【感想・ネタバレ】ホケツ!のレビュー

あらすじ

サッカー部引退を間近に控えた高校三年生の宮島大地は一度も公式戦に出場したことがない。だが、母を亡くしてから同居している絹子伯母さんには「レギュラー」と嘘をついていた。最後の大会が終わったら進路を決めなければならない。悩む大地に十二年前に家を出た実父から突然、連絡があり……。家族、仲間、将来――迷いながら自分だけのポジションを探し出す物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小野寺さんの物語は、何故こんなにも優しいのだろう。
私も明日から誰に対しても優しくなれそうな気がする。

それにしても、試合には勝てたの?負けたの?
気になるわ〜笑

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小野寺さんの本が好きで、本屋で買った一冊。
「ひと」や「まち」と同じで心が温かくなる物語。
サッカーは全然詳しくないけれど、全く問題なく話に入り込むことができた。
周りから愛される人ってこんな人だよな、と思うような素敵な主人公だった。人間にとって大事なことは能力とか外見だけではないと改めて感じた。

レギュラー争いだけではなく受験や仕事なども含め、生きていく中で経験する「選ばれる側」「選ばれない側」のそれぞれの思いについて考えさせられた。主人公がレギュラーではない事を告白する場面で、叔母が「結果だけを重視する人はたくさんいる。でもそうじゃない人も、たくさんではないけど、いる。」と言ったことが心に響いた。頑張ったけれど結果を出せなかった自分の経験を思い出し、少し涙が出た。結果が重視され、批判される人も沢山いる世の中だけど、〝そうじゃない〟人がひとりでも多くいてくれたら結果が出せなかった人の心が救われるのだと思う。表には出ていない部分にまで目を向けられる人間になりたい。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしい青春小説に出会ってしまった!

どこにでもありそうな公立高校のサッカー部、そこの万年ホケツでベンチウォーマーである宮島大地君が主人公。団地におばと二人で暮らす大地君の描写は、最初欲が少ないけど情熱も少ない、色んな事に醒めてしまった少年なのかなと思わせる。

だが、読み進めるうちに、彼は決して醒めた少年ではないことが分かってくる。醒めて見える原因は、彼の境遇からくる気遣いであり、その境遇の中で培ったものが、彼を優しく強くしなやかにさせていく。
とにかくいい子なんだよ、大地君。お前は絶対幸せになれ、なってほしいと思わされてしまう。

自分がこんな善き人間でないことが分かっているだけに、善なる行動を自然に条件反射的にできてしまう、彼を尊敬する。

伯母さんや顧問、サッカー部の友人たち、恋心を描くマネージャー…彼らとの絡みがすべて暖かくて味わい深く、どのエピソードも読むごとに心にホワッと来る。中盤から後半のエピソードオンパレードがまた素晴らしい。

サッカーには全く疎い俺だが、サッカーの知識はほぼなくても大丈夫。どんな部活をしている人でも、いや社会人であれ、隠居生活者であれ、老若男女を問わず是非読んで、心ほんわかして欲しい1冊。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

☆4

何も知らずに読み始めたのですが、「みつば南団地」に住む宮島大地くんって、「みつばの郵便屋さん」にも登場したあの大地くんですよね!?
あの頃から「大地くんは良い子だなぁ」と思っていたのですが、本作ではそんな大地くんを主人公にした作品とのことで、大地くんのことを詳しく知ることが出来て良かったです❁⃘*.゚

家族、仲間、将来…迷い悩みながら自分だけのポジションを探し出す素敵な物語でした。

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2023年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サッカー全く興味なし
高校生の息子はいるけど
高校生が主役の小説なんて別に興味なし
何も事件起きないし
え?どうなるの?なんて展開も全くない

なのに、引きつけられる
あっという間に読み終わってしまう

こんな子いいなぁ
こんな風に生きたいなぁ
小野寺さんの本を読むと
毎回思わされるなぁ

最後ありがちな終わり方なのに
嬉しくて、ちょっとうるっときた

真乃ちゃんと家族になって
大地がお父さんになって
サッカー部のみんなと集まったり
子育てと仕事におわれたり…
そんな日常を描いた続編希望します♪

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2021年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

強くない高校サッカー部の補欠の大地。叔母と二人暮らしで、自己主張が苦手な大地は常に引いた立場にいる。強くないサッカー部にもいろいろな問題があっりするが、そんな大地だから間にはいり、潤滑油の役割を果たすことができる。
いろいろな出来事を経ていくうちに、少しづつ自分が出せるようになっていく大地の成長が読めて、心温まる。

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2024年06月19日

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