小野寺史宜のレビュー一覧
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お手本のような好青年が主人公だった「ひと」「まち」とは違い同じ好青年だが劣等感や卑屈さなど人間誰しもがもつマイナスの感情が繊細に描かれているので親近感が湧いた。
「人間、ものの感じ方は変えられない。~でも感じたあとの行動を変えることはできる。」という一文もあったように傑が最初に感じていたマイナスの思いからプラスの行動に変えていく様は立派だなと思った。傑が泉田さんや亮英に自分から謝って和解したように僕も自分から素直に謝ることの出来る人間でありたい。
「ひと」に登場するおかずの田野倉、「まち」の主人公である瞬一などやはり過去作品と繋がっているの要素がいくつかあったので嬉しかった。
瞬一が消防士試験 -
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前作の「ひと」同様、登場人物に良い人が多く読んでいて心が温まる。今作だと徳三さんのキャラクターが好きだった。
両親を失った青年という点では「ひと」と同じだか、柏木聖輔は人に助けてもらう印象が強かった一方で瞬一は人を助ける印象が強かったような気がする。
第3作の「いえ」ではどうなるのかも楽しみだ。
自分も名古屋に来て今は1人だが職場の人達にも恵まれてそれなりに楽しい生活を送れている。ただ、それとは別で隣人や同じアパートの人との繋がりがあったら楽しいのだろうなと思う。
次に引っ越す家ではちゃんと挨拶に行こう。
作中に前作で聖輔が働いていたおかずの田野倉が出てきたことも嬉しかった。 -
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ネタバレ昔と大きく異なり、生と死が軽くなっている・・感じを強烈に受けた読後。
明治大正昭和(むろん江戸期、それ以前も)生と死を分かつ三途の川があり、西方浄土に魂が。
盆はその魂が戻ってきて・・それを迎える準備をすることで魂を安らがせる~なんてぶっとびそうなショートショート。
伊坂さんのそれとはかなり温度差もあり異なっているので、まぁ、軽く読める分、1600円を高いとみるか安いとみるか・・だろう。
作家が腕を振るえるのは「悪魔が鎌をふるう時」と思って、天使がその分インパクト弱い。
筆者の「良い人だらけの、小春日和」的作品ですかを食った経験からすると、感想をかけるだけ、受けるものはあった。 -
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いつも楽しみにしている小野寺小説の最新作。
正直、投げそうになる。
最後まで読めば、それなりに良い作品だったのだけれど・・・
そこに至るまでかなり飛ばし読み。
ーー富生40歳、帰省すると父に認知症の気配が・・・
(そういえば作中で「認知症」の語は使っていなかったかも)
翌月には、テレワークに切り替え、東京を引き払って実家へ戻る。
母亡き家で、父との二人暮らしが始まる。
決して折り合いの良くなかった父だが・・・
富生は父と初めて向き合うことになる。
・・・だから「あなたが僕の父」というタイトルになるわけ。
小野寺小説らしく会話体がエンエン、続く。
たぶん歴代でもトップクラスにエンエンと。
そ