小野寺史宜のレビュー一覧
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東京の堀切二丁目にある日比野豆腐店。日々の豆腐とも読めるのが、親近感がわきました。こういうお店で売られているおとうふは、とてもおいしいんだろうな。(お値段は高いけれど。)木綿と絹の作り方の違いなど、ちょっとした知識も書かれていました。
亡くした家族の思い出、コロナ禍での出来事、日々の豆腐店の様子などをそれぞれの家族が語りつつ、物語は進んでいきました。あいだにある、ねこの福の断章が、見守っているひとの様子を伝えてくれ、暖かい気持ちになれました。
近くに日比野豆腐店のようなお店があれば、楽しみがひとつ増えそうな気がしました。家族がつないでいくものがあるのは、いいなと思いました。こんなふうに生きている家族がどこかにいそうな感じがした、穏やかな物語でした。
〈目次〉
日比野初
断章 日比野福
日比野咲子
断章 日比野福
神田七太
断章 日比野福
日比野令哉
断章 日比野福 -
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タイトルの『モノ』とは『モノレール』であり『モノローグ』でもあり、モノクロでもモノラルの意味もあるそうだ。
羽田空港~浜松町間の単線だけを運行する「東京モノレール」。そこで働く社員達4名の日々を描いた小説。そしてその4名の日常がドラマ化されるのだ。(もちろんフィクションだが)
東京モノレールは羽田空港に行く時しか乗ることは無かったが、当然ながら途中の駅で働いている人もいれば、住んでいる人もいる。
最後に『おまけ』としての1ページがあり、『お〜!』っとなる。
東京モノレールで通勤している知人がいるが、読んでみたら新たな発見があるかもしれないから勧めてみようかな。
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タイトル通り、同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見知らぬ男女たちが織りなす奇跡を書いた7つの短編。しかし奇跡とも言い難い話もあったかなあ。それぞれがそれぞれの短編の主役。
最初の話では『僕』は電車内で腹が痛くなり、我慢ができずにしゃがみ込んでしまう。たまたま隣にいた女性も体調が悪くなりしゃがみ込む。
この光景がいずれの話にも登場する。読書していたOLの話にも、事件の容疑者を尾行している刑事の話にも、カップ麺の商品開発のサラリーマンにも…
ちょうどこの小説を比較的混んでいる埼京線の中で座って読んだ。
電車の中で誰かが何かをするような大きなトピックは無かったものの、僕の隣に座っていたOL風の女性、目の前に立つ大学生のような男性。その後ろにいた背の高い外国人男性…皆それぞれの人生の物語では主人公なんだよね、あらためてそんなことを思った。
最後には何か感動する奇跡が起こり、お見事!となるのかと思いきや、淡々と答え合わせして終わった感じ。ちょっと期待しすぎたかな。やっぱり小野寺さんの小説にしては、物足りないなあ。
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週末恒例の私的行事「お仕事帰り本屋さん散策」で出遭いました。
第1話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」の冒頭です。
暴れ竜がいる。どこにって、腹に。
ヤバい。相当ヤバい。ぼく史上最悪レベル。過去最凶の竜だ。
電車に乗っている。
あららら、この人だいじょうぶなのかしら?
短い文が、畳みかけるように切迫感を伝えます。
文を追いながら惹き寄せられて指が本に吸い付いていくのが分かります。これは、買うしかないわ。
面白いです♡ オススメです!
電車に乗って揺れと走行音の中で読むのにピッタリかも。(突発的笑い・にやけ顔の制御は必要です)
全部で7話。同じ車内に居合わせて起こる奇跡が描かれています。
読めば、同じ電車に乗っている夢を見るかも。