小野寺史宜のレビュー一覧

  • 縁

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    5章からなる短編集。サッカーのコーチを引き受けた独身男性が主人公の話から始まる。知らず知らずのうちにある子供の母親が好きになってしまい、父兄の間で噂になりクビになる。彼の勤める店に来てクレームをつけた女性がいる。この女性が次の物語の主人公。
    その女性はわがままで、彼氏が愛想尽かし振られてしまう。腹が立って、むかしパパ活していた中年男性に連絡をする。この男性が次の話の主人公…
    というように章ごとに関わりあった人たちへと主役が移っていくのが、お芝居のようでなかなか面白かった。人生ってどこに焦点をあわせて見るかで全く異なるものだ。

    一人一人の人生はすべてパラレルに動き、時々重なったり、ニアミスした

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    2025年06月05日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    主人公・鳴樹のお節介加減が絶妙で表向きは気持ちの良い青年でありながらも近しい人にだけ見せるダル絡みにも癒された。
    人と話すのが億劫になってしまったときに読んだが嫌みのない健全さが身に染みて、いつの間にか人と話したい、関わり合いたいという意欲がわいてきた。

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    2025年06月04日
  • 日比野豆腐店

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    みんながそれぞれの事情の中で一生懸命生きているのが伝わりました。
    福が最後に言っていたようにこの本に出てくるみんなの未来はだいじょうぶだと思います

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    2025年06月03日
  • みつばの郵便屋さん

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    ひと、まち、と読んで気になっていたみつばの郵便屋さんを手にとってみた。主人公の優しさに沁み入ります。シリーズも読んでみようと思います。

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    2025年06月02日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    日本そば屋さんの2代目店主さんと、店員さん、お客さんたちのお話。
    何気ない日常の話のようでいて、読んでいてじわじわと心が温かくなってくる。
    今では失われつつある、ちょっとだけ踏み込んで、人と関わろうとする感じ。
    こんなお蕎麦屋さんが近くにあるといいなぁ。

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    2025年05月31日
  • とにもかくにもごはん

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    自分が子ども食堂に関心があることも手伝って、面白く、興味深く読んだ。ものすごく大きな出来事があるわけじゃないけど、それぞれのちょっとした生活のモヤモヤが子ども食堂を通じて少しだけ和らいでいく様子はとてもほっこりした。

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    2025年05月29日
  • まち

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    主人公、江藤瞬一は小学3年で両親を火災で亡くしトラウマを抱えながらおじいちゃんに育てられる。高校卒業時に「人の中で生きていける人間になれ」と言われ上京しアルバイトをしながら成長していく物語。

    ※頼る側でなく頼られる側になれ。お前を頼った人はお前を助けてもくれる。助けてくれなくてもお前を貶めるようなことはしないから

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    2025年05月28日
  • とにもかくにもごはん

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     亡くなった旦那さんの言葉がきっかけで始めた「クロード子ども食堂」
     様々な事情を抱えた子どもやその親が訪れてくる。
     登場人物それぞれが語り手となって、それぞれの思いが描かかれている。
    温かくて心がほんわかした。

    「ありがとうは言ったモン勝ち」の言葉は素敵だなと思った。

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    2025年05月28日
  • ひと

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    3年の間に両親を亡くしてしまい一人になってしまった20歳の聖輔。人の苦労もお金の苦労も一人で背負うには早すぎる。財布に入っていた55円から始まった新生活は聖輔の人柄も手伝って周りの人もいい人ばかり。何もかもを諦めてきた人生だったけれど譲れないものを見つけた時は頼もしい聖輔だった。

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    2025年05月27日
  • 本日も教官なり

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    物語全体が良かった。でも、読み終わった直後の今、終わりかたの素晴らしさで頭の中がいっぱい。When I paint my masterpieceが鳴っている。

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    2025年05月26日
  • とにもかくにもごはん

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    ほっこり。なんだか、心が温かくなった。

    とある町にオープンした「クロード子ども食堂」。
    そこには、様々な事情をもった人達が集う憩いの場。それはお客だけではなく、働いている人たちも同じ。死に別れた旦那や離婚寸前までに関係が壊れかけた家族。でもほ悲壮感の中、この「クロード子ども食堂」にいると、少しづつ救われていく感じがする。氷が溶ける様に。

    なんだか、映画「かもめ食堂」を観ているようなほんわかな雰囲気だった。
    現在、夜中の1時半。5月なのに風が冷たく、車の音も少ない心地よい静けさ。こんなに幸せに気分はいつぶりだろう?たまには、こんな静かな夜の読書も悪くない、いや、環境も相まって最高な読書体験だ

