小野寺史宜のレビュー一覧

  • まち

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    早くに父母を火事で亡くし祖父に育てられた瞬一は、祖父に勧められるまま高校卒業を機会に東京で暮らすことに。特に目的もなく、進学でも就職でもなくアルバイトをしながら過ごす瞬一が、隣人やバイト先の人々と知り合う中で考え成長する物語りだったと思います。淡々としたややそっけない拙い語り口ながら、主人公や周りの人々が思い考える様子が丁寧に表現されているように感じて好印象でした。星4つです。

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    2025年04月26日
  • 今日も町の隅で

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    平凡な日々が描かれているようで、日常は平凡じゃないと感じた。昨今、切り取り動画が流行っているけれど、切り取り方次第で動画の印象が全く異なる。それと同じで、想い出をどう切り取ってどう思い出すか次第で、想い出も変わるんだと思う。平凡と思えば平凡な日々だし、特別だと思えば特別な日々。

    短編のなかでも『君を待つ』が特に好き。とある事故が起こった電車に乗るはずだったけど乗らなかった男性。乗る予定がなかったのに乗った女性。その2人が出会ったことで新しく生まれた命。
    こうして切り取ると特別な出会いのように思えるけど、その特別も日常の延長線上にあった出会い。
    ありきたりな言葉だけど、本当の意味で全てのことに

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    2025年04月24日
  • タッグ

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    小野寺氏らしい小説でとても好感が持てます。皆一生懸命、そして普通に生きていてすっと染み込んでいく感じです。終章で涙腺が・・・。

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    2025年04月07日
  • みつばの泉ちゃん

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    2023年出版。密葉市のアパートに住む事になる泉ちゃんの、小学生から大人になるまでのお話。特にストーリは無い、不思議。関わる人物視点で時系列に描かれて行き、最後の方は主人公視点に。小学生時代のエピソードや情景が追想として描かれて、何だか読んでいる自分が思い出を共有しているような錯覚を覚える。凄く感動!と云う事も無いのだが、心地好い作品でした。読んで良かった。

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    2025年04月06日
  • 夜の側に立つ(新潮文庫)

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    内容も小説の構成も非常に複雑な内容だった。
    現在40才、18歳の高校3年生、20代、30代の繰り返しが3回続く。情報が小出しのため、全てを理解するのに最後まで読まないといけない。
    友人と乗ったボートが転覆し、友人が死亡する。赤ちゃんが出てくるが、誰の子供かわからない。5人の高校生。生徒会長と副会長のカップル、元バスケ部のエースのイケメンと吹奏楽部のエース美女と4人のスターと普通な主人公がバンドを組む。
    突然の隣家の奥様と主人公との一夏の経験。この奥様家族とは最後に意外な関係に。
    5人の関係も複雑に変わって行く。エース美女との両思いなのに、告白されて断る主人公。皆んなくっついたり別れたり。主人公

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    2025年03月28日
  • いえ

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    自分が悪い時は謝る、自分は悪くないが謝らないといけない。逆の立場で許すこともエネルギーがいることだと感じた。人間関係を保つバランス感覚が少し成長したきがした

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    2025年03月24日
  • ミニシアターの六人

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    銀座のミニシアター、数年前に亡くなった映画監督の作品が追悼上映される…そしてそこにたまたま集った観客6人には、それぞれの人生とこの映画には接点があった…

    こんな一節があった。
    一本の映画を通して観る二時間。その間は自分から離れ、自分でいる必要が無くなる。他人の日常を追体験し、元の自分に戻る…
    まさに僕も映画が好きな理由はこれだ。
    映画の中で、自分がいつの間にか政治家になったり、ヤクザ、刑事、ヒーローなり、違った人生を味わえる。(味わった気になる)
    後からDVDとか配信で見るよりも、映画館で観るほうがやっぱり一番面白いよなぁ。

