小野寺史宜のレビュー一覧

  • 君に光射す

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    警備員をしている石村圭斗は元は小学校教諭。なぜ辞めたのか明かされないまま、話が進んでいく。小学生の頃のエピソードや、少しずつ先生だった頃の話が語られ、現在の圭斗の立場とリンクしていく。
    今回も雨ニモマケズのような清貧な主人公…なのだが、多分本人が心の平安を得きれていないためか(多分幼少期からの傷)、あまりにも生き下手なためか、少しモヤモヤっとした感じで読み進めなくてはならない。
    東京が主な舞台で、多分一連の作品と登場人物重なってます。まだ読んでないけどタクジョ!の人も出てきたかな。
    悩み視点が大人なので、中学校以上がオススメです。

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    2023年07月31日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    あたたかくてゆるい、小野寺さんの散策日記。でもただの散策ではなく、住みたくさせる日記。23区をすべて回り、そして「住みたくさせる」のは本当に難題だったと思うけど、読んでみたら見事に全てに住みたくなった。お金を出せばいくらでも住みたくさせることはできると思うけど、5万円という予算で、そしてあえてニッチな町を選んでいるところ(予算ゆえ選ばざるを得ない)のもいい。

    p.84 町歩きとコーヒーは、やはり切り離せない。もうって何でしょうね。人生におけるコーヒー、というかカフェの良い。とりあえず立ち止まり、コーヒーを飲む30分。その間には人は自信を微調整するのかもしれません。あちこちを閉めたり、緩めた

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    2023年07月31日
  • それ自体が奇跡

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    ネタバレ

    何か見返りがある訳ではないのに仕事の傍らサッカーを本気でやる貢と、子育てをしていきたいと考えていた綾とのすれ違いや仲直りが垣間見えた。夫婦の絆を感じられた。

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    2023年07月19日
  • 片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ

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    ☆4

    「片見里荒川コネクション」を先に読んだのですが、そこに登場した徳弥と一時の過去が気になり過ぎたので…本作も読んで見ることにしました!(先にこちらを読んでから「片見里荒川コネクション」を読めば良かったとちょっと後悔…)

    小野寺さんの作品には珍しく悪人も登場しますが、徳弥と一時のコンビのお陰で、読後はほっこり温かい気持ちになれました❁⃘*.゚

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    2023年07月18日
  • タクジョ!

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    ネタバレ

    ■読んだ動機
    この作者さんの他の本を読んで大変良かったので、別の評判本を手に取ってみようと。

    ■あらすじ
    大学を卒業して、タクシー運転手となった主人公「高間 夏子」。
    「なんでタクシーだ」
    「えーと、女性のお客さんが安心してタクシーに乗れるようになったらいいなと思って。それならわたしがドライバーになろうと」
    「偉いな」
    「いえ、偉くはないです。駕籠抜けもされてますし」

    ■感想
    女性のタクシードライバーは約3%。
    女性がタクシーにを使うとき、家の前まで寄ってもらわず、手前でおろしてもらう。なんか家を知られるのが怖いから。

    女性のドライバーと知って、駕籠抜け(無賃乗車)を働こうと考える人もい

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    2023年07月17日
  • ライフ

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    ネタバレ

    ■読んだ動機
    この作者さんの他の本を読んで大変良かったので、別の評判良い本を手に取ってみた。

    ■あらすじ
    主人公、井川 幹太が住む筧ハイツ102号室。
    新卒で入った会社は合わずに2年で辞めて。次の会社も半年で辞めた。今はコンビニでバイトしている。
    上の階202号室のドタドタがうるさいと思うが、文句が言えない。
    そうこうしていると、上の回の住人、戸田さんと出会う。
    戸田さんは性格は悪くないが、ややガサツな人。
    そんな戸田家との交流や、同級生との出会いの中での日々が描かれている。

    ■感想
    今まで「ひと」「まち」「いえ」のシリーズを読んできましたが、この作品でも江戸川区、筧ハイツ、あの河川敷が出

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    2023年07月15日
  • ライフ

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    大企業や官公庁で平日休みの仕事をする人が「普通」で幸せ、考えがちなのを、小野寺さんの本を読むと、それだけじゃないんだよなー、その人次第で、幸せ感じられるんだよなー。と思う。
    そんな私はカレンダー通りではないお休みのお仕事。
    時々、かわいそうに思われることがあって、そのことがすごく嫌だけど、いちいち反応しない人になろうと思う。
    きっとどこかで自信がないからそうなるんだよなー。

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    2023年07月11日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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    そろそろマンネリ化してたのでちょうどよいところで完結という感じ。ほのぼのしているので、いつでも読める作品だけど、何度も読み返すかどうかは…どうだろう?

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    2023年07月08日
  • 本日も教官なり

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    教習所の話。。と思ってたけど、別れた元奥さんから高校生の娘が妊娠したと知らされる所から始まる、ほっこりストーリーだった。

    主人公の益子豊士が、自分ではダメなおっさんて思ってるみたいだけれど、本当良い人で、こんな教官に教わりたかったと今さら思う程。

    ロックの事は全く無知なので、その変わかってたら頭の中で曲を再生しながらもっと楽しめたのかも。

    最後「おぎゃあ」で終わるとこも良い!

