小野寺史宜のレビュー一覧
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『ひと』→『まち』→『いえ』→『うたう』
次は、うたうのかぁ…
チャプター1【うたわない】
うたわないんかい!!
という最高のイントロダクションから入る本作。笑
まあ、ただ物語を読み進めていくと、その『うたわない』もちゃんと伏線として活き、最後の数ページで沸かせてくれます。
やっぱし、主人公たちが前進していく姿は、読んでいるこちらも前向きになれていいですね。
そして、何といっても作者さんお馴染みの、つらつらと読めてしまう文体。
どういう意味だろうって考えずとも、読んでいるうちに内容が頭に入ってくるのは作者さんのテクニックのような気がします。
毎度非常に読みやすい!
あと、共感したこ -
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タクシードライバーの女性が出てきて、もしや「タクジョ」の彼女かと思ったら、別の女性だった。仮に同じ月を見ても、皆に違った人生があるんだなとしみじみ思った。今の私は三連休の最後の晩にビールを飲みながら、のどかにこれを書いている。幸せだ…。
小野寺さんの小説は登場人物がかぶる時があって面白い。川のシリーズの皆よりは、シリアス調の感じだったように思う。
タクジョの彼女の編を読み、やっばり嘘つくと後で苦しむのよねと思った。
警察官の最初の上司の刈谷さんの言葉が良かった。
「誰だって間違いを犯すことはあるよ。大事なの
、その後どうするかだ。やるべきことをやるしかない。やり続けるしかない。ちゃんとやっ -
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タクシードライバーって、年配の方のイメージがあったり、中島みゆきさんの歌にもあるように人情味溢れる人の印象が深い。
今でもそうした人が多いのだろうが、女性ドライバーや若い大卒ドライバーも増えてきた。
主人公の夏子が、タクシードライバーの仕事を通じて、さまざまな人と出会っていく。良いこともあれば、酷いこともある。
最後に乗せるのは・・・
荒川と荒川区、隅田と墨田のくだりは、知らなかった。私の雑学記憶に残しておこう。
あまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」は大人が読んでも、というか大人が読む作品かもしれない。
タクジョ!の最後の場面は、運転手のまついさんと、中島みゆきさんのタクシードライバー -
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ネタバレ日常の自分の中での善と悪に翻弄された先生の物語
春 三十二歳
春から夏 二十八歳
夏 三十二歳
秋から冬 二十九歳
秋 三十三歳
冬から春 二十九歳
春 三十三歳
石村圭斗はネグレクト気味のシングルマザーに育てられ、そして長野の祖父母へ預けられる。母はガンで急逝し、東京へ出て、教師となる。
教師となった7年後に事態は動く。
同じくシングルマザーの生徒と保護者を救うためにとった行動で、教師をやめる羽目に。
自分が善と思うことは、世間的に悪とされる世の中で、自分の生き方を改めて模索する圭斗
なんかすごく共感できてしまう。逃げるのは簡単だけど、納得できない状況ってあると思う -
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シリーズ第2巻。
秋宏の人柄に今回もとても癒されるお話でした⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
不登校少女とのやりとりでは普段は敬語な秋宏がみぞれちゃんの押しに負けて敬語抜きで話しているのがほっこりしたり、踏み込んでいいのかその一線を分かっている感じの対応がよかった(n´ω`n)
また、たまきや春行、百波を交えての団欒とした場面も温かく、兄弟間での仲の良さやそれぞれ少しずつ先に進んでいく関係が少し寂しい傷痕を残しながらもむず痒くなります(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)♡
キレ散らかしてきた相手や谷さんとの付き合いも相手を知ったり、〝その後〟の大切さが身に沁みました⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