    小説のストーリーは淡々と進んでいくが、映画のセリフや内容と観客の

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    2025年03月19日
  • タッグ

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    元プロレスラーの居酒屋の何もかもが良くて近くに住みたい気持ちがよくわかる。父、娘、息子そして亡くなった妻視点で紡がれる物語がほっこり温かい。

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    2025年03月13日
  • ライフ

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    今回も筧ハイツの住人。井川幹太。大学から9年も住んでいる。コンビニバイトの27歳。パンの営業として就職したが辞め、その次も辞め、コンビニ。結婚式の代理出席のバイトもたまにやっている。そのバイトで高校時代の同級生萩森澄穂と再会。たまに飲みに行く仲になる。幹太の悩みは上の部屋の住人がうるさいこと。生活音がうるさい。ワンルームなのに時々子どもが2人来る。でも気付いたら仲良くなっていた。
    語り口は淡々としている。余計な装飾はない文章。幹太視点で頭の中を晒している感じ。まさに日々の生活と心情を描いている。Lifeを描いているという感じ。出てくる人に悪い人がいない。小野寺さんの作品はいつも安定のよさがある

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    2025年03月12日
  • とにもかくにもごはん

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    亡き夫との思い出をきっかけに始めた「クロード子ども食堂」。
    そこには子どもだけではなく、様々な事情を抱えた親たちも訪れ、ボランティアの大学生たちも、様々な事情を抱えている。
    子ども食堂を通じて、大切なことが見えてきたように感じる。
    近くにこんな子ども食堂があったらいいなと思った。

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    2025年03月11日
  • とにもかくにもごはん

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    いろいろな事情を抱えた人々が集う、子ども食堂の物語。

    突然、交通事故で亡くなった夫との思い出をきっかけに子ども食堂を開く。試行錯誤しながらの運営が時系列に描かれていく。

    近所の小学生や、ひとり親のホステス、娘と絶縁した老父など、一つ一つに物語がある。

    最後は最高の終わり方で良かった。

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    2025年03月09日
  • モノ

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    ネタバレ

    「まち」とか「ひと」とかと同じようなタイトル
    「モノ」だから「物」かと思ったら
    モノレールの「モノ」

    モノレールなんかーい!と
    ツッコミ入れたくなった
    でも確かに表紙がモノレールの絵やんな

    東京モノレールで働く4人の話
    田舎者の私は、東京モノレールに縁がなく
    具体的には、脳内映像化出来ず残念
    東京が近くやったら今すぐにでも
    乗りに行くのになぁぁ

    あとがきにあるように
    東京モノレールでかなり取材したようで
    話の中に説明が多かったわ〜
    私の想像力では理解できにくいとこもあり
    ちょっと読むのが疲れるとこもあったかも

    でも相変わらずの良い人しか
    出てこない設定は、かなり良き!

    「タクジョ」の

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    2025年03月08日
  • いえ

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    『まち』から続いている人物、場所。
    かつて自分も住んでいたかのような懐かしさを憶えた 笑
    江藤くんとじぃちゃんの関係を思い出し、また涙してしまった
    やっぱり江藤くんは良い。
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    『前向き』についての語り
    ╍嫌なことがあっても前向きに╍
    いつか前向きになればいい
    それ前提でいればいいと思う
    しかし あっという間に誰かがやってきて「後ろ向き」のレッテルをぺたんと貼っていく
    「前向き義務違反」のキップを勝手に切っていく
    前向きでないことが罪であるかのように
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    賛同!!
    何かあれば少しの猶予も与えず「前向きに考えよ」って言う人苦手だ、嫌悪感すらおぼえる

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    2025年03月03日
  • みつばの泉ちゃん

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    小野寺さんらしいほのぼの日常物語でした。泉に関係する人々の視点からストーリーが進んでいきます。その中でも、富おばあちゃんの存在が1番大きかったのかなと。あと、歌男の一言をしっかり受け止めた泉も偉いなと。やっぱり素直さが、人に愛されるためには必要だと思いました。

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    2025年03月01日
  • 近いはずの人

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    配偶者が突然の事故でいなくなる…残されたスマホ。あなたは中を見ますか?…

