小野寺史宜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ昼と夜。光と影。
表裏一体だな、と思う一冊だった。
主人公の了治の目線で描かれているが、
それぞれの目線でそれぞれの夜があるのかも。
読み終わってみれば
あれ?けっこう重い話では…?
と、感じるが、
読んでいる途中はふわっと日常に溶け込んだように
読めるのが不思議な感覚。
私は私の中の夜の側に立つ気持ちを
知っているけれど、
私以外の人の夜の側に立つ気持ちを
知らない。
それは一瞬襲いかかるような衝動的なものかもしれない、それとも常に覆われたものなのかもしれない。
そんな気持ちが誰にでも在ることを
知りたくて安心したくて
私は本を読んでいる。と、思い出した。 -
購入済み
清々しい
何が良かったっていうより、物語全体に流れる雰囲気がとても優しく清々しい。あっと言わせるような終わりが待っているとかじゃないし、思わずドキドキするような展開があるわけじゃないのに、どんどん先を読み進めていきたいって思わせられる、不思議な本です。
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購入済み
なんか泣けた。
なんか、普通なんだけど、泣ける。なぜかわからない。
この本は、全く響かない人もいると思う。両極端。その人の生き方、境遇にもよるかな。自分に重ねるところもあって、改めて人との出会いって大事だな、人に生かされているんだなって気付かされた。