小野寺史宜のレビュー一覧

  • 縁

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    著者の「ひと」を読んでかなり気に入り、半年ほど前に読みました。
    内容覚えていませんが、あまり好みではなかった印象。自己中心的な女性が自分のことを見つめ直す場面がないまま、良い話風に終わったからだと思う。(うろ覚えです。。)

    また今度読み直す予定。

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    2025年12月19日
  • タクジョ! あしたのみち

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    「タクジョ!」シリーズ。

    タクジョでも小野寺さんならではの駅名や沿線、フルネームを名乗ることが、これでもかと出てくる。
    タクシーのなかで、こんなにも会話する⁇というほど、ずっーと喋っている。

    今回は、高間夏子を含め3人の運転手とお客さん側2人の6つの短編集。

    タクシーのなかでの会話に個人情報をここまで晒していいのか…と思うほど。
    人生いろいろ…

    「人と関わる仕事」への誇りをいだき、誠実に仕事に臨む高間夏子は、大学卒でタクシー会社に入るが、刀根和正は上司とぶつかり退職し、その流れでの離婚。当時小2の息子の親権はとれたが、無職にあせり困ったときはタクシーだろ、の考えでとりあえず採用をもらえた…という状況だったので好きとは言えなかった。夜勤に体が慣れることはないし、眠気は来るし疲れも溜まる。
    だが強面ドライバーの道神剛造さんに言われたのだ。
    そこまでいやいや仕事できるのはすごいよ。ただ、この仕事と真剣に向き合ってる子をいやな気持ちにさせるなと。

    この刀根和正の話は、心に突き刺さるものがあった。
    みんないろんな家庭事情があるのだが、不機嫌な態度で仕事に臨むのは如何なものか…と。
    ただ刀根の場合、子どもがいい感じに成長していたので彼も途中入社で入った頃に比べると変わったのだろう。

    高間夏子は、少しずつ経験を積み重ね、お客さんと会話することで新たな情報を得て、よりよい観光案内ができると喜び、前へ進む。
    仕事するならそうでなければ…と思った。
    前向きな気持ち、見習わなければ。





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    2025年12月18日
  • ぼくは刑事です

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    小野寺先生の作品を読むときは、ひたすら登場人物の誰にも不幸がふりかからないように願っています。それなのに、今回はあまりにもあっさりと願いが叶えられませんでした。

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    2025年12月18日
  • 日比野豆腐店

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    豆腐屋の店主とその顧客とが織りなすほのぼの物語なのだろうと扉を開く。そういう要素がなくはないけど、どうやらまちの豆腐屋を営むにはまことに厳しい環境下で、しかも頼りの店主がコロナで逝ったという不幸も重なる中、残された家族(猫の福を含む)の生活が紡がれる。たしかになかなか将来を見据えることが難しい、それどころか今を凌ぐのさえ難しい商売でしょう。我がまちにも豆腐屋はもう見ない。だけど日比野家は悲壮感がなくて、事業承継に前向きなんだよね。高校生の令哉までその気だもの。とはいえ豆腐みたいにフニャっとした決意だけど。

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    2025年12月16日
  • それ自体が奇跡

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    よくありそうな夫婦のすれ違いだけど、その後どうなるかは夫婦次第。夫婦というより、夫と妻、個々次第。
    すれ違うと相手への愛情もわからなくなりそうだけど、わからなくなるのも愛情が育まれるうえで必要なプロセスなのかもしれない。
    すれ違ったまま終えるのかと思ったが、最後は円満に終わってよかった。

    あと、どんな嫌な人でも挨拶はする。
    そういう感覚が同じ人がいい。
    というのは共感した。一緒になるうえで地味なようで大事なことのように思う。

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    2025年12月14日
  • 日比野豆腐店

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    安定のストーリーの良さ。すごいなぁ、一文字一文字を大事に綴っている気がする。会話も多いが、スムーズな会話、雑談。 豆腐は大好きだ!

