感情タグBEST3
なんか、普通なんだけど、泣ける。なぜかわからない。
この本は、全く響かない人もいると思う。両極端。その人の生き方、境遇にもよるかな。自分に重ねるところもあって、改めて人との出会いって大事だな、人に生かされているんだなって気付かされた。
Posted by ブクログ 2023年09月23日
とても心温まる話だった。
両親を立て続けに亡くし、大学を中退した僕、柏木聖輔は、砂町銀座の惣菜屋田野倉でバイトを始める。55円の手持ちで、残り一つだった50円のコロッケを買おうとしたところをおばあさんに譲り、そこから店長の督次さんにメンチカツを50円に負けてもらって、残ったご縁。お金をたかってくるお...続きを読むじさんとか、女の子を巡って牽制かけてくる慶應生とか、そういう人もいるけれど、なんといっても僕が良いやつ。道もベースも人に譲る優しさと、人に頼らない潔癖さがあって、でも最後に、好きになった青葉だけは譲らない。人材は譲れても人は譲れない、そこにもこのタイトルが沁みた。お金をとにかく節約する様子も共感できるし、青葉と二人であらかわ遊園や銀座散歩でお金を使わないデートをして、それを楽しめる二人の関係性がとてもよい。彼女を作るのもベースを続けるのも、そんな余裕はないと言ってきた聖輔に、何もかもあきらめなくてもいいんじゃない?って声をかけられる青葉が素敵だし、青葉をそれで好きだと認識する流れも胸熱だった。熱々の惣菜屋のコロッケが食べたくなった。
Posted by ブクログ 2023年09月15日
すき。
これめっちゃくちゃすき。
ノンストップで一気に読んで、ラストページの最後の一文読み終わって本を閉じた瞬間、感極まって表紙をしばらくなでなでしてしまった…
ストーリーがへんに広がりすぎず、聖輔の生活圏内でコンパクトに、静かに進んでいく等身大さで、地に足ついた地道な物語になっていて説得力がある...続きを読む。
後半はもうずっと涙止まらず、聖輔がまわりのひとたちの温かさに触れて心を震わせる場面ではたまらず号泣。
とにかく主人公の聖輔がとても魅力的。
二十歳にしては落ち着いた雰囲気の青年で、感情を爆発させるような場面もほぼなく、割と流されがち、でも淡々としているようでいて、内面の熱いものがちゃんと伝わってくるという、本当に素晴らしい人物描写でした。
読んで良かった、ほんとうに。
Posted by ブクログ 2023年08月06日
世の中捨てたもんじゃ
ないですね。
たとえ物語のなかでも
こんな青年に出逢える
なら♡
情けは人のためならず
を地で行く聖輔くん。
心から応援したくなる
主人公の聖輔くん。
あ、揚げたてコロッケ
食べたい♪
Posted by ブクログ 2023年06月24日
ー
僕は二十一歳。急がなくていい。一つ一つだ。急がないが、とどまらない。そんなふうにやっていけたらいい。先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きてる。
ー
両親を立て続けに亡くした大学生が、退学や惣菜屋でのアルバイトを経て、自分の人生と向き合って自分...続きを読むらしく進み出す話。ストーリーも、文体もすごく好きだった。
Posted by ブクログ 2023年06月12日
本屋さんでずっと前に気になったけど買わなかった本。さっさと買えばよかった。
良い話。青葉の涼に対する違和感はわかる、と思った。聖輔人が良すぎ。でも、なんか良い。田野倉の人たちもみんなあたたかくて良い職場だな、ここならコロッケも絶対美味いだろうなと思う。
コロッケ食べてあらかわ遊園地に行きたい!と思わ...続きを読むせてくれる本。
Posted by ブクログ 2023年04月05日
読んでよかった!
ひとって、いい人もいるし悪い人もいるし、いろいろなんだけど、この人に出会えてよかったっていう人に会えることが、人生の価値なんじゃないかな、って思った。自分も、出会えてよかったって思ってもらえるような人間でありたいな、って聖輔を見てたら思った。聖輔の周りの人、ホントにステキな人が多く...続きを読むて、心があったかくなった。でもそれって、聖輔が人としてステキな人だからなんだろうなぁ。
そして最後の聖輔、かっこよくてキュンとした^_^
何が良かったっていうより、物語全体に流れる雰囲気がとても優しく清々しい。あっと言わせるような終わりが待っているとかじゃないし、思わずドキドキするような展開があるわけじゃないのに、どんどん先を読み進めていきたいって思わせられる、不思議な本です。
Posted by ブクログ 2024年05月04日
久しぶりに、一気読みした作品。
最後の終わり方も良かった!
