小野寺史宜のレビュー一覧
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自分の中にある昏さが顔を出し、それに呑まれてしまいそうになる、そんな夜を描いた作品。
窓から忍び込んできて自分を唆す夜、実態のない、印象としての暗さの元となる夜の粒子、といった、夜に関する印象的な描写がたくさん出てきました。
私自身はにとっての「夜」は、多くの人が1日の仕事を終えて、ゆったりと時間が流れているような、割とポジティブなイメージだったのですが、こういう夜の捉え方もあるんだなぁと。
また、小野寺さんの作品は、『ひと』のような優しくて実直な主人公のイメージが強かったのですが、今作の主人公たちの中には結構わかりやすくダメなやつもいて、話の展開も暗い部分が多くて驚きました。
4人の -
Posted by ブクログ
妻の職場の仲間と出掛けたバーベキューで、川遊びしていた娘が溺れるのを見てとっさに川に飛び込んだ守彦だったが、その腕の中にいたのは娘ではなく一緒に溺れた別の女の子だった。
娘も助かったが、その日から口をきいてくれなくなり、妻との関係もぎくしゃくし始めて、困り果てた守彦はとりあえずの間と家を出る、といった発端。
だけど、なんか、彼の行動には違和感があるなぁ。
家を出るのはまだあるかなと思うが、助けた娘の母親・結衣から連絡が来たからといって、彼女が働く喫茶店に通ったり、家に行ったりするかなぁ…。
下心があるのかないのか、中途半端に生真面目っていう感じで、小池くんでなくこっちこそ度を越えているような -
Posted by ブクログ
46歳独身の下田保幸がひょんな事から22歳の青年、佐久間音矢と出会う。
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前半は下田の性格や暮らしぶりが丁寧に書かれている。
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クラリネット奏者の下田は常日頃、節約生活に努めていて、節約ぶりに余念がない。
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そして週に一度はファミレスで750円の朝食バイキングに行きたらふく食べる。それが彼のご褒美なのだ。
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音也はルールを守らない人が大嫌いで、度々喧嘩騒ぎを起こす。
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物語の後半では、そんな下田と音也が同居生活を始め、色々な事が少しずつ変わっていく。
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まっすぐで破天荒な音也と、几帳面で保守的な下田の凸凹コンビの関係がとても面