小野寺史宜のレビュー一覧

  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙

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    みつばの郵便屋さん、第二弾。
    みつば局の郵便屋さんのお話。私もみつば1区の人々と知り合いになったような気になってくる。
    第一弾でカレシと別れた片岡泉さんに新しくカレシができたり、今井さんのところに娘と孫が引っ越してきたり、セトッチに彼女ができたり。
    本当にどこかの町の日常を切り取ったような、それでいて心が温まる物語。まだまだ続きがあるようなので、楽しみに読んでみたい。

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    2023年10月04日
  • 君に光射す

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    小野寺さんの文章は心に語りかけてくれるような何とも言えないほっこりさが魅力。苦しい境遇にも甘んじず、自分の信念を元に教師から警備員へ。相手のことを考え、自分で決断したからこそ迷いがないのだろう。強くて優しい主人公はどこか出来すぎているような気もするが、覚めた目で見つつもどこかで応援している自分もいる。ラストでとうとう幸せをつかめそうな気配に更なるほっこり。

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    2023年09月30日
  • 君に光射す

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    人によって、環境、状況、立場が全然違うことを改めて思う本

    自分が如何に幸せな日常を送れていたのかを噛み締めることができました。
    子供時代でも、当たり前に親が料理、洗濯と家事をしてくれる幸せ。
    いつもそばにいてくれる幸せ。どれもとても大事無事で当たり前ではない。

    また、今の状況によって自分ができること。当たり前にできることで人にどのように貢献できるか考えたいと思います。

    当たり前が如何に幸せかを感じることの大切さを知れました。

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    2023年09月24日
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中

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    ネタバレ

    郵便屋さんを通して様々な登場人物が出てきて、
    その人との関わりを通して考えさせられること、
    また郵便局の同僚にも新たな登場人物が出て来ている中、
    アキヒロの成長を感じつつ、心温まる話であることは変わりなく感じている。

    それにしても谷さんと郷美さんが付き合うことになるとは驚き!

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    2023年09月23日
  • 君に光射す

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    読みやすかった。教師時代と辞めてからの警備員時代の話が交互に描かれている構成。小野寺さんの小説にはソフトカバーがぴったり。表紙のそれぞれの絵も良かった。

    教師は何かと大変な時代。警備員生活の方が収入は少ないだろうが精神的には楽なのかな…。どんな状況でも前向きに動けば光が射す。納得。いろいろな仕事があるが、それに就いたのも一つの縁。ならば、積極的に得るものを得たいものだ。

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    2023年09月20日
  • いえ

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    あぁ、やっぱ好きやな。 文章のリズムから、
    人物の描写、
    考えてること、話してること、
    何でもないような、
    それでいて大事なこと。
    小野寺史宜の生み出す雰囲気、
    やっぱ好きやな。
    集めようかな。
    いやどうしよかな。

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    2025年12月06日
  • みつばの郵便屋さん

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    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    小野寺さんのファンなんですが、みつばの郵便屋さんシリーズが高評価なので手にしました。
    淡々と描かれる日常は、小野寺さんらしい作風に感じました。

    とてもあたたかみのあるお話で、ちょっと息抜きにという気持ちで手にしたこの本は正解でした(^-^)

    全8話の連作短編集の形で、その中には重たい話もあって、なかなかによかったです。
    登場人物たちは各々で道を切り開いていこうと進んでいて、カッコいい登場人物が多かったです。

    主人公のセリフ
    「世の中に、ぼくのかなわない人は多い。」
    ほんと、私も常に感じてます。
    せっかくの人生、そんなと

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    2023年09月17日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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    ついに終わってしまい残念です。
    続編があることを期待します。
    特に美郷さんのドレスの件がどうなったか気になります。

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    2023年09月15日
  • ひりつく夜の音(新潮文庫)

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    ゆったりしたジャズを聴いているみたいにストーリーもゆったりと進む。節約の食生活がこと細かに語られ、やけにリアル。一方、演奏している時に気持ちが昇り詰めていく描写もリアル。どちらも一人の人の中にあるリアルで共感できました。
    全体の雰囲気が心地よく、居心地のいいライブハウス(行ったことないけど)で、たゆたっている感覚で読みました。

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    2023年09月14日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    短編集
    容赦ない運命と温もりが同居する物語
    前半は素敵な話 書き下ろしの後半3作は前半を使った辻褄合わせで駄作

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    2023年09月13日
  • みつばの郵便屋さん

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    みつば地区を回る郵便配達員平本秋宏
    日々丁寧に実直に仕事を全うしている
    その中で起こったささいなトラブル
    例えば誤配、見つけてしまった落とし物、脅迫状など
    それらに真摯に向き合う正直さと優しさにホッとする

    ちなみに秋宏には顔がそっくりで人気タレントである年子の兄がいる
    芸能人の弟だというのに性格はとっても地味で実直な秋宏
    そんなところも好感度が高い

    シリーズ化しているようなので次も読んでみようと思う

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    2023年09月03日
  • 太郎とさくら

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    異父姉弟を軸に、姉の実父との共同生活、ちょっと訳あり家族のほんわかハートフルな物語、さすが小野寺さん。と暖かな気持ちで寝入った翌日から考えこんでいる。

