小野寺史宜のレビュー一覧

  • ひと

    Posted by ブクログ

    けっこう話題のベストセラー小説らしい。ふと読んでみた。
    鳥取を出て東京で大学生生活を送っていた柏木聖輔は、鳥取に住んでいた母親の突然死に遭う。その数年前に父親もすでに交通事故で亡くなっておりほぼ天涯孤独の窮乏生活に。大学も続けられず、惣菜屋でメンチカツを買えずに50円のコロッケならもち合わせで何とかという節約ぶり。
    そのコロッケの縁から惣菜屋で働くようになり、店主夫婦や同僚や、また、高校の同級生で東京で看護師を目指し学生生活を送っている青葉との仲も深まっていく。大変な生活だけど周りで気にし支えてくれる人がいることの温かさが伝わる。
    一方で、聖輔と対比するように大学の頃の友人たち、青葉の元カレと

    0
    2025年03月15日
  • タッグ

    Posted by ブクログ

    元プロレスラーの居酒屋の何もかもが良くて近くに住みたい気持ちがよくわかる。父、娘、息子そして亡くなった妻視点で紡がれる物語がほっこり温かい。

    0
    2025年03月13日
  • ライフ

    Posted by ブクログ

    今回も筧ハイツの住人。井川幹太。大学から9年も住んでいる。コンビニバイトの27歳。パンの営業として就職したが辞め、その次も辞め、コンビニ。結婚式の代理出席のバイトもたまにやっている。そのバイトで高校時代の同級生萩森澄穂と再会。たまに飲みに行く仲になる。幹太の悩みは上の部屋の住人がうるさいこと。生活音がうるさい。ワンルームなのに時々子どもが2人来る。でも気付いたら仲良くなっていた。
    語り口は淡々としている。余計な装飾はない文章。幹太視点で頭の中を晒している感じ。まさに日々の生活と心情を描いている。Lifeを描いているという感じ。出てくる人に悪い人がいない。小野寺さんの作品はいつも安定のよさがある

    0
    2025年03月12日
  • とにもかくにもごはん

    Posted by ブクログ

    亡き夫との思い出をきっかけに始めた「クロード子ども食堂」。
    そこには子どもだけではなく、様々な事情を抱えた親たちも訪れ、ボランティアの大学生たちも、様々な事情を抱えている。
    子ども食堂を通じて、大切なことが見えてきたように感じる。
    近くにこんな子ども食堂があったらいいなと思った。

    0
    2025年03月11日
  • とにもかくにもごはん

    Posted by ブクログ

    いろいろな事情を抱えた人々が集う、子ども食堂の物語。

    突然、交通事故で亡くなった夫との思い出をきっかけに子ども食堂を開く。試行錯誤しながらの運営が時系列に描かれていく。

    近所の小学生や、ひとり親のホステス、娘と絶縁した老父など、一つ一つに物語がある。

    最後は最高の終わり方で良かった。

    0
    2025年03月09日
  • モノ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「まち」とか「ひと」とかと同じようなタイトル
    「モノ」だから「物」かと思ったら
    モノレールの「モノ」

    モノレールなんかーい!と
    ツッコミ入れたくなった
    でも確かに表紙がモノレールの絵やんな

    東京モノレールで働く4人の話
    田舎者の私は、東京モノレールに縁がなく
    具体的には、脳内映像化出来ず残念
    東京が近くやったら今すぐにでも
    乗りに行くのになぁぁ

    あとがきにあるように
    東京モノレールでかなり取材したようで
    話の中に説明が多かったわ〜
    私の想像力では理解できにくいとこもあり
    ちょっと読むのが疲れるとこもあったかも

    でも相変わらずの良い人しか
    出てこない設定は、かなり良き!

    「タクジョ」の

    0
    2025年03月08日
  • いえ

    Posted by ブクログ

    『まち』から続いている人物、場所。
    かつて自分も住んでいたかのような懐かしさを憶えた 笑
    江藤くんとじぃちゃんの関係を思い出し、また涙してしまった
    やっぱり江藤くんは良い。
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    『前向き』についての語り
    ╍嫌なことがあっても前向きに╍
    いつか前向きになればいい
    それ前提でいればいいと思う
    しかし あっという間に誰かがやってきて「後ろ向き」のレッテルをぺたんと貼っていく
    「前向き義務違反」のキップを勝手に切っていく
    前向きでないことが罪であるかのように
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    賛同!!
    何かあれば少しの猶予も与えず「前向きに考えよ」って言う人苦手だ、嫌悪感すらおぼえる

    0
    2025年03月03日
  • みつばの泉ちゃん

    Posted by ブクログ

    小野寺さんらしいほのぼの日常物語でした。泉に関係する人々の視点からストーリーが進んでいきます。その中でも、富おばあちゃんの存在が1番大きかったのかなと。あと、歌男の一言をしっかり受け止めた泉も偉いなと。やっぱり素直さが、人に愛されるためには必要だと思いました。

    0
    2025年03月01日
  • 近いはずの人

    Posted by ブクログ

    配偶者が突然の事故でいなくなる…残されたスマホ。あなたは中を見ますか?…

    物語の主人公は妻を事故(乗っていたタクシーが谷底に落ちた)で亡くした33歳の夫。妻のスマホの中をみようと暗証番号の4桁の数字を一つずつ調べている…やがてパスワードが判明し、妻がやり取りしていたメールには…見知らぬ誰かとの旅行の待ち合わせのことが。これは浮気なのか…だんだんと謎が解けてくる。事件だったのか?ミステリーの要素があるかと思いきや…

    タイトルの『近いはずの人』…配偶者は本来なら『近い人』だろう。それに『はず』がつくのは、本当なら一番近いのに何故か遠い存在にも思えるということかな。
    真実を知った夫のとった行動と

