小野寺史宜のレビュー一覧

  • いえ

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    「ひと」「まち」に続く物語。家族や友人関係、仕事、そこで生まれるやりきれない想いの行き先を探す物語。懐かしい人物の再登場もあったり、「ホケツ!」の本も出てきたり、続けて読んでいると分かることも多く楽しく読めた。
    特に大きな山場があるわけではないけれど、生きていく上で生まれる悩みや妬みなど、共感できる内容が多く、すらすら読めた。最後には主人公も色々と抱えていた人間関係のあれこれを、一歩踏み出して精算していく姿も心地よかった。

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    2024年07月14日
  • うたう

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    安定の小野寺さんですなぁ
    相変わらず特に何もドラマチックな展開や
    事件が起きない

    のに、読んでて飽きないわ

    なんだろね
    それぞれの気持ちがわかりやすいからかなぁ

    感情移入するほどではないのよ
    でもなんか入り込める
    不思議やわ

    「うたう」の割には歌ってる感がなかった

    でもバンドメンバーの話も
    それぞれリアルで私は楽しく読めた

    カニザノビーとかイオギミンとか
    ラモとか、意味わからんようなカタカナが
    実は意味があるのが、めっちゃ良き!

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    2024年07月11日
  • 家族のシナリオ

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    高校生の青春物語かと思いきや、複雑な家族関係の中で悩みながらも成長していく主人公の姿が描かれている。

    親の離婚。しかも母親の再婚相手は実父の弟であり、お互い近くの団地に住んでいる。それだけでも子供達にとっては複雑なのに、ある日、母親は末期癌の恩人を看とる決断をする。
    母親の過去とその恩人との関係が気になり、赤の他人の死を見届けることになる子供達。そこで色んなことを学び成長していく。
    主人公で高校生の想哉がこの複雑な環境の中で、淡々と状況を受け入れる姿はかなり大人びているし、多感な時期の妹のれなの気持ちは十分理解できる。重い話のわりにさらっと読めるのは登場人物が優しく温かいからだろう。
    母親の

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    2024年07月09日
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園

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    今の時代、労働時間にもうるさい世の中だから、人との交流が、こんな形で育まれることはレアだと想像する。でも、こんな風に配達してくれていると思うと、有り難く感じる。
    安定のシリーズ展開がイイ。

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    2024年07月06日
  • みつばの泉ちゃん

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    可愛いだけじゃなくて、嫌な部分もしっかり書かれていて、でも魅力的なイズちゃん。
    今度は「門前仲町の泉子ちゃん」待ってます!

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    2024年07月06日
  • 本日も教官なり

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    教習所教官の益子豊士。久しぶりに会う離婚した妻と高校生の娘から娘の妊娠を告げられる。
    娘の妊娠、教習所の生徒達との出会いやエピソードを通して、ささやかな人間の暖かさ、人には何が大切なのか、人としての強さを感じられた一冊だった。

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    2024年07月02日
  • ホケツ!

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    サッカーと野球の違いがあるが、僕も高校3年最後の夏の大会は背番号13だった。
    それなので主人公に感情移入して読んだ。
    僕は3年生で唯一、ベンチに入れなかった時期があった。

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    2024年07月01日
  • 夫妻集

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    4組の夫婦が登場する。
    それぞれに、少しずつ関わりがあったり、なかったり、というと分かりにくいが…全く別の夫婦でも、夫か妻の会社の上司部下の関係だったりすることから、お話が進むうちに、新しく関係が生まれたりする。

    そして、どの夫婦の間に起きることも、どちらの言い分も少しずつ分かる!と思ったり、そこは私なら歩み寄るかもなぁ〜と歯がゆく感じたりしながら。

    悲しい別れは出てこなかったので、良かった。

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    2024年06月26日
  • まち

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    この著者の方の本を初めて読みました。
    人間味が溢れていて、心温まる話で一気に読んてしまいました。別の本も読んでみたいと思いました。

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    2024年06月23日
  • まち

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    ドキドキするような事件が起きるわけではないのですが、淡々と真面目に生きている瞬一くんが素敵でした。家事で両親を亡くし、歩荷で生計を立てる祖父に育てられる。天涯孤独なってしまっても、暗さは感じない、未来があるところが良い!

