あらすじ
サッカー部引退を間近に控えた高校三年生の宮島大地は一度も公式戦に出場したことがない。だが、母を亡くしてから同居している絹子伯母さんには「レギュラー」と嘘をついていた。最後の大会が終わったら進路を決めなければならない。悩む大地に十二年前に家を出た実父から突然、連絡があり……。家族、仲間、将来――迷いながら自分だけのポジションを探し出す物語。
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ずっとレギュラーの人はこの世にいない。どんなにすごい人でもそれぞれ悩みがあったり、立ち止まったりすることがあるとわかった。スポーツじゃなくてもポジションがある限りそのポジションを手に入れることが出来ない人がいることを知らないといけないと思った。家族という小さな輪から大きな集団それぞれにポジションというものは存在していると思う。その中で自分の役割を確立させていく必要があると思った。人のために動くのも、自分のために動くのも、その行動に優しさがあるといい方向に進むんじゃないかと思った。
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同作者の小説「いえ」で劇中作として少し出てきた作品。
レギュラーではない、補欠のサッカー部員が主人公という点が気になって購入しました。
物語は2か月半と短いものの、色々な出来事がぎゅっと濃縮されています。部員の一人一人にフォーカスしすぎず、あくまで主人公の視点で描かれた物語。
そこから主人公の人となりが浮かび上がってきます。
本人の自己評価の低さから頼りなげに見えた彼が、実は他の人ではできないことをやっていたということが見えてきます。
ラスト、最後の試合のシーンではそれまでの日々が全て「よかった」と肯定できるような鮮やかな締めでした。
単なる青春ものではない、人と人のつながりを描いた作品だと思います。
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へただけどサッカーが好きというポジティブさと、
母親を亡くし叔母のもとで暮らす高校生男子なりの気づかい(その気づかいは、叔母だけではなく、友人たちに対しても分け隔てなく向けられる)と、葛藤とが、切なくもあり、甘酸っぱくもあり。
家族でも、一人ひとりが別々の人格をもった人間。
分かってるようで分からない。
当たり前だけど、日常では忘れがち、甘えがち。
大地とおばさんのやりとりが、なんか泣ける。とにかく泣けた。
終わり方には賛否ありそうだけど、大地の物語としては、私は良い終わり方だったなーと思った。
きっと、のんびりとあたたかい未来がある。
小野寺史宜さんの作品は、何か大きな事が起きるわけではないのだけど、すぐそこにありそうな日常なのだけど、いや、だからこそ、沁みる。
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小野寺さんの物語は、何故こんなにも優しいのだろう。
私も明日から誰に対しても優しくなれそうな気がする。
それにしても、試合には勝てたの?負けたの?
気になるわ〜笑
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すごく爽やかでいい話だった。大地くんの人柄が好きだ。特別でっかい何かが起きるわけではないけど、それがいい。日常のひとつひとつが輝いていてかけがえのないものなんだなって思う。
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小野寺さんの本が好きで、本屋で買った一冊。
「ひと」や「まち」と同じで心が温かくなる物語。
サッカーは全然詳しくないけれど、全く問題なく話に入り込むことができた。
周りから愛される人ってこんな人だよな、と思うような素敵な主人公だった。人間にとって大事なことは能力とか外見だけではないと改めて感じた。
