小野寺史宜のレビュー一覧

  • ミニシアターの六人

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    映画の中の登場人物たちが少しずつ交わるように、映画を観ている人たちも少しずつ交わる。ヒューマンドラマという感じで面白かった。映画が好きなので「夜、街の隙間」を観てみたくなった。

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    2024年12月10日
  • いえ

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    「ひと」「まち」に続き3冊目。特別驚くような展開がある訳でもないが、いつも最後にはほっこりくる。なんならちょっとポロッ!と来る。

    ものの見方は感じ方は、見る側によって変わる。そのせいですれ違ったり険悪になったりする。反対の立場から考えてみるということに気付かされた。

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    2024年12月06日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    ショートストーリー其々にドラマと切なさがあり、展開もテンポよく進むので読んでて負荷が少なかったです。悪魔の殺伐とした死の誘導と天使の抗いの駆け引きに人間が巻き込まれていく感じが、運命ってこういうものなのかなと考えさせられる本でした。

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    2024年12月05日
  • ミニシアターの六人

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    映画監督が亡くなりその追悼上映のある一日の同じ時間にミニシアターに映画を観に来た六人。その一人ひとりが映画を観ながら自分の過去や現在に思いを馳せていく連作短編集。六人のそれまでの人生とか現在の生活もとても読ませるんだけれど、その途中に入る映画の場面がとても印象に残る。映画と自分を重ね合わせるように観ている心情がとてもいい。

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    2024年12月04日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    人って儚い
    事故、事件に巻き込まれるかもしれなくていつ死ぬか分からない

    ほっとする心が温まるお話、えって驚くお話

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    2024年12月04日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    片岡泉さんとの会話が、いつもほっこりする。これだけ続くと、その街にいるような感覚になるのが不思議。
    みな成長していくのがイイ。そして、今作では、悲しい出来事もあり、人の交流が、また一段と深まっていったように思う。

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    2024年12月02日
  • みつばの郵便屋さん

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    以前単行本を読みました。やっぱりほっこりするから好きです。郵便屋さんの日常の苦労などが知れて楽しいです。

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    2024年12月02日
  • 片見里荒川コネクション

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    地方出身で関東に居る自分自身に近い内容なので、かなり心に染みてしまう。先週、高校の同級会があり、今回、田舎から出て来た同級生含めてどうしても家が近い友達だけで席が集まってしまう。
    片見里という地方都市を中心とした住人達の交流。75才の同級生同士の親分子分の関係とか男女の淡い恋、小さい頃の冒険とか、墓仕舞い、家仕舞いなどてんこ盛りの内容。それに今問題となっている詐欺事件。
    これに寝坊して卒論提出が間に合わない22才の学生が絡み、片見里出身者同士の騒動が展開して行く。淡々とした展開ではあるが、最後は心温まる内容に安心する。

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    2024年11月23日
  • いえ

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    よかった。
    主人公が家族や仕事について悩みながら日常を過ごし、その中で色んなことを受け止めていくお話。

    妹の事故の後遺症のこと、その事故を起こした友人とのこと、事故をきっかけに不仲になった両親のこと、うまくいかない職場の人間関係のこと…、最初は重たいなと感じていたが、読み進めていくほどにほんのり温かく、色んなことが案外悪くないかもなと思える。

    著者の文章は、登場人物の存在の良し悪しをジャッジせずあるがままを受け入れている感じがして、読みやすいし心地が良い。
    登場人物みんな、完璧じゃない、人間らしい感じがある。

    世界観が良い一冊。

    ☆4.0

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    2024年11月20日
  • うたう

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    『ひと』『まち』『いえ』に続く『うたう』。
    やっぱりこの雰囲気・空気感が好きだ。
    大袈裟ではない、人と人との関わり、なにかリアルを感じさせてくれる。
    あてもなく、歩いてみようと思う。

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    2024年11月20日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    生と死にかかる短編小説集。
    言葉やセリフが読みやすくてサクサク読めた。
    また同じ作者の本を読んでみたいかも。