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    2024年06月13日
  • とにもかくにもごはん

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    波子さんのこども食堂に集まる人たちのお話。

    波子さんはとてもフラット。距離感も絶妙。
    そういられることは、簡単なようでとても難しい。
    どきっとするするどさもある。

    最後のお話にはグッときました。
    あったかくて、ライトなようで、色々と考えさせられ、また読み返したくなるお話でした。

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    2024年05月22日
  • タクジョ!

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    ネタバレ

    素敵なお仕事小説。
    東京観光もしてもらった感じ。
    地図を広げながら楽しめた、というよりはやはり、人物の描き方が深くてしみじみ。

    うっかり、二冊目から読み始まったけれど、それはそれで〜

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    2024年05月17日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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    とうとう終わってしまった…
    今までの登場人物がそれぞれの道を歩み始め、まさに最終巻という感じだった。
    ラストは思い描いていた通りで、最後の最後まで温かな気持ちになった。

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    2024年05月15日
  • 食っちゃ寝て書いて

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    無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。
    って。無駄ってなんだろう、人によって無駄の意義は違うねとか、思いつつ。
    仕事で疲れたあと、頭を休める感じで読み出したこの本。人によっては疲れてるんなら読まずに寝ればいいのにムダじゃね、とか思われそうだと笑ってしまった。
    私も実際、食っちゃ寝て読んでだし。無駄はない。
    なんか、優しいけど力をくれる物語。
    豆腐のシートの件では、あるあるだなとか。クレームの件でも。些細なことがいちいち面白かった。
    トーキンブルースも、月は夜もも早く読みたいんですけど。
    さて、雨が降る前に朝のウォーキングに、行ってこよう
    降らない雨はない

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    2024年05月12日
  • タクジョ!

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    タクシードライバーは人の命を乗せる責任は大きいが、人間関係で悩むことが少なそうだから気楽でいいし、女性ドライバーってなんかかっこいいなと思い、興味を持って読んだ。夏子の「女性のお客さんが安心してタクシーに乗れるようになったらいいな」という仕事に対する思いがすごく素敵だと思った。でもやはり事故や強盗、暴行など常に危険と隣り合わせで、特に女性にはハードルが高く、タクシー内部の構造などで防犯面の対策が必要だと思った。

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    2024年05月13日
  • まち

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    特別に刺激的なことが起こるわけでもないけれど、平凡というわけでもない。小3の頃に火事で両親を亡くし、祖父に育てられた瞬一。
    片品村から東京に出て、引越しのバイトをしながらアパート暮らし。

    祖父の仕事が、「歩荷」というのは、珍しかった。そして瞬一の住むアパートが、江戸川区の平井にあり、その周囲を散歩する時の地名や川の名前に親しみがあって、頭に地図を思い描きながら読めたのが面白かった。

    こんな風に自分の住む周りを散歩してみたくなった。
    祖父が瞬一を手元に置かず、東京に送り出した理由や、高卒での瞬一が、進学や就職の目標を持たずに、東京でバイト生活を続けながら、ある目標を持って動き出すきっかけ。

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    2024年05月11日
  • 夜の側に立つ(新潮文庫)

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    時間軸が行ったり来たりするけれど、そこがすごくよい。
    今を生きてても、何十年前のことを昨日のことのようにうじうじモヤモヤすることあるもの。
    救いとか、ほつこり、はないけど、もういっちょ頑張ってみますかなって思ったり。

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    2024年05月10日
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は

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    シリーズ6作目。
    今回はアクシデントが多発。でも、秋宏の対処が素晴らしい。さすが郵便配達員の鏡!
    誠実で優しくて、街の人気者って、確かに異動させにくい。

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    2024年05月07日
  • 近いはずの人

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    暗いといえば暗い。
    ずーんとなるといえばなる。
    かもしれない。
    けど、なんか、いい感じのこと言って、「頑張らなきゃね!」って思わせる感じじゃなくてよかった。

    小野寺さんの本に出てくる人たちのように、ちゃんとしっかり言葉にして考えたい。
    日々もやもやもやもやーって思って、嫌だなーでも自分も悪いかもだしーだってり、思考停止になってる自分がいるなぁと思ったり。

    発泡酒のみながら、カップ麺食べたい。

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    2024年05月07日
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町

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    シリーズ5作目。
    今回は秋宏の初恋の人がみつばに引っ越してきた。
    郵便配達員として再会するのって、想像しただけでドキドキする。
    他の話も懐かしい人との再会が多くて、温かい気持ちになれた。

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    2024年05月06日