レギュラー争いだけではなく受験や仕事なども含め、生きていく中で経験する「選ばれる側」「選ばれない側」のそれぞれの思いについて考えさせられた。主人公がレギュラーではない事を告白する場面で、叔母が「結果だけを重視する人はたくさんいる。でもそうじゃない人も、たくさんではないけど、いる。」と言ったことが心に響いた。頑張ったけれど結果を出せなかった自分の経験を思い出し、少し涙が出た。結果が重視され、批判される人も沢山いる世の中だけど、〝そうじゃない〟人がひとりでも多くいてくれたら結果が出せなかった人の心が救われるのだと思う。表には出ていない部分にまで目を向けられる人間になりたい。
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普段読まないジャンルでしたがとてもおもしろかったです。ここ最近読んだ小説で一番よかった。
高校生の強豪ではない普通のサッカー部を中心に進む部員たちのお話。
公式戦に出られない選手、レギュラーの選手、レギュラーを奪われた選手、さまざまな人がいる中でそれぞれのポジションを探し出していく様子は自分の高校時代と被る部分もあり共感しながら読むことができました。
できることなら中学や高校のときに出会いたかった1冊かもしれません。
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母を亡くし、伯母と暮らす男子高校生の大地。サッカー部のレギュラーになれない秒な立場と、伯母と暮らす微妙な家庭環境を、男子高校生の揺れる心境を通して描く。小野寺史宜ならではの、不器用だけど真っ直ぐに生きる主人公がここにもいた。悩みながらも、おぼろげながらも自分の道を決めていく姿が清々しい。最後のフリーキックを蹴るシーンには涙が滲んだ。小野寺史宜の作品に外れなしだ。
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やっぱすごく良かった。
そんな語彙力の無い感想を言ってしまうくらい
すごく良いストーリーだった。
著者にしか書けない、「ひと」に通づる
心の描写が本当に素晴らしい。
解説の人も言ってたけど、
私ももっと早くこの本に出会いたかったと
読んでる最中に思ってここに書こうと思ってた。
なのに、してやられた感じ笑
あの頃の自分に、もっと全力でチャレンジを
しろと言いたい。
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素晴らしい青春小説に出会ってしまった!
どこにでもありそうな公立高校のサッカー部、そこの万年ホケツでベンチウォーマーである宮島大地君が主人公。団地におばと二人で暮らす大地君の描写は、最初欲が少ないけど情熱も少ない、色んな事に醒めてしまった少年なのかなと思わせる。
だが、読み進めるうちに、彼は決して醒めた少年ではないことが分かってくる。醒めて見える原因は、彼の境遇からくる気遣いであり、その境遇の中で培ったものが、彼を優しく強くしなやかにさせていく。
とにかくいい子なんだよ、大地君。お前は絶対幸せになれ、なってほしいと思わされてしまう。
自分がこんな善き人間でないことが分かっているだけに、善なる行動を自然に条件反射的にできてしまう、彼を尊敬する。
伯母さんや顧問、サッカー部の友人たち、恋心を描くマネージャー…彼らとの絡みがすべて暖かくて味わい深く、どのエピソードも読むごとに心にホワッと来る。中盤から後半のエピソードオンパレードがまた素晴らしい。
サッカーには全く疎い俺だが、サッカーの知識はほぼなくても大丈夫。どんな部活をしている人でも、いや社会人であれ、隠居生活者であれ、老若男女を問わず是非読んで、心ほんわかして欲しい1冊。
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自分がサッカー部員を経験しているのもあって
共感することも多く、ラストはうるっときちゃいました。
ホケツならではの悩み
レギュラーならではの悩み
ずっとレギュラーの人なんていないこと。
ポジションは与えられるものではなく
見つけるもの。見つかるもの。
「サッカー」「部活」というより
「人生あるある」として共感できました!
