小野寺史宜のレビュー一覧
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末の娘が熱を出したので病院に連れて行きました
発熱外来?病院の駐車場で待っていてドライブスルー検査と言うんでしょうか車に乗った状態で検査です
最初に抗原検査をして陰性でしたが念の為PCR検査もしてもらってこちらも陰性
「良かったですねー」
え?あれ?
いや多分風邪だろうけど
寝てれば治るだろうけど
風邪の方の診察は?
『検査はあくまでコロナ』でしよ?
さて『天使と悪魔のシネマ』です
うーん、うーん、うーん
悪くはなかった
悪くはなかったんだけど…
自分はこんな小野寺史宜さんを必要としていない
新しい一面との評価もあるのでしょうが
難しいねなかなか
文章の感じはやっぱり良かったで -
Posted by ブクログ
少年サッカーチームのコーチのお話から始まり、次々と繋がっていく人と人との縁。
短編になっているけれど、前のお話に出てきた人と何らかの関係がある人の話が続く。
最初のサッカーチームのコーチの話は特に面白かった。…というか心に残った。私も、子供の少年野球チームで体験した嫌なことが、読んでいるとフラッシュバックして、動悸が止まらなくなるくらいに。
それくらい、小野寺さんの本はいつも、普通の世界と小説の世界の差が少なく、スッと心に入ってくる。
そして、何だか心があたたかくなって、清々しい気持ちで読み終えることができる。
きっと、とても性格が良い作家さんなんだろうなぁと、読んでいつも思う。
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Posted by ブクログ
自動車教習所で教官として働く益子の元に別れた妻から電話が。娘が妊娠したという。高校生、17才。今後どうするかの話し合いに一緒にいて欲しいというので、11年ぶりに元妻美鈴と娘美月と会うことに。久しぶりに会う妻子と娘の妊娠に驚き戸惑いつつ相談に加えてくれた事に喜んでもいた。
教官としての日常と、娘の妊娠に伴う様々な出来事に悩む姿を描く。
元妻の美鈴がさっぱりとしてでも素敵なお母さんとして描かれていて好感が持てる。本当なら高校生の娘が妊娠したらそう冷静ではいられないだろうけど、徹頭徹尾娘の味方で、その意思を尊重してくれる。益子の方は娘が6才の頃のイメージが残っているせいかまだ受け止めきれないような、 -
Posted by ブクログ
高校生の時に組んだバンド。約20年後、みんなで集まることになったが、そこで一人亡くなった。湖で、二人でボートに乗ったが、バランスを崩したことにより、一人は助かり、一人は命を落とした。悲しみにふけながらも、生きていかなければならない。学生時代の思い出、社会人での思い出など過去を振り返りながら、「今」を生きていく物語。
小野寺さんの作品というと、「ひと」や「ホケツ」が思い浮かぶのですが、テンポよく会話のキャッチボールをしているので、会話のリズムが心地よい印象があります。
この作品でも、リズムよく会話をしている部分があって、心地よかったです。
冒頭は親友の死から始まるのですが、特にミステリー -
Posted by ブクログ
自分の中にある昏さが顔を出し、それに呑まれてしまいそうになる、そんな夜を描いた作品。
窓から忍び込んできて自分を唆す夜、実態のない、印象としての暗さの元となる夜の粒子、といった、夜に関する印象的な描写がたくさん出てきました。
私自身はにとっての「夜」は、多くの人が1日の仕事を終えて、ゆったりと時間が流れているような、割とポジティブなイメージだったのですが、こういう夜の捉え方もあるんだなぁと。
また、小野寺さんの作品は、『ひと』のような優しくて実直な主人公のイメージが強かったのですが、今作の主人公たちの中には結構わかりやすくダメなやつもいて、話の展開も暗い部分が多くて驚きました。
4人の