小野寺史宜のレビュー一覧

  • 縁

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    面白かった。
    連作短編で良かったです。
    最後の章が構成的に後付感を感じて4点ですかね。
    余韻も良く小野寺さんらしく仕上がっていました。

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    2026年07月03日
  • 日比野豆腐店

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    日比野豆腐店を取り巻く穏やかで素敵な人たちが織りなす物語。劇的に物語が動くわけではなく、ほのぼのした日常。
    豆腐屋さんの豆腐が食べたくなる。

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    2026年06月30日
  • タッグ

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    定期的に小野寺ワールドに触れたくなる。
    で、本書。表紙絵から、鳥羽シェフみたいな店主がいる料理屋の話っぽい。
    読んでみると、居酒屋の店主はプロレスラー。戸部永純。鳥羽と戸部。やっぱり似てる。
    妻を亡くし、レスラーを引退して居酒屋「とべ」を経営しながら、息子と娘を育て上げた父。現役時代の得意技は、「バタフライ・プレス」。腕を回しながら落下する技。かっこいい。居酒屋にはレスラー時代のものを感じさせるものはないけど、それでもファンだった常連もいる。レスラーの店として売り出さなくても、十分やっていける居心地のよさがある。
    永純と二人の子供。それぞれの目線で描かれる、居酒屋「とべ」。そして亡くなった妻(

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    2026年06月30日
  • 言問ラプソディ

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    景色や空間、心情の描写が綺麗だなと感じた。美しい、というより丁寧に近い意味で。
    言葉に重きを置く主人公の思考の描き方も好き。"おれは浅草の町をふらふら歩く。ぶらぶらではない、点はなし。ふらふら。"とか。

    読みながら何故かふと目が潤んでくること数回。温かい気分ってこのようなことを言うのかしら。

    浅草に行ってふらふら歩き回ったり、言問橋にもたれて"世界"を眺めてみたくなるそんな作品。

    活字離れが久しい私でもどんどん読み進められるくらいスラスラ読み進められた。とても読みやすい。

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    2026年06月27日
  • 片見里足立アフェクション

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    なんだかんだと姉弟は似ると知れる小説。

    肩書きに惚れやすい姉の洋と優等生で鈍感な弟の央。
    二人の東京での生活や度々出てくる故郷の片見里の各々の面を

    姉弟って似ていないようで似ている?そんな感じをすごく感じた小説でした。
    また、故郷への思いも伝わる小説です。

    お互いに密かに心配しる姿や故郷での出来事を通して話が繰り広げられていく感じが好きでした。やはり、小野寺史宜さんの言葉選びは優しくて日常感も万歳で好きな作家さんの一人です。

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    2026年06月27日
  • 日比野豆腐店

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    私の小さい頃はおじさんが自転車でラッパを鳴らして売りに来た
    鍋だの ボールだのを持っておじさんの所へ(昭和の時代!(笑))
    小さな町にその頃は2軒もあったが今はありません
    高けりゃ悪かろう 安けりゃよかろ
    じゃあ ない やっぱり 高くても美味しいのが一番
    嫁姑の中がとても いい関係
    家族愛ですよね

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    2026年06月24日
  • 片見里足立アフェクション

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    架空の町片見里シリーズ。
    今回は姉弟編。
    片見里を出て東京で働いている。
    仲良く過ごしている訳でもないがお互いの恋愛事情を心配したりはする。
    片見里の友人を巻き込んでの話だったりするが、なんせ温かい。
    同郷である事がこんなにも心地良いんだねぇ〜

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    2026年06月16日
  • タクジョ! みんなのみち

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    作者お得意の仕事小説。前作は新卒女性のタクシー運転手がメインだったが、こちらはタクシーの仕事に関わる6人の物語で、半数が女性。
    前作で主人公だった女性も4年目となり、同期や後輩、先輩たちが登場する。また、運転手だけで無く、採用係の若い男性も。
    お客との何気無い日常のやり取り、運転手等の志望動機などが語られ淡々と進む。熱い情熱で取り組む人、嫌々で職業に恥ずかしさを持つ人まで様々であり、偏りの無いのがこの作家の特徴かも知れない。前作含め、強い印象が残らないのもそのせいかと思う。

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    2026年06月15日
  • あなたが僕の父

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    急激に何かが起こるとかではなくて、ゆるゆると事件は起きている。
    そんな空気感が好き。
    こんな息子で良かったねぇ

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    2026年06月14日
  • 君に光射す

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    ひとり、ひとりじゃないんだぁ「よ!」
    ちょっとだけ辛く、哀しく
    頑張り過ぎた?
    今の居場所は?それでも顔を上げていこう!
    少しだけ疲れを癒してくれる!そんな時間を!

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    2026年06月13日
  • 町なか番外地

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    同じアパートに住む4世帯それぞれの日常。よく分かるあるあるな悩み、他人に振り回される理不尽さ共感できるところもあれば、よくわからないなあというのも含めホントに人それぞれってのが伝わる。
    2作目と3作目の話が好きだった。

    片山達児
    家族の中でどうしても浮いてしまうお父さん。嫌われていると思ってしまいがち。空回り。
    仕事だけと思っていたら会社でも嫌われていた。居場所がない。そう思うと最悪の結末を想像する。
    だけど家族ってそんな表面的なものじゃない。もっと信じるものなんだって。すり合わせどころが難しいけど積み重ねてきたものは本物だって。

