小野寺史宜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「タクジョ!」シリーズ。
タクジョでも小野寺さんならではの駅名や沿線、フルネームを名乗ることが、これでもかと出てくる。
タクシーのなかで、こんなにも会話する⁇というほど、ずっーと喋っている。
今回は、高間夏子を含め3人の運転手とお客さん側2人の6つの短編集。
タクシーのなかでの会話に個人情報をここまで晒していいのか…と思うほど。
人生いろいろ…
「人と関わる仕事」への誇りをいだき、誠実に仕事に臨む高間夏子は、大学卒でタクシー会社に入るが、刀根和正は上司とぶつかり退職し、その流れでの離婚。当時小2の息子の親権はとれたが、無職にあせり困ったときはタクシーだろ、の考えでとりあえず採用をもらえ -
Posted by ブクログ
どうもね、主人公の三上傑が気に入らない。グジュグジュグジュグジュするばかり。行ったり来たりの主人公の思考を追い回すばかりの文体も面倒だし。その割に、前に進まない主人公の周りを取り巻く人々は良い人ばかりなのも不自然な感じで。
でもね、最後に上手くひっくり返す。パタパタパタパタ。でも無理矢理じゃないところが良い。主人公の感じ方や性格が変わるわけじゃない。対処行動について世知が着いただけ。でも、それはそれで救われる。
出版社の紹介には、『ひと』『まち』に続く新たな感動作、とある。『ひと』『まち』を読んだのが2019年。もう6年も前なのですっかり忘れているけれど、その頃書いた感想を読み直せば、田野倉の -
Posted by ブクログ
ネタバレ東京モノレールで働く人々の日常を描いた連作短編集。
「ひと」「まち」と続けて読み、著者の文体にも慣れたうえで本作に入ったのだが、今回はその文体のクセがやや強く出ているように感じた。これまで読みやすさにつながっていた短い一文のリズムが、本作ではより前面に押し出されており、逆にしつこさとして気になってしまった。
また、以前から感じていたが、登場人物の名前の独特さも今作ではとくに目についた。ヒューマンドラマとしてごく普通の人を扱っているはずなのに、姓名ともに一般的ではない名前が多く、覚えにくさも相まって物語に集中しにくい場面があった。特に「○○歳の人がこんな名前?」と思うような字や響きの名前が多