【感想・ネタバレ】みつばの泉ちゃんのレビュー

あらすじ

自分がいやな人間だってことはもうわかってんの。わかってんのに直せないんだからダメな人間だってことも――。そう思っている片岡泉は、本人の自覚に反して出会う人に鮮やかな印象を残していく。小学生時代を知る近所の大学生も、中学の友だちも、アルバイト先の店長も、喧嘩別れした元カレも――誰もが後から、あの正直さに背中を押されていたことに気づくのだ。欠点だらけの「泉ちゃん」が巻き起こす、素晴らしき出会いの物語。

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Posted by ブクログ

もうこれで小野寺さん何冊目なんだろう。この本もまた、最高でしたよ。。表紙からして、自分の好きなタイプの本!って予感がビビビときてた。

自分の信念を持っていて、ちゃんと自分の意思で判断する。そしてその判断が早い。でもごくたまに判断を間違える。けど、それが間違ってたと、ちゃんと認める泉が好き。。
主人公が好きになれる本ってやっぱりいいな。
来世は泉子になってみたい笑

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

タイトルから勝手に子供向けの作品と思い、手をつけなかったが、何気に読んでみたら、とても面白かった。表紙の子供時代の泉ちゃん、大人の泉ちゃん、作中のイラストも良かった。

泉ちゃんは素直で自然体でとてもいい。郵便物の誤配で郵便屋さんを責め立てるのにはひいたが、彼氏の井田歌男さんへのアパートに行くのがめんどくさいのは、それほど好きではなかったのではと思った。現にかわいい三つ下のいとこの家には理由をつけて行くのだから、そこを言う歌男さんの言い分もわかるが残念ながら言い過ぎだった。縁がなかったのでしょう。

両親の仲が悪く、二年ほどおばあちゃんに預けられていた泉の「親の仲がいいのは最高。それ以上の最高はない」という言葉が、じんときた。ほんとその通り。

そうとう郵便屋さんに苦情を言ったが、実は他社からのメール便であり郵便屋さんの間違いではなかった。しかし、それを詫びたきっかけにお菓子を食べる中に、ダーリンと呼ぶまでの関係になったのが泉らしい。しかも、その頃できた彼氏と一緒にダーリンと呼ぶのが面白かった。そして、このダーリンこそ郵便屋さんシリーズの主役の平本秋宏さん。登場人物がつながっているのが、小野寺さんの作品のまた素晴らしいところ。次は郵便屋さんシリーズを読む楽しみができて、嬉しい。

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2025年06月14日

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泉ちゃん、いい!
今年一番!ってまだ1月11日だけどw
信念がしっかりしていて、でもそれを人に押し付けるようなとこはなくて。いいと思う事を素直に評価できて、ダメな事は違うと言える。時々は郵便屋さんに当たり散らすこともあるけどその後ちゃんとごめんなさいができる。当たり前のようでなかなか難しいこと。こんな人になりたい。今からでも間に合うかな。とにかく良かった。

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2025年01月13日

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みつばの郵便屋さんに出てくる泉ちゃんの周りの人からみた 泉ちゃんの話

雪見だいふくとピノととんがりコーンの泉ちゃんがおとなになるまでの話

あ、あのエピソードはこちらがわから見ると そういうことだったんだ〜とか わかって ふふふって笑ってしまいました

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2024年05月26日

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みつばの郵便屋さんにも出てくる泉ちゃんが小学生から大人になるまでに出会った人たちとのお話。みつばの郵便屋さんと同じストーリーが描かれてる場面おもしろかった。泉ちゃんは自分に正直でいいなぁと思います。

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2024年05月16日

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1人の女の子、泉ちゃんの成長記録ではあるけど、色々な人が泉ちゃんに出会うことで変わって繋がっていくのが面白かったです。

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2025年11月28日

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ピノと雪見だいふく半分こできる、近所のお姉さんになりたい
泉ちゃんが大人になっていくなかで、いろんな人が関わっていて、それは私も一緒なんだなと思った。

