あらすじ
「うまいことを言ってるが、君は悪魔なんだろう?」結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事と恋人を失ったフリーター……。岐路に立つ彼らのもとにやって来るのは天使か、悪魔か? 見知らぬ隣人たちの人生が闇の奥で接近し、思いがけぬ物語へと織りなされていく――。容赦ない運命と温もりが同居する、ちょっと怖い物語。運命の裏事情、教えます!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
岩井圭也さんの新刊(文庫)と同日に発刊されていた本作。
一緒に購入しました。
-------------------------
さっと読めて、
あっと驚く10の物語
天使と悪魔が演出する”運命の舞台裏”
-------------------------
タイトル通り、悪魔と天使が登場する悲劇と喜劇。
一話一話が短く読みやすいです。
ひとつの人生が終わる瞬間を垣間見る、
恐怖ではなくて、ユーモラスで。
どこかお洒落というか粋というか。
でもかなしい。
大切な人を失うこと、
そばにいれなくなることはかなしい。
伊坂幸太郎さんの「死神の精度」を思い出しました。
Posted by ブクログ
ショートストーリー其々にドラマと切なさがあり、展開もテンポよく進むので読んでて負荷が少なかったです。悪魔の殺伐とした死の誘導と天使の抗いの駆け引きに人間が巻き込まれていく感じが、運命ってこういうものなのかなと考えさせられる本でした。
Posted by ブクログ
作品紹介にある通り、「容赦ない運命と温もりが同居する、ちょっと怖い物語」。
怖いところはしっかり怖く、思わずページを戻って怖さを確認。ぞぞー。
温もりの部分はしっかりぬくぬく。ほろり。
主人公の運命の岐路にやってくるのは天使か悪魔。
天使と悪魔は表裏一体。
同じ存在に対して光をあて、明るいところが天使、影が悪魔なのかもしれない。
想像以上に面白い作品だった。
Posted by ブクログ
死んだ時のお迎え系のお話は大好物でして、帯を読んで直ぐに手に取ってしまいました。
心が温まるんだけど、結局は死なないと話にならないから。
ちょっとだけしゅんとなる。(ネタばれになるから、あれだけど死なないことも稀にある訳で)
死んで、誰かが助かる。
人はどんなに悪に染まっていても、どんなに性格が悪くても、最期はヒーローになりたいのかな。
死ぬことに意味を持たせたり、自分が死んで誰かが助かるという達成感?何かをやり遂げたという証?
今はまだ理解できないけど、いつか理解できると良いな。
Posted by ブクログ
小野寺作品では久々にダークな面がフォーカスされた作品であった。まぁやはり心がほんわかする作品の方が良いな。
帯を見てみたが、怖い中にも確かに小さい温もりはあったかも。