小野寺史宜のレビュー一覧

  • 近いはずの人

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    前に読んだこの著者の作品が前向きな物語で、そういう印象だったから、読み始めて「暗い始まりだな」と思ったけど、どこかでひっくりかえるものだと思い込んでいた。ら、始終暗かった(と私は感じた)もし自分がこの主人公だったらやりきれない。自分はこういう経験をしたことがないけど、人生の中で感じる不甲斐なさとか辛さとか自己嫌悪とかそういうのがいろいろ呼び起こされて、読んでいて暗くなってしまった。物語としては嫌いじゃないけど、読んだタイミングがあんまりよくなかったかも。

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    2021年05月31日
  • 今夜

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    ネタバレ

    善と悪の垣根は結構低い。そんな境目に立った四人の男女が、踏みとどまったり、踏み外した道を修正したりして、それぞれの朝を迎える。現実にはそううまくはいかないよな、と思うが、戻れるなら戻るほうがいい。

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    2021年05月13日
  • 今夜

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    03月-14。3.0点。
    登場人物4人の、「夜」を描く連作短編。
    この作者には珍しく「いい人」が少ない。
    ボクサー、タクシードライバー、警官、教師の4名。
    悩みながらの日常を描いたのかな。
    ラストは良かった。

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    2021年03月12日
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は

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    03月-10。3.0点。
    みつばの郵便屋さん第6弾。
    いつもの配達に、少しずつのエッセンス。安定の面白さ。

    周囲に少しずつ変化が。相変わらず会話文が面白い。

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    2021年03月09日
  • 今夜

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    なんか人生が上手く行かなくて、モヤモヤした気持ちを抱える人達。
    明るい青空の下ではなく、夜を動く。
    そんな人生だけど前に進む道はある。
    そんな事を感じた4話
    登場人物が少しずつ重なっていてちょっと面白い。

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    2021年03月07日
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は

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    【収録作品】階下の君は/今日もゼロベース/あきらめぬがカギ/秘密の竹屋敷 
     善人ばかりでほっとする。こうあってほしい社会。

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    2021年02月28日
  • その愛の程度

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    妻の職場の仲間と出掛けたバーベキューで、川遊びしていた娘が溺れるのを見てとっさに川に飛び込んだ守彦だったが、その腕の中にいたのは娘ではなく一緒に溺れた別の女の子だった。
    娘も助かったが、その日から口をきいてくれなくなり、妻との関係もぎくしゃくし始めて、困り果てた守彦はとりあえずの間と家を出る、といった発端。

    だけど、なんか、彼の行動には違和感があるなぁ。
    家を出るのはまだあるかなと思うが、助けた娘の母親・結衣から連絡が来たからといって、彼女が働く喫茶店に通ったり、家に行ったりするかなぁ…。
    下心があるのかないのか、中途半端に生真面目っていう感じで、小池くんでなくこっちこそ度を越えているような

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    2020年12月21日
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園

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    11月-11。3.0点。
    みつばの郵便屋さん第4弾。
    もう4作目か。いつもの日常、郵便配達を描く。
    町の人たちのキャラが良く、心になじむ。
    ほんわか読める。

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    2020年11月11日
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中

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    10月-19。3.0点。
    みつばの郵便屋さん第三弾。同期の女性配達員が異動してくる。父親も配達員だった、男勝りな性格の彼女。
    短期バイトも入り、いつもの日常。

    何気ない言葉の使い方が上手い。次作も期待。

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    2020年10月20日
  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙

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    10月-18。3.0点。
    みつばの郵便屋さん第二弾。
    今回も、配達しながらの出来事を描写、連作。
    癒やされる日常。不登校の中学生との触れあいなど。
    新人も入り、指導役にもなる。

    次作も期待。

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    2020年10月19日
  • ナオタの星

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    9月-10。3.0点。
    脱サラし、シナリオライターを目指す主人公。
    仕事せずに、彼女にも振られる。

    こういうの描かせると、上手いな、この作者。
    何気ない日常に変化を加えながら、少しずつ進む物語、主人公。

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    2020年09月11日
  • 太郎とさくら

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    複雑な家庭関係なことは分かった。
    それでも良い人達の集まりだということも分かった。

    しかし、話のテーマがよく分からなかった。
    家族・・・か・・・?

