小野寺史宜のレビュー一覧

  • いえ

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    主人公は上手くいかないことが多い三上傑。前作からの絡みでおかずの田野倉やハイツも登場で嬉しい。人と人との間には言葉が必要だとしみじみ感じた。

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    2025年06月07日
  • 日比野豆腐店

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    思わず近くの豆腐店を検索してしまった。
    徒歩圏内には見つからなくて残念。

    そういえばコロナでいろいろあったんだったな、
    と既に過去みたいな気分になってしまっていた。
    いろいろあっても日々は続く。
    いろいろあっても。
    まあ、だいじょうぶだろう。

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    2025年06月06日
  • ライフ

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    ネタバレ

    起承転結とかなく1人の男の人の話が続くお話だと思った。最初は代理出席として誰かの名前を名乗っていた主人公が、後に自分の名前で結婚式に出た。代理出席もしなくなって、自分を名乗る主人公の姿をみて「自分」というもとを持てるようになってきた気がした。段々近所の人との付き合いが増えていくけど最後にはほとんどの人が引っ越してしまって虚しさが残るけど、関わりを通して変わってきた考えとか人間性とか、そういうのを糧にしてここからまたライフ人生を頑張るんだろうなって思った。

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    2025年06月03日
  • 夫妻集

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    四夫婦の在り方というか、夫婦の関係性を描いた短編集。
    夫婦として一緒に生きていくのは結構大変な事。
    夫婦と言えども其々は一個人。
    こうでなきゃの固定観念を捨てれば楽になる。
    そうしようよ!の四話だったかな。

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    2025年06月03日
  • モノ

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    東京モノレールで働く人たちに焦点を当てた小説。ドキュメント24Hを連想させ、読みながらちょっと親近感。
    羽田空港へのアクセスが多様になり、選択肢の一つになってからほぼ利用機会が無くなったけど、空港へ向かう時の旅立つ前の非日常感と電車とは違う車窓の特別感が好き。

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    2025年06月02日
  • 奇跡集

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    タイトル通り、同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見知らぬ男女たちが織りなす奇跡を書いた7つの短編。しかし奇跡とも言い難い話もあったかなあ。それぞれがそれぞれの短編の主役。
    最初の話では『僕』は電車内で腹が痛くなり、我慢ができずにしゃがみ込んでしまう。たまたま隣にいた女性も体調が悪くなりしゃがみ込む。
    この光景がいずれの話にも登場する。読書していたOLの話にも、事件の容疑者を尾行している刑事の話にも、カップ麺の商品開発のサラリーマンにも…

    ちょうどこの小説を比較的混んでいる埼京線の中で座って読んだ。
    電車の中で誰かが何かをするような大きなトピックは無かったものの、僕の隣に座っていたOL

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    2025年05月29日
  • ひと

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    柏木聖輔
    二十歳で両親と死に別れひとりぼっちになる。
    なんとか前を向くことが出来た聖輔は“ひと”との些細な出来事で救われていく。
    人間っていいな、世の中捨てたもんじゃないと思わせてくれる本。実直に生きるって大事。
    青葉の元カレ高瀬の“高位にいる善人ゆえの鈍感さ”、、、実直な主人公と対照的で、悪気がないから燃焼できないもやもやが残る。こんな人が近くにいたら遠くに行くしかない。

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    2025年05月24日
  • タクジョ!

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    タクシードライバーという軸をもとに、働き、生きる意味を考える…良い意味で淡々と、登場する人、モノに生活感というか、街で見かけそうな雰囲気が漂う、実に小野寺さんの作品らしい一冊でした。

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    2025年05月23日
  • ひと

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    まるで日常を切り取ったかのような作品。
    何の違和感もなく作品に溶け込むことができた。

    親や親戚といった、己が生を受けた時に生じる縁もあれば、自分から歩み寄ることで生まれる縁もある。

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    2025年05月22日
  • 奇跡集

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    初めての小野寺作品
    電車に乗り合わせた人の小さな奇跡の短編集
    スルスル読めます
    ただ驚きはなく凪な感じ

