2025年05月20日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    誰もが生まれてきたとき、周りの人を笑顔にさせる存在である。
    この作品を読んだ後の私の中に残った気持ちです。
    自己肯定感低めな私にとって、いい薬です。

    今回は「生と死」がテーマだったと認識しています。
    赤ちゃんがいっぱい出てきて、また文面からその可愛らしさが
    にじみ出ている作品でした。
    読みながらニコニコしてしまいます。

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    2025年05月17日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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    すごくあっさり終わったなぁと思った
    みつばの郵便屋さんシリーズ最終巻でした。

    でも、らしくなさは全くなくて、秋宏だから春行だから
    この締めくくりにピッタリだなぁとくるものがあります。
    さっぱりしてライトな読み心地でお仕事物語として
    読めるこの作品好きです。

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    2025年05月17日
  • ホケツ!

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    へただけどサッカーが好きというポジティブさと、
    母親を亡くし叔母のもとで暮らす高校生男子なりの気づかい(その気づかいは、叔母だけではなく、友人たちに対しても分け隔てなく向けられる)と、葛藤とが、切なくもあり、甘酸っぱくもあり。

    家族でも、一人ひとりが別々の人格をもった人間。
    分かってるようで分からない。
    当たり前だけど、日常では忘れがち、甘えがち。

    大地とおばさんのやりとりが、なんか泣ける。とにかく泣けた。

    終わり方には賛否ありそうだけど、大地の物語としては、私は良い終わり方だったなーと思った。
    きっと、のんびりとあたたかい未来がある。

    小野寺史宜さんの作品は、何か大きな事が起きるわけ

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    2025年05月16日
  • とにもかくにもごはん

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    子供視点、母親視点、親子関係、夫婦関係、家族関係、全てにおいてグッときた( •̥ ˍ •̥ )
    私の心に留めておきたい言葉がたくさん詰まった一冊。時々読み返そう°˖✧◝

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    2025年05月16日
  • とにもかくにもごはん

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    初読み作家さんの本。
    子ども食堂の1日をそこに関わる色んな人の目線で描いたオムニバス形式の作品。
    読み終えた時には、心がほっこりする作品。

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    2025年05月08日
  • 縁

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    古本屋さんで見つけた時に迷わず購入。
    小野寺史宜さんも今となっては外せない作家さんです。

    この作品に出てくる人は本当に
    未熟で人間臭さがあって好きです。
    「このままではダメだな」そう自覚した人から変わっていく。
    変化していく中で縁が繋がっていく。
    新しく繋がる縁もあれば、より強くなる縁。
    私の周りでも実際にありそうな話だなぁと思いました。

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    2025年05月05日
  • タッグ

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    小野寺さんの作品は空気感、読後感がとてもいい。この作品もワクワクする思いで読んだ。まず表紙がいい。プロレス好きの夫にも見せたら髙田延彦だと興奮していた。

    差し障りのない就活で苦戦していた長男の雄大だが、亡き母親の働いていた会社で働きたいとの思いが強くなり、気持ちの伝わる面接の志望動機を述べる場面に感動した。

    4章の「早田美鶴」のふたりのなれそめの話がなんともよく繰り返して読んで味わった。まだ付き合ってもいないのに「俺と結婚してくれないかな」、「何かおれ、わかったんだよね。早田さんとならうまくいくって」という栄純のストレートさがたまらない。お互いに縁ある人に惹かれ合う姿が尊い。数年したら、ま

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    2025年05月04日
  • 町なか番外地

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    同じアパートの住民、挨拶をするけど話をしたことはない。そんなもんだろうね。転勤していく家族の話がすき。

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    2025年05月04日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    秋宏の日記のような、登場人物がさらりと多すぎて、だれだつけ?と思うこともしばしば。でも、日記だから、いいか。

    こんな郵便屋さんがいなくなるのは嫌だから、手紙を書こう!

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    2025年05月04日
  • タクジョ!