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2025年11月03日

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小学生の泉ちゃんから大人になるまでのそれぞれに出逢った人
そして大人になった泉ちゃんがその人たちと再会していく連作短編。
どーやらシリーズもののスピンオフっぽいが、単体でも楽しめた。
本編も探してみよう。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

2023年出版。密葉市のアパートに住む事になる泉ちゃんの、小学生から大人になるまでのお話。特にストーリは無い、不思議。関わる人物視点で時系列に描かれて行き、最後の方は主人公視点に。小学生時代のエピソードや情景が追想として描かれて、何だか読んでいる自分が思い出を共有しているような錯覚を覚える。凄く感動!と云う事も無いのだが、心地好い作品でした。読んで良かった。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

小野寺さんらしいほのぼの日常物語でした。泉に関係する人々の視点からストーリーが進んでいきます。その中でも、富おばあちゃんの存在が1番大きかったのかなと。あと、歌男の一言をしっかり受け止めた泉も偉いなと。やっぱり素直さが、人に愛されるためには必要だと思いました。

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2025年03月01日

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 片岡泉。天真爛漫で裏表がない。自己評価は高くないけれど、他人から押しつけられるのもイヤ。そんなマイペースな泉と、泉との交流で不思議と元気をもらった人たちの成長を描くヒューマンドラマ。

 『みつばの郵便屋さん』シリーズスピンオフ作品。
          ◇
 東京都あきる野市。東秋留駅近くの住宅街にアカシヤはある。樹木のアカシヤではなくて「明石家」。うちの名字が明石なのでアカシヤという店名になった。
 この田舎町のアカシヤという小さなコンビニが私のアルバイト先だ。つまり私は実家の商売を手伝っていることになる。
 時給は 700円。安いけど仕方ない。駅の向こう側にスーパーがあるため、お客さんがあまり来ないからだ。

 午後4時過ぎ。やっとお客さんが来た。
 ドアを開けて入ってきたのは顔見知りの女の子。片岡泉ちゃん。小学3年生。おばあちゃんと2人で暮らしている。
 泉ちゃんは、いつものようにパンの棚に行く。でも今日は並んだパンを見てからレジにいる私のところに来て言った。
「弓乃ちゃん。モサッとしたパン、ある?」
( 第1話「一九九五年 明石弓乃 二十二歳」) ※全9話。

      * * * * *
 
 『みつばの郵便屋さん』シリーズを読んだことがないのですが、表紙のイラストが気に入って、このスピンオフ作品を読むことにしました。

 中心となるのは9歳だった片岡泉が結婚するまでの20年間で、泉と関わった人たちの目を通して泉の為人も描かれます。
 また、エピローグとして結婚後出産までの4年間についてが、泉自身の述懐で語られます。

 この泉という女性。なかなか興味深い。多くのヒューマンドラマの女性主人公が持つヒロイン的なところは少しもない。大雑把だし健気とも言い難い。なのに不思議な魅力があります。

 なんと言っても天真爛漫とも言える明るさが大きい。そしてポジティブで切り替えが早く、絶望しない強さもある。
 だから、ついうじうじ考えてしまうところのある人 ( こちらの方が主人公っぽい ) は泉に惹かれ、関わることで気持ちが前向きになっていくのです。
 
 泉という人物を語るのに欠かせない2つのエピソードがあります。1つは第4話「二〇一一年 杉野大成 三十四歳」、もう1つは第5話「二〇一二年 井田歌男 二十六歳」で、泉の持つ美点と欠点が象徴的に描かれています。
 特に欠点を爆発させる第5話では、その矢面に立つのが平本秋宏さん。みつばの郵便屋さんです。余計に緊張感が増しました。

