近いはずの人

近いはずの人

770円 (税込)

3pt

2019年本屋大賞2位『ひと』で話題の著者が贈る、死に別れた妻の本当の姿を探す物語。

突然、交通事故で妻が死んだ。
わずかな繋がりを求め、妻の携帯電話のロックを解こうと「0000」から打ち込みはじめる俊英。
しかし、ついに解いて目にしたのは、事故当日に妻と“8”という男が交わしたメールだった。

<19時前に着けると思います。待っててね、エミリン>
<エミリンは待ってます。お茶でも飲んで待ってます>

“8”とは誰か? 妻とはどういう関係だったのだろうか。
妻の姉や友人に会い、彼女の足跡を辿るうち、怒りや哀しみとは別の感情が頭をもたげ――。

残された夫は再起できるのか。感動が胸を満たす物語。


313ページのたったひと言に、あなたはきっと涙する。

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近いはずの人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月26日

    妻を突然の事故でなくして なにがなんだかわからなくなっている日常に 妻の携帯電話のメールが…
    ひどい話しなのに 声を荒らげるわけでもなく 泣き叫ぶわけでもなくただ日常を過ごそうとする主人公
    近い人が突然いなくなると こんなふうになってしまうんだろうか?と思いながら読みました
    なんとか自分らしい 日常...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月22日

    言わなくてもいいこと、嘘ではない隠し事。
    知ってるつもりの近しい人。
    全てを知ってる訳じゃない。
    自分を100%知ってるとは誰にも思われたくないけど(自分のことも100%は知らないかも)自分も、近しい人のことをまるまる理解はできてないんだなー。それが悪いんじゃなくて、そういうものだと知ることが大事か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月08日

    星5つを付けるつもりはなかった。どこが強烈に良かった、ということでもない。

    だけど、後半はページをめくる手が止まらなくて、主人公以外の身近な登場人物たちはそれぞれに色々考えていて大人で、あぁこういう風に考える人もいるんだと素直に感じられた。

    北野俊英は妻の絵美を事故で亡くした。友人と旅行に出かけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月04日

    自分が見ている相手は見えている面しかわからない
    昔は見えていない相手の一面に
    困惑や絶望を感じたこともあった
    大人になるとそれもひっくるめて受容できてくるが
    感情が揺れないことが少し淋しい

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    Posted by ブクログ 2022年09月28日

    結婚4年で妻を亡くしてからの一年。
    配偶者という一番身近にいる人のことを、自分がどれだけ知っているのか分かっているのか、考えさせられた。信じるのがちょっと怖くもなった。
    最後は前を向いた終わり方でよかった。

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    Posted by ブクログ 2021年09月07日

    正直言って感動はなかったけど、主人公が一つ大きなヤマを乗り越えた気がします。片肘張らずに頑張ってるところが好印象。

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    Posted by ブクログ 2021年02月08日

    人は自分が知った話や、出来事で架空の物語や人を作ることができる。それは、良いことでも悪いことでもできてしまう。
    例えば奥さんと毎日一緒にいて年を重ねると、彼女の全てを知ったように錯覚する。こんな人だからこんなことはしないだろう。ここまでなら傷つかないだろうとか。
    その架空のイメージは、年を重ねること...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月12日

    ①この本を選んだ理由
    著者に興味があるため


    ②あらすじ
    33歳の主人公の奥さんが事故で亡くなってしまう。
    奥さんが亡くなったあとに、一番身近にいた人なのに何も理解していなかった自分に気がついていく。


    ③心に残ったこと
    妻や親など一緒に住んでいても、長年ともに生きてきても、それでも知らないこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月23日

    文節=一文みたいな感じで淡々としているからササッと読めるかと思ったら、意外に時間がかかりました。この時間のかかり方は、ひょっとすると主人公が気持ちを整理する時間を私が共に過ごしたくなっていたからなのかもしれません。
    妻を事故で亡くし、しかもその事故というのがどうやら不倫相手と落ち合う温泉に向かう途中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月15日

    小野寺史宜さんの作品が大好きで読んだが、
    どこか個人的には惜しかった
    単に自分が登場人物に好意を持てなかったからなのかもしれないが、スッキリはしなかった。
    それが狙いであれば流石。
    面白いことに変わりない。

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