文章がストレートで、だからこそ心情がよくわかる。
揚げたてのコロッケが食べたくなりました。
うちの近所にも、お惣菜屋さんがあれば
いいのにな。
他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ 2024年05月03日
東京で一人暮らしをしながら大学に通う二十歳の聖輔のもとに、母が急死したとの訃報が届いた。
それは、すでに3年前に父を事故で亡くした聖輔が天涯孤独となったことを意味する。
大学を中退し、家計を切り詰めながら今後の生活を考えていたところ、商店街の揚げ物の匂いが漂う惣菜屋で足が止まった。
メンチをまけても...続きを読むらったことをきっかけに惣菜屋でアルバイトとして働くことを志願し、聖輔の新たな生活が始まる。
主人公である聖輔が置かれた状況は大変なものだが物語は淡々と進み、心の動きもわりとあっさりしていた。
読んでいてしばらくは、あらすじから想像した重苦しさのようなものがなかったのが意外だった。
読み進めるうちに、冷静に現実を受け入れることができ、一人で現実的な判断・対処をしようとしていた聖輔が、様々な人との交流によって成長していく物語なのだと感じられた。
登場人物たちの優しさはどれも押し付けがましさはなく、皆それぞれ違う優しさにあふれていたのが良かった。
ラストはとても爽やか。多く描きすぎていないことで、その爽やかな余韻が強く残る終わりだった。
Posted by ブクログ 2024年04月17日
物語に波があるというよりは最初から最後まで緩やかでその中に主人公の生活が溢れていて読みやすい本でした。大学生という若さで大切な家族の死を2度も経験して、社会人になって既存の人間関係と新しい人間関係の両方の中で生きら主人公。話が緩やかだなと感じるのは主人公の冷静さや落ち着いてることまた彼の礼儀正しいと...続きを読むころから来ているのではと。読みながらこの本に声援を送っている感じでした。
Posted by ブクログ 2024年02月17日
この作者の本を初めて読んだ。「27000冊のガーデン」に出てきて知った。中高生におすすめしたい。とてもいい本だと思う。文章短め。会話文多め。主人公の性格の良さに心洗われる。一人っ子で父を亡くし、母も亡くしたとは、どれほどの絶望だろう。残された貯金(けっして多くない)を大切にしながら、アルバイトで生き...続きを読むていく。コーヒー代や電車賃を節約するシーンがとてもリアルで身に沁みて応援したくなる。いとうみくの「車夫」の主人公、吉瀬走と似ている。こういう子は、絶対に幸せになると思う。終わり方も良かった。
Posted by ブクログ 2024年01月22日
コロッケ食いたい
ってな事で、小野寺史宜の『ひと』
久し振りにええ本読んだなぁって感想です。
心に染みるって言うか、すんなり綺麗に心を洗い流してくれる様な……。
また、色々と考えさせてもらう感じじゃね。
両親を短期間で亡くし、1人で生きて行かざるを得ない聖輔に触れてく人々は良い人も居れば、...続きを読む嫌な人も居る。
辛い経験を乗り越えしっかり生きて行く聖輔はマジカッコええし尊敬するわ!
自分の事、自分の子供達の将来の事が不安になる事もあるけど、これ読んだらもっと先の事も色々と考えないと、って思いました。
ホントにええ本じゃなぁ、紹介してくれた @_aya027 さんにはありがとうって言いたいね
小野寺史宜さんは初めて読んだけど、他の作品も気になるから読も
最後にラストが堪らんね!
聖輔カッコ良すぎるぜっ!尊敬するぜっ!
