今夜

今夜

1,705円 (税込)

8pt

プロボクサー、タクシードライバー、交番の警察官、高校教師。その夜、四人の男女は、人生の境界線上に立った。あの日のあなたと同じように。選択の瞬間、夜に潜む魔物が、そっと背中を押す。選んだのは、善? それとも悪? 人間の強さと弱さを繊細な視線でとらえ、忘れられない物語に昇華させた著者会心の書き下ろし長編。

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今夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月18日

    タクシードライバーの女性が出てきて、もしや「タクジョ」の彼女かと思ったら、別の女性だった。仮に同じ月を見ても、皆に違った人生があるんだなとしみじみ思った。今の私は三連休の最後の晩にビールを飲みながら、のどかにこれを書いている。幸せだ…。
    小野寺さんの小説は登場人物がかぶる時があって面白い。川のシリー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月28日

    やはり、小野寺史宜さん、面白い!!!
    人間模様が細かく書いてあるんだけど、サクサクと読める具合が凄く良い。
    小野寺さんの作品を読むと、色々な職業の事が知れるからすごく面白いし、今までと違う目線で考えたりすることが出来る。
    それと、話が繋がっているので、『次、どうなるんだろ〜!!!』という、ワクワク感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月10日

    配偶者に手を出したらダメだよ。お巡りさん。
    でも、何だかんだと積み上がって、、

    わかる。

    でも、その結果、もっと悪い方にしか転がっていかないんだよね。それが人生かな。

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    Posted by ブクログ 2023年07月04日

    小野寺さんのこういう作風も嫌いではない。特別な主人公ではない岐路に立つ男女4人の迷いが夜の闇に現れる。試合に負けたボクサー、借金を背負った女性タクシードライバーに続き、仕事も夫婦関係もうまくいかない警察官と妻の高校国語教師ら。まるで彼らは私たちの日々の暮らしを代弁してくれているようだ。夜が来て、深夜...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月24日

    「ひと」「まち」などといったほのぼのした話とは違い、今作は焦燥、殺伐、混乱、自戒といった言葉が似合う作品。
    人間誰しもが持つ「内面の弱さ」に向き合う必要性を感じられる。

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    Posted by ブクログ 2023年01月22日

    「ひと」を読んで好きになって、立て続けに同作家の作品を読んでいる。「ひと」ほどの爽やかさはなくて、人の弱い部分が書かれている。邪悪さではない。誰にでもある弱さ。それが、また次の不幸を招く悪循環。どうしようもなくだるい感じ。このまま救われないんじゃないか、と少し不安になった。でも、希望があった。やっぱ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月25日

    小野寺作品初挑戦。
    何の情報もなく読み進めましたところ連作短篇集、4人の人生が交錯していく人情味あふれるストーリーでした。

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    Posted by ブクログ 2022年06月21日

    踏み外すのは一瞬。
    その縁をギリギリで揺れる四人。
    それぞれ、一生懸命、真面目に、地道に生きているのに危うくてドキドキした。
    そして必ず誰かに認められてるというか、守られてる?
    人は一人じゃない。

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    Posted by ブクログ 2022年04月24日

    小野寺作品はいつも無垢で白い。ほのぼのと白い。この作品は黒い。どうしようもない暗さを背景にしている。夜だ。でも、やっぱり闇を闇のままで終わらせないところに小野寺作品らしさがある。

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    Posted by ブクログ 2021年07月25日

     都会(東京)の片隅で暮らす普通の人々の不穏さを描く群像劇。

          * * * * *

     なかなか思い通りにはいかない人生。そんな人生を不器用かつ精一杯生きている人たち。
     ただ時々、夜の闇に紛れるようにして、よくない方に足を踏み入れそうになることがあります。
     それはある意味仕方ない。...続きを読む

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