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    2025年12月11日
  • いえ

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    どうもね、主人公の三上傑が気に入らない。グジュグジュグジュグジュするばかり。行ったり来たりの主人公の思考を追い回すばかりの文体も面倒だし。その割に、前に進まない主人公の周りを取り巻く人々は良い人ばかりなのも不自然な感じで。
    でもね、最後に上手くひっくり返す。パタパタパタパタ。でも無理矢理じゃないところが良い。主人公の感じ方や性格が変わるわけじゃない。対処行動について世知が着いただけ。でも、それはそれで救われる。
    出版社の紹介には、『ひと』『まち』に続く新たな感動作、とある。『ひと』『まち』を読んだのが2019年。もう6年も前なのですっかり忘れているけれど、その頃書いた感想を読み直せば、田野倉のコロッケだとか、二軒隣の筧アパートだとかを思い出す。本作に端役で登場する江藤瞬なんか『まち』の主人公だったし。
    ただ2022年ごろには私の中で少しずつ評価が下がって手にしなくなった小野寺さん。もう一度、最新作をトライすべきか・・・。
    そうそう、作中に主人公が『ホケツ』という無名作家の本を読むシーンがありましたが、『ホケツ』って小野寺さんの本ですよね。

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    2025年12月10日
  • モノ

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    ネタバレ

    東京モノレールで働く人々の日常を描いた連作短編集。

    「ひと」「まち」と続けて読み、著者の文体にも慣れたうえで本作に入ったのだが、今回はその文体のクセがやや強く出ているように感じた。これまで読みやすさにつながっていた短い一文のリズムが、本作ではより前面に押し出されており、逆にしつこさとして気になってしまった。

    また、以前から感じていたが、登場人物の名前の独特さも今作ではとくに目についた。ヒューマンドラマとしてごく普通の人を扱っているはずなのに、姓名ともに一般的ではない名前が多く、覚えにくさも相まって物語に集中しにくい場面があった。特に「○○歳の人がこんな名前?」と思うような字や響きの名前が多くあり、姓名の漢字の組み合わせやリズムがしっくりこないケースが多いと感じた。日常を描いた作品であるぶん、名前のクセがノイズに感じられてしまう。

    さらに、東京モノレールの路線解説が毎章入る構成も、少し冗長に思えた。独身の登場人物たちが最終的に恋愛に向かうような終わり方が続く点も個人的には物足りない。もちろん恋愛がテーマとして出てくるのは自然だが、家族にならなくても、信頼できる友人の存在に希望を見いだすような締め方があっても良いのでは、と少しモヤモヤした。

    とはいえ、地に足のついた人々の暮らしを丁寧に描く作風そのものは好きなので、気分転換したい時にまた別の作品も読んでみたいと思う。

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    2025年12月07日
  • ぼくは刑事です

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    ネタバレ

    帯に「警察小説でもミステリーでもありません」とあるし、小野寺さんの作品だし、バリバリ刑事のお話ではないんだろうなとは思っていたけれど、思っていた以上に恋愛話がメインだった。

    会話がけっこう多いので、ページ数の割にすぐ読み終わる。

    律は、いい人だと思う。
    こういう誠実な人に刑事として国を守ってもらえるのは安心。
    ただ、海音ちゃんを引きとるのは賛成しかねた。

    「大人になってからはもう、本当に付き合いたい人とだけ」、友人として「付き合えばいい。」という律の考えには大賛成!

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    2025年12月07日
  • ぼくは刑事です

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    ネタバレ

    小野寺さんの作品の中で最も刺さらなかった。
    なんて言うか、律が女々しいし、登場人物も、何かな、って。元カノの元カレのストーカー事件とか。
    そこ、律が出る幕じゃないから。普通に他の警察行けよって思ったし、警察内で職場不倫て・・犯罪を取り締まる人らがやる?
    そして、相手がシンママ&犯罪者娘で結婚反対する上司。結局、結婚できないってなり、相手亡くなるし。
    で、娘だけ引き取るって。何だかなぁ

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    2025年12月04日
  • ひと

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    対話が多い。嫌なやつとの対話のターンで何度も読むのやめようかと思ったけど、諦めずに最後まで読んで良かった。

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    2025年11月29日
  • ぼくは刑事です

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    小野寺さんの作品を読んでいるとよく思うこと
    (まだその件を続けるんかーい)

    その5
    しょーもない会話文が多いこと

    しょーもないと書けば失礼ですが、とにかく作中に会話が多い
    だけど、それが小野寺さんの作品の最大の特徴なのでしょう
    (そりゃ、そーだろう)
    テンポ良く書かれていて読みやすい作風なのです
    だから何冊も読んでしまうのかも