    「昭和の標準家庭」から外れた人達に、小野寺さんの視点はいつも優しい。と思う。離婚、再婚、母子家庭、未婚の母。令和の現代じゃ珍しくもないのに、どうかすると可哀想、苦労してそう、みたいなネガティブなレッテルを貼ってしまいそうな自分に、「あなたと彼らの何が違うっていうの?」と押し付けがましくなく、ほらね、と示してくれるのが小野寺さんだと思って安心して読んでた。けど、自分は清水のおばあちゃんだ、と気がついてしまった。分け隔てないつもりで、なのにぽろっ

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    2023年08月31日
  • 君に光射す

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    この人の作品のは1番底にこうあって欲しい、という人間愛が感じられる。いわゆる日の当たりにくい仕事や人間平等に描こうとする姿勢がギスギスした世にあってちょっとホッとします。人が良いだけでは生きていけないのも確かだけレド。

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    2023年08月30日
  • ひと

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    2019年本屋さん大賞ノミネート&2位
    出だしがとてもいいです。 惣菜屋の揚げ物の美味しそうな匂いが伝わる描写。「どうせなら 熱々を食いな」と、熱々のメンチを差し出す優しい 惣菜屋さん。それを受け取る 主人公、 聖輔。そこで人と人が結びついていきます。そして大きな出会いとなっていきます。

    でもその直後に読者は聖輔が大きな悲しみを抱えていたことを知り、そこから目が離せなくなります。

    聖輔はとてもいい人 。人がいい。人を気遣い 、自分を抑えている。大きな 悲しみがあったにもかかわらず 、人を信じる。それだけに危うい。その危うさが心配になりページを進ませます。

    各章のタイトルが「一人の

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    2023年08月22日
  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙

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    ネタバレ

    今回も読んでいて心温まる内容の小説であった。

    同じ職場の谷さんとの人間関係について、
    谷さんの言動や行いといった側面だけで判断すると嫌な印象しか残らない人だが、
    生い立ちを聞いてしまうと致し方無く納得できる部分もある。
    人は人の数だけ人生がある。各々育ってきた環境も異なる。
    周りとの人間関係においても、見た目や言動そのものだけで判断せず、その言葉を発した本質や根本を理解していく必要があると感じた。

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    2023年08月19日
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中

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    さらりと読めるこのシリーズ、
    3作目のこちらは、とっても良かった。

    大学二年生で、楽しそうな仕事につきたいという荻野くん。配達のバイトを始めるが…
    まぁ今どきの学生さんと言った感じ。

    そして、タワマン最上階に住むおばあちゃんの鎌田めいさん。ポストに入らないカレンダーを届けに行こうとすると「本当に郵便屋さん?」「わたしをだまそうとしてない?」と、警戒中。

    荻野くんも、鎌田さんも、息子や親と重ねてイメージしてしまって、かなり感情移入した。

    シリーズの中で、今のところ一番好きかも。
    今後も、のんびりと読み進めていきたいと思います

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    2023年08月16日
  • その愛の程度

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    ネタバレ

    再婚相手の娘
    バツイチの女性

    色んな人から逃げられちゃう可哀想な主人公の話。
    ではないかな。笑

    真剣に相手と向き合わなくても良いときもある。
    そんなゆるっとした愛がほどよいときもある。
    でもちゃんと決断して行動しないといけないときもある。

    どんな愛の程度がベストかなんて分かんないんだよねぇ。
    色んな人生あるなぁって読んでてすごい面白かった。

    いい相手みつかるといいなー

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    2023年08月13日
  • 君に光射す

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    主人公の圭斗の育ってきた環境が大きいんだろうけど、もっと上手くできただろうになんで?とイライラする場面もあったけど、こんな人が近くにいたら信頼もできる人で、上司なら最高だな。
    ひとやまちの主人公と同じように、人間として大事にしなきゃいけないことがじんわり伝わってくる良い作品。

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    2023年08月11日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    SUUMO連載エッセイ単行本化。
    物件検索で23区の町巡り。

    前日譚 ノー銀座、ノーライフ
    はじめに

    第一回 千代田区 神田にたゆたう神保町
    第二回 江戸川区 川を感じて住む小岩
    第三回 杉並区 静かに元気な西荻窪
    第四回 北区 あれこれ不思議な浮間舟渡
    第五回 大田区 端でもにぎわう蒲田
    第六回 台東区 浅草も香る田原町
    第七回 豊島区 隣駅の魅力に満ちた要町
    第八回 葛飾区 まどろみ落ちつくお花茶屋
    第九回 品川区 町に紛れる大森海岸
    第十回 荒川区 都電が愛しい東尾久三丁目
    第十一回 中野区 ジャズもそよぐよ中野新橋
    第十二回 港区 彩り溢れる三田
    第十三回 板橋区 台に住もうよとき

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    2023年08月08日
  • 君に光射す

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    教師を辞め警備員となった主人公を淡々と描く。特に大きな事件が起こる訳ではないが、静かで柔らかい文体で沁みる作品

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    2023年08月05日