2020年51冊目
Posted by ブクログ 2024年01月21日
読み始めたら止まらなくなってしまった。
厚さがそれなりにあったから、読む前はどうしようかと思ってたんだけど一気に読み終えてしまった。
読み始めは「線は僕を描く」みたいな方向に行くのかなと思ってたけど、それとは全然違う方向に穏やかに優しく進んでいった。
頼ってもいい人には頼ってもいい。一人で頑張るのも...続きを読むいいけど、頼れる人にはちゃんと頼る。
色んな人に言われてたな。
頼るって一番難しいことよね。
でもそれをきちんと言葉にして言ってくれる人がいるって幸せなことなんだな。
読み終えて心の中にまん丸なほわっと温かい物が残る作品だった。
Posted by ブクログ 2024年01月08日
めちゃめちゃ良かった。
むちゃくちゃ読みやすい。
大したことは起きないというか、起きたあとからスタートして、頑張って生活していく主人公ってことなんだけど。
そこも、そんなに大きな事件があるわけでもなく、人々とのつながりを丁寧に描いていく。主人公の人の良さが非常にしみる。
この年の本屋大賞2位がこの...続きを読む作品で、1位がそしてバトンが渡された。
このどちらもが、事件が起こったあとの普通の日々を生きていく中で、成長する話。
どっちも良くて、この普通の生活なんだけど、やっぱり人は成長するし、大切なことを知っていくって行程はすごい好きな展開。
良かった。
Posted by ブクログ 2023年10月02日
高校生の時に父親を、20歳で母親を亡くしてしまい身近に頼れるまともな親戚がおらず、鳥取から上京して大学に通っていたが中退して、商店街の総菜屋でアルバイトを始めた主人公の物語だった。
主人公が色々な人と出会い、関わっていく中で自分の将来や夢について考えるようになり、少しずつだが前向きに頑張っていく姿に...続きを読む少し感動した。
※「ひと」「まち」「いえ」のシリーズだが、なかなか順番通りに借りられなかったため、順番通りに登録していない。
Posted by ブクログ 2023年09月09日
重なる不幸にもめげず、前を向いて進んでいく青年に心から応援したくなった
小野寺先生の本はこれが初めてだが、他の本も是非読んでみたい
読んでいて優しい気持ちになれる本、久々に出会えた!
Posted by ブクログ 2023年08月22日
出だしがとてもいい。 惣菜屋の揚げ物の美味しそうな匂いが伝わる描写。「どうせなら 熱々を食いな」と、熱々のメンチを差し出す 優しい 惣菜屋さん。それを受け取る 主人公、 聖輔。そこで人と人が結びつく。そして大きな出会いとなっていく。
でもその直後に読者は聖輔が大きな悲しみを抱えていたことを知る。そ...続きを読むこから目が離せなくなる。
聖輔はとてもいい人 。人がいい。人を気遣い 、自分を抑えている。大きな 悲しみがあったにもかかわらず 、人を信じる。それだけに危うい。その危うさが心配になりページを進ませる。
各章のタイトルが「一人の秋」「一人の冬」「一人の春」「夏」。一人という語が付いてないのが「夏」の最終章。そこがミソ。
そして多様するインテリアショップの「ニトリ」という語、そして聖輔は鳥取県出身。父親は鳥居酒屋。章タイトルの「一人」、ここまでくれば単なる語呂合わせとは思えない。“とり”という音が多様されるのが。
羽ばたけ、というエールなのかな?私はそう捉えた。
お勧めの秀作です。
2019年 本屋さん大賞2位
Posted by ブクログ 2023年07月22日
劇的なドラマは無いのだが、日常の中で起こる様々な出来事に対しての主人公の心の動きに自身の気持ちを投影させながら読むことができ面白かった。この主人公は冷静沈着で攻めるタイプでは無いが着実に成果を上げていくタイプだと思う。見習いたいなと思った。
Posted by ブクログ 2023年07月16日
エッセイ読んで、次は小説読もうと思って手に取りました。
周りの人は母親の従兄弟以外はみんないい人。それも聖輔の誠実な人柄ゆえ。
この主人公には幸せになってもらいたいな。私も応援したい。まずは夕飯ご馳走させて。
Posted by ブクログ 2023年06月25日
20歳にして天涯孤独になってしまった青年の話だけど悲壮感がなく、じわじわと温かさを感じられる作品。心から応援したくなる主人公。幸せになって欲しい。
