小野寺史宜のレビュー一覧

  • 町なか番外地

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    川縁の小さなアパートに住む四人。
    顔を合わせれば挨拶はするけど、名前も顔も知らないまま。
    それぞれの日常にふとした揺らぎが起きた時、ふと向かう「番外地」
    地番の付いていない土地と、居場所の定まらない自分。
    考えすぎてしまう人と考えなさすぎる人、
    どちらにも共感できてしまった私もまた番外地なのかも。

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    2025年10月22日
  • いえ

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    お手本のような好青年が主人公だった「ひと」「まち」とは違い同じ好青年だが劣等感や卑屈さなど人間誰しもがもつマイナスの感情が繊細に描かれているので親近感が湧いた。
    「人間、ものの感じ方は変えられない。~でも感じたあとの行動を変えることはできる。」という一文もあったように傑が最初に感じていたマイナスの思いからプラスの行動に変えていく様は立派だなと思った。傑が泉田さんや亮英に自分から謝って和解したように僕も自分から素直に謝ることの出来る人間でありたい。
    「ひと」に登場するおかずの田野倉、「まち」の主人公である瞬一などやはり過去作品と繋がっているの要素がいくつかあったので嬉しかった。
    瞬一が消防士試験

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    2025年10月22日
  • まち

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    前作の「ひと」同様、登場人物に良い人が多く読んでいて心が温まる。今作だと徳三さんのキャラクターが好きだった。
    両親を失った青年という点では「ひと」と同じだか、柏木聖輔は人に助けてもらう印象が強かった一方で瞬一は人を助ける印象が強かったような気がする。
    第3作の「いえ」ではどうなるのかも楽しみだ。
    自分も名古屋に来て今は1人だが職場の人達にも恵まれてそれなりに楽しい生活を送れている。ただ、それとは別で隣人や同じアパートの人との繋がりがあったら楽しいのだろうなと思う。
    次に引っ越す家ではちゃんと挨拶に行こう。
    作中に前作で聖輔が働いていたおかずの田野倉が出てきたことも嬉しかった。

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    2025年10月21日
  • あなたが僕の父

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    主人公、富生は40歳。父78歳の行動に不安を感じ東京から館山の実家に戻り、テレワーク勤務になった。8年付き合っている彼女に相談もなく・・・相談していたとしても実家に帰っていただろうとは思うけど結果、別れたことを父に伝えたとき少し残念そうだった。小野寺さんの独特のテンポで物語は進む。登場人物はだいたい穏やかで読んでいて小春日和のような心地良さに浸ってられた。

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    2025年10月20日
  • ぼくは刑事です

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    なんでしょう?ほんわかした小野寺劇場?日々時間に追われ、休みもプライベートも無い若手刑事の事件以外の日常生活のお話。
    結婚を考えた彼女と別れた数ヶ月後に事故で亡くなって、その娘を引き取る?現実的にどうだろ?いくらなんでもないかな、、、

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    2025年10月19日
  • 今夜

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    4人のそれぞれの夜。
    4人の物語は少しずつ重なって紡がれていく...

    読みやすくて、それぞれの話に前を向ける何かがあるのが良かったです。

    夜が少し好きになりそうです。

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    2025年10月15日
  • あなたが僕の父

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    こんなに優し息子がいるだろうか?
    8年も付き合っていた女性がいたのに父親の為に一緒に暮らす事を選択した
    自分の幸せも考えた上で父親との関わりについて考えても良かったのではないだろうか?
    あまりにも物わかりの良い父親思いの良い息子だ

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    2025年10月12日
  • あなたが僕の父

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    なかなか人生思い通りにはいかない。にしても、8年も付き合って、そんなアッサリ別れるか?しみじみとした父子物語だけど、自分なら主人公のような選択はしないかな。

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    2025年10月12日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    ネタバレ

    昔と大きく異なり、生と死が軽くなっている・・感じを強烈に受けた読後。
    明治大正昭和(むろん江戸期、それ以前も)生と死を分かつ三途の川があり、西方浄土に魂が。
    盆はその魂が戻ってきて・・それを迎える準備をすることで魂を安らがせる~なんてぶっとびそうなショートショート。

    伊坂さんのそれとはかなり温度差もあり異なっているので、まぁ、軽く読める分、1600円を高いとみるか安いとみるか・・だろう。

    作家が腕を振るえるのは「悪魔が鎌をふるう時」と思って、天使がその分インパクト弱い。

    筆者の「良い人だらけの、小春日和」的作品ですかを食った経験からすると、感想をかけるだけ、受けるものはあった。

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    2025年10月06日
  • ぼくは刑事です

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    ぼくは刑事で訓練はしているのだろうが、刃物を出されたら怖いだろうなー。最後の展開は、ほとんどの人がしない選択だと思う。

