小野寺史宜のレビュー一覧
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ネタバレよむーくとちいかわのコラボ栞が欲しくてたまたま購入した本でしたが、思った以上に良かったし、好きなお話しでした。
こども食堂を始めて、そこにボランティアで来てるスタッフさんや来てくれる子供や親の視点でのお話しを短編でつづったものでした。
最初はこども食堂が題材だし、いい話風にして終わるのかなぁと思っていましたが、ちゃんと個人個人の気持ちが書かれていて、しかも現実的というか共感する部分が多くて、ただこども食堂を開いて子どもの為にやってます、良いことしてます!みたいな単純な話しではなかったから良かったのかなぁと思います。特に主人公?の松井さんの考え方や話し方に凄く好感がもてたのも良かった要因かと。
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小野寺史宜さんの『ひと』『まち』に続く物語
今回の『いえ』は、家族が主なテーマ。
舞台は変わらずに主人公だけチェンジ!
という構成なので、前作までの主人公にもひょっこり出会えるのが楽しみだったりする。
【あらすじ】
主人公の三上傑には、大学生の妹、若緒がいる。
ある日のデート中の交通事故で、若緒は後遺症で足を引きずるようになった。運転していた若緒の恋人は、傑の友人でもある城山大河だった。
この事故をキッカケに、家族ぐるみの付き合いだった大河を巡って、一家はギクシャクし始める・・・
【レビュー】
兄の傑は社会人3年目、
妹の若緒は就活中の大学生。
家族との付き合い、
友人との距離感、
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ネタバレ去年発売の新作。
解散したバンドメンバーのそれぞれの人生の話。
音楽諦める、次の人生どーする?
そんな話からやっぱり音楽ていいよね、歌うっていいよね。声を合わせて音楽を作る。会話とは違う声の出し方。上手く言えないけど歌うっていいなって思った。
いい意味で考えなくても声が出せる、決められた音、決められた歌詞を歌って発信できる。
なんか日頃コミュニケーションに疲れてる私に染みる話だった。
声がうたになる。
湧き出てくるものがある、それがうた
素敵だなぁ。やっぱり小野寺さんは染みる。
人間関係に疲れた時にはこのシリーズ読み返したい。 -
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平凡な日々が描かれているようで、日常は平凡じゃないと感じた。昨今、切り取り動画が流行っているけれど、切り取り方次第で動画の印象が全く異なる。それと同じで、想い出をどう切り取ってどう思い出すか次第で、想い出も変わるんだと思う。平凡と思えば平凡な日々だし、特別だと思えば特別な日々。
短編のなかでも『君を待つ』が特に好き。とある事故が起こった電車に乗るはずだったけど乗らなかった男性。乗る予定がなかったのに乗った女性。その2人が出会ったことで新しく生まれた命。
こうして切り取ると特別な出会いのように思えるけど、その特別も日常の延長線上にあった出会い。
ありきたりな言葉だけど、本当の意味で全てのことに -
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内容も小説の構成も非常に複雑な内容だった。
現在40才、18歳の高校3年生、20代、30代の繰り返しが3回続く。情報が小出しのため、全てを理解するのに最後まで読まないといけない。
友人と乗ったボートが転覆し、友人が死亡する。赤ちゃんが出てくるが、誰の子供かわからない。5人の高校生。生徒会長と副会長のカップル、元バスケ部のエースのイケメンと吹奏楽部のエース美女と4人のスターと普通な主人公がバンドを組む。
突然の隣家の奥様と主人公との一夏の経験。この奥様家族とは最後に意外な関係に。
5人の関係も複雑に変わって行く。エース美女との両思いなのに、告白されて断る主人公。皆んなくっついたり別れたり。主人公 -
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銀座のミニシアター、数年前に亡くなった映画監督の作品が追悼上映される…そしてそこにたまたま集った観客6人には、それぞれの人生とこの映画には接点があった…
こんな一節があった。
一本の映画を通して観る二時間。その間は自分から離れ、自分でいる必要が無くなる。他人の日常を追体験し、元の自分に戻る…
まさに僕も映画が好きな理由はこれだ。
映画の中で、自分がいつの間にか政治家になったり、ヤクザ、刑事、ヒーローなり、違った人生を味わえる。(味わった気になる)
後からDVDとか配信で見るよりも、映画館で観るほうがやっぱり一番面白いよなぁ。
小説のストーリーは淡々と進んでいくが、映画のセリフや内容と観客の -
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今回も筧ハイツの住人。井川幹太。大学から9年も住んでいる。コンビニバイトの27歳。パンの営業として就職したが辞め、その次も辞め、コンビニ。結婚式の代理出席のバイトもたまにやっている。そのバイトで高校時代の同級生萩森澄穂と再会。たまに飲みに行く仲になる。幹太の悩みは上の部屋の住人がうるさいこと。生活音がうるさい。ワンルームなのに時々子どもが2人来る。でも気付いたら仲良くなっていた。
語り口は淡々としている。余計な装飾はない文章。幹太視点で頭の中を晒している感じ。まさに日々の生活と心情を描いている。Lifeを描いているという感じ。出てくる人に悪い人がいない。小野寺さんの作品はいつも安定のよさがある