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    2025年05月19日
  • 奇跡集

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     週末恒例の私的行事「お仕事帰り本屋さん散策」で出遭いました。

    第1話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」の冒頭です。

     暴れ竜がいる。どこにって、腹に。
     ヤバい。相当ヤバい。ぼく史上最悪レベル。過去最凶の竜だ。
     電車に乗っている。

    あららら、この人だいじょうぶなのかしら?
    短い文が、畳みかけるように切迫感を伝えます。
    文を追いながら惹き寄せられて指が本に吸い付いていくのが分かります。これは、買うしかないわ。

     面白いです♡ オススメです!
    電車に乗って揺れと走行音の中で読むのにピッタリかも。(突発的笑い・にやけ顔の制御は必要です)

     全部で7話。同じ車内に居合わせて起こる奇跡が描かれて

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    2025年05月17日
  • いえ

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    江藤くんや郡くんなど前作の登場人物たちも加わって平井のまちにある三上のいえの話しが展開していきます。人生って本当は、こんなものにまとまれば上出来なのかもしれません?

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    2025年05月15日
  • 今夜

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    夜にて人と人とが交差する。
    登場人物の視点を変えるだけでそこに物語が生まれるのだなと思いました。
    ちょっと落ち着いた夜におすすめかなと。
    著者の『ひと』という作品も読みたいと思いました。

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    2025年05月13日
  • 奇跡集

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    とある電車のとある出来事を、その車両に居合わせたいろいろな人の目線で書いてあるお話。
    続きが気になって早く読みたかったけど、それぞれの考えというか気持ちが細かく書かれていたので、一つ一つ言葉を飛ばさずに読んだ。
    最後はどうなるのかと思ったら、「あれ!?終わった!?」という感じだった。
    いろいろな事情と立場の人がいるよなぁということがわかった本でした。

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    2025年05月10日
  • 近いはずの人

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    主人公のスタンスは、わかる。わかってしまう。疑わないことと、疑わないふりをすることの境界線がないあたりなんて、情けないほど共感する。

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    2025年05月10日
  • 夫妻集

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    2025.5.9
    色んな夫婦の短編集。
    夫婦の数だけ悩みがあって、色んな形の夫婦があった。
    その話も前向きでほっこり。

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    2025年05月28日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    30歳手前で父の後を継いで蕎麦屋になった鳴樹.手伝ってくれる人やお客さんたちとの交流,いろんな問題もその時々に解決しながらお店は繁盛とまではいかないけれど続いていく.鳴樹の真っ直ぐで優しい人柄が好ましい.
    そして、蕎麦とスイーツ、グッドアイディア

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    2025年05月10日
  • 夫妻集

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    時々著者の本のタイトルがチラチラ出てくるのが面白い 
    作家さんと編集者 その絶妙な関係
    男女の感じ方の違いが描かれている

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    2025年05月05日
  • みつばの泉ちゃん

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    片岡泉、という女性のことを、こどもから大人になるまでに出会った友だちやいとこ、元カレ、職場の人の視点で描き、最後は本人が登場するという構成

    始めは両親の不仲でおばあちゃんに預けられた、少しかわいそうな「泉ちゃん」かと思ったら、全然そんなことはなく、好きなもの、好きな人を好きと言える、真っ直ぐな子。

    中学生、高校生、大人になると、その真っ直ぐさと本人なりの主義主張で、周りを驚かせたり、振り回したりすることもあるけど、不快にはさせず、何か惹きつける、不思議な泉。

    うらやましいとは少し違うけど、人に媚びない、自分なりの主義主張を曲げない真っ直ぐな泉さんが面白かった。

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    2025年05月05日
  • 奇跡集

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    ほっこり、じいんと人生の喜びと哀しみを描く短編集。登場人物たちが少しずつ関わり合い、奇跡を紡いでいく。第二話「大野栞奈の奇跡 情を放つ」が好み。読み終えると、何気ない日常が愛しく思える。小野寺マジックである。

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    2025年05月05日