【感想・ネタバレ】日比野豆腐店のレビュー

あらすじ

ベストセラー『ひと』の著者による
じんわりと心に染みる家族小説

東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。
店主の清道を亡くした日比野家は、
厳しいながらも手を取り合って店を切り盛りしていた。

店を終わらせようとしている祖母の初。
亡くなった夫の代わりに店を続けたい母の咲子。
店を継ぎたいのかどうか、将来に悩む令哉。
そして、「ある人」と一緒に三人を見守る飼い猫の福。

「日々の豆腐」という意味も込められた豆腐屋で、
ひたむきに生きる人たちを描いた心揺さぶる家族小説。


●著者より●

『日比野豆腐店』。僕自身の主食とも言える豆腐を扱った作品です。
何というか、もう、書くこと自体が楽しい小説でした。
つらいことも起きますが、それでも楽しいのだから不思議です。
そしてそれは僕にとってとても大事なことです。
その楽しさは読んでくださるかたがたにちゃんと伝わるでしょうから。
皆好きななかで特に好きな登場人物(?)は日比野福です。
家族に豆腐に福。すべてを楽しんでいただけたらうれしいです。


●目次●

日比野初
-断章 日比野福-
日比野咲子
-断章 日比野福-
神田七太
-断章 日比野福-
日比野令哉
-断章 日比野福-

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

心温まる説ないけど優しいお話。
強く優しく生きてく家庭と、周りの人がすごく暖かくて。
死は本当に悲しいけれど、残されたものの、生き方は残されたものが決めなければならなくて。
最後の選択は、なんだか嬉しかったな。
豆腐、食べたくなった。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

もう表紙の絵のタッチが大好き、日比野初さん(たぶん)可愛くて仕方ない…こんなお店にだったら少々高くても絶対お豆腐と五目がんもを買いに通う!
小野寺史宜さんの作品が好きなので『みつば』でない堀切菖蒲園近辺も知らない所だけど好き。
スルっと読めてお豆腐屋さんの現状もわかって読後感相変わらず良し、令哉頑張れ!続編希望。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

お豆腐が大好きなので、タイトルに惹かれて読んだ。
ほっこりした内容でお豆腐をすごく食べたくなった!そして買いに行った。
個人経営のお豆腐屋さんって本当に大豆の味が濃くて、ずば抜けて美味しい。
近所に日々野豆腐店があったら、毎週買いに行くだろうなー。子供もお豆腐大好きだし。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

豆腐屋の店主が亡くなり、残された豆腐屋を守りたい妻、(妻の負担にならないように)閉めても良いと考えている祖母、豆腐屋を継ぐか迷って息子、それぞれの視点から描いた作品.*・゚ .゚・*.その豆腐屋には、家族の様子を暖かく見守る猫もいて……ホンワカする作品( *´ `)

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

コロナが人や生活を変えてしまったのは、どの作品にも描かれている。確かにツライ日々だった。町のお豆腐やさんってほとんど無くなったけど、美味しいんだろうなー。お豆腐が食べたい。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

コロナ禍に生きる豆腐店の家族の物語。
書き下ろし。

日比野初
断章 日比野福
日比野咲子
断章 日比野福
神田七太
断章 日比野福
日比野令哉
断章 日比野福

堀切菖蒲園で三代続く豆腐店を営む日比野家。

コロナ禍で、三代目の店主・清道をコロナで亡くし、残された祖母・初、嫁の咲子、息子の令哉で店を切り盛りする。

淡い恋や、町に住む豆腐を買いに来るお客さんのエピソードを交え、食文化の大切さとともに、下町のあたたかい空気が漂ってくる。

断章の飼い猫・福の視点もいい。

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2025年05月21日

Posted by ブクログ

会話の応酬が多くてテレビドラマを見ているみたいだった。そこがすごくいい。
寅さんのドラマが…って時々出てくるんだけど、ほんとに事件やらそういった大きなことは出てこないホームドラマ。もちろんそこに至るまでにとんでもなく大きな事が起こってるんだけど、そこらへんを乗り越えての一家を描いていて、自分でもよく分からないけど最後の一文が泣けた。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

葛飾で美味しい豆腐が食べたくなった。
出てくる人たちが皆優しい人で癒されるけど、逆に心配になってしまう。
またしばらくしてから読み直してみたい。
コロナの時は身の回りで亡くなった人がいなかったので、とっくに忘れていたけど、こういう突然の不幸が実際に来た人にはどう感じるのだろう?