    物語の主人公は妻を事故(乗っていたタクシーが谷底に落ちた)で亡くした33歳の夫。妻のスマホの中をみようと暗証番号の4桁の数字を一つずつ調べている…やがてパスワードが判明し、妻がやり取りしていたメールには…見知らぬ誰かとの旅行の待ち合わせのことが。これは浮気なのか…だんだんと謎が解けてくる。事件だったのか?ミステリーの要素があるかと思いきや…

    タイトルの『近いはずの人』…配偶者は本来なら『近い人』だろう。それに『はず』がつくのは、本当なら一番近いのに何故か遠い存在にも思えるということかな。
    真実を知った夫のとった行動と

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    2025年02月27日
  • まち

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    群馬で歩荷をしていたじいちゃんに育てられた瞬一。彼の東京での暮らしが描かれていました。

    文中に「川はどうだった?」「流れてた」と言う表現がありました。その言葉と同じ感じがした小説でした。当たり前のことが大切で、人を思いやることなんだと言われている感じがしました。

    瞬一が体格に劣らず、心持ちがしっかりしていたのは、きっとじいちゃんのおかげだと思いました。頼れる人に助けてもらって、東京での生活を始めた彼が、徐々に助けられる人になっていく様子が伺えました。きつい仕事をきっちりこなし、育ててくれたじいちゃんの影響は大きかったと思いました。

    アパートの人達、バイト先や郷里の同級生、誰にも分け隔てな

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    2025年02月23日
  • タッグ

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    焼き鳥屋を営む元プロレスラーの家族小説。各章、父→娘→兄→母の目を通してそれぞれ「家族」としての成長を描いてます。「飛べ!衣麻」等、話に入り込めば目頭を刺激するセリフが所々に散りばめられてます。
    父の章の序盤、全日本プロレスの世界オープンタッグ選手権の最終戦、ザファンクスvsブッチャー&シークの一戦に触れてました。私が初めて心震わせた試合です。
    その一戦で主人公はプロレスラーになり、私はプロレスファンになりました。
    まさかの小野寺作品でその一戦を思い出させてもらえるとは思ってもみませんでした。

    今作は書き下ろしとありますが、いつの作品なのでしょうか?
    最近の小野寺作品は好きだった頃の

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    2025年02月19日
  • モノ

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    小野寺さんの小説を読むたびに幸せを感じる。

    小野寺さんの作品は本は違えど、人間関係が繋がっていて、いい。今回は水村波衣さんの大学の先輩がタクシードライバーの高間夏子さんとわかり、にんまりした。全体を通して、シンプルなものの考えの人が多くて、読んでてすっきりとした気持ちとなった。ドラマ放送後の幸せになった展開なども読めて、嬉しかった。

    今回の「モノ」は
    「ひと」「まち」「いえ」「うたう」に続く、第五弾なのか?こういうシンプルなタイトルがとても好きだ。モノレールに乗って、羽田空港に行ってみたくなった!

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    2025年02月19日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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    とうとう読み終わってしまった。淡々とした語り口。小野寺さんらしい読みやすさに読む手が止まらなかった。

    最後は想像していた流れだったはずが……。思わず笑ってしまった。

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    2025年02月12日
  • いえ

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    ネタバレ

    2025/2/8
    同じ町なんだな。
    コロッケ屋さん覚えてる。
    アパートのその人も知ってる。パン屋になった人。
    緩やかに続いてて私もその町にいるよう。
    今回はウィンウォーンがなかったな。
    誰も訪問しなかった。
    ちょっと重めのスタートがいつもと違う?と思ったけどいつも読後が爽やかやから忘れてるだけで重めもあったね。
    今回もそんな感じ。
    うーんでもやっぱ重めか。
    主人公が悩んでる時間が多かったからそんな印象。
    よっしゃ!私も頑張ろう!タイプではなく、そうやんなーこんなもんやんなーこれくらいでいいよなーみたいな優しく肯定してくれる感じでまあこれはこれで。

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    2025年02月11日