感動を味わえる青春小説として楽しめるのはもちろん
とっても前向きになれる作品です。
小野寺史宣さんは「ひと」を最初に読みましたが
登場人物に優しい人が多く
本作品も人の温かさを感じられる作品でした。
部活をやっていた頃。
学生の頃。
小野寺さんの小説に出会えてたら
心もより成長できただろうなと思いました。
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サッカー部に所属する高校生大地が主人公のお話。
タイトルの通り、大地は部の補欠部員であり、コンプレックスを持っています。
そんな境遇の主人公を料理するのは、作者さんの得意とするところで、やはり安定して面白かったです。
小野寺さんの作品は、物語の本筋でないところも、心に残ったりして、好きなんですよね。
「いつでもー、ファオ!」のところとか。
いつでものところが良いんだよねってゆう一言もなんか心に残るし。
ありのままの姿を肯定してくれる優しい作品です。
以下、気に入った文章と所感。
p92(叔母さんに父に会いたいかと聞かれた大地)「会うの、いやではないよ。会いたいわけじゃないけど、いやでもない」会いたいのか、会いたくないのか。本当の自分の気持ちなんてわからない。叔母さんがいいと思うようにしたい。叔母さんに嫌な思いをさせないようにしたい。強いて言うなら、僕の本当の気持ちはそれだ。そのことで、お前には自分でもんがないのか?と訊かれるなら、こう答えてもいい。それが自分なんですよ、と。
→それが自分なんですよ。うん、良い(笑)
世間って割と型にはめたがる人が多いので、大地みたいな人をわかろうとしない人、わからない人もいると思いますが、僕は大地みたいな人好きです。
p300でも私がマネージャーをやってなかったら、たぶん、今も話してなかったよね。道で会っても、お互い、何となく目を逸らしたりするの。たまたまだとしてもさ、そのたまたまが大事なんだよ。だって、すごいと思わない?そのたまたまのせいで、大地が私のお母さんのために救急車を呼んでくれて、今ここでこうしてるんだよ。きっとさ、いろんなたまたまが重なって、たくさんのことがあちこちでつながっていくんだよ。そう考えると、たまたまだって、実はそんなにたまたまじゃないの。
→なんかわかる。そういうたまたまってあるよなーって信じて生きていきたいなって思う。
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サッカー部引退を間近に控えた、高校三年生の宮島大地の二ヶ月半を描いた物語。
レギュラーではない補欠の大地はチームの潤滑油として動く、がその意識はない。いつのまにかそういった役目をやりこなしているところが凄い。
人と人との繋がりが、とても大切に感じられる作品でした。
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涙が出ました。
登場人物が全員人がいい。
小野寺さんの作品は人間力が高い人ばかり登場するのがいい。
心が洗われ感動し、私も頑張ろうって思えた。
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久しぶりの小野寺史宜さんです!やっぱり日常を描いた小説は小野寺史宜さんです。ある高校のサッカー部を描いた作品で主人公は唯一試合に出ていない大地。まずその設定が良いのと周りとの関係や葛藤が細かく描かれ、嘘をついてしまうあたりも非常にリアルでした!
最後の引退がかかった試合。物語的に出るなと思っていたら予想通りで「うわ…。」と思っちゃいましたが、結末は違う方向に!練習風景の描写でしっかり騙されました笑 そんなありきたりな結末書くわけないだろと言われた感じです。
この試合が終わった後、真乃とどうなるのか。スピンオフ作品を出して欲しいです
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サッカーと野球の違いがあるが、僕も高校3年最後の夏の大会は背番号13だった。
それなので主人公に感情移入して読んだ。
僕は3年生で唯一、ベンチに入れなかった時期があった。
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小野寺さんの本の主人公はいつもあたたかい。表現が一番最適かはわからないが、実直で素直で、謙虚でまっすぐな言葉で話す。それがとても嬉しい。自分が人間関係で悩んでいる時、小野寺さんの小説を読むと、もしかしたらこんな人に出会えるかもしれない、まだ人との関係を諦めなくてもいいかもしれないと思わせてくれる。今回の主人公も周りのメンバーもみんな幸せになってほしい。できれば素敵な人と出会ってほしい。
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大地は伯母と2人暮らし。
みつば高校の三年生で、サッカー部では補欠。
大地の母は、大地が中一の時にがんで亡くなっていて、母の姉である絹子伯母さんが大地を引き取って育ててくれている。
学校と家を往復するだけの日々。
伯母さんはキャリアウーマンのしっかり者で、いつだって大地の味方だし、決して強豪チームではないけれど、監督をはじめ、サッカー部の部員たちと女子マネージャーとのふれあいも、読んでいてとても好感が持てます。
物語が淡々と進んでいくのだけれど、不思議と続きが気になります。
高校三年生という貴重な時間の中で、部活も進路も淡い恋心も、大地の心の揺れが痛いほどわかります。
主人公の描き方がさりげなくて受け入れやすく、小野寺作品にはこういうところに魅力があるのだと思います。
人として大切なことは何なのかをそっと教えてくれるような、とても温かみのある物語でした。
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☆4
何も知らずに読み始めたのですが、「みつば南団地」に住む宮島大地くんって、「みつばの郵便屋さん」にも登場したあの大地くんですよね!?