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    2023年07月06日
  • タクジョ!

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    ネタバレ

    タクジョの続編から読んでしまったことを後悔した。
    女性タクシードライバーの夏子さんが主人公。

    悩みや決断
    人との支え合い
    姫野さんかっこいい
    尊敬とか憧れ
    うまくいかないなぁっていうもやもや
    これから先がある若さとワクワク感

    最終的に「縁」につながっていくところが小野寺さんっぽくてすごく良かった。
    続編の内容結構忘れちゃってたことに後悔。
    こっち読んでから読めば良かったー

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    2023年07月05日
  • 今夜

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    小野寺さんのこういう作風も嫌いではない。特別な主人公ではない岐路に立つ男女4人の迷いが夜の闇に現れる。試合に負けたボクサー、借金を背負った女性タクシードライバーに続き、仕事も夫婦関係もうまくいかない警察官と妻の高校国語教師ら。まるで彼らは私たちの日々の暮らしを代弁してくれているようだ。夜が来て、深夜の闇に紛れ、善と悪の狭間に身を置き、悩みすれ違う。自身に年齢が近かったせか、最後に登場した警官の夫婦間に交わされる会話は身につまされた。夫は交番勤務の坪田澄哉で、転勤先の上司とうまくいかずに、早番の日は家に帰らず梯子酒で憂さを晴らしていた。妻の荒木奈苗は、結婚後も勤務先の高校で独身時代から名乗ってい

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    2023年07月04日
  • 片見里荒川コネクション

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    ☆4

    片見里出身の年齢差53歳の継男と海平が繰り広げる、人と人との繋がりや大切さを改めて考えさせられる物語。
    何歳であっても、自分らくしく生きていくことの大切さに気付かされた作品でした。

    何も知らずに先にこちらの作品を読んでしまったのですが、前日譚である「片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ」があると知り、読まなければ!と思ってしまいました。(徳弥さんと一時さんの過去が気になり過ぎて…)

    やっぱり小野寺さんの作品は、ほのぼのしていて癒されます(*´˘`*)

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    2023年07月02日
  • 本日も教官なり

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    ほっこりした〜〜

    どの登場人物もいい感じ!!!

    離婚した元妻が育てた娘が高校生で妊娠する。どう考えても尋常でない展開かと思いきや…。

    教官もコース(人生)で迷うときがある!!!
    それに諭し諭されながら、自分の信じた道のりを進んでいく主人公。
    子どものようで大人の対応をする主人公。
    なんかカッコイイ!!!

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    2023年06月28日
  • みつばの郵便屋さん

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    郵便配達員を小野寺史宜が書くとこんな感じなんだなぁ。まじめ&誠実。欲はなくはないけどかなり低く、平凡な日々を愛す主人公。
    そんななか、主人公の兄が売れっ子イケメン芸能人でその顔そっくり設定だったり、ちょこっとだけ現実離れした設定あったけど、華やかさには頼らない主人公でした。
    落ち着いてほんわかと読める本です。でも、若干男女のアレコレが匂うようなこともあるので、中学からかな。

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    2023年06月26日
  • みつばの郵便屋さん

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    設定や展開に驚きがあるわけではないが、空気感を感じられるような丁寧な描写など物語に厚みがあってよかった。

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    2023年06月18日
  • タクジョ!

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    良い意味で周りに左右されず、自分の信念を大事に生きている感じが良かったです。
    いろんな事が起きるけど、それでも挫けず。
    この先プライベートで良いことがあることを祈ってます。

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    2023年06月16日
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は

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    みつばの郵便屋さん…第六弾。
    相変わらずのほほんとした感じ。第六弾まで読んでも、郵便屋さんと地元の方との交流なんてあるのかなぁと不思議に思いながらも読む。
    小野寺さんのぽつぽつとした文章が秋宏にピッタリで…受取人さんと話をしたりお茶飲んだり、こんな事は今時ないでしょう?と思いながらも、いやいや「みつば」ではあるのかもと結構受け入れてる。

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    2023年06月06日
  • リカバリー(新潮文庫)

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    交通事故で息子を亡くしたプロサッカー選手と加害者となってしまった父親の息子の目線で物語が交互にすすんでいく。起こった事は被害者家族、加害者家族どちらも不幸としか言いようがない。事故を境にどちらの家族も崩壊してしまう。サッカーというスポーツを通してその後のそれぞれの人生がどうであったかということが分かるのだけれど再生していく感じがして読後感は良かった。そしてこの2人が似ている気がした。

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    2023年05月22日
  • それ自体が奇跡

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    本の内容と凄くリンクしてる感じはありませんがまずタイトルが好きです。
    内容はサッカー好きの自分としては羨ましい主人公の生活です。
    自分の好きなことをしてる分、肩身の狭い思いをしながらも、最終的には妻も前を向いて進んでいけて良かったです。

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    2023年05月20日
  • 今日も町の隅で

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    短編集。
    大きな事件は起きないけど、近くでありそうなお話ばかりです。
    隣の芝生は青いというけど、きっとみんないろいろあるけどなんとかやってるんだなぁと思いました。
    私も町の隅でひっそり生きていこう笑笑

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    2023年05月19日