小野寺史宜のレビュー一覧

  • 町なか番外地

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    江戸川区のアパート4室に住む、独身女性、男性、3人家族を描く連作短編集。

    マッチングアプリが登場するなど現代的な暮らしの悩みを割とサラッと表現する。小野寺史宜らしい。ただインパクトは弱めなので3ヶ月経ったら内容は忘れると思う。

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    2024年07月26日
  • うたう

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    ネタバレ

    小野寺作品、手に取るのに少し間が空いたので、カメオで登場する過去作の味のある人たちが見つけられなかった!
    あとでも一回探してみよう(笑)。

    箇条書きのようにサクサク進んでゆく解散後のバンドメンバーそれぞれのその後、まぁ、収まるところに収まりゃしないだろうと言う予感は…。

    で、各々が新たな希望の縁を掴むまでのお話。
    皆んなこのまま幸せになれれば良いな、と思いつつも彼らの年齢を考えると、まだまだ人生折り返してもいないし、これからふた山三山はありそうで、だけどそんな時も『うたう』を道連れに楽しく過ごして欲しいし、私も過ごしたいと思った。

    首都高の万年渋滞ポイント、箱崎の少し手前に
    『うたって

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    2024年07月19日
  • うたう

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    [こんな人におすすめ]
    *イライラして相手に突っかかってしまいがちな人
     自分と価値観が違う登場人物が出てきても、頭ごなしに否定することなく「そんな人もいるかもなあ」と何となく思えてくる不思議な本です。
     この本を読み終わる頃には少しだけ、ほんの少しだけ優しい人間になりたくなるかもしれません。

    [こんな人は次の機会に]
    *淡々とした小説ばかり読んで食傷気味の人
     何も起こってないようで何かが起こっているような日常系の小説を読みすぎた人、小野寺さんの小説を毎月読んでる人は目先を変えて他のジャンルを読むことをおすすめします。ハードボイルド系とか。

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    2024年07月18日
  • 今日も町の隅で

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    既に単行本で読んでいましたが文庫本で再読。
    小野寺作品で良く出てくるみつば市に住む、一般の人々の何気ない日常の風景です。
    普通ならここからもう一波乱あるだろうという所から何も起こらないのが、なんとも小野寺さんっぽいなと。

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    2024年07月09日
  • ライフ

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    東京フルボッコの芝居みたいな、
    東京の片隅で起こるとりとめのないこと。
    東京フルボッコの芝居なんて観たことはないが。

    胸熱くなる青春小説、は盛りすぎじゃないか?
    羽鳥のおばあちゃんやら、大家の筧さんやら、
    ちょっと生意気な郡くんにも癒される、
    とりとめのない、でものんびり温かい時間。

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    2024年06月24日
  • ライフ

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    大学卒業後に2回退職してコンビニでバイトして同じアパートに住み続ける幹太が近所の人や同級生と知り合って関わる中で、少しずつ自分を見つめ直す。
    ほほんとした感じの内容だった

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    2024年06月22日
  • ホケツ!

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    ネタバレ

    強くない高校サッカー部の補欠の大地。叔母と二人暮らしで、自己主張が苦手な大地は常に引いた立場にいる。強くないサッカー部にもいろいろな問題があっりするが、そんな大地だから間にはいり、潤滑油の役割を果たすことができる。
    いろいろな出来事を経ていくうちに、少しづつ自分が出せるようになっていく大地の成長が読めて、心温まる。

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    2024年06月19日
  • 縁

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    短編集だけど、それぞれの主人公が繋がっていく物語。

    人って良い面も悪い面もあるけれど、考えかた次第で変わっていくものなんだろうな。価値観の違いは誰しもが持っているもの。

    それが予期せぬ縁で救われるという、なんともほっりと安堵させてくれる物語でした。

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    2024年06月06日
  • まち

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    「ひと」と変わらない、モブキャラに対してもフルネームで説明する文体が印象的。

    おじいちゃんがとても良かった。生まれた時にはいなかったおじいちゃんに対する私の憧れを具現化したようなおじいちゃん。

    東京で、進学でも就職するでもなくバイトで生活する主人公に最初、甘え?を感じたけれど、とにかく目的なくても東京に出ろと進めたおじいちゃんの真意、たくさんの人と交あわせるためなんじゃないかと思ったら泣けた

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    2024年05月22日
  • 食っちゃ寝て書いて

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    無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。 書け、書け、書け、書け。ホームやぞ! 贈答品の海苔 ふくし復氏届 婚族関係終了届 「食っちゃ寝」は人間なら、いや動物なら皆がする営みだが、本書の横尾と菜種の場合は、それに「書く」、或いは「読む」が、日常の大きなファクターとして加わっている。

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    2024年05月24日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    シリーズ7作目。
    今回は人の生死に関わる話が多かった。
    郵便配達も長くやっていると、そういうことに出くわす機会も増えそう。
    思い出の回想も増えてきて、次回はいよいよ最終巻。どんなラストかな。

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    2024年05月08日
  • タクジョ!

