小野寺史宜のレビュー一覧

  • 天使と悪魔のシネマ

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    「今宵守宮くんと」「宇宙人来訪」が面白かった。非現実的なお話だけど、静かにクスッと笑えるお話。短編だけど、少しずつ繋がっているので、読み返しながら読み進めた。不思議な感覚を味わえた。

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    2023年07月04日
  • ホケツ!

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    いつも補欠の高校サッカー部員の物語。上級生になっても補欠でも好きだから続けられる姿勢はよくわかるなぁ。319ページ目辺りから最後まで怒涛のエンディング。

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    2023年07月04日
  • 今日も町の隅で

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    1つの町で生きる様々な人々の日常を描いた小説でした。まるでアジサイの花が小さな花々が集まって、大きなアジサイという花になる様に、人々が日常生活の中で、それぞれの小さな心の花を咲かせ、その集合体が「今日も町の隅で」というアジサイの花となって、私達読者を静かに楽しませてくれる…といった感じの印象を受ける穏やかな小説でした。

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    2023年06月20日
  • 近いはずの人

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    妻絵美が友人と遊びに行く途中の山中でタクシーごと事故に合い亡くなった。残された俊英は、妻の持ち物の携帯電話のロックを解除する日々。周りからは付き合いが悪く、集中力もないと思われる毎日。そんな中、弟の結婚話が持ち上がる。

    無気力な主人公と、その無気力の原因から始まり、結構長い間説明で終始する前半。携帯電話のロック解除のトライが続き、特に話が進まないのが難。しかし、携帯電話のロック解除がある程度目処が付き始めた頃から話の展開が始まる。

    妻の大学でのエピソードや、やや特殊な家庭事情でまあボリュームはあるものの、ちょっと無駄なエピソードで無理やり膨らませた感のあるストーリー。確かに展開し始めてから

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    2023年06月16日
  • 今日も町の隅で

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    小野寺さんは本当に日常を切り取るのが上手いなぁ。
    端から見たら何の変哲もない日常なのに、小野寺さんの手にかかれば、たちまち味わいのある誰かの日常へと変化する。
    そんな風に思わせてくれる短編集でした。

    お気に入りは、
    *冬の女子部長
    *君を待つ
    *ハグは十五秒
    *カートおじさん

    小さなものから大きなものまで、日常的に幾度となく迫られる選択の数々。その大小に関わらず感情は揺れ動くもの。
    そんな登場人物たちの様子が描かれていました。
    転校生に翻弄される小学生から妻の浮気を疑う夫…と、世代もシチュエーションも様々でそっと見守るような気持ちで読み終えました。
    軽い読み心地で隙間時間にもピッタリ!

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    2023年06月15日
  • みつばの郵便屋さん

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    ほのぼのした日常に安心して読めました。
    三好たまきさんを飲みに誘うシーンは奇跡と呼べるかはわかりませんが良かったなと思いました

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    2023年06月14日
  • 今夜

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    小野寺さん5冊目だが、今までの本と違い、暗い内容で読むペースが一気に落ちて、何冊も時代小説を間に読んでしまった。本の帯に「その夜、四人の男女は、闇に侵された」とあった。四人を別々に主人公とした短編だが、個々に何らかの関連を持つ。
    人気のある対戦相手を倒して頂点を感じたボクサー、そのボクサーの支払いを間違えて多く受け取った女性タクシー運転手、そのタクシーで大酒を飲んで帰宅した警察官、その警察官に自宅で殴られた教師の妻。酔った警察官に殴られても抵抗せず重傷を負ったボクサー。
    暗い、暗すぎる。夜の闇に飲み込まれたようで苦しい。最後の数ページでやっとの夜明け。微かな光明を見る。
    今までの作者の主人公像

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    2023年06月12日
  • 家族のシナリオ

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    先が気になり1日で読みました。
    日常の中から自分なりの光を探して、前に進んでいく感じが良かったです。

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    2023年06月06日
  • ナオタの星

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    親友の妻を尾行して、まさかの映画友達になる辺りまでは面白かったですが...
    その後は話の展開が早すぎるし、出来過ぎていて個人的にはイマイチでした。

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    2023年06月05日
  • 今日も町の隅で

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    10篇の短編集。共通しているのは「みつば」という町が舞台であること。そしてそれぞれのお話は11歳から42歳と幅広い男女が主人公だけど、大きな事件が起きるわけではないので、気付いたら1つのお話が終わっていた!という印象です。なのでこれまで読んだ小野寺作品と比べると少し物足りなさを感じてしまいました。でも『君を待つ』は良かったです。電車に乗り遅れてツイてないと思ったのも束の間、事故を逃れた上に、その後偶然の出会いが待っているなんて…。私もツイてないと思っても、イヤイヤこれはツイてるのかも?と前向きに考えよう!

