小野寺史宜のレビュー一覧
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「ひと」は読んだけれど「まち」は未読、今作は第3弾のようだ。順番を認識していなかっただけだが、そちらはまたいずれ。
妹に元通りにはならない怪我を負わせた親友である妹の彼を受け入れられない傑。事故により父母の仲は険悪となり、家族の繋がりも危うくなる。
傑はもどかしくなるほどの聖人君子ではない。「ひと」の聖輔の素直な好青年ぶりには違和感を感じてしまっていたが、傑は普通の人だ。親友を許せず、パートの女性陣とのトラブルに憤る。決心して一気に謝罪に出向き、きちんと区切りをつける。格好良いし、良かったと思える(偉そうに言っているが私はこんな風にはできない) 8か月の物語の中で、傑は確実に成長している。
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ネタバレ子ども食堂に訪れる、子ども、その親、オーナー、ボランティア、近所の人、ボランティアの家族、そして主催者の視点の短編集。みんな、それぞれに事情を抱えているけど、深刻になりすぎず、心情も深く描き過ぎずで、読みやすかった。
もっと、ごはんに焦点が当たるのかなと思ったけど、思っていたほどでもなくて、それよりも私が印象的だったのが、「名字」。子ども食堂を利用する子どもたちが、ひとり親家庭で、名字が変わった、という説明が何箇所も出てくる。シングルで子どもを育てる母親の話の中にも、自分も子ども時代、母親が何度も離婚して、そのたびに名字が変わったという話が出てくる。それも、〇〇から△△に変わって、そのあと…と -
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館山市で一人暮らしをする78歳の父と、
東京で働く40歳の息子のお話。
ごくありふれた家庭のお話だが、妻に先立たれた父と独身の息子。男2人の独特な距離感と不器用さが、とてもリアルに描かれている。
老いは誰しも平等にやってくる。
けれど、親の老いを感じることは、子にとってはショックであり、認めたくないと思ってしまう。
東京と違い、ゆっくりと流れる館山の空気感で、徐々に父を受け入れていこうとする主人公がよかった。
親も一人の人間だからいい時もそうでない時もある。
子も成長するにつれ、親への見方や接し方が変わる。
そういう意味で、歳を重ねるのも悪くないなぁと最近思えるようになった。
それにし -
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ネタバレお豆腐屋さんのお豆腐、食べたい〜!と思わされる作品。
友人の祖母が個人商店の豆腐屋さんだったけど、数年前に閉店したと聞いたし、本当に豆腐屋さんは減っているんだろうなと感じます。
日々野豆腐店のこれからを、まだまだ見守っていたいなと思わされました。
おばあちゃんの初さんのエピソードでは、おじいちゃんとの思い出を振り返るシーンが多く、自分の老後を想像して泣きそうになりました。
女性の方が長生きするから、自分も残される側になる可能性高いよなーと。
また、悲しみと喜びはまったく別のこと。悲しみで喜びが帳消しになったりはしないのだ。と言う言葉が印象的でした。
息子がコロナで突然亡くなり、「絶望の淵に -
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広告代理店に勤務していた西沢智太は、コピーライターになりたかったが、思うような仕事も出来ずに辞めて、浅草花やしきでアトラクションスタッフとして働いている。
同じバイト仲間には、パン作りが得意な理亜、劇団で役者をしている鈴衣、小説家を目指している玉木がいてみんなそれぞれに夢を持っている。
西沢は、これからもここでバイトを続けるのか、それとも正社員になるのか…好きな浅草で言問橋から隅田川を見ながら結論を出す。
住んでいる場所に愛着を感じ、亡くなった祖父からかるたを作るという楽しみを教えてもらった智太。
バイトしながらもそこでは来場者には丁寧であり、真面目である。
みんなの夢を応援しつつ、わ