近いはずの人

近いはずの人

770円 (税込)

3pt

2019年本屋大賞2位『ひと』で話題の著者が贈る、死に別れた妻の本当の姿を探す物語。

突然、交通事故で妻が死んだ。
わずかな繋がりを求め、妻の携帯電話のロックを解こうと「0000」から打ち込みはじめる俊英。
しかし、ついに解いて目にしたのは、事故当日に妻と“8”という男が交わしたメールだった。

<19時前に着けると思います。待っててね、エミリン>
<エミリンは待ってます。お茶でも飲んで待ってます>

“8”とは誰か? 妻とはどういう関係だったのだろうか。
妻の姉や友人に会い、彼女の足跡を辿るうち、怒りや哀しみとは別の感情が頭をもたげ――。

残された夫は再起できるのか。感動が胸を満たす物語。


313ページのたったひと言に、あなたはきっと涙する。

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近いはずの人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    妻を突然の事故でなくして なにがなんだかわからなくなっている日常に 妻の携帯電話のメールが…
    ひどい話しなのに 声を荒らげるわけでもなく 泣き叫ぶわけでもなくただ日常を過ごそうとする主人公
    近い人が突然いなくなると こんなふうになってしまうんだろうか?と思いながら読みました
    なんとか自分らしい 日常

    0
    2022年10月26日

    Posted by ブクログ

    配偶者が突然の事故でいなくなる…残されたスマホ。あなたは中を見ますか?…

    物語の主人公は妻を事故(乗っていたタクシーが谷底に落ちた)で亡くした33歳の夫。妻のスマホの中をみようと暗証番号の4桁の数字を一つずつ調べている…やがてパスワードが判明し、妻がやり取りしていたメールには…見知らぬ誰かとの旅行

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    『ひと』『まち』が良かったので小野寺先生の作品を続けて読んでみた。
    淡々と進んでいく感じと先が気になる展開はさすが!
    おもしろかった(⁠^⁠^⁠)

    0
    2024年08月28日

    Posted by ブクログ

    暗いといえば暗い。
    ずーんとなるといえばなる。
    かもしれない。
    けど、なんか、いい感じのこと言って、「頑張らなきゃね!」って思わせる感じじゃなくてよかった。

    小野寺さんの本に出てくる人たちのように、ちゃんとしっかり言葉にして考えたい。
    日々もやもやもやもやーって思って、嫌だなーでも自分も悪いかもだ

    0
    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    自分が見ている相手は見えている面しかわからない
    昔は見えていない相手の一面に
    困惑や絶望を感じたこともあった
    大人になるとそれもひっくるめて受容できてくるが
    感情が揺れないことが少し淋しい

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    結婚4年で妻を亡くしてからの一年。
    配偶者という一番身近にいる人のことを、自分がどれだけ知っているのか分かっているのか、考えさせられた。信じるのがちょっと怖くもなった。
    最後は前を向いた終わり方でよかった。

    0
    2022年09月28日

    Posted by ブクログ

    正直言って感動はなかったけど、主人公が一つ大きなヤマを乗り越えた気がします。片肘張らずに頑張ってるところが好印象。

    0
    2021年09月07日

    Posted by ブクログ

    人は自分が知った話や、出来事で架空の物語や人を作ることができる。それは、良いことでも悪いことでもできてしまう。
    例えば奥さんと毎日一緒にいて年を重ねると、彼女の全てを知ったように錯覚する。こんな人だからこんなことはしないだろう。ここまでなら傷つかないだろうとか。
    その架空のイメージは、年を重ねること

    0
    2021年02月08日

    Posted by ブクログ

    近い関係だからこそ見えない、見せられないこともあるんだなと。お酒とカップラーメンで1人暮らすのは独身の特権なんだなと。月次の章立てが、少しずつ読み進める自分には行方不明にならず読み進めやすい。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    主人公のスタンスは、わかる。わかってしまう。疑わないことと、疑わないふりをすることの境界線がないあたりなんて、情けないほど共感する。

    0
    2025年05月10日

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