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    2024年11月19日
  • 町なか番外地

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    小野寺さんの新作。読めるだけで嬉しい。

    マッチングアプリで付き合い出した二人がさらっと、別れてしまう姿に驚いた。いまマッチングアプリで結婚する人が増えているから、この延長で離婚も多くて、貧困率がさらに増えるのではと心配になった。知人に話すとうちの子もマッチングアプリで結婚したと。息子からはきっかけに過ぎないから、直接出会ってもマッチングアプリでも離婚する人は離婚するでしょうと言われ、いろいろ考えさせられた。

    201の佐野さんと101の新川さんのこれからの展開が気になる。

    小野寺さんの作品には川や地名がよく出てくるが、いつもさらっと読んでいる。今度は地図を片手に読んで見ようと思う。狭いよう

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    2024年11月17日
  • 町なか番外地

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    東京にあるアパートの住人たちの話。
    そもそも東京の地理が分からないし、登場人物と年齢が重ならないため、あまり心に残らなかった。
    しかし日常のなかにある小さな非日常を軽やかに描いているのは素敵だと思った。

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    2024年11月17日
  • まち

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    よかった。
    群馬から東京に出てきた青年と隣人や祖父との交流を描いた物語。

    物語の空気感がとても良い。
    何気ない日常なのに柔らかくあたたかく、読んでいてどこか安心するし元気になる。
    捨てたもんじゃないなって思える。

    ☆4.2

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    2024年11月10日
  • みつばの泉ちゃん

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    泉ちゃん。みつばの郵便屋さんで一際輝くキャラが主人公。だからスピンオフのように楽しく読んだ。それにしても登場人物皆同じ語り口調ってやりすぎ。小野寺語りとして喜ぶのは愛読者だけにならないようにね。私は好きだけど。

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    2024年11月04日
  • ライフ

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    よかった。
    コンビニでアルバイトをして暮らす主人公とアパートの住人との交流を描いた一作。

    何気ない日常を描いているようで、でもなぜか惹き込まれる。
    主人公が抱える大きくはないけれど見逃せないもやもや、悩み、違和感は誰でも持っているんじゃないかと思う。

    主人公がいい意味で深刻ではなく自然で、そこが魅力的だった。
    作者の他の作品も読んでみたい。

    ☆4.0

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    2024年10月29日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。天使と悪魔が織りなす10篇の短編集。ホロッときたりドキっとしたり忙しいけれど、どの話も面白くて一気読みでした。

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    2024年10月29日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    作品紹介にある通り、「容赦ない運命と温もりが同居する、ちょっと怖い物語」。
    怖いところはしっかり怖く、思わずページを戻って怖さを確認。ぞぞー。
    温もりの部分はしっかりぬくぬく。ほろり。

    主人公の運命の岐路にやってくるのは天使か悪魔。
    天使と悪魔は表裏一体。
    同じ存在に対して光をあて、明るいところが天使、影が悪魔なのかもしれない。

    想像以上に面白い作品だった。

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    2024年10月27日
  • ミニシアターの六人

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    小野寺さんの優しい作風にまたほっこりした
    追悼作品が上映されているミニシアターで映画を観ている6人。そして、次の回を観る7人目。の物語。
    映画に絡んで、それぞれの人生が描かれている。それぞれの人生はともすれば自暴自棄になりかねない人もいるなかで、皆堅実に嫋やかに日々を積み重ねている。映画の進行と同様に凡
    々と。いや日常はそう平凡ではないのかもしれないが。過ぎていけば平凡。人々には普通に
    夜がきて、朝がくる
    そんな優しい物語

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    2024年10月27日
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中

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    主人公の秋宏と同い年の女性配達員美郷が配属されて来て、一緒に配達することに。この女性がしっかりしていて気持ちが良い。お客からのクレームもしっかり対応する。大学生のアルバイトを秋宏が見つけて来て、しっかり指導したものの脱落。嫌なアルバイトかと思ったが美郷がフォローしてくれた。
    それと今回は恋愛が多め。兄、自分の恋愛の進行とともに美郷にも意外な相手が現れる。
    読んでいて心が温まるシリーズ。

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    2024年10月27日