感情タグBEST3
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太郎とさくらの父親は違う
流れから太郎はさくらの父親と一緒に暮らすことになる
…さくらとさくらの旦那さんで太郎のアパートへ
父親に就職しないかと話を出す
静岡の缶詰め工場
父親は野口さん、年齢的には社員にはなれないけど、承諾する。
「静岡へ帰れるのか」家は無いけど帰りたかったんだなと太郎は思う
そう思える土地、場所、私は…家があるから帰れる戻れるけど今後どうなるかな?とか思った
離れた事がないから…
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異父姉弟の太郎とさくら。
さくらの結婚式に、母と離婚したさくらの実父野口さんが突然現れた。
太郎と野口さん、とも言える様なお話。
登場シーンでは、野口さんに対する印象はあまり良くなかったですが、太郎との関わりの後に、その印象は変わって行きました。
太郎がいい仕事をしましたね。
太郎の優しさが、全てを一つに繋げるきっかけになったのだと思います。
両親とさくら、故郷由比の人達が、みんな暖かい。
最後に表紙を見て、思わず微笑んでしまいました。
著者の作品は2冊目。
相性が良いようで、大好きな1冊になりました。
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異父姉弟を軸に、姉の実父との共同生活、ちょっと訳あり家族のほんわかハートフルな物語、さすが小野寺さん。と暖かな気持ちで寝入った翌日から考えこんでいる。
「昭和の標準家庭」から外れた人達に、小野寺さんの視点はいつも優しい。と思う。離婚、再婚、母子家庭、未婚の母。令和の現代じゃ珍しくもないのに、どうかすると可哀想、苦労してそう、みたいなネガティブなレッテルを貼ってしまいそうな自分に、「あなたと彼らの何が違うっていうの?」と押し付けがましくなく、ほらね、と示してくれるのが小野寺さんだと思って安心して読んでた。けど、自分は清水のおばあちゃんだ、と気がついてしまった。分け隔てないつもりで、なのにぽろっと「ちゃんと血がつながってる」みたいな事を口走ってしまう人だ。
田舎に残るのは長男、みたいな古い考えは、多分平成生まれのさくら姉さんにもあるけど、さくらさんはそれを不用意に口にしないし人に押しつけないし、bestじゃないならbetterにしなやかに切り替える賢さと強さを持ってる。おばあちゃんの思いを知った上で「おばあちゃん大好き」と言えてしまうさくら姉さんの大きさ。妻の連れ子のさくらさんをそのまま受け入れる、父春夫と照夫伯父の度量の深さ。
なんか自分が情けない。
あ、ごめん。そんな深刻なお話じゃないから。私が深読みし過ぎてるだけで、安定の小野寺ほのぼのワールドなんで、安心して読んで下さい。
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小野寺さんの書く主人公は、無理をしていない、現実にいそう、そんな感じが好きです。考えていることが理想的すぎない、自然な感じ。スッと入っていけます。
家族はどこまでいっても家族で、切り離すことができない。それは、いい意味でも悪い意味でも。「家族だからこうしなければならない」ということは実はない。でも、そう簡単にはいかない。所詮は他人、程よい距離を見つけなくてはいけないことに気づけないこともあるでしょう。
さくらの聡明さ、太郎の鈍感さと優しさ、さくらの旦那さんの懐の深さ、さくらと太郎の父の思いやり。泣いてしまいました。
太郎と彼女の価値観のズレが少しずつ生じていく(というか、浮き彫りになる)様がリアルでした。太郎、間違えてるよ、と教えてあげたい。でも、現実では気づかないうちに少しずつズレていくものですよね。
「太郎」という名前なら、太郎と呼びたくなるのはよく分かります。山太郎、丸太郎、バカ太郎、思春期太郎。あと一つぐらいあったような。チャーハンがおふくろの味とか、そういう日常のちょっとしたことをとらえるのが好きです。
「さくら」は名産の桜えびから来ているのかな?