 泉の述懐で語られるエピローグ部分 ( にしては4話もあるのですが …… ) 。それまでのエピソードの後日談が描かれていて、泉が、自分の欠点をきちんと弁えており、失敗したことにはそれなりの手当てをしていることがわかります。
 人間には長所も短所もあり、人生には上手くいくときも停滞するときもある。大切なのは、その後をどう生きていくかなのですね。

 小野寺さんらしい味わいのある、ほのぼのしたいい終幕でした。

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2025年01月13日

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泉ちゃん。みつばの郵便屋さんで一際輝くキャラが主人公。だからスピンオフのように楽しく読んだ。それにしても登場人物皆同じ語り口調ってやりすぎ。小野寺語りとして喜ぶのは愛読者だけにならないようにね。私は好きだけど。

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2024年11月04日

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のほほんとしたストーリーで、途中までは主人公を周りからの視点で描かれる
ぎくしゃくしない展開で会話が多く、ストレスなくさらっと読めましたね

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2024年10月15日

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しっかりと自分を持ってて、
ちょっとめんどくさいけど嫌いになれない
魅力的な主人公だった
読んでいてちょっと笑えて
読み終わった後も、前向きな気分に
なれる小説でした
続きを読んでみたいと思いました

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2024年07月27日

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可愛いだけじゃなくて、嫌な部分もしっかり書かれていて、でも魅力的なイズちゃん。
今度は「門前仲町の泉子ちゃん」待ってます!

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2024年07月06日

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泉ちゃんに会いたいなあ。僕も僕のままでいいし。僕と関わってくれる人もその人のままでいい。
それがいやになる人とはもう付き合わないようにしたら、楽になりました。年をとったからかなあ。

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2024年05月04日

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275ページ
1600円
4月23日〜4月25日

泉ちゃんの成長をその周りから描いている新しい視点の物語だと思った。郵便屋さんの話をこちら側から描いていて、また読み返したくなった。1つ1つの章の中で、登場人物がそんなに多くなくて、混乱せずにスムーズに読み進められた。前の章に出てきた人があとから少しつながってたりするのがおもしろかった。

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2024年04月25日

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泉ちゃんを取り巻く人たちと泉ちゃんの思い出と共に綴られる連続短編集。

泉ちゃんが裏表がなく、賢くて、ナチュラルでとても魅力的。
そしてみんなに愛されているし、きっと泉ちゃんもみんなを愛してる。
その空気感や温度感が心地よい。

読む前は期待していなかったけれど、読んでよかったと思った!

みつばの泉ちゃん。
みつばは、みつばね。

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2024年03月05日

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ちょっとしんどいお話しも軽妙なセンスある掛け合いで軽やかに流れ、主人公を取り巻く人達との感じのいい距離感もこの作者の愛が感じられて、みんなお幸せに!と言いたくなる。

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2024年02月14日

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筋が通ってると言う感じの泉ちゃん
いつも自分なりに一生懸命。人とは違うけれど自分の根底にある思いを貫きとおす生き方がとても魅力的でした。
ほのぼのとした気持ちになりました。

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2023年12月18日

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さまざまな年齢の「泉ちゃん」と出会った人たちが語る泉ちゃんについての短編集。

泉ちゃん好きだった~♪
正直もっと読んでいたかったし、現実に泉ちゃんと友だち・同僚でもいいからなってみたい。

一緒にいると居心地がよくて楽しくて明るい気持ちになる。なぜか人を惹き付けてしまう。
こういう人いるよなぁ。
ハッキリものを言うところも、他愛ない会話すらも愉しげ。リラックス感がすごい!

