あらすじ
百貨店で働く貢と綾は結婚三年目。貢は婦人服売り場、綾は紳士服売り場で働いており、社内結婚だった。
貢はもともと百貨店のサッカー部に所属していたが、廃部に。しばらくサッカーとは無縁の日々を過ごしていたが、ある時社会人サッカーチームの強豪「カピターレ東京」からスカウトを受ける。
綾の反対にあいながらも、入団を決意する貢。
仕事よりも試合を優先しがちな貢に、上司も不満を募らせていく中、綾ともすれ違いはじめ――。
一方、綾は売り場に訪れた天野という男と映画や食事に行く関係に。貢よりも趣味が合う天野が徐々に気になり始める綾だが――。
結婚三年目にして初めて訪れる大きな危機を、2人は乗り越えられるのか!?
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Posted by ブクログ
平和な夫婦だけど、すれ違っていく様子と元に戻れたところがちょうどよくリアルで、私もいつか夫婦の雰囲気悪くなったとしても、こうなりたいなと思った。
素直な気持ちを相手に伝える大切さも改めて感じた。
Posted by ブクログ
登場人物が皆素敵で読んでて楽しかった。
仕事から逃げるために妻に相談しないでサッカーチームに入団する貢と趣味が合うお客といい感じになる綾。
お互いが向き合うまで時間がかかったが、結婚はそれ自体が奇跡。紙切れ一枚で、他の誰よりも好きだと公的に表明し、相手にも表明される。結婚は人生の墓場と言うが本当に嬉しいことだなと思った。
最後はお互いの思いをぶつけ合い終わる感じでした。
時間がたってからまたゆっくりと読みたいと思った。主人公の挨拶だけはするとか人柄が素敵な人はいいなと思った
Posted by ブクログ
結婚三年目の夫婦が危機を迎え、どんどんすれ違う日常が重くなって行く。自分も含めて、良くある光景と思ってしまう。
二人ともデパートに勤める31才の同い年の夫婦。夫はデパートのサッカー部に入っていたが廃止され、その後、大学の先輩に誘われ、プロを目指すチームに入る。妻には同意を得ずに開始。デパートが一番忙しい日曜日が試合となり、休まざるを得ない。職場でも悪評判が立ち、同じ職場の妻にも影響。対抗するかのように、お客様と映画や食事に行く妻。それを知った夫は、控えめながらも対抗で、、。
自制しつつ夫婦生活が進行するのが重く暗い。離婚しそうでいながら踏みとどまる。お互いに新しい道を見つけながら、お互いを見つめ直す。最後は上手く纏めた、ということで良かったのだろうか?
続きが読みたくなった。
Posted by ブクログ
途中、変な方向へ行かないかなとハラハラ胸がズキズキしましたが、前向きな締め方で良かったです。久しく悔しい思いをしてないからか「本気だから悔しい」が印象に残りました。
Posted by ブクログ
仕事をしながら本気で好きな事を頑張る事の大切さと大変さを感じました。
夫婦の別れの危機はありましたが最終的にお互いに自分がやりたい事をやる決意が固まっていたので前向きになれる終わり方で良かったです。
Posted by ブクログ
何か見返りがある訳ではないのに仕事の傍らサッカーを本気でやる貢と、子育てをしていきたいと考えていた綾とのすれ違いや仲直りが垣間見えた。夫婦の絆を感じられた。
Posted by ブクログ
本の内容と凄くリンクしてる感じはありませんがまずタイトルが好きです。
内容はサッカー好きの自分としては羨ましい主人公の生活です。
自分の好きなことをしてる分、肩身の狭い思いをしながらも、最終的には妻も前を向いて進んでいけて良かったです。
Posted by ブクログ
仕事よりサッカーにのめり込んで突き進んじゃう旦那と、その奥様の話。自分の考えることとパートナーの考えること。「夫婦」という一つの言葉は英語にはないそうで、「husband and wife」っていうそうです。最後の奥さんの「夫婦」の考え方がよかった。
Posted by ブクログ
旦那さんのサッカーが原因で夫婦の危機か?っと思ったけど大丈夫だった〜。
やりたい事は、何歳になってもやったほうがいいですよね。自分が後悔しないために。
どうなるのか心配したけど、夫婦揃って新しい夢というかやりたい事を見つけて進んでいけたのがホッとした。
Posted by ブクログ
大きな問題が起こるわけでも、どんでん返しがあるわけでもないけど、結婚して一緒に生活をするということの奇跡を感じさせる話だった。
タイトルを知らずに読んだとしたら、このタイトルに感動したかも。タイトルって、だいたい結末に出てくるワードを拾ってくることが多いけど、これは真ん中で1回出てきて、最後にそこに帰ってくる、という構成になっていて、おもしろい。
二人の今後の生活がどうなるのか…気になる…
Posted by ブクログ
サッカーをずっとやり続けたい貢、サッカーになどまるで興味のない妻綾、田口夫妻の話。貢君、カッコいいんだろうな。で、綾ちゃんもお客様と映画に行くなんて、素敵な女性なんだろうな。いろいろあってもいいんだけど、悪い結末にならないでと思ってしまえるカップルだった。
わたしも好きにするから。何を好きにするのか。聞こえないふりをした。こわかったから。訊いたら、綾は答えなければいけなくなる。何を好きにして、何を好きにしないのか、決めなければいけなくなる。言葉は侮れない。口にしてしまったせいで、後戻りが出来なくなる。その通りに動かざるを得なくなる。
Posted by ブクログ
スポーツ(サッカー)小説、お仕事(デパート)小説としても相応に読み応えアリだと思う。
夫と妻で、サッカーの見方の描写が異なっている(専門家目線とド素人目線)書き分けが面白い。