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    四大卒の新人女性タクシードライバー
    として働く「高間夏子」の日々の奮闘と
    成長をえがく本作。

    小野寺さんの作品ってどれも、淡々と
    物語が進行していきますが、それでも
    ゆっくりと心が温まっていって読み終わった
    後には芯にのこる心地よい余韻があるのが
    たまりませんよね〜。

    本作も社会人一年目の洗礼や
    タクシーの現場ならではの苦悩や問題も
    多く出てきますが、それでも人を頼ることの
    できる主人公の前向きな姿に、自分自身も
    前向きな気持ちにさせてもらえます。

    ぼく自身、仕事やプライベートで
    悩むことは沢山あるけど
    主人公の夏子のように
    相談できる上司もいて
    いい環境で働かせてもらってて
    やさしい同

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    2025年03月29日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    本屋大賞ノミネート常連作家である「ひと」や「まち」で知られる作家の
    エッセイです。

    家賃5万円を条件に、東京23区で住んでみたい街を選び、実施にその街を
    そこで生活すること想定して歩きます。

    ややもするとワンパターンに陥りがちですが、毎回共通するのは美味い
    コーヒーを飲ませる店に立ち寄ることです。カフェではないです、喫茶店
    です。

    それ以外は本当に住むための生活に必要な環境を求めて街を歩き回ります。

    それでも面白いです。東京は本当に色々あります。どの町にもいろいろ
    あります。

    「今日はこの区を歩く」と決めて町歩きするのは面白いかもです。行き当
    たりばったりで、「あっ、この通りはここに

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    2025年03月21日
  • まち

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    主人公の考え方や行動から、自分が生きていくのに大切な事を沢山教えられたました。
    日々の何気ない生活が淡々と描かれているのですが、主人公のように、こんなふうに生きてみたいと、本気で考えさせられました。

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    2025年03月09日
  • タッグ

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    引退したプロレススター選手が妻の死を転機に子どもたちのために居酒屋の親爺になる。元レスラーの栄純、娘衣麻、長男雄大、妻美鶴の語りから日常を語る。プロレスラーらしからぬように見えてしまう謙虚さや誠実さや実直さやきめ細やかな温かい人への視線は、まさに小野寺ワールドだ。小路幸也の『国道食堂』とは対極でありながら体のおっきな人の優しさが共に印象的な作品でした。

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    2025年03月07日
  • いえ

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    『ひと』『まち』に続く小野寺史宜さんの『下町荒川青春譚』シリーズの第三弾。やはり面白かった。

    主人公には妹がいる。その妹が自分の同級生の友だちと付き合うこととなり、友だちの不注意から交通事故を起こし、片足が不自由になってしまう。円満だった家族や兄妹の関係もギクシャクして…
    友だちと妹も事故がきっかけで別れるが、その後にその友だちが別の同級生の女性と付き合っていることを知り、複雑な思いを抱く…自分の彼女とも微妙になり、仕事(スーパーの店員)でも失敗が続く…
    マイナス思考でいると、いいことが無いものだ。働いているスーパーのベテラン社員とシフト組みのことで言い争いになる…同窓会で喧嘩になる…

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    2025年03月05日
  • ひと

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    ネタバレ

    とても良かったです。特に読後感が最高でした。
    聖輔は若くして両親を失い、親戚からはお金を無心され、大学を辞めて働かなくちゃならなくなった境遇なのに人に優しい。聖輔がとても魅力的な主人公で優しい小説でした。
    基志さんや高瀬涼がすごく嫌なやつなんだけど、聖輔は優しくも自分の意思を持って行動できるところがかっこいいなと思いました。一方、本作のヒロインポジションである青葉が本当に素敵でした。信号で立ち止まること、散歩が好きなこと、金銭感覚を聖輔に合わせてくれることなど、青葉は自分のことを小さい人間だと言っていましたが、私にとっては本当に素敵な人だと思いました。なかなかこういう人って小説に登場しないから

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    2025年03月04日
  • タッグ

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    やっぱり、小野寺史宜さんの作品、好きだなぁ。
    なんかもう、最初の3月のお話を読んだところで★5つつけたくなった。

    とても心地よい世界で、味わって読みたいのに、ついどんどん先へ進んでしまって、読み終わるのがとてももったいなかった。

    亡くなった父のことを思い出した。もらった言葉や思い出は消えない。

    しそ巻き、食べたいなぁ。夏目漱石の「三四郎」。読んでみようかな。プロレスも観てみたいなぁ。

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    2025年03月04日
  • ホケツ!

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    ネタバレ

    小野寺さんの物語は、何故こんなにも優しいのだろう。
    私も明日から誰に対しても優しくなれそうな気がする。

    それにしても、試合には勝てたの?負けたの?
    気になるわ〜笑

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    2025年03月02日