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

個人のお豆腐屋さんの物語。

やっぱり、みんなお豆腐が好きで、その味とお店を繋げていく。

ずっと日比野豆腐店のお豆腐を応援してます。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

おのでラッシュが続いており、もうこれで何冊目の小野寺さんだろう(勝手にダサすぎるネーミング閃いてしまった…失礼しました)
表紙のかわいいおばあちゃんからあたかささが溢れてて絶対この本わたし好きだな…と確信を持って借りたけど、やっぱり合ってた!
福の章が挟まれてて、家族からめちゃくちゃ愛されてる猫さんなのに意外と渋めの語り手。いい^^
コロナは私たちからたくさんの楽しい時間や未来を奪った…もう戻ってこないものもあるけど、前に進む主人公たちを見て未来は明るいでしかないんだなって思えた。清道さんも天国で見守ってるよー!

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

堀切菖蒲園にあるお豆腐屋さんが舞台。
おばあちゃんの初さん、お母さんの咲子さん、息子の令哉、近所に住む小学生のお客の七太、そして飼い猫の福、それぞれが語り手となって物語が進んでいく。
特に何か事件が起こるわけでもない。事件としたら、初さんの息子で、咲子さんの夫で、令哉の父親の清道がコロナで亡くなっていた事ぐらいかな、それもこの話が始まった時には既に亡くなっている。
登場人物みんなが何処にでもいる市井の人々、みんな色々あるけど頑張って生きている。決して裕福ではないけど、懸命に生きている事が文章の間から伝わってくる。
いい人、というのではなく、何処にでもいる、本当に普通の人々なんだけど、それがいい。
みんなで知らず知らずの間に支えあって生きているんだなあ。
お豆腐屋さん、大変なんだろうなあ。私も安いお豆腐をスーパーで買うものね。厳しい現実もちょっと見え隠れする。それがまた何処にでもある市井の人の現実を感じさせる。
いつも何処かで何かが起こるわけではないけど、ひとりひとりには毎日、ちょっとした変化があって、それに悩んだり、喜んだりして生きている。
ほっこりして温かくなる読後感だった。

私もちょっと高い日比野豆腐店のお豆腐が食べたくなった。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

絶対、美味しい豆腐が食べたくなります。作品に書かれているようにまちの豆腐屋さんはほとんど見かけなくなって、スーパーであれだけ安く手に入れられたらそうなることもわかるのだけれど、食べる頻度の多い豆腐にこだわることって、ご飯が楽しみになるし、毎日がきっと特別なものになるんじゃないかなと思わせてもらいました。小野寺さんの作品は、家族がよく出てくるのだけれど、色々なカタチがあって、それは小説の中だけの話じゃないことに毎度気づかされます。読んでよかったと毎度思わされます。今回ももれなくそうでした。

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

今作も定期的に読みたくなる、小野寺さんの「日常ほのぼの系物語」でした。登場人物全員良い人なのが安心します。実際、ウチの周りにも個人の豆腐屋はないし、豆腐はスーパーのもので充分かなと思っていました。でも、たまには奮発して少し良いものを食べるのも大事かなと思わされました。ホストの子と猫の福が良い味出していましたね。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

みんながそれぞれの事情の中で一生懸命生きているのが伝わりました。
福が最後に言っていたようにこの本に出てくるみんなの未来はだいじょうぶだと思います

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。大黒柱の店主を失いながらも手を取り合って店を切り盛りする家族の日々の物語。
家族と、店を訪れるお客さん達の交流にほっこりする。個人店の"昔からずっとある場所”の安心感って良いな。終盤の令哉くんの決断に未来と家族の絆を感じてジーンときた。お豆腐が食べたくなった。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

日比野豆腐店の家族と、お客さんの日々の暮らしが淡々と綴られている。
これといった大きな波があるわけではないけれど、なぜか面白い。ほっこりした気持ちになった。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

読後のこの満足度と後味の良さはなんだろう。
初めて読んだ小野寺作品。
好きな作家さんになりました。
きっとあるだろう日々の生活が浮かんでくる、とても丁寧に。感触や色や風、いろいろの表情を持って。
静かに過ぎていく日常の生活感と会話。
木綿豆腐の様なザラッと口に残るつぶつぶ感やスルッと溶ける絹ごし感は、生きている生活そのものかもしれないとおもえてきた。

手作りの、高い豆腐買ってみよう!!
手作り職人の味を食す価値はあるかも。
でも、手作り店を探す方が難しいのも現実…

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

数年前に店主を亡くしたお豆腐屋さんの日常のお話
母の初、嫁の咲子、息子の令哉と猫の福が順番に語ります ゆったりと進んでいきます
最近見なくなったお豆腐屋さん、スーパーのお豆腐もいいけど、美味しい冷奴が食べたくなります
今年は菖蒲を見に行こうと思いました

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

生活の中で誰かと何気ない会話をする。自分との会話のまで何気なくて、登場人物がそこに生きている感じがする。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

