小野寺史宜のレビュー一覧

  • 日比野豆腐店

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    豆腐屋の店主とその顧客とが織りなすほのぼの物語なのだろうと扉を開く。そういう要素がなくはないけど、どうやらまちの豆腐屋を営むにはまことに厳しい環境下で、しかも頼りの店主がコロナで逝ったという不幸も重なる中、残された家族(猫の福を含む)の生活が紡がれる。たしかになかなか将来を見据えることが難しい、それどころか今を凌ぐのさえ難しい商売でしょう。我がまちにも豆腐屋はもう見ない。だけど日比野家は悲壮感がなくて、事業承継に前向きなんだよね。高校生の令哉までその気だもの。とはいえ豆腐みたいにフニャっとした決意だけど。

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    2025年12月16日
  • それ自体が奇跡

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    よくありそうな夫婦のすれ違いだけど、その後どうなるかは夫婦次第。夫婦というより、夫と妻、個々次第。
    すれ違うと相手への愛情もわからなくなりそうだけど、わからなくなるのも愛情が育まれるうえで必要なプロセスなのかもしれない。
    すれ違ったまま終えるのかと思ったが、最後は円満に終わってよかった。

    あと、どんな嫌な人でも挨拶はする。
    そういう感覚が同じ人がいい。
    というのは共感した。一緒になるうえで地味なようで大事なことのように思う。

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    2025年12月14日
  • 日比野豆腐店

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    安定のストーリーの良さ。すごいなぁ、一文字一文字を大事に綴っている気がする。会話も多いが、スムーズな会話、雑談。 豆腐は大好きだ!

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    2025年12月11日
  • あなたが僕の父

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    親と向き合う大切さを教えてくれる小説。

    小野寺史宜さんの作品はリアル感もあり、違う人生を追体験させてくれる魅力のある作品が多くて好きです。

    今回は父との関係性をテーマにしていたので、誰もが将来関わるかもしれない内容なので興味深かったです。

    自分も父とどのように向きかっていけばいいのか分からないです。
    この作品を通してもう少し父と向き合うべきかと感じました。
    それでも正直怖い部分もある。人と向き合える人は強くもあり勇気のある人だと感じました。

    父との関係性って難しいですよね。

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    2025年12月11日
  • いえ

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    どうもね、主人公の三上傑が気に入らない。グジュグジュグジュグジュするばかり。行ったり来たりの主人公の思考を追い回すばかりの文体も面倒だし。その割に、前に進まない主人公の周りを取り巻く人々は良い人ばかりなのも不自然な感じで。
    でもね、最後に上手くひっくり返す。パタパタパタパタ。でも無理矢理じゃないところが良い。主人公の感じ方や性格が変わるわけじゃない。対処行動について世知が着いただけ。でも、それはそれで救われる。
    出版社の紹介には、『ひと』『まち』に続く新たな感動作、とある。『ひと』『まち』を読んだのが2019年。もう6年も前なのですっかり忘れているけれど、その頃書いた感想を読み直せば、田野倉の

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    2025年12月10日
  • モノ

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    ネタバレ

    東京モノレールで働く人々の日常を描いた連作短編集。

    「ひと」「まち」と続けて読み、著者の文体にも慣れたうえで本作に入ったのだが、今回はその文体のクセがやや強く出ているように感じた。これまで読みやすさにつながっていた短い一文のリズムが、本作ではより前面に押し出されており、逆にしつこさとして気になってしまった。

    また、以前から感じていたが、登場人物の名前の独特さも今作ではとくに目についた。ヒューマンドラマとしてごく普通の人を扱っているはずなのに、姓名ともに一般的ではない名前が多く、覚えにくさも相まって物語に集中しにくい場面があった。特に「○○歳の人がこんな名前?」と思うような字や響きの名前が多

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    2025年12月07日
  • ぼくは刑事です

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    ネタバレ

    帯に「警察小説でもミステリーでもありません」とあるし、小野寺さんの作品だし、バリバリ刑事のお話ではないんだろうなとは思っていたけれど、思っていた以上に恋愛話がメインだった。

    会話がけっこう多いので、ページ数の割にすぐ読み終わる。

    律は、いい人だと思う。
    こういう誠実な人に刑事として国を守ってもらえるのは安心。
    ただ、海音ちゃんを引きとるのは賛成しかねた。

    「大人になってからはもう、本当に付き合いたい人とだけ」、友人として「付き合えばいい。」という律の考えには大賛成!

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    2025年12月07日
  • ぼくは刑事です

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    ネタバレ

    小野寺さんの作品の中で最も刺さらなかった。
    なんて言うか、律が女々しいし、登場人物も、何かな、って。元カノの元カレのストーカー事件とか。
    そこ、律が出る幕じゃないから。普通に他の警察行けよって思ったし、警察内で職場不倫て・・犯罪を取り締まる人らがやる?
    そして、相手がシンママ&犯罪者娘で結婚反対する上司。結局、結婚できないってなり、相手亡くなるし。
    で、娘だけ引き取るって。何だかなぁ

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    2025年12月04日
  • ひと

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    対話が多い。嫌なやつとの対話のターンで何度も読むのやめようかと思ったけど、諦めずに最後まで読んで良かった。

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    2025年11月29日
  • ぼくは刑事です

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    小野寺さんの作品を読んでいるとよく思うこと
    (まだその件を続けるんかーい)

    その5
    しょーもない会話文が多いこと

    しょーもないと書けば失礼ですが、とにかく作中に会話が多い
    だけど、それが小野寺さんの作品の最大の特徴なのでしょう
    (そりゃ、そーだろう)
    テンポ良く書かれていて読みやすい作風なのです
    だから何冊も読んでしまうのかも

    正直、読む前からそのパターンはわかっているのになぜか読んでしまう…

    まんまと小野寺マジックに嵌っているひとりなのです


    その6
    は、また今度ということで…

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    2025年11月28日
  • あなたが僕の父

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    小野寺さんの作品を読んでいるとよく思うこと

    その1
    フルネームで名前を紹介する(漢字付きで)

    僕は、那須高原の那須に野原の野に、上にチョンが付くほうの富に生まれるで、那須野富生です
    (本作の主人公です)


    その2
    やたらと駅名、沿線がでてくる


    その3
    インターホンのチャイム音を「ウィンウォーン」と表現する

    はい、ここでちょっと待った!
    これ、いつも気になってたんです
    インターホンって「ウィンウォーン」って鳴るの?
    もちろん何種類かはあると思いますが普通は「ピーンポーン」では?