Posted by ブクログ 2023年06月22日
読みやすくてさらっと読めた。聖輔がいい人すぎて、私なら嫌だなと思って敬遠することでも、聖輔は、そんな考え方もあるんだなと受け入れてしまう。そして冷静に対応する。だから周りの人も優しくしてくれていい関係を築けるんだなと感じた。
最後の一文で、えーここで終わるの!続編が読みたい!と思った。
Posted by ブクログ 2023年05月16日
この本との出会いは、時間つぶしで立ち寄った
駅ナカの書店。
若くして両親を亡くした主人公。
色々なことを諦めながら、一人で生きていこう
とする姿に胸が締めつけられた。
そんな中で、色々な「ひと」と関わりをもって
いく。「ひと」の中には、いい人もいれば、そう
じゃない人もいる...続きを読む。
だからこそ、、自分を大事に思ってくれる人を
大事に、自分が大切にしたいと思う人を大切に。
そんな風に思って読み終えた。
主人公が、真面目で心の優しい子だったから、
そんな感想を抱かせてくれたのだと思う。
ラストの主人公の「ひと言」には感動、、涙。
Posted by ブクログ 2023年05月08日
小野寺さんの作品は「タクジョ」に続いて2冊目。前回はタクシーで今回は惣菜屋さん。お仕事小説が得意なようだ。
本作品は両親が亡くなり、大学を中退してアルバイトとして惣菜屋に就職すると言う悲惨な状況ながら、それを全く感じさせない。タクジョと同様に主人公が素直で淡々と日常を送っているせいなのか、深刻になら...続きを読むずに読み進めることが出来る。
彼女らしきものも現れ、仕事の方も何とか先の展望が見えて来たところで終わっているので、将来の明るさも感じられて、読んだ後に心が温まって来る。
Posted by ブクログ 2023年04月09日
両親を相次いで亡くして、大学も辞めざるを得なくなった青年。
新しいバイト先で出会った人、学生の頃の友人、両親の知人など、いろいろな人に支えられて、前に進んでいく。
積極的に支えてくれる人、さりげなく支えてくれる人…。独りぼっちに思えても、実はたくさんの人たちとのつながりの中で生きている、と実感できる...続きを読むストーリーでした。
ラストで大きな決断をした主人公。その後どうなったかな。彼の思いが叶っていますように…
Posted by ブクログ 2023年04月07日
改めて小野寺さん、好き。
両親とも亡くなって急に1人とか可哀想過ぎるとか思うけど、つい最近友達のお母さんが急に亡くなった話を聞いたばかりだったから、悲しいけれどそういうことは起こり得ることなんだと実感してる。
聖輔の周りにいる素敵な人たちも実際に沢山いると思いたい。
「おれたちには頼れ」この一...続きを読む言が堪らない。
面白かった。読みやすい内容であっという間に読み終えてしまったが、最後が終わり。じゃなくて次が始まる!みたいな締め方なので、余韻があって気持ち悪かった。
父親の思い出を探し回るところは、聖輔の行動力が本気だったのでとても惹き込まれ、やっぱりひとが行動を起こすきっかけは、人なんだなぁ、と思った。
私...続きを読むも聖輔を見習って優しさを持って生きて行こうと思う。。
登場人物の中で、優しさにつけ込んで嘘ついて利用して、言わなきゃいいのに告白して、謝って勝手にスッキリしてる友人の奴は、憎めない親友みたいな表現がされてるけど、あーいう自己中変態野郎までは許せそうにないので、聖輔はホントにいい人だとわかる。
いろんな意味で
Posted by ブクログ 2023年10月18日
高校生の時に父親を亡くし、また母をも亡くし大学を中退せざるを得なかった主人公がお腹を満たしてくれた惣菜屋で働くことになり…
主人公の聖輔がとても良い子。それに限る。だからみんな助けてあげたいって思う。
けど最後も良い子すぎて…うぅ。
Posted by ブクログ 2023年04月08日
初めて読んだ作家さん。
読みやすく、すぐに主人公柏木聖輔の気持ちに入り込めた。
人を頼っていい。
余裕がない時に他人に優しくするのはすごい。
周りには良い人ばかりではないが、悪い人ばかりでもない。
世の中捨てたもんじゃないと未来のために真面目にがんばろうと思わせてくれる一冊。
またこの作家さ...続きを読むんの本を読みたいと思った。