小野寺史宜のレビュー一覧
-
購入済み
な、なんか最後すごかったんだが???50代の作家と若き編集者のとある日常、掛け合いを書いただけの小説と思ったら、最後にとんでもない種明かしが😮😮あまりにもしれっと出てくるからびっくりした。これはもう1回読んだらまた違う角度から楽しめるかも??!仕掛けが分かったあとに前の方を見返してみたら「あ~そういうことだったのね~」ってなれて面白かった。
-
購入済み
すばらしかった
なんてあたたかいラストなの。。。いい意味で小説らしくなくて、どこかにいる誰かの日常、という感じ。特別なことも起こらないし特別な能力も持ち合わせていない、そんな一人ひとりの、まさにタイトル通りの「ひと」によって生まれる世界、空気。優しいな。いいな、と思う。それにただ優しいだけじゃなくてちゃんと芯のある優しさというか、そんな感じ。質量がある。私もそんな人になりたい。
星100個つけたい
-
Posted by ブクログ
母がわたしを産んだ歳になった。
今、わたしに、湧き出るものがあるー
二十七歳の古井網枝には、晴らすことのできない後悔があった。中学生の頃、地域の合唱団に所属する母に「一緒にうたおうよ」と誘われたものの、撥ねつけてしまったのだ。
母が秘めていた想いも知らに・・・。
大学時代、絹枝はバンドを組んでいた。
ギター担当は伊勢航治期。バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、だらしない日々を送っていた。
ベース担当は堀岡知哉。バリバリ働く妻がいるが、自分はバーテンダーとしてアルバイトの身で、音楽への未練も僅かにある。
ドラムス担当は永田正道。大学卒業後、父が越えられなかった資格試験の壁に挑もうとするが・・・。
かつての仲間が、次の一歩を踏み出そうとする物語。
小野寺さんの作品はどれも文章が淡々としていて、大袈裟な形容表現などがなくとても読みやすい。中学時代の絹枝の視点から始まり、大学からのバンド「カニザノビー」のメンバーそれぞれの解散後が描かれる。バンドを解散し、プロを諦めた4人の新しいスタートを描く。大きな出来事はないが、やはり温かい物語。よかった。
東京の駅名や街並みが詳細に描かれていて、暮らしたことのある人はより楽しめるんだろうなあと感じた。