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    2020年08月11日
  • ナオタの星

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    小野寺さんの作品は、普通の、強いて言えば冴えない男のうだうだ感が上手いなぁと思う。
    周りの人達のさりげない温かさも心地よい。
    冴えない中に前へ進もうという気持ちがある事にホッともさせられる。
    きらびやかさのないこの感じに惹きつけられる。
    今回は売れてもいないシナリオライター。
    同じアパートの住人、同級生のゴタゴタに巻き込まれながらも、シナリオライターであり続ける姿勢が良かったな。

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    2020年08月04日
  • 太郎とさくら

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    姉の父、でも自分の父ではない。全く関係ないわけでもないけど、自分だけからするとやっぱり関係ない。
    なのに、ここまで相手にできるって心が広いわ。困っている人を放っておけないタイプの人間なんだろうな。

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    2020年07月24日
  • ひりつく夜の音(新潮文庫)

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    46歳独身の下田保幸がひょんな事から22歳の青年、佐久間音矢と出会う。
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    前半は下田の性格や暮らしぶりが丁寧に書かれている。
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    クラリネット奏者の下田は常日頃、節約生活に努めていて、節約ぶりに余念がない。
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    そして週に一度はファミレスで750円の朝食バイキングに行きたらふく食べる。それが彼のご褒美なのだ。
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    音也はルールを守らない人が大嫌いで、度々喧嘩騒ぎを起こす。
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    物語の後半では、そんな下田と音也が同居生活を始め、色々な事が少しずつ変わっていく。
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    まっすぐで破天荒な音也と、几帳面で保守的な下田の凸凹コンビの関係がとても面

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    2020年06月26日
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町

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    ネタバレ

    トレーラーと空き巣の話
    クリーニング屋さんが大きなポストになる話
    喪中ハガキと初恋の子に気付かれる話
    初恋の子の話を聞く話

    初恋の想い出を、相手も覚えてくれていた

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    2020年06月20日
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園

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    ネタバレ

    かもめーるの話、美郷さんが誰と付き合っているかわかる話、現金書留の話、公園で見かけていたお弁当カップルのその後の話。
    大きな事件はなく、毎日が過ぎていきます。

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    2020年06月20日
  • 太郎とさくら

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    6月-16。3.0点。
    静岡出身で東京で一人暮らしをする主人公。
    姉の結婚で帰郷する。母は離婚経験あり、姉とは異父姉弟。

    なーーんとなく進んでいくストーリー。流されやすい主人公と、その周り。
    姉の元父も何故か主人公の周りに。
    サラッと読める。

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    2020年06月17日
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中

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    ネタバレ

    シリーズ第3弾。あっという間に読めてしまう、それがいい、そんなシリーズです。

    新キャラクター、女性配達員筒井さんは、さっぱりしていて線引きがきちんとできる人。相手のミスに対しても、自分のミスに対しても、なあなあにすることはありません。うーん、かっこいい。

    もう一人の新キャラクター、荻野くん。
    仕事って、働くって、なんだろう、と彼を通して改めて考えました。
    仕事を楽しむということは、やるべきことをきちんとやったうえで、楽しみを見出すということだ、と先述の筒井さんが教えてくれました。
    彼がもう一度戻って来てくれてよかった。もちろん、小説だから、というのはありますが、小説ぐらい夢を見させてほしい

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    2020年06月14日
  • ホケツ!

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    だいぶ前に作者の「ひと」の広告と一緒に、こちらも好評って感じで載っていたので、文庫のこちらから買ってみた。

    中高とサッカーを続けているが、公立校の弱小チームでもレギュラーにはなれない大地。
    両親は離婚し、引き取られた母とは死別し、今は伯母と一緒に暮らしている。
    レギュラーになれないまま続けている中途半端な気持ち、伯母への遠慮、12年振りに会いに来た父への屈託、仲間との交歓、女子マネージャーとの仄かな関係、大学受験、アルバイト…。
    大地は本当に仏様のような子だな。あんな子はいそうでいないね。

    色々と書かれているけど、全体的に何だかふわーっとしていて、私にはあまり響かなかった。

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    2020年06月09日