小野寺史宜のレビュー一覧
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ネタバレ綺麗な終わり方。
『その愛の程度』って、素敵。 わたしも恋したくなる程、優しく素敵な物語でした。 ままならない、でも、明日への希望が・・・。 最後、"ふふふ"と、笑みが浮かんでいた。
淡々と綴る優しい文章が素敵。
ドラマティックな酔いよりも、普通の男性の喜怒哀楽の素直な呟きが、なんだか魅力的。
小野寺史宜さん、いいなぁー。
主人公・豊永守彦は、結婚、離婚、新しい恋、後輩くんの結婚を通して、変わって行く。 恋して敗れての葛藤は、流されやすかった彼には、大きな成長。 応援したくなる。
それに比べて、年上の妻の逞しさ、したたかさは圧巻。 会社の後輩くんの盲目の恋の勝利には、驚く。
○ちょっと余談だけど○
主人公の会社の"蚊とり器が必ず蚊をしとめる"描写が面白くて読み入った。
『本当に感心したからこそ、おれは蚊とり器を礼賛したのだ。』
『礼賛』って・・・。 蚊とり器だよ。 うふふ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『許してはないわよ。受け入れただけ』
突然の事故で妻を亡くした主人公・北野俊英の実母のセリフ。『お父さんが浮気したこと、ある?』への返答。
"受け入れただけ"
俊英は、妻の携帯のロックを解こうと、毎日ちまちまビールを飲んで、ウダウダ・・・なんとも煮え切らない男といった感じだけど、「妻の死のその後」によって、変わって行く。
色んな気付きが描かれていて、その姿は不甲斐ないながらも、ちょっといい!
妻の姉も、様々なこと(妹のこと、婚約者のこと、親のこと)受け入れて前に進んでいる。
職場の後輩の女の子も、現実を受け入れて恋を諦める。
『自分さえ我慢すれば、あとはすべてがうまくいく。無駄な我慢でないことも、理屈としてわかる。わかっているのに、その我慢ができない。そういうことも、ある。』
うんうんと、頷きながら読んだ。わかるー!、と。
『どんな理由があれ被害者は自分だと、知らず知らずのうちに思いこんでいた。そうなって当然だ。思いこんでいいのだと、今も思う。
だが。知らず知らずのうちに自分が加害者になっていることもある。のか?・・・』
読後、なんともモヤモヤして、スッキリしない。
ましてや、『感動が胸を満たす物語』⁇⁇
だけど、・・・時間と共に、
大きく心を揺さぶる物語ではないけど、"人って、イレギュラーなことには不甲斐ないのよね"と想うと、"リアルだなー"と、じわじわ心に沁みてきた。
俊英の葛藤、わかる。よく頑張った。
わたしなりにこの物語から受け取ったメッセージ!
"受け入れて生きる"
『楽は楽かもしれないが、心に澱(おり)は残るだろう』
心に澱を溜めず、あるがままを受け入れて生きるのはなんと難しいことだろう、と想う。
でも、まぁ、俊英は人をおもんばかり、受け入れて、変わりつつあるところで終わるのは、嬉しい。