小野寺史宜のレビュー一覧

  • 夫妻集
    いろんな夫婦がいて、いろんなカタチがある。
    それだけではなくていろいろある。
    それも含めていいなと思わせてくれる作品。

    登場する小説にも注目。
  • ホケツ!
    普段読まないジャンルでしたがとてもおもしろかったです。ここ最近読んだ小説で一番よかった。
    高校生の強豪ではない普通のサッカー部を中心に進む部員たちのお話。
    公式戦に出られない選手、レギュラーの選手、レギュラーを奪われた選手、さまざまな人がいる中でそれぞれのポジションを探し出していく様子は自分の高校時...続きを読む
  • うたう
    『ひと』→『まち』→『いえ』→『うたう』

    次は、うたうのかぁ…

    チャプター1【うたわない】

    うたわないんかい!!
    という最高のイントロダクションから入る本作。笑

    まあ、ただ物語を読み進めていくと、その『うたわない』もちゃんと伏線として活き、最後の数ページで沸かせてくれます。
    やっぱし、主人公...続きを読む
  • 君に光射す
     こういう日常的な小説は、かつてなら仄暗い私小説に、なっていたんだろう。でも、今は小野寺がいる。
     なかなか前向きになれない状況なのに、それを割り切っていく。これをしなやかさというのだろう。本当の意味で。
  • 夫妻集
    佐原夫妻は夫の滝郎さん、足立夫妻は夫の道哉さん、船戸夫妻は妻の美奈さん、江沢夫妻は妻の梓乃さんが景談社という出版社の社員という繋がりがあり、それぞれ娘の結婚、新婚早々に転勤になり別居、連れ子と歳下の夫の関係、結婚して17年経ち50歳手前で突然、植木職人になりたいから仕事を辞めて沖縄に行くと言い出す、...続きを読む
  • 本日も教官なり
    相関図に加えてみつばの地図を、手に入れたくなる!書いてある本あったあかなぁ

    ロックが出てくるけど、タバコが出てこないのが好印象。

    人が好きになれそうでいい土地だな。
    ドラマ化されてほしいような、脳内ドラマにとどめておきたいような。
  • とにもかくにもごはん
    子ども食堂の1日を色んな人の視点で綴っていく。

    子ども食堂がはじまったきっかけから訪れる人、食堂で働いている人。様々な理由が最後に温かく繋がるストーリー。

    人は変われる、変わる。些細な気づきで。

    「動くもんだ、自分が動きさえすれば」
  • 片見里荒川コネクション
    75歳、22歳年の差の人生観の対比、普通もっと重々しく感じるテーマのだが軽くコミカルに描かれ面白い。
    自分自身の歳がちょうど二人の中間くらいになるのだが、やっぱり継男さん側に感情が入る。まだ終活には早いとは思いつつももう後半戦だからだろうか。
    75歳いかにも達観した感があるが、これからも先は長いと前...続きを読む
  • いえ
    江戸川区平井から荒川河川敷。この舞台がとても好きだ。いろんなぎくしゃくやわだかまりを取り除くのは、自分から動くしかないんだ。こんなにすっきりといくことはないかもしれないけど。
  • 太郎とさくら
    いいねえ、太郎とさくら。テンポがいい。語呂もいい。花子もでた。でも、太郎と花子にはならない。惜しいっと思いつつ、世の中予想通りにならないし、誰でも知っているような展開ってあるようでない。やるなぁ小野寺。暫定1位だな
  • 食っちゃ寝て書いて
    ひそかに横尾成吾ファンの私としては読まないという選択肢は無かった!
    謙虚で、真剣に作家として向き合い、自分を律しながら生きながらも、すぐそこにある愛に長く気づいていなかった横尾さんはとてもおもしろい人だなと思いました。

    もしも転生できるなら、カーサみつばに住みたい笑笑
  • とにもかくにもごはん
    登場人物の頭の中に浮かんだ単語や短い言葉を羅列しているような特徴的な文章だなと思ったら、著者が小野寺さんで納得した。
     
    他作品も読んだことがあるが、この方のお話しは人情味に溢れていて、読み終えると暖かい気持ちになる。

    たまたま、最近こども食堂について耳にすることが多かったので、運営する側の工夫や...続きを読む
  • みつばの郵便屋さん
    題名や表紙が可愛くて惹かれたのですが、内容もとても好みでシリーズもののようなのでこれからも読み続けて行きたいと思いました。何と言っても主人公の性格やら行動が真面目で純粋でとても魅力的でした。
  • いえ
    前作、前々作に登場した人物や場所がてでくるのは、やっぱり気持ちよくわくわくする。
    『人に謝る、ちゃんと』って意外と難しいんだよな〜と感じていた。言葉が出ないとか。
    でも、最後の怒涛の謝罪シーン、すごくよかった。
    ある意味勢いも大事だよなと。
    家があって、家族があって。やっぱり大切だなと感じた。
    今、...続きを読む
  • とにもかくにもごはん
    こども食堂が舞台と言うことで選んだ本。

    よかった。。
    いろいろな人が絡み合う。
    まず行動を起こすことで、物事が動いていく。
    そして最後。
    そうくるのか。。

    前向きに生きることを教えてくれる、良い本だった。

    こども食堂だからもっと暗い話も多いかと思っていたけれど、読後感もよくって良い小説でした。
  • まち
    読み進めていくうちに、私が読んだことのある「ひと」「まち」「ライフ」は、筧ハイツを中心につながっているのかなと感じました。
    おじいさんの孫への愛情がすごく感じられました。
  • タクジョ! みんなのみち
    道上剛造さん、いい味出している。秀一のキャラ。彼を主人公に一本書いてほしいくらいに今回読んで一番震えた章だ。ハルマとユラのおバカな掛け合いも笑ったし。
  • ひと

    大切なのはものじゃない。形がない何かでもない。人だ。人材に代わりはいても、人に代わりはいない。
    素晴らしい。
  • みつばの泉ちゃん
    少し風変わりな泉ちゃん、思った事がすぐ言葉に出ちゃうけど、その正直さが泉ちゃんの良いところで愛される理由でもあると思う。
    郵便配達員さんの『人間て、多分優しくない相手に優しくはできないのです』という言葉に同感です。
    小野寺氏の前作で「みつばの郵便屋さん」ってあるみたいですが、郵便配達員さん同じ人なの...続きを読む
  • まち
     ひと(小野寺史宜)がとても良いお話だったので、今回はこちらを読んでみた。
    想像以上に優しく心に残る物語だった。

     瞬一は、小学生の時に両親を失くし、じいちゃんに育てられた。高校を卒業したら東京へ出ろ。と背中を押され、村を出て1人暮らしを始める。

     瞬一は誠実で人に優しい。そして、堅実に物事を決...続きを読む