小野寺史宜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の男性は悪い人ではないんだけど女性からするともう少し決断力と言葉で伝える表現力がほしいところ。
スカしてないのにスカして見られるタイプなんだろうけど、だからこそ密に自分の気持ちを伝えたり相手の気持ちを聞いたりしてほしい。と自分も同じタイプだから自戒を込めて思ってしまう。
みっともなくても理解が及ばなくてもいいから、とにかく言葉で伝え合ってさえいれば、彼は自然と違う道を歩んでいたのではと。
対極にいるかのような後輩くんの思考・選択は全くもって理解できなかったがどこか憎めない。彼を好きになった主人公やくるみの気持ちがよく分かる。
この作品は他の小野寺作品とは少し毛色が違って、動くより考え -
Posted by ブクログ
”たくさんの街の顔”
街を描いたらピカイチな好きな作家の街にまつわる作品。
「SUUMOタウン」に掲載されていた東京二十三区を全てを巡るエッセイ。
著者も結びで書いているように、深い感動や刺激をもらう内容ではない。純粋に楽しみながら街を歩く様子が淡々と記されている。自分が住んでいる街や馴染みのある場所を訪れていたらより味わい深さが増すんじゃないかな。
当たり前だけど、その場所によって変化する街に対する感覚や考え方、その描写の多彩さが印象的だった。
”(空がちゃんと見えるのだ)これはかなり重要。こんな町でも、屋外にいれば空は見える。でもそれらはたいてい、高い建物でジグザグに縁どられた狭い空だ -
購入済み
やっぱり他人
結婚した相手の全てをわかっているつもりでも知らない一面がある。亡くなってから相手の行動を探して見るとどんどん見つかる想像しなかった現実。どこの家庭もそうなのかな?良い思い出だけを残せるようにしたいと考えさせられる一冊でした。