    青井千草
    昔のアルバイト仲間が亡くなった。遠い関係のはずだ

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    2026年06月12日
  • 夫妻集

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    小野寺さん17冊目だが、あっさりした作風なのか、どれも面白いのだが印象が薄い感じ。
    神保町にある一流出版社の景談社に勤める社員を中心とした4組の夫婦と独身の女流作家の物語。神保町に実在する講談社を知っているだけに、出版社の内側を描いているような気がしてくる。
    どこの家庭、夫婦にでもあるような出来事を登場人物達で共有し、トラブルがあっても皆で昇華しあっている。人事部長の佐原氏は娘の結婚相手を拒否することで、妻と娘と断絶が生まれる。それを解消してくれたのが、部下や後輩、作家のいろいろな家庭状況を知ること。新婚早々で奥さんが転勤となった夫婦には驚く。ブラック企業にも思ったが、最善の解決が図れて安心し

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    2026年06月05日
  • 今夜

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    夜をテーマにした群像劇。ほんの一夜なのに登場人物たちは人生の岐路に立つ夜をむかえます。最後は救いを与えてくれる小野寺さんの作品で、初めてのバッドエンドかとハラハラしながら読みました。それでも朝がきます。主人公たち以上に朝に感謝している一読者の私。やっぱり小野寺さんはいい!

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    2026年06月05日
  • 片見里足立アフェクション

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    肩の力を抜いて楽しめる小野寺劇場。

    本作は、惚れっぽくて貢ぎ体質の加茂洋(35歳)と、偏差値高めのエリート銀行員の央(29歳)の姉弟物語。
    1月から12月までの1年間が姉と弟の視点で交互に描かれる。

    この姉がまた強烈。
    私も疑い深いわりには騙されやすいが、洋のそれは桁違い。

    ミュージシャンもどき、役者もどきに貢ぎ倒した挙げ句、さらに詐欺被害まで…。

    そんな姉に呆れつつも寄り添う央の優しさが微笑ましい。
    と思いきや…央、おまえもかい!

    ジャンルは恋愛小説だが、実質はほぼコメディ。
    なんも考えず、ただただ笑わせて貰いました〇

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    2026年06月01日
  • ひと

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    主人公の柏木聖輔が高校の時に父が事故で亡くなり、その2年後の大学生の時に母が病気で亡くなる。経済的に大学卒業は無理だと思い退学し失意のまま職を探す。
    出だしこそ多くの不幸が立て続けて起こるが、日々を精一杯生きる姿に応援したくなるそんな日常系のお話でした。

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    2026年05月31日
  • あなたが僕の父

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    根底には介護問題が流れていますが、父と息子の親子の物語。大人になってから、意外と父親と息子って腹を割って話さないんですよね。そんな関係がほんの少しだけ融解していく様が静かに描かれています。

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    2026年05月29日
  • タクジョ! みんなのみち

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     「タクジョ」シリーズ第2弾。
     今回はタクシードライバー4年目を迎えた高間夏子を含めた、東央タクシーのメンバーそれぞれの目線でそれぞれの人生が語られている。
     波乱万丈ではなくとも、ひとりひとりの感情が丁寧に描かれていて、小野寺さんの登場人物への愛を感じた。

     第1弾でのエピソードがもう一度綴られているため、第2弾から読んだ人でも違和感なく物語の世界に入れるのも小野寺作品の魅力かも知れない。
     「ひと」シリーズでの田野倉のコロッケが出てきて温かい気持ちになれた。

     夏子と姫野のこれからが気になるし、個人的には道上さんの人となりに惹かれた。

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    2026年05月27日
  • ぼくは刑事です

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    「ひと」、「まち」でどハマりした小野寺さん。
    単調なリズム感が、私にすごく合っているんだと思う。
    で、突然来る衝撃。え、泣くはずじゃなかった状況で、何度か読むのをストップさせたり。

    尊い職業なのに、そのために幸せになれないなんて。前科ないけど、子どもの結婚相手で連れてきたら、ちょっと構えちゃう。。

    人の繋がりが今作ちょっと強引で唐突すぎた感もあるけど、でもそんな現実もきっとある。

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    2026年05月25日
  • タクジョ!

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     新人女性タクシードライバー高間夏子のお仕事奮闘記。
     ただのお仕事小説ではなく人情味あふれる温かい話だった。

     タクシーに乗ってくる一期一会のお客さんとの交流。いいお客さんだけでなく、駕籠抜けで料金を踏み倒す人、強盗まがいの脅しをかけてくる人などハラハラする場面もあり、ドライバーさんの苦労が垣間見えた。
     それでも、家族や元カレ、見合い相手、会社の人たちのほんわかした空気感でギスギスせずに読めるのはは小野寺作品の魅力だろう。

     小説家横尾成吾や、みつばシリーズの晴行が出てきた時は思わずニヤけてしまった。

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    2026年05月22日
  • 君に光射す

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    今回も最高でした!
    やっぱり小野寺さんの文章が個人的に1番好きなだな〜。
    圧倒的なヒーローは登場しないし、劇的な展開もないし、探したらすぐ会えそうな人たちばかりなのになぜか引き込まれる。

    今回は母を亡くし、祖父母に育ててもらった僕が東京で教師になり、ある出来事をきっかけに辞めるお話。教師時代とその後の警備員時代。章ごとに入れ替わる物語が終わりに向かうにつれ、少しずつ噛み合っていきました。

    身近にあるようなお話の中に光と影、善と悪、主観と客観のような壮大なテーマの対比のようなものが盛り込まれており、文章以上に考えさせられてしまいました。自分が善いと思ってした行動が世間的には悪だ

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    2026年05月20日