小野寺史宜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
高校生の時に組んだバンド。約20年後、みんなで集まることになったが、そこで一人亡くなった。湖で、二人でボートに乗ったが、バランスを崩したことにより、一人は助かり、一人は命を落とした。悲しみにふけながらも、生きていかなければならない。学生時代の思い出、社会人での思い出など過去を振り返りながら、「今」を生きていく物語。
小野寺さんの作品というと、「ひと」や「ホケツ」が思い浮かぶのですが、テンポよく会話のキャッチボールをしているので、会話のリズムが心地よい印象があります。
この作品でも、リズムよく会話をしている部分があって、心地よかったです。
冒頭は親友の死から始まるのですが、特にミステリー -
Posted by ブクログ
自分の中にある昏さが顔を出し、それに呑まれてしまいそうになる、そんな夜を描いた作品。
窓から忍び込んできて自分を唆す夜、実態のない、印象としての暗さの元となる夜の粒子、といった、夜に関する印象的な描写がたくさん出てきました。
私自身はにとっての「夜」は、多くの人が1日の仕事を終えて、ゆったりと時間が流れているような、割とポジティブなイメージだったのですが、こういう夜の捉え方もあるんだなぁと。
また、小野寺さんの作品は、『ひと』のような優しくて実直な主人公のイメージが強かったのですが、今作の主人公たちの中には結構わかりやすくダメなやつもいて、話の展開も暗い部分が多くて驚きました。
4人の -
Posted by ブクログ
妻の職場の仲間と出掛けたバーベキューで、川遊びしていた娘が溺れるのを見てとっさに川に飛び込んだ守彦だったが、その腕の中にいたのは娘ではなく一緒に溺れた別の女の子だった。
娘も助かったが、その日から口をきいてくれなくなり、妻との関係もぎくしゃくし始めて、困り果てた守彦はとりあえずの間と家を出る、といった発端。
だけど、なんか、彼の行動には違和感があるなぁ。
家を出るのはまだあるかなと思うが、助けた娘の母親・結衣から連絡が来たからといって、彼女が働く喫茶店に通ったり、家に行ったりするかなぁ…。
下心があるのかないのか、中途半端に生真面目っていう感じで、小池くんでなくこっちこそ度を越えているような