あの頃から「大地くんは良い子だなぁ」と思っていたのですが、本作ではそんな大地くんを主人公にした作品とのことで、大地くんのことを詳しく知ることが出来て良かったです❁⃘*.゚
家族、仲間、将来…迷い悩みながら自分だけのポジションを探し出す素敵な物語でした。
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サッカーや、サッカー部に偏見を持っている。悪い方にね(笑)。これは、話として面白かった。家族のシナリオ読んですぐだったし。高校生もの読まないしって、言ってる側から読みました。今、小野寺祭りだから。
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サッカーの小説は名作が多い!いや、サッカーを愛する作家に素晴らしい人が多いのか?とにかく面白かったです。主人公は万年ベンチの補欠の選手。かといってレギュラーに対して劣等感を感じ、卑屈な高校生活を送っているということではなく、それぞれの選手や登場人物が、それぞれの立場から悩んだり喜んだりしています。5月から7月までのほんの3か月の物語ですが、豊かな青春生活の貴重な体験を、一緒に過ごさせてもらって、充実感は抜群でした。
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部活の中では陽の当たるレギュラーがいる一方で、歯痒い想いをしているホケツがいる。そのホケツに当てはまる主人公大地を中心とした物語。レギュラーから補欠に回される子の苦悩にもフォーカスされており、思春期の子供達には共感できる点が多くあるのでは?新たな視点で表現された青春小説で良かった。しかし、もう少し若い時に読みたかった。。
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自分も中学生の時に野球部の補欠だったので、大地の気持ちが少し分かりました。叔母さんとの関係も徐々に変わっていく描写も良かったです。いろいろ気をつかうことができる大地はホントに出来た子だなと思いました。
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小野寺さんの登録10冊目。初期の頃の感動が薄れてきているかも知れない。この本も読み始めて何度も挫折して2ケ月ぐらい掛かってしまった。
高三の主人公の宮島大地は中学からサッカーをやっているがホケツのまま。離婚した母と暮らして居たが、母親が病死したので伯母に引き取られているが、母にも伯母にもレギュラーと嘘を付いている。毎日の食事の用意も聞かれても答えられないし、実の父親に会うのも明解に答えられない。志望大学も何となく国立大学に勝手に変更してしまう。この優柔不断さや、ホケツに甘んじていることが読んでいて辛くなって来る。サッカー部では下からは慕われているようだが、同級生には後輩に舐められている事を何度も言われる。
途中から実父にも叔母にも、そしてサッカー部にも明るい展望が出てきたので何とか読み進められた。終わり良ければ、という事だろうか。
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強くない高校サッカー部の補欠の大地。叔母と二人暮らしで、自己主張が苦手な大地は常に引いた立場にいる。強くないサッカー部にもいろいろな問題があっりするが、そんな大地だから間にはいり、潤滑油の役割を果たすことができる。
いろいろな出来事を経ていくうちに、少しづつ自分が出せるようになっていく大地の成長が読めて、心温まる。
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いつも補欠の高校サッカー部員の物語。上級生になっても補欠でも好きだから続けられる姿勢はよくわかるなぁ。319ページ目辺りから最後まで怒涛のエンディング。
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中村憲剛推薦書。
高校サッカーの1ページ。
経験者なので、
当時を思い出しながら読むことができた。
戻りたいような戻りたくないような。
まあ良い思い出です。
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万年ホケツの大地。私もつい思ってしまう、レギュラーにならないのに、サッカー部にいて楽しいのだろうかと。大地は楽しいんでいる。ベンチを温めているだけの自分だが、いつかレギュラーになれるのではないかと諦められないでいる。いつも、レギュラーになれない自分とさげすんでいるように思える。誰かにレギュラーになれないなら、サッカー部なんてやめちゃえと言われるのではないかと恐れて、周りの人に嘘をついてしまう。しかし、レギュラーを外されたら、部をやめるはもっと違う気がする。ということは、レギュラーかそうでないかはこだわる必要はないということか。