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    2025年10月06日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    どうでも良い登場人物にフルネームが気になる。
    ほっこりする人もいるかもだが、冗長な会話にもういいかなと思う。

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    2025年10月03日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    出た「みつば」と思い、読み進めていたら「みつば郵便局」まで。相変わらずの軽妙洒脱な会話に思わず吹き出す。確かに出前文化は風前の灯火か。

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    2025年09月30日
  • ぼくは刑事です

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    主人公の想いや気持ち回想が描かれていて、とても素敵な人なんだなっと思いました。
    私にはやや単調で途中で断念してしまいました。

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    2025年09月30日
  • あなたが僕の父

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    40歳の息子が、館山で一人暮らしをする父のもとに戻ることにする。
    仕事はテレワークで。
    父は認知が始まりつつあり、一人にはしておけないの思い。
    やがて恋人との別れがやってくる。
    父とは疎遠な関係だったのだけど、親は見捨てられないのかな、やはり。

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    2025年09月29日
  • あなたが僕の父

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    いつも楽しみにしている小野寺小説の最新作。
    正直、投げそうになる。
    最後まで読めば、それなりに良い作品だったのだけれど・・・
    そこに至るまでかなり飛ばし読み。

    ーー富生40歳、帰省すると父に認知症の気配が・・・
    (そういえば作中で「認知症」の語は使っていなかったかも)
    翌月には、テレワークに切り替え、東京を引き払って実家へ戻る。
    母亡き家で、父との二人暮らしが始まる。
    決して折り合いの良くなかった父だが・・・
    富生は父と初めて向き合うことになる。

    ・・・だから「あなたが僕の父」というタイトルになるわけ。
    小野寺小説らしく会話体がエンエン、続く。
    たぶん歴代でもトップクラスにエンエンと。

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    2025年09月28日
  • タクジョ!

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    新卒でタクシー会社に入社し女性ドライバーとなった、夏子、同期入社の友人や諸先輩方のアドバイスがあり、日々の業務をこなしていくストーリーが描かれている作品。
    シリアスな内容に期待したが、終始軽い感じの内容に少しではあるが評価が落ちた。
    女性ドライバー頑張れ!!

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    2025年09月28日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    生と死にまつわるお話を集めた短編集、というところでしょうか。天使や悪魔も出てきたり、全体はダークな話が多い中、ホロっとさせられる展開もあり楽しめました。
    ただ全体的にあっさりしていて物足りなさも感じてしまいました。

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    2025年09月26日
  • とにもかくにもごはん

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    ネタバレ

    子ども食堂ってワードでほのぼの系ではないだろうなと身構えていましたが、そこまで大きな出来事がある訳でもなくだからと言って軽すぎる訳でもない、丁度いい重さの物語でした。それぞれ様々な事情があるけれど、全体的に最後はちょっとほっこりした気持ちになれました。
    個人的に子ども食堂をするきっかけの子との再開シーンがあっさりし過ぎてるように感じて、え!?これで終わり!?続きは!!って思っちゃいました…

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    2025年09月26日
  • あなたが僕の父

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    ネタバレ

    2025/07/26予約 7
    富生は優しいと思ったが、テレワーク可能な仕事にしてもいきなり詰めた話もせず実家に戻るのがいい選択だったのかな。彼女の梓美にも事後報告。梓美の立場なら悲しいし、父親の立場なら、ありがたいとは思いつつ気持ちが負担になったりするかもしれない。
    淡々と生活を送り、これが良かったと思えるような展開になってるけど夢物語に感じられる。
    でもさすがの小野寺さんなので最後まで温かく優しい雰囲気のまま進む。読後感はいい。

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    2025年09月23日
  • 太郎とさくら

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    故郷の静岡で行われた姉さくらの結婚式に現れたのは、姉の実の父だった。それを知った弟の太郎は、追い払われたその男野口を追いかけて名刺を渡す。
    それから始まる太郎と野口との邂逅が描かれる。
    アルバイトで生計を立てている野口もだけど自分のアパートに同居させてあげたりして、太郎もなんとも言えない感じ。血のつながりは無いのに、どこか似通ったところがあるように思えた。
    考えるより先に行動してしまうところとか、深く考えずに思った事を口にしてしまうところとか。
    筆者らしい、人を丹念に描いた作品。

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    2025年09月21日