小野寺史宜のレビュー一覧

  • タクジョ!

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    小野寺さん二作目。
    彼の小説は直接的な表現ではなく、
    そのものの描写で人となりや状況を表す。
    それが心地よくて私は彼の本が好きだ。
    本作もしかり。
    それは主人公・夏子の心境からだったり、
    夏子と鈴夫の会話だったり。
    続編も読みたい。

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    2024年11月24日
  • うたう

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    うたうこと。
    それが母の好きなことで、
    私が傷つけてしまったもの。
    淡々と進んでいきながらも、コロナ禍などでの苦しい思いが伝わってくる作品。

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    2024年11月05日
  • 食っちゃ寝て書いて

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    後半若干読みづらくなった気がしました。
    でも、登場人物の人間味の良さがやはり最高の一言。
    特に主人公である横尾成吾。
    慎ましくて、ストイックで、どことなく身近な雰囲気を感じる。
    読んでて、作者の小野寺さんはこういう人なのかなって妄想します。
    「停滞」から「再起」ってゆうテーマが、元気をもらえて、やっぱし好きだなぁと思いました。(気づけば手元にある本はそんな本ばっかしになってしまった…)

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    2024年11月02日
  • まち

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    ネタバレ

    『ひと』に続いて『まち』
    特に何かすごい事件がある訳でもなく、個性的な登場人物がいるというわけではないけどなんか引き寄せられる作品。『ひと』で出てきたお店も出てきてほっこりした。
    一人一人の人物描写が丁寧に描かれてる。
    主人公が素直でいい子。
    じいちゃんも好き!
    じいちゃんの頼る側じゃなくて頼られる側でいろ。人は大事にな。
    というフレーズが私はすごく響いた。
    この作者の他の作品も読みたい。
    何が良いのだろうか…

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    2024年10月16日
  • ひと

    QM

    購入済み

    すばらしかった

    なんてあたたかいラストなの。。。いい意味で小説らしくなくて、どこかにいる誰かの日常、という感じ。特別なことも起こらないし特別な能力も持ち合わせていない、そんな一人ひとりの、まさにタイトル通りの「ひと」によって生まれる世界、空気。優しいな。いいな、と思う。それにただ優しいだけじゃなくてちゃんと芯のある優しさというか、そんな感じ。質量がある。私もそんな人になりたい。
    星100個つけたい

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    2024年10月15日
  • とにもかくにもごはん

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    美味しそうなほっこりした表紙デザインに一目惚れして読んでみました♡

    表紙絵のイメージ通りほっこり優しいお話でした♡色んな子供や大人がこども食堂を通して出てくるんだけど、すごくリアルだった。

    こども食堂ってテレビでは見た事あるけど近くにはない。ボランティア募集してたら手伝いたいなと思ってたので、この本に出会えてすごく良かった。こどもの居場所を作る人ほんと尊敬する(;;)

    老若男女問わず、ほっこりもできるし自分の今の生活を考える事もできる優しい1冊☆

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    2024年10月08日
  • とにもかくにもごはん

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    優しさがすーっと自分の中に入ってくるのが心地よかったです。
    説教じみてないのがよい。
    NHKの夜ドラでやって欲しいなぁ。

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    2024年10月04日
  • うたう

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    母がわたしを産んだ歳になった。
    今、わたしに、湧き出るものがあるー
    二十七歳の古井網枝には、晴らすことのできない後悔があった。中学生の頃、地域の合唱団に所属する母に「一緒にうたおうよ」と誘われたものの、撥ねつけてしまったのだ。
    母が秘めていた想いも知らに・・・。
    大学時代、絹枝はバンドを組んでいた。
    ギター担当は伊勢航治期。バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、だらしない日々を送っていた。
    ベース担当は堀岡知哉。バリバリ働く妻がいるが、自分はバーテンダーとしてアルバイトの身で、音楽への未練も僅かにある。
    ドラムス担当は永田正道。大学卒業後、父が越えられなかった資格試験の壁に挑もうとするが・・

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    2024年09月29日
  • 町なか番外地

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    ★5

    ベルジェ江戸川というアパートの住人が織り成す日常物語。

    それぞれ、住人視点で物語が切り替わる。

    作者の小野寺さんが捉える主人公たちは、いつも淡々とクールにみえるけど、ふとした瞬間にあたたかみのある人生譚を描き出し、安定のホッコリした読後感がいい。

    そこに住むことになったきっかけや職業、何処の駅を使って通勤してるとか、眼に映る景色とか、土手の話とか、番外地の川の島の話とか、最近の若者の恋愛の出会いとか、へーっと感心する盛り沢山の豆知識も得た。

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    2024年09月14日
  • 町なか番外地

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    アパート「ベルジュ江戸川」の住人を描く4章からなる物語。
    特別キャラが立っているというわけではないがそれが逆にリアルで好ましく、そんな彼らを見つめていると心の底からふつふつと元気が込み上げてくる気持ちになれる。
    この物語が人生の岐路に立つ人の不安で縮こまった背中をそっと温めてくれるだろう。