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    2025年05月26日
  • 奇跡集

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    まさに大矢さんが解説で最後に言った一言に尽きる。

    日々の営みそのものが愛おしく、当たり前のものがかけがけのないものに思えてくる。

    それこそが小野寺史宜の小説の魅力なのである。

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    2025年05月25日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    蜜葉市みつばは埋立でできた、新しいけど、もう40年以上たつニュータウン。鳴樹(30)の家はそこで蕎麦屋笹原を家族経営していたが、父が亡くなり次いで母も亡くなり、閉店していた。南砂町で一人暮らしをし、厨房機器販売会社で働いて田野倉のコロッケも全制覇していたが、色々考え28で退職し、実家へ戻り、蕎麦屋ささはらを開店する。
    製菓学校に途中まで通って、別の仕事をしていたが今はフリーの4軒隣人の小枝を雇い、試行錯誤しながら、周りの人への心地よいおせっかいを焼きつつ経営への工夫をこらす日々。
    プレスリーに例えられた(どう例えられたかは面白いので読んでのお楽しみ)鳴樹の日常が非常に心地よくホッコリされられ、

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    2025年05月25日
  • リカバリー(新潮文庫)

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    事故は加害者にも被害者にも傷を残す。ともにサッカーという世界にいる加害者家族と被害者家族。過去を乗り越えるまでにはいかないが、向き合う姿がよかった。

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    2025年05月24日
  • ナオタの星

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    再読。小野寺さんの作品はやっぱり好きだ。
    読んでいると、さわやかな風と太陽を浴びながら見晴らしのいい河原を歩いているような気持ちになる。最近読んだ「いえ」と同様に、主人公が川の近くに住んでいるから、余計にそういう気持ちになるのかも。

    今回は特にうだつの上がらない主人公だった。基本的に優しいし周りの人を大事にはするが、人生を割とだらだら過ごしていて、きっと身近にいたらイライラしてしまう人。

    しかし彼がすごいのは、どんな人とも馴染めてしまうところ。初対面でもまるで長年の友だちのように、年上や年下でも気軽な仲の同年代のように、緊張せずするすると話している。
    人見知りの私からするとその個性は特殊能

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    2025年05月23日
  • ライフ

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    小野寺さんの作品らしい。やりたいことが見つからずコンビニバイトで生活する幹太は同じワンルームマンションに住む人たちとも上手い距離感でそれなりに生きている。パン好きな彼はパンの製造工場で働きだすことになった。平和に頑張ってほしい。

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    2025年05月23日
  • その愛の程度

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    小野寺さんのたいていの作品は
    読んでいると、
    “一人の女の子に片想いした二人の男の子がその子を巡って勝手に決闘する”ような幼稚な男臭さのようなものを感じるんだけど、
    今回も多分にその雰囲気があった。
    作風としてそう書いているのか、認知がそちらに偏っているのか、毎回考えながら読むけれど、少しメタ的に否定するような表現もあって結論は出ないまま。
    自分自身は別にパートナーが異性と旅行に行ってもあまり気にならないし、それが少数派な気はしているし、とはいえ仮にDNA検査の話をされた日には、先輩だろうが領域に踏み込んできすぎなので、とても腹が立つと思う。

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    2025年05月22日
  • 奇跡集

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    同じ電車の同じ車両に乗り合わせた男女の巡り合わせを描いた物語。
    一人ひとりの物語がもっと続けばいいのに、と思うほど惹き込まれた。
    そして、そして、やっぱり出てきた『三年兄妹』。
    読んでみたい〜(⁠^⁠^⁠)

    それとホワイトシチューうどんもなんか覚えがあるんだけど、
    これは『ひと』か『まち』で出てきたかなぁ。
    どなたか覚えている方、教えて下さい❢

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    2025年05月14日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    あ、おいしい、と心奈さんは言ってくれた。
    その、あ、がよかった。

    普通の人たちの普通の日常に大事な事が隠れてて、それを見つけるのが心地よい!

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    2025年05月13日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    大学を卒業して自分の育った町を離れた主人公。両親を亡くし、再び育った町に戻って来た。退屈でこれといって何もない町だと思っていた主人公がこの町の人々と繋がって、この町で生きて行くのも悪くはないなと思う。
    月日が経てば人も町も変わって行くけれど、新しい出会いや繋がりもある。その繋がりもべったりでは無く、負担にならない程度に助け合えたらいい。そして、これからの自分の生き方を模索していく。そんなゆったりとした繋がりの話は読んでいて心地よく、あっと言う間に読み終えてしまった。暖かみを感じる一冊です。

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    2025年05月13日