    正直、読む前からそのパターンはわかっているのになぜか読んでしまう…

    まんまと小野寺マジックに嵌っているひとりなのです


    その6
    は、また今度ということで…

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    2025年11月28日
  • 奇跡集

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    日常の中で起きる小さな奇跡が詰まった連作短編集。
    同じ電車に乗り合わせた人々がそれぞれ悩みや不安を抱えているが、その奇跡によって解きほぐれていくのが読んでいて心地よい。改めて人それぞれに大事な人生があり、他者からは認知しづらい思いがある。属性や立場が違っても懸命に生きる姿はやはり見ていて感動する。そんな短編集だったと思います。

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    2025年11月25日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    いい話だ〜。出前バイクはあんまり見たことないけど、幸せなシステムだな〜。待ってる人のところへ美味しいものを届けるの幸せだし。配達バイクの後ろ走ってたらいい匂いしてきそうだし。。ちゃんと箱に入ってるからあんまりしないのか??
    プラ器じゃなくちゃんとした器で届くのも大事なポイント。おばあちゃんとか、お店に食べに行きにくい人もお家でおそば屋さんのおそば!って感じを食べれるの、うれしい。

    今は近所付き合いが薄れてたり距離感が遠くなってきてる。しょうがないことだし、急に声かけても警戒させちゃうし、ご近所付き合いがストレスになってたところが今は楽になってる部分があるし。おそば屋さんがおばあちゃんの認知症に気づいて家族に声をかけることも、実際やると「うちのことに踏み込んでこないで」ってなることもあるだろうし。
    もうご近所付き合いの時代じゃないよねって割り切ってるけど、この本の中みたいに、いやここまで行かなくても、みんながゆるーーーーくつながってたら、ちょっと幸せで、ちょっと安心だよねって思う(顔知ってて、会ったらぺこってするくらい?たまに話せたらよりハッピー?)
    でもご近所の噂とか詮索とかはめんどくさくて絶対嫌だから、最適な距離感は難しいけど、互いに優しさと、リスペクトと配慮があればいい感じになるかな。

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    2025年11月24日
  • いえ

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    友達が運転する車に同乗していた妹が、
    事故により足を引きずってしまうというお話。

    友達と妹、どちらへも複雑な思いを抱えながら過ごす主人公のやりきれない気持ちが日常生活にも表れてしまってなかなか上手く日常生活を送れなかったりもするけど、その気持ちをどう処理するのかみたいなのが描かれている。

    個人的にはもう少し友人との場面展開が欲しかったかな。。

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    2025年11月19日
  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙

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    先生が待つ手紙ってなんだろうと読み進めて行ったけれど、予想とは異なり、複雑な思いをしました。
    のほほんとした安定感が心地よいです。
    個人的にはシバザキミゾレちゃんが好きになりました。

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    2025年11月15日
  • 近いはずの人

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    近い関係だからこそ見えない、見せられないこともあるんだなと。お酒とカップラーメンで1人暮らすのは独身の特権なんだなと。月次の章立てが、少しずつ読み進める自分には行方不明にならず読み進めやすい。

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    2025年11月13日
  • タクジョ!

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    小野寺作品3作目。
    女性タクシー運転手の半年間を追っていく作品。結構淡々と描かれており、山場もない感じかなぁ。

    優しい感じの文体ではあるものの、物足りなさ・軽さを感じた。

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    2025年10月27日
  • 町なか番外地

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    川縁の小さなアパートに住む四人。
    顔を合わせれば挨拶はするけど、名前も顔も知らないまま。
    それぞれの日常にふとした揺らぎが起きた時、ふと向かう「番外地」
    地番の付いていない土地と、居場所の定まらない自分。
    考えすぎてしまう人と考えなさすぎる人、
    どちらにも共感できてしまった私もまた番外地なのかも。

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    2025年10月22日
  • いえ

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    お手本のような好青年が主人公だった「ひと」「まち」とは違い同じ好青年だが劣等感や卑屈さなど人間誰しもがもつマイナスの感情が繊細に描かれているので親近感が湧いた。
    「人間、ものの感じ方は変えられない。~でも感じたあとの行動を変えることはできる。」という一文もあったように傑が最初に感じていたマイナスの思いからプラスの行動に変えていく様は立派だなと思った。傑が泉田さんや亮英に自分から謝って和解したように僕も自分から素直に謝ることの出来る人間でありたい。
    「ひと」に登場するおかずの田野倉、「まち」の主人公である瞬一などやはり過去作品と繋がっているの要素がいくつかあったので嬉しかった。
    瞬一が消防士試験に受かっていてよかった。

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    2025年10月22日