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会社を辞めてシナリオ作家を目指す小倉直丈は、新人賞に応募し続けるが落選ばかり。そんな折、プロ野球選手として活躍する小学校時代の級友から、奇妙な仕事を頼まれる。蟹座のB型、おなじ星のもとに生まれながら圧倒的な差がついてしまった同級生の「頼みごと」、それはある身近な人物の「尾行」だった――。20年ぶりに再会した級友が、それぞれの場所でもがきながら新たな希望を見出していく、胸がいっぱいになる青春小説!
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Posted by ブクログ
小野寺さんの本は 優しくて大好きです。 友達? 知り合い?ってことで いろいろ振り回されるのに 自分のことは何ひとつうまくいかないナオタさんですが グルーっと回って自分に返ってくると思います。 高野美樹さんが「私 あやしいものではないので」とか、 ナオタさんが「変なおじさんではないから」って自...続きを読む分を言うところが笑っちゃった。
「ライフ」に続き作者5作目。アパートの2階の住人がたてる音が気になったり、幼なじみとばったり会ったりするところは、「ライフ」と同じパターンだけど、そんなの気にならない面白さ。登場人物全員いい人、まさにオノデラワールド全開。 最後に頼也とキャッチボールするシーンが、お気に入りかな。さ、次のオノデラ作品...続きを読む読まなきゃ。
再読。小野寺さんの作品はやっぱり好きだ。 読んでいると、さわやかな風と太陽を浴びながら見晴らしのいい河原を歩いているような気持ちになる。最近読んだ「いえ」と同様に、主人公が川の近くに住んでいるから、余計にそういう気持ちになるのかも。 今回は特にうだつの上がらない主人公だった。基本的に優しいし周りの...続きを読む人を大事にはするが、人生を割とだらだら過ごしていて、きっと身近にいたらイライラしてしまう人。 しかし彼がすごいのは、どんな人とも馴染めてしまうところ。初対面でもまるで長年の友だちのように、年上や年下でも気軽な仲の同年代のように、緊張せずするすると話している。 人見知りの私からするとその個性は特殊能力のようにも見えるが、きっと主人公は他人とのあいだに隔たりがないか、隔たりがあってもそれをとても低く見せられる人なのだろう。 数年前、本作を読んでから著者の作品をよく手に取るようになった。勝手な想像ではあるが、おそらく私は小野寺さんと人を好きになるポイントが近い。 登場人物たちのこういう所が好きだなぁと思うところを余すことなく押さえてくれる。ちょっと嫌だなぁと思う人でも、近づいて関わってみると、根がまじめなところやかわいいなぁと思えるところがある。どの作品でも必ずある。だからストーリーは軽妙で読みやすいのに、とても印象に残る。 最後に、以下印象に残ったところ。 ー牧田梨紗は、玄関に行って、くつを履きかけた。が、すぐに戻ってきて、僕をハグした。ふわりと。どこからか吹いてきた風のように。 「ほんとにありがとう」と、彼女は僕の耳もとで言った。 上品な花のような柔軟剤のいい香りがするシーンだった。そんなことは書いていないのに。この瞬間、私は完全に「僕」になって、彼女が離れた後もしばらく甘い空間に包まれて、ぼーっとしていた。主人公に言わせると、これが「牧田梨紗はやっぱりすごい」ということなんだろう。 この作品は、きっとまた数年後に読みたくなるだろう。
シナリオ作家を目指す主人公。応募作品の落選。失恋。初恋の彼女との再会から始まるあれやこれ。そうそう小野寺さんのこの感じ。安心して読めてちょこっと背中を押してくれる。
売れない(売れる前?)のシナリオライターと、周りの人達とのお話。離れていく人と、支えてくれる人。そして、自分が支えたいと思う人。主人公の手掛けるゾンビ映画を観たいと思った。
自分が思っている以上に欲しいものは手に入らない。けど、実は手に入れているものは必ずある。自分が気づいていないだけで。 失うものもあるけど、得られるものもきっとあると思わせてくれる日常のかすかな希望を感じられる一冊。
シナリオ作家を目指す小倉直丈。 コンクールに落ち続けても 自分の進む道はそれしかない! というような、力みも感じられないし 大きなうねりのようなものもない。 淡々とストーリーは進んでいくのだが そこがいい。 登場人物のセリフが ココロの隙間にちょうどよくはまり込む。 小野寺さんの描くキャラクターは...続きを読む ひとり一人の輪郭がはっきりしていて読みやすい。
親友の妻を尾行して、まさかの映画友達になる辺りまでは面白かったですが... その後は話の展開が早すぎるし、出来過ぎていて個人的にはイマイチでした。
ポジティブすぎるシナリオ - 小野寺史宜「ナオタの星」★★★☆☆ 話がうまく行き過ぎだわな。ナオタモテモテじゃんか!プー太郎のアラサーなのに羨ましい。 悪い人が皆無なので、心が弱っている人にオススメ。
9月-10。3.0点。 脱サラし、シナリオライターを目指す主人公。 仕事せずに、彼女にも振られる。 こういうの描かせると、上手いな、この作者。 何気ない日常に変化を加えながら、少しずつ進む物語、主人公。
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小野寺史宜
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