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    筆者は、街を巡るのが本当に好きなんだなぁと感じました。出てくるタクシー会社も実在するタクシー会社をモデルにしているし、小説と地図を照らし合わせて、夏子さんの運転するタクシーといっしょに街を巡るのも楽しみ方だと思う。ただ、たしか南初台ICは内回りしか入口がないので中央道方面には行けないと思います。

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    2024年05月05日
  • 夫妻集

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    読みやすくて面白かった。夫婦の数だけ、いろいろな夫婦の形があると改めて思った。池本君のような彼氏を連れてきたら、私もあまりいい顔はできないだろうな。

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    2024年05月03日
  • みつばの泉ちゃん

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    小学3年生から32歳までの泉ちゃんの成長(⁈)物語。
    それぞれの年代の泉ちゃんへの語り人物が違い、目線や感じ方がそれぞれでおもしろい。
    ラストは本人の語りでしっくりと終わった感じ。
    泉ちゃんみたいなタイプへは、好き嫌いがハッキリと分かれるだろう。
    でも、憎めないよねぇ。

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    2024年04月21日
  • うたう

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     大学時代、軽音サークルでバンド活動に情熱を傾けた4人。だが卒業後にメンバーを待っていたものは……。
     VGBD を務めたそれぞれのリスタートを描いた青春連作短編集。

     物語の視点人物は各章ごとに4人のメンバーが務める群像劇のスタイルだが、ヴォーカルの絹枝のみ第1章及び最終章の2章を受け持つ。
               ◇
     6人の女の人が扇形に並んで歌っているのを、私は壁際に置かれたパイプ椅子に座って見ている。
     ここは杉並区民センターの音楽室で、楽譜を手に歌の練習に励んでいる6人は区民合唱サークルのメンバーだ。
     サークル名は「コーロ・チェーロ」。練習日は月3回。水曜2回と日曜1回で2時間ず

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    2024年04月15日
  • みつばの郵便屋さん

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    小野寺さんの作品は、本当に何を読んでもホッとする。
    本作に登場する片岡泉ちゃんは、他作品「みつばの泉ちゃん 」を先に読んでいたので会えたのも嬉しいし、同じシーンを別視点から読めたのも面白かった。

    人気タレントの兄がいる郵便配達員の秋宏。
    兄とは違って目立たない地味な郵便局員としての日常が描かれているんですが、配達先での小さな出会いや変化、密かに楽しんでいるジンクスなどに和みました。
    町の住人とののんびりした交流がとてもいい。
    個人的に共感ポイントが沢山でした。

    ゆる~い気持ち、肩の力を抜いて読めて、リラックス出来るシリーズ。
    そして何気ない日常が味わい深いものになる。
    主人公・秋宏の朴訥と

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    2024年04月06日
  • 今日も町の隅で

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    この小説を読み終わった後、別の本のフレーズを思い出しました。

    ”「幸福は、状況の編集能力・解釈能力によって構成されるもの」と考えているの。”
    (by 愛は毒か 毒が愛か)

    まさにコレ、なのです!

    この小説に出てくるストーリーは、普通の人のほんのちょっとした日常生活なのです。
    (ほんのちょっととしたのは、普段の生活に毛が生えたくらいの出来事だからです)
    日記に書くか書かないか、判断に迷うくらいのレベルと言えば伝わりやすいかなぁ。
    が、しかし。
    読んでみると、どれもこれも特別感があるんですよね~。
    この特別感って何だろうと考えた時に、思い出したのが先のフレーズです。
    大したことのない日常も編

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    2024年04月03日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    個人的にはけっこう良かった。★4にするか迷った。何が良かったかというと、通りの名前、橋の名前などがちゃんと書かれていたこと。街の達人マップと見比べながら、行程を追った。イラストレーターに依頼してでも、各区ごとにかわいいマップが載っていたら更に良かったな。
    夜勤明けの時はいつも、銀座の中心で泰明小学校に通うランドセルを背負った子どもたちとすれ違います。
    この子たちは銀座のどこに住んでいてどんな暮らしをしているんだろっていつも思ってしまいます。

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    2024年03月25日
  • 夫妻集

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    役者とお笑いを同時に目指すユーチューバーを娘が連れて来たら、僕でもやんわりとよく考えた方がいいんじゃないか、と言ってしまいそうな気がします。
    そんな娘の彼を真っ向否定して、夫婦関係、親子関係がピンチになるお父さんから始まります。いつも通りの小野寺節です。

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    2024年03月18日
  • みつばの郵便屋さん あなたを祝う人

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    いつも通り安定した優しくて穏かな郵便屋さん。ただ登場人物の過去のエピソードをなぞる部分が多くて話としては面白みがなかったように思いました。

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    2024年03月14日