こちら『みつばの郵便局』シリーズに登場の泉ちゃんに焦点をあてた作品。あいにく未読ですが、「絶対シリーズも読みたい!」って思いました。

近所のお姉さんから見た小学生の泉ちゃん。
部活の友だちから見た中学生の泉ちゃん。
アルバイト先の店長、元カレから見た泉ちゃん。
いつの時代も、泉ちゃんは泉ちゃん。
自分の気持ちに正直で自然体で良いなぁ。

小野寺さんの描く特別でもなんでもない「日常」も「ひと」もやっぱり素敵。
ほっとする作品でした。
みつばシリーズを読まれた方はもっともっと楽しめると思います。

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2023年12月03日

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泉ちゃんの人生の20年の切り取り。どこにでもいそうだけどいなさそうな、自分もこんな感じで人から見た自分と自分から見た自分が存在するんだよなぁと思った。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

穏やかな世界観がよかった。

「泉ちゃん」と出会った人たちが、彼女の小学生時代から大人になるまでの各時期を語る短編。

淡々と進む物語で少し物足りなさもあったけれど、登場人物たちの飾らなくて罪のない会話劇に癒された。

息抜きしたい時によい一冊。
☆3.0

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2025年06月30日

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片岡泉、という女性のことを、こどもから大人になるまでに出会った友だちやいとこ、元カレ、職場の人の視点で描き、最後は本人が登場するという構成

始めは両親の不仲でおばあちゃんに預けられた、少しかわいそうな「泉ちゃん」かと思ったら、全然そんなことはなく、好きなもの、好きな人を好きと言える、真っ直ぐな子。

中学生、高校生、大人になると、その真っ直ぐさと本人なりの主義主張で、周りを驚かせたり、振り回したりすることもあるけど、不快にはさせず、何か惹きつける、不思議な泉。

うらやましいとは少し違うけど、人に媚びない、自分なりの主義主張を曲げない真っ直ぐな泉さんが面白かった。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

うわーみつば市ワールド広がってる!
泉ちゃん、幸せな奥さん、お母さんになったんだね。
本編、また読みたくなってきた。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

みつばの郵便屋さんと関係があるのかな?と期待して読んでみた。

あの泉ちゃんが小学生から社会人、結婚、出産するまでの物語。

郵便屋さんであったシーンが出てきたときは、裏話を見るようでテンションが上がった。

不器用だけど、素直で、愛されてて、なんだかんだ言いながら人生上手くいってそうで
嫉妬してしまった。

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2024年10月21日

Posted by ブクログ

わけあって祖母に預けられた
小学3年生の泉ちゃん。
自営のコンビニを畳もうとしている
ご近所さんは、彼女の言葉にしんみり。

中学1年生の創作クラブ。
ヤル気がないのに傑作かも!?な文を書いた
泉ちゃんと出会った少女が友達になる。

高校2年生の泉ちゃんに
猫可愛がりされている年下の従兄弟は
この不思議な関係を説明する言葉を持たない。

…そんな感じで、前半はみんなから見た
泉ちゃんの子供時代の物語。
後半は、泉ちゃん視点で恋愛要素の物語。
前半のエピソードが後半でゆる〜く効いてくる。

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2024年08月27日

Posted by ブクログ

08月-11。3.5点。
みつばの郵便屋さんシリーズに出てきた、片岡泉が主人公。幼少から大人までを、周囲の人物と共に描く。

読みやすく、面白い。

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

小学3年生から32歳までの泉ちゃんの成長(⁈)物語。
それぞれの年代の泉ちゃんへの語り人物が違い、目線や感じ方がそれぞれでおもしろい。
ラストは本人の語りでしっくりと終わった感じ。
泉ちゃんみたいなタイプへは、好き嫌いがハッキリと分かれるだろう。
でも、憎めないよねぇ。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

年末年始 忙しく 読み終わる迄にいつもより時間がかかってしまった。でも 逆にそれが 泉ちゃんの成長の時間を感じる事が出来た気がします。

最初にアイスを食べてた泉ちゃんと その後の泉ちゃんが 印象が変わった感じ。
人には色んな側面があるし 付き合う人に寄って感じ方も違うかな
只 泉ちゃんはいつも自分に正直。 
泉ちゃん どんなお母さんになるのかな

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2024年01月07日

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