    そしたら、本作でこのような一文がありました

    「ウィンウォーン、とインタホンのチャイムが鳴る。そう。イン

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    2025年11月27日
  • 奇跡集

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    日常の中で起きる小さな奇跡が詰まった連作短編集。
    同じ電車に乗り合わせた人々がそれぞれ悩みや不安を抱えているが、その奇跡によって解きほぐれていくのが読んでいて心地よい。改めて人それぞれに大事な人生があり、他者からは認知しづらい思いがある。属性や立場が違っても懸命に生きる姿はやはり見ていて感動する。そんな短編集だったと思います。

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    2025年11月25日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    いい話だ〜。出前バイクはあんまり見たことないけど、幸せなシステムだな〜。待ってる人のところへ美味しいものを届けるの幸せだし。配達バイクの後ろ走ってたらいい匂いしてきそうだし。。ちゃんと箱に入ってるからあんまりしないのか??
    プラ器じゃなくちゃんとした器で届くのも大事なポイント。おばあちゃんとか、お店に食べに行きにくい人もお家でおそば屋さんのおそば!って感じを食べれるの、うれしい。

    今は近所付き合いが薄れてたり距離感が遠くなってきてる。しょうがないことだし、急に声かけても警戒させちゃうし、ご近所付き合いがストレスになってたところが今は楽になってる部分があるし。おそば屋さんがおばあちゃんの認知症

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    2025年11月24日
  • 日比野豆腐店

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    日比野豆腐店を切り盛りする祖母の初、嫁の咲子、孫の令哉、近所の小学生の七太、それぞれの目線で描かれる豆腐店を取り巻くささやかな日常。彼らを見守る飼い猫・福ともう一人の“人”。

    全体的に起伏がなく、心を揺さぶられるというほどではないんだけど、初と金髪の元ホストのやり取りや、令哉と七太のやり取りなど何気ない会話がこの作品の魅力かな。
    みんな一生懸命生きてるって感じが小野寺作品ならでは。

    ただ、毒の強すぎる作品の後に読んだのが失敗でした。

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    2025年11月23日
  • ぼくは刑事です

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    若い刑事の日常の物語。
    ほぼ、刑事であることは関係なく、女性にもてそうな優男の日常独白みたいな感じでした。

    延々と過去の女性遍歴が綴られたり、親族の紹介などもあってだからなに?と首を傾げつつ読み進め。感動するほどでもないががっかりしたわけでもなく、ああ、そうなんですね、という読後感。
    もっといらない箇所(あくまで私にとって)をはしょってもらってもよかったな、水増し感のあるボリュームだったなと思いました。

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    2025年11月20日
  • いえ

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    友達が運転する車に同乗していた妹が、
    事故により足を引きずってしまうというお話。

    友達と妹、どちらへも複雑な思いを抱えながら過ごす主人公のやりきれない気持ちが日常生活にも表れてしまってなかなか上手く日常生活を送れなかったりもするけど、その気持ちをどう処理するのかみたいなのが描かれている。

    個人的にはもう少し友人との場面展開が欲しかったかな。。

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    2025年11月19日
  • 夫妻集

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    猫が可愛くて。
    表紙が可愛くて手に取った。
    講談社から出ている本。
    物語の中によく出てくるのは景談社。

    最後まで読むと分かる。
    なるほどね。
    上手いことやってくれるじゃない。

    色んな夫婦の物語。
    この最初に出てくる佐原夫妻の娘が連れてきた彼氏、私でも反対したくなるな。
    お笑い芸人と俳優を目指してるユーチューバーって。
    何故奥さんがいい人だという判断を下したのか気になるところではあった。
    娘もそれなりにいい年齢だし、っていうのはあるけど心配になるわよ、それ。

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    2025年11月17日
  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙

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    先生が待つ手紙ってなんだろうと読み進めて行ったけれど、予想とは異なり、複雑な思いをしました。
    のほほんとした安定感が心地よいです。
    個人的にはシバザキミゾレちゃんが好きになりました。

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    2025年11月15日
  • あなたが僕の父

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    最初に目に飛び込む 装丁(表紙画)がとにかく切ないですね。

    親の介護なんて まだまだ先と思ってる若い頃と 介護が始まりつつある現在のお話が 交互に出てくる 小野寺さんには珍しいパターン(私が知らないだけかも)

    相変わらずの難しい名前のたくさんの登場人物や回りくどい会話 場所や周辺の細かな説明。でもそのおかげで 状況がわかりやすく 物語に入り込みやすい気もしました。
    誰もが必ず歳を取る でも自分が認知症になるなんて思ってない。
    親ともっと 会話しようと思う

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    2025年11月14日
  • 近いはずの人

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    近い関係だからこそ見えない、見せられないこともあるんだなと。お酒とカップラーメンで1人暮らすのは独身の特権なんだなと。月次の章立てが、少しずつ読み進める自分には行方不明にならず読み進めやすい。

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    2025年11月13日