ラスト、二人でもう少し歩きたい、と行き先をコンビニからスーパーに変えるところ、お姉ちゃんから姉ちゃんへと変化するところ。また一つ家族の距離感が変わって好きな場面です。
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異父姉弟の物語。
太郎とさくらは異なる父を持つ姉弟で、静岡県の由比出身。
姉は堅実で地元に就職し、同級生と結婚。
太郎は誠実だけど、少し不器用で損をしがちな東京での社会人。
そんな姉の結婚式で姉の実父・野口さんと出会い、東京で同居を始めることに。
東京で暮らす太郎は、地元の同級生との交流によって故郷を感じ、彼女との破局を経て自分を戒め、姉と野口さんとの幸せの形を望む。
人を思いやる心の大切さがにじむ一冊。
ほんとに登場人物の微妙な距離感が心地よい。
人間ちょっと欠陥があってもいいんだなと思わせてくれる。
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昭和49年のヒット曲「昭和枯れすすき」はさくらと一郎でしたw。今回読んだ本は、小野寺史宜さんの「太郎とさくら」、2017.1発行です。人生は出会いと別れ、人と人の出会いと別れ、そして再会を、異父姉弟のさくらと太郎の生き様を通して描いた作品です。お人好しの太郎が恋人紗由にふられるのは途中からそうなるかなとは想像しましたが、少し可哀想な気がしました。全体的にはハッピーエンドで概ね満足です(^-^) カツカツの生活をしてるさくらの実父を太郎が大切にするくだり、「頑張れっ」と声援を送りました!
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小野寺作品にしては焦点がぼやけた感じがする作品でした。
中心として描かれるのは、大学進学で静岡から上京し、卒業後もそのまま東京で就職した「太郎」の、とりとめもない日常。
一方の「さくら」はというと、スポットが当たることが少なく、完全に脇役扱いのように感じます。
タイトルに対する違和感が大きく残りました。
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複雑な家庭関係なことは分かった。
それでも良い人達の集まりだということも分かった。
しかし、話のテーマがよく分からなかった。
家族・・・か・・・?
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姉の父、でも自分の父ではない。全く関係ないわけでもないけど、自分だけからするとやっぱり関係ない。
なのに、ここまで相手にできるって心が広いわ。困っている人を放っておけないタイプの人間なんだろうな。
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6月-16。3.0点。
静岡出身で東京で一人暮らしをする主人公。
姉の結婚で帰郷する。母は離婚経験あり、姉とは異父姉弟。
なーーんとなく進んでいくストーリー。流されやすい主人公と、その周り。
姉の元父も何故か主人公の周りに。
サラッと読める。
Posted by ブクログ
直感というか、思いつきというか、その時の気持ちにストレートに行動してしまう太郎にやや不安を感じながら、姉目線で?読んでしまい、彼女とのやりとりも致し方ないよ、とほほ、となった。
周りも良い人ばかりだからいいものの。
まぁ、しっかり者の姉と、そんな弟の、少し訳ありなほのぼのストーリー。
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ほのぼのとした感じで好きですね。
たまにはいいかなという感じです。
ただ、こんな感じの本ばかり読んでいる物足りなくなる気がします。
自分だけかな
Posted by ブクログ
2017/6/14
太郎いい奴なのにもったいない。
でも紗由ちゃんに太郎の考えてることはわからんものな。
仕方ない。
だいぶお人好しやしな。
イラつくかもw
みんな納まるとこに納まってスッキリした感じ。
Posted by ブクログ
母の前夫の娘である、姉のさくらと、今の夫の息子である太郎とは、血のつながりは半分である。
姉は結婚して苗字が変わった。
義理の家族として、それでも和やかに暮らしてきた毎日だったが、一段落。
そこから始まる物語。
太郎、いろいろユルい。にぶい。
来るもの拒まず。
結果として彼の周りではいろいろつながる。
意外なことに人を幸せにする才能があるのではないか。
ただし、幸せになれる才能のある人に限り。
お話もゆるゆる進むが、ほっとするユルさである。
納まるところに納まり、帰りたい人は帰れる、小さな幸せだ。
太郎が幸せになるところも見たかったです。
人を幸せにするだけでは「幸福の王子」の燕になってしまうから…
ただ、ラストをみると、知らないうちに彼は少し大人になっていたようです。
幸せをつかむ日もそのうち…ゆるゆるとやってくるでしょう。