    0
    2025年02月27日
  • まち

    Posted by ブクログ

    群馬で歩荷をしていたじいちゃんに育てられた瞬一。彼の東京での暮らしが描かれていました。

    文中に「川はどうだった?」「流れてた」と言う表現がありました。その言葉と同じ感じがした小説でした。当たり前のことが大切で、人を思いやることなんだと言われている感じがしました。

    瞬一が体格に劣らず、心持ちがしっかりしていたのは、きっとじいちゃんのおかげだと思いました。頼れる人に助けてもらって、東京での生活を始めた彼が、徐々に助けられる人になっていく様子が伺えました。きつい仕事をきっちりこなし、育ててくれたじいちゃんの影響は大きかったと思いました。

    アパートの人達、バイト先や郷里の同級生、誰にも分け隔てな

    0
    2025年02月23日
  • タッグ

    Posted by ブクログ

    焼き鳥屋を営む元プロレスラーの家族小説。各章、父→娘→兄→母の目を通してそれぞれ「家族」としての成長を描いてます。「飛べ!衣麻」等、話に入り込めば目頭を刺激するセリフが所々に散りばめられてます。
    父の章の序盤、全日本プロレスの世界オープンタッグ選手権の最終戦、ザファンクスvsブッチャー&シークの一戦に触れてました。私が初めて心震わせた試合です。
    その一戦で主人公はプロレスラーになり、私はプロレスファンになりました。
    まさかの小野寺作品でその一戦を思い出させてもらえるとは思ってもみませんでした。

    今作は書き下ろしとありますが、いつの作品なのでしょうか?
    最近の小野寺作品は好きだった頃の

    0
    2025年02月19日
  • モノ

    Posted by ブクログ

    小野寺さんの小説を読むたびに幸せを感じる。

    小野寺さんの作品は本は違えど、人間関係が繋がっていて、いい。今回は水村波衣さんの大学の先輩がタクシードライバーの高間夏子さんとわかり、にんまりした。全体を通して、シンプルなものの考えの人が多くて、読んでてすっきりとした気持ちとなった。ドラマ放送後の幸せになった展開なども読めて、嬉しかった。

    今回の「モノ」は
    「ひと」「まち」「いえ」「うたう」に続く、第五弾なのか?こういうシンプルなタイトルがとても好きだ。モノレールに乗って、羽田空港に行ってみたくなった!

    0
    2025年02月19日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

    Posted by ブクログ

    とうとう読み終わってしまった。淡々とした語り口。小野寺さんらしい読みやすさに読む手が止まらなかった。

    最後は想像していた流れだったはずが……。思わず笑ってしまった。

    0
    2025年02月12日
  • いえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025/2/8
    同じ町なんだな。
    コロッケ屋さん覚えてる。
    アパートのその人も知ってる。パン屋になった人。
    緩やかに続いてて私もその町にいるよう。
    今回はウィンウォーンがなかったな。
    誰も訪問しなかった。
    ちょっと重めのスタートがいつもと違う?と思ったけどいつも読後が爽やかやから忘れてるだけで重めもあったね。
    今回もそんな感じ。
    うーんでもやっぱ重めか。
    主人公が悩んでる時間が多かったからそんな印象。
    よっしゃ!私も頑張ろう!タイプではなく、そうやんなーこんなもんやんなーこれくらいでいいよなーみたいな優しく肯定してくれる感じでまあこれはこれで。

    0
    2025年02月11日
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は

    Posted by ブクログ

    今回も秋宏に癒されました!
    このシリーズに出てくるみつばのみんな素敵な人達ばかりですね。

    小野寺さんの他の作品にも出てくる横尾成吾さんの本も読んでみたくなりました。

    0
    2025年02月01日
  • モノ

    Posted by ブクログ

    モノレール、一回も乗ったことないなあ。
    この本読んで、興味湧いた。
    今度、東京へ行ったら、
    モノレールに乗って空港に遊びに行ってこようかな。

    と思わせてくれる一冊ではある。

    0
    2025年02月01日
  • モノ

    Posted by ブクログ

    京浜東北線の浜松町駅を通ると目にする東京モノレール。
    身近なようだが利用する機会はあまりなく、ちょっと特異な存在だ。

    そんな東京モノレールで働く人や利用する人たちを小野寺さんらしい朴訥とした雰囲気で描き出している。
    淡々とした人々の日常に根付く東京モノレールの存在。
    当たり前だが当たり前ではない乱れぬダイヤとその影にある職員の努力。

    ちょっと沿線に住みたくなってしまうほど、ジワジワと魅力を伝えてくれる小説。

    0
    2025年01月28日
  • まち

    Posted by ブクログ

    淡々とした流れ、内容だがなんか心地よい。
    穏やかな川の流れを見ているような、きれいな車窓からの風景を見ているような、そんな気持ちにさせてくれる。

    コロッケの田野倉が出てきたのも、前作との繋がりがあって良かった。

    0
    2025年01月26日
  • うたう

    Posted by ブクログ

    大学時代のバンドメンバーの話。

    「うたう」とあるが、焦点はやはり「ひと」。小野寺さんらしい軽い文調で主人公含めた元バンドメンバー4人の物語。
    それぞれ区切りをつけて、前に踏み出していくのがリアリティあって良い。直近で読んだ「モノ」にも共通するが、いろいろな「ひと」がいて、それぞれ自分の人生を歩んでいることを改めて伝えてくれて心が軽くなる。
    自分も前向きに生きたい。

    0
    2025年01月25日
  • ライフ

    Posted by ブクログ

    さらさらーっと流れていく物語。
    筧ハイツの住民の1年間の移り変わり。
    生活の変遷ってこんな感じなのかな

    0
    2025年01月19日