内容は深刻でも、テンポのよいお気軽な会話にほっこりしてしまう。豆腐屋さんと銭湯の灯は消してはいけないが、なかなか足を運べない。もっと意識しないと四代目に引き継げないことに…。

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

日比野豆腐店を切り盛りする祖母の初、嫁の咲子、孫の令哉、近所の小学生の七太、それぞれの目線で描かれる豆腐店を取り巻くささやかな日常。彼らを見守る飼い猫・福ともう一人の“人”。

全体的に起伏がなく、心を揺さぶられるというほどではないんだけど、初と金髪の元ホストのやり取りや、令哉と七太のやり取りなど何気ない会話がこの作品の魅力かな。
みんな一生懸命生きてるって感じが小野寺作品ならでは。

ただ、毒の強すぎる作品の後に読んだのが失敗でした。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

東京、堀切菖蒲園の近くにある豆腐店「日比野豆腐店」。その店の人々(飼い猫)の日常を描いた作品。
店主の初、嫁の咲子、その息子令哉、飼い猫の福。それぞれの視点で描かれている。
個人の豆腐店、味には自信があるものの、経営は厳しくなってきている。それでも出来うることはしていこうと頑張る咲子と自分の代で終わらせてもいいと考える初。普段仲良く働いていてすっかり家族となっていて嫁、姑という感じがない。
読んでいると美味しいお豆腐が食べたくなる。
暖かな筆致で読んでいて気持ち良くなる一冊。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

東京の堀切二丁目にある日比野豆腐店。日々の豆腐とも読めるのが、親近感がわきました。こういうお店で売られているおとうふは、とてもおいしいんだろうな。お値段は高いけれど。木綿と絹の作り方の違いなど、ちょっとした知識も書かれていました。

亡くした家族の思い出、コロナ禍での出来事、日々の豆腐店の様子などをそれぞれの家族が語りつつ、物語は進んでいきました。あいだにある、ねこの福の断章が、見守っているひとの様子を伝えてくれ、暖かい気持ちになれました。

近くに日比野豆腐店のようなお店があれば、楽しみがひとつ増えそうな気がしました。家族がつないでいくものがあるのは、いいなと思いました。こんなふうに生きている家族がどこかにいそうな感じがした、穏やかな物語でした。


〈目次〉
日比野初
断章 日比野福
日比野咲子
断章 日比野福
神田七太
断章 日比野福
日比野令哉
断章 日比野福

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

個人経営の豆腐店が舞台。何気ない日常、会話が続く。私もスーパーでやっすい豆腐買って食べてるけど、お高い豆腐食べてみたいなあ。無くなってほしくないお店だなあ〜

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

思わず近くの豆腐店を検索してしまった。
徒歩圏内には見つからなくて残念。

そういえばコロナでいろいろあったんだったな、
と既に過去みたいな気分になってしまっていた。
いろいろあっても日々は続く。
いろいろあっても。
まあ、だいじょうぶだろう。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

あぁ、お豆腐屋さんのお豆腐やお揚げが食べたい。東京暮らしの時は近所の豆腐屋さんでよく買い物してたな、と思い出す。お揚げなんて、断然お豆腐屋さんの方が美味しい!

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

老舗豆腐店のお話。コロナで主を失った、母、嫁、長男。それぞれの目線で語る。加えて常連の両親が離婚し、母と2人になった常連の少年。と飼い猫の福。心温まるホームドラマ…ただ「振り返り」が多くて進行形の感じがしない。死別や離婚時の事をリアタイで読みたかった。

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2025年04月21日

Posted by ブクログ

豆腐屋さん大変だろうな。
日比野豆腐店のお豆腐食べてみたい。

小野寺さんの作品は物語が終わっても、登場人物皆んなが物語の後も生活している気がするのがいい。
他の小説に出てきたりもするし。
(今回はタクジョのハンサムが少し登場)

おばあちゃん、長生きして欲しい。
福にも。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

東京の下町にある、日比野豆腐店。小さなその店を切り盛りするのは、先代の妻・初と、二代目の嫁・咲子。その息子・令哉に飼い猫の福、そしてお店を訪れる常連さんたち…様々に視点を入れ換えながら、下町に生きる人たちの姿を描いた家族の歴史の物語。
時には悲しいことも起きるけれど、それでも残された人は前を向いて進んでいかなくてはならない。
誰もが経験する日々の暮らしが丁寧に描いてあって、じんわりと心に響いてくる。
お豆腐はわりと常に冷蔵庫にあるけれど、個人商店から買うことはもう無くなった。時にはスーパーで、ちょっと良いお豆腐を買うことはあるけれど。
改めて、お豆腐をちゃんと味わいたいと思える一冊。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

小野寺さんの作品、初めてでした。
人情味溢れるゆったりとしたお話でした。
久しぶりに豆腐屋さんでお豆腐買いたいな。

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2025年03月12日

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