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    2024年09月08日
  • とにもかくにもごはん

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    ネタバレ

    小野寺さんの作品は人と人との会話に人間味を感じて読んでいてほっこりします。
    この本は子ども食堂が物語の中心になっていてそこでボランティアをする人や、利用する小学生、大人等色々な人の視点から書かれているので子ども食堂の雰囲気を想像しながら読めました。
    波子さんが子ども食堂を立ち上げたのが亡き夫との会話がきっかけというのが凄く心に染みます。
    最後に登場した高校生が亡き夫が話していたエイシン君だったというのが安心と感動の終わり方で良かったです。

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    2024年09月11日
  • 町なか番外地

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    江戸川区と市川の「国境地帯」、番外地などおもしろいコンセプトを入れての、やっぱり下町の人たちの一端を語る小野寺ワールド。日常の真面目な人たちの群像をしっかり描き、ばらばらな個を最後にまとめ上げている。孤独でありながら、決してひとりぼっちじゃない。そんな物語だと思う。

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    2024年09月07日
  • とにもかくにもごはん

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    ネタバレ

    子ども食堂をはじめた波子さんと、ボランティアや利用者さんのお話。
    章ごとにそれぞれの目線から語られる形式になっている。
    句点が多めで一文が短い独特な文体だなと思ったけど、慣れると話し声が聞こえてくるようで読みやすかった。

    内容は切なくも心暖かくなるものだった。私自身、家族の死を数回経験していて、あの時ああしていればこうしていれば、と後悔の波が押し寄せてくる感情も知っているから、なんだかずっと泣きそうだった。
    波子さんのキャラクター、いいなあ。波子さんも救われる暖かいラスト。電車のなかでちょっと泣いた。

    【追記】仕事で同僚との関係がちょっとしたことで曇ったのだけど、モヤモヤとした気持ちでいる

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    2024年09月05日
  • うたう

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    物語としても面白かったけど、東京23区を中心に首都圏での生活が長かった私は、実名で登場する路線名や駅名等、懐かしくて、懐かしくて。あー、この道私も歩いたじゃん的な。新しい小説の楽しみ方を教えてくれた気がします。

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    2024年09月01日
  • うたう

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    読後感がとても良かった。
    「うたわない 古井絹枝」から「うたう 音楽的に発声する 古井絹枝 V」へ向けて、お話が紡がれていく。
    その間に登場する3人の物語も、絹枝と交差しながら、うたわない絹枝から、うたう絹枝に至る間を埋めていく。

    絹枝が大学時代に所属していたバンド、カニザノビー。たぶんこうだろうな、と考えていたバンド名の由来が分かった時もしっくりきた。

    小野寺さんのお話の中では、土地の具体的な町名や電車の駅名がよく出て来て、今回も、住んだことはないが、行ったことはある、よく通っていたことがある場所だったりで、そこも面白かった。

    普段暮らしの中で、遠回りをして歩いたり、なかなかしないのだ

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    2024年07月27日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    何だか今回は みつばとよつばに住んでいる人達の個人情報をいっぱい聞いた気がする(⁠θ⁠‿⁠θ⁠)
    みんな優しい人ばかり
    みつばに住んでいる おばあちゃんには 長生きしてほしいなぁって よかった
    ちょっとでも関わったことのある人の死は悲しいです 隣の部屋に向かって合掌するって ほんとに優しい…

    そして!なんと!
    みさとさん たにさん お幸せに〜

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    2024年07月15日
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町

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    ネタバレ

    今回もほっこり…だけじゃなかった!

    空き巣を見つけてしまった 
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    でも…間違えだったら…
    でも…見てみないふりはできない
    ん〜 間違えだったら謝ろう
    ってところが 好きです。

    初恋のでぐちあいかちゃんの事も 幼い頃のエピソードとして大事にしていたりして ほんとに いいなぁ~と読んでいて思いました

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    2024年06月26日
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園

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    優しいおせっかいやきの郵便屋さん
    益子先生とだけ書かれていた郵便物を配達しちゃったり すごいです
    出てくるひとが みんな優しいので 読んでいて ストレスがありませんでした

    シリーズ読破するぞ!

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    2024年06月13日
  • 夫妻集

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    夫婦集ではなく夫妻集。しっくりくる。それぞれにそれぞれの物語がある。私の夫妻物語もある。どれも同じじゃないから、なるほどそうねなんて読んでいて思わない。それでもうまく繋げて集としているのがいいね。

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    2024年06月02日
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中

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    ネタバレ

    今回もほっこり
    何にでも 前向きにきちんと向き合う郵便屋さん この生き方真似できないなぁ~と思いつつ あこがれる 悪いと思ったらすぐにあやまる 正す…すごいですね

    荻野くん戻ってきてくれて よかったです。 

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    2024年06月02日