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    2023年06月04日
  • 今夜

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    中盤ダークな方向に話が進んでいき、この感じで終わらないで欲しいなと思いましたが、締めくくりは相変わらずのほんわりで良かったです。
    直井蓮児の先の展開が気になります。

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    2023年06月02日
  • 夜の側に立つ(新潮文庫)

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    主人公は高校生の頃から、いわゆる「普通の人」なのだが、高校時代のバンド仲間は、主人公以外は皆、キラキラしたスター的な存在。時の流れの中で、高校時代のスター達も「普通の人」になって社会に溶け込んでゆく…。
    時の移り変わりと共に、表面的なことで言えば、それぞれの生活や関係性も変化してゆくのだが、内面的なものは、実はそれほど大きくは変わらない…さらに言えば、全然変わらないままだったりする。それが主人公やその仲間達との関係性に大きなうねりをもたらし、この小説の最終章に繋がってゆく。
    淡々とした「普通の人」の人生なのだけれど、なぜか一気に読めてしまう…そんな小説でした。

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    2023年06月02日
  • 縁

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    独立した短編集のように感じますが、バトンタッチのように主人公達がどこかで繋がってゆく小説です。
    主人公達を通して、どんな人も、それぞれ人との関わり方において、自分の価値観で判断し、自分なりの正当性を自分自身に言い聞かせながら、日々過ごしていることを、あらためて考えさせられました。
    電車の隣に座っている人はどんな人なんだろう…と、この小説を読みながら、ふっと考えてしまいました。
    異なる価値観で生きていても、良心というものは、共通するのではないか…読み終わった後、最後は少し電車の隣の人にも、そんなふうに期待してしまいました。

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    2023年05月24日
  • 今日も町の隅で

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    短編集なので感情移入する前に終わってしまいましたがその分さらりと読めました。
    逆にタワーとハグは十五秒が良かったです。

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    2023年05月23日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    いつか銀座に住みたい、という憧れを持った筆者が、東京23区、実際に住んでみたら…と物件を探し街歩きするという企画物。
    引っ越してきたばかりの人目線の街にはわくわくがたくさんあって楽しい。
    予算を5万円で検索しているが、それだと築30年とか50年とかのワンルームでやっぱり東京って家賃高いんだなぁとしみじみ。
    でも一度は東京に住んでみるのも楽しかったのかもと今になって思った。

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    2023年05月06日
  • 今日も町の隅で

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    ある町の日常を描いた短編集。
    何か事件が起きるわけでもなく、一冊読み終わる頃にはどんなお話があったのか忘れてしまう程、日常。
    だが、面白い。
    ここに登場する人達は皆、大小何かしらの悩みを抱えながら日々を過ごし、それぞれ何かのきっかけで人と触れ合い、前を向く。さぁ、頑張ろう、と思える。

    選択すること。
    人生は選択の連続だというが、自分では意識しないまでも、選択しているのだなぁというのが分かる。
    まさしく「日常」を描いていて、人というのは面白いなぁと改めて思った。

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    2023年05月01日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    小説家の著者が、家賃5万円で住める風呂付きワンルームを東京23区の1区ごとに検索し、その周辺を歩き回って紹介するエッセイ。少し歩いてはその地のお店でお昼ご飯を食べ、最後はカフェで珈琲を飲んで終わるのが定番。東京に住んだこともない人間にとっては、こんな本読めるか!と最初は思ったけど、著者の小気味よい筆致がそれなりに心地良いので自然と読み進められた。エッセイ自身には脱線も多くそんなに写真も無いので紹介されている地域のことがそんなに分かるわけでもないのだが、Google Mapで確認しながら読んでいると東京の地理に詳しくなった気がしてきた。もし東京に住むことになったら、この本を参考にしてみるのも良さ

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    2023年04月30日
  • タクジョ!

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    最初の1行は興味を引いたのですが、以降ずーっと"つまらないなぁ、いつになったら物語が始まるのだろう?"と思いながら読んでいました。そしたら何事もなく終わってしまいました。ただ、最後のお父さんとのやり取りだけは少しだけ良かったかも。解説の「ブックジャーナリスト」って笑ってしまいました。皆さんのレビューはいつも拝見していますが、文庫本の終わりについてる解説なんか読むのは数年に1度あるかないかです。

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    2023年04月30日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    色々な街を紹介してくれる内容で
    イメージだけですがどこに引っ越そう
    考えるのにワクワクしました
    自分の知ってる街だとより楽しめました

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    2023年04月29日
  • 本日も教官なり

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    教習所に通う期間は、短いけどみんな何かしら思い出あるはず。これから通う人、通おうか迷ってる人、むかーし通った人、興味ないひとにこそ、覗いてみてほしいな

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    2023年04月25日