小野寺史宜のレビュー一覧

  • うたう

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    『ひと』→『まち』→『いえ』→『うたう』

    次は、うたうのかぁ…

    チャプター1【うたわない】

    うたわないんかい!!
    という最高のイントロダクションから入る本作。笑

    まあ、ただ物語を読み進めていくと、その『うたわない』もちゃんと伏線として活き、最後の数ページで沸かせてくれます。
    やっぱし、主人公たちが前進していく姿は、読んでいるこちらも前向きになれていいですね。

    そして、何といっても作者さんお馴染みの、つらつらと読めてしまう文体。
    どういう意味だろうって考えずとも、読んでいるうちに内容が頭に入ってくるのは作者さんのテクニックのような気がします。
    毎度非常に読みやすい!

    あと、共感したこ

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    2025年11月10日
  • 君に光射す

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     こういう日常的な小説は、かつてなら仄暗い私小説に、なっていたんだろう。でも、今は小野寺がいる。
     なかなか前向きになれない状況なのに、それを割り切っていく。これをしなやかさというのだろう。本当の意味で。

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    2024年01月31日
  • 本日も教官なり

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    相関図に加えてみつばの地図を、手に入れたくなる!書いてある本あったあかなぁ

    ロックが出てくるけど、タバコが出てこないのが好印象。

    人が好きになれそうでいい土地だな。
    ドラマ化されてほしいような、脳内ドラマにとどめておきたいような。

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    2024年01月16日
  • 片見里荒川コネクション

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    75歳、22歳年の差の人生観の対比、普通もっと重々しく感じるテーマのだが軽くコミカルに描かれ面白い。
    自分自身の歳がちょうど二人の中間くらいになるのだが、やっぱり継男さん側に感情が入る。まだ終活には早いとは思いつつももう後半戦だからだろうか。
    75歳いかにも達観した感があるが、これからも先は長いと前向きな継男さんに勇気を貰える。
    海平も全然ダメ男ってわけではないし、すごく悩んでいるようでもなく、それでも迷っている感が今時の若者風に見える。最後は継男さんに感化され動き出したところは、予想はされたが良い感じだった。

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    2024年01月09日
  • 太郎とさくら

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    いいねえ、太郎とさくら。テンポがいい。語呂もいい。花子もでた。でも、太郎と花子にはならない。惜しいっと思いつつ、世の中予想通りにならないし、誰でも知っているような展開ってあるようでない。やるなぁ小野寺。暫定1位だな

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    2024年01月05日
  • 食っちゃ寝て書いて

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    ネタバレ

    ひそかに横尾成吾ファンの私としては読まないという選択肢は無かった!
    謙虚で、真剣に作家として向き合い、自分を律しながら生きながらも、すぐそこにある愛に長く気づいていなかった横尾さんはとてもおもしろい人だなと思いました。

    もしも転生できるなら、カーサみつばに住みたい笑笑

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    2024年01月02日
  • みつばの郵便屋さん

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    題名や表紙が可愛くて惹かれたのですが、内容もとても好みでシリーズもののようなのでこれからも読み続けて行きたいと思いました。何と言っても主人公の性格やら行動が真面目で純粋でとても魅力的でした。

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    2023年12月28日
  • ナオタの星

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    小野寺さんの本は 優しくて大好きです。

    友達? 知り合い?ってことで いろいろ振り回されるのに 自分のことは何ひとつうまくいかないナオタさんですが 
    グルーっと回って自分に返ってくると思います。

    高野美樹さんが「私 あやしいものではないので」とか、
    ナオタさんが「変なおじさんではないから」って自分を言うところが笑っちゃった。

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    2023年10月23日
  • 太郎とさくら

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    太郎は鈍感なところがいい所だと思う。

    小野寺さんが書く本はみんな主人公が良い奴。私は血の繋がらない姉の父を結婚式場で追いかけたりしないし、そいつを1万でアパートに住まわせたりしない。そういう類の優しさのエッセンスを私は持っていなかったけど、小野寺作品を読むことで得ることが出来る。太郎のような選択をするかどうかは分からないけど、選択肢が増えると思う。

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    2023年09月18日
  • 今夜

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    タクシードライバーの女性が出てきて、もしや「タクジョ」の彼女かと思ったら、別の女性だった。仮に同じ月を見ても、皆に違った人生があるんだなとしみじみ思った。今の私は三連休の最後の晩にビールを飲みながら、のどかにこれを書いている。幸せだ…。
    小野寺さんの小説は登場人物がかぶる時があって面白い。川のシリーズの皆よりは、シリアス調の感じだったように思う。
    タクジョの彼女の編を読み、やっばり嘘つくと後で苦しむのよねと思った。

    警察官の最初の上司の刈谷さんの言葉が良かった。
    「誰だって間違いを犯すことはあるよ。大事なの 
    、その後どうするかだ。やるべきことをやるしかない。やり続けるしかない。ちゃんとやっ

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    2023年09月18日
  • 近いはずの人

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    ネタバレ

    事故で死んだ嫁さんが義姉の旦那になる人と2人で旅行に行く予定だったって話。

    救われない旦那
    だめな旦那
    相手を分かろうとしない旦那
    行動しない旦那

    うん。旦那目線だから哀愁漂ってるけど、中身は辛辣。
    これは読み応えあった。うまくいえないけど、世の中の夫婦なんてそんなもんなんだろうなって思った。
    今このタイミングで読めてよかった。

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    2023年09月02日
  • 今夜

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    やはり、小野寺史宜さん、面白い!!!
    人間模様が細かく書いてあるんだけど、サクサクと読める具合が凄く良い。
    小野寺さんの作品を読むと、色々な職業の事が知れるからすごく面白いし、今までと違う目線で考えたりすることが出来る。
    それと、話が繋がっているので、『次、どうなるんだろ〜!!!』という、ワクワク感もある。

    タクシーの話はタクジョと繋がってる?笑笑

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    2023年08月28日
  • タクジョ!

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    タクシードライバーって、年配の方のイメージがあったり、中島みゆきさんの歌にもあるように人情味溢れる人の印象が深い。
    今でもそうした人が多いのだろうが、女性ドライバーや若い大卒ドライバーも増えてきた。

    主人公の夏子が、タクシードライバーの仕事を通じて、さまざまな人と出会っていく。良いこともあれば、酷いこともある。
    最後に乗せるのは・・・
    荒川と荒川区、隅田と墨田のくだりは、知らなかった。私の雑学記憶に残しておこう。

    あまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」は大人が読んでも、というか大人が読む作品かもしれない。
    タクジョ!の最後の場面は、運転手のまついさんと、中島みゆきさんのタクシードライバー

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    2023年08月02日
  • 君に光射す

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    ネタバレ

    日常の自分の中での善と悪に翻弄された先生の物語

    春 三十二歳
    春から夏 二十八歳
    夏 三十二歳
    秋から冬 二十九歳
    秋 三十三歳
    冬から春 二十九歳
    春 三十三歳

    石村圭斗はネグレクト気味のシングルマザーに育てられ、そして長野の祖父母へ預けられる。母はガンで急逝し、東京へ出て、教師となる。
    教師となった7年後に事態は動く。
    同じくシングルマザーの生徒と保護者を救うためにとった行動で、教師をやめる羽目に。
    自分が善と思うことは、世間的に悪とされる世の中で、自分の生き方を改めて模索する圭斗

    なんかすごく共感できてしまう。逃げるのは簡単だけど、納得できない状況ってあると思う

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    2023年08月01日
  • ホケツ!

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    母を亡くし、伯母と暮らす男子高校生の大地。サッカー部のレギュラーになれない秒な立場と、伯母と暮らす微妙な家庭環境を、男子高校生の揺れる心境を通して描く。小野寺史宜ならではの、不器用だけど真っ直ぐに生きる主人公がここにもいた。悩みながらも、おぼろげながらも自分の道を決めていく姿が清々しい。最後のフリーキックを蹴るシーンには涙が滲んだ。小野寺史宜の作品に外れなしだ。

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    2023年07月28日
  • ホケツ!

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    やっぱすごく良かった。
    そんな語彙力の無い感想を言ってしまうくらい
    すごく良いストーリーだった。

    著者にしか書けない、「ひと」に通づる
    心の描写が本当に素晴らしい。

    解説の人も言ってたけど、
    私ももっと早くこの本に出会いたかったと
    読んでる最中に思ってここに書こうと思ってた。
    なのに、してやられた感じ笑

    あの頃の自分に、もっと全力でチャレンジを
    しろと言いたい。

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    2023年07月20日
  • ライフ

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    日常の出来事にはっとさせられる作品です。「子供はね、いいよ。ただいいとしか言えない。目があうでしょ?で、笑う。それでもう充分。」ここは好きなセリフです。

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    2023年06月07日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    第7弾。
    今回も異動はなし。相変わらずいい人の秋宏。谷さんや美郷さんとも仲良し。
    秋宏が赤ちゃんと触れ合う機会が多くなり、優しい秋宏がさらに優しく見える。
    生まれるものあれば、亡くなるものもあり、か。こうやって時代が回っていくんだな。

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    2023年06月07日
  • 片見里荒川コネクション

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    今まで読んだ小野寺史宜さんとは少し違って、文章になんだかスピード感があった。
    75歳の中林継男さんとりまく同級生の友達。歳を重ねれば色んな事があるし、自分の身体の変化も受け入れなければならない。それぞれを思いやる関係が良かった。
    大学5年生になってしまった海平は、自分自身が原因なのにそれになかなか向かい合えずに…若さ故のフラフラ感がどうにもならない。
    今時の若いモンは…と一喝しがちなのを、受け入れる中林さんはすごい。二人のギャップを楽しんでるようにも感じ、こんな75歳はいいなぁと思った。

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    2023年06月04日
  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙

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    シリーズ第2巻。

    秋宏の人柄に今回もとても癒されるお話でした⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

    不登校少女とのやりとりでは普段は敬語な秋宏がみぞれちゃんの押しに負けて敬語抜きで話しているのがほっこりしたり、踏み込んでいいのかその一線を分かっている感じの対応がよかった(n´ω`n)

    また、たまきや春行、百波を交えての団欒とした場面も温かく、兄弟間での仲の良さやそれぞれ少しずつ先に進んでいく関係が少し寂しい傷痕を残しながらもむず痒くなります(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)♡

    キレ散らかしてきた相手や谷さんとの付き合いも相手を知ったり、〝その後〟の大切さが身に沁みました⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

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    2023年06月03日