小野寺史宜のレビュー一覧

  • 夫妻集

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    小野寺さん17冊目だが、あっさりした作風なのか、どれも面白いのだが印象が薄い感じ。
    神保町にある一流出版社の景談社に勤める社員を中心とした4組の夫婦と独身の女流作家の物語。神保町に実在する講談社を知っているだけに、出版社の内側を描いているような気がしてくる。
    どこの家庭、夫婦にでもあるような出来事を登場人物達で共有し、トラブルがあっても皆で昇華しあっている。人事部長の佐原氏は娘の結婚相手を拒否することで、妻と娘と断絶が生まれる。それを解消してくれたのが、部下や後輩、作家のいろいろな家庭状況を知ること。新婚早々で奥さんが転勤となった夫婦には驚く。ブラック企業にも思ったが、最善の解決が図れて安心し

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    2026年06月05日
  • 今夜

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    夜をテーマにした群像劇。ほんの一夜なのに登場人物たちは人生の岐路に立つ夜をむかえます。最後は救いを与えてくれる小野寺さんの作品で、初めてのバッドエンドかとハラハラしながら読みました。それでも朝がきます。主人公たち以上に朝に感謝している一読者の私。やっぱり小野寺さんはいい!

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    2026年06月05日
  • 片見里足立アフェクション

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    肩の力を抜いて楽しめる小野寺劇場。

    本作は、惚れっぽくて貢ぎ体質の加茂洋(35歳)と、偏差値高めのエリート銀行員の央(29歳)の姉弟物語。
    1月から12月までの1年間が姉と弟の視点で交互に描かれる。

    この姉がまた強烈。
    私も疑い深いわりには騙されやすいが、洋のそれは桁違い。

    ミュージシャンもどき、役者もどきに貢ぎ倒した挙げ句、さらに詐欺被害まで…。

    そんな姉に呆れつつも寄り添う央の優しさが微笑ましい。
    と思いきや…央、おまえもかい!

    ジャンルは恋愛小説だが、実質はほぼコメディ。
    なんも考えず、ただただ笑わせて貰いました〇

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    2026年06月01日
  • ひと

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    主人公の柏木聖輔が高校の時に父が事故で亡くなり、その2年後の大学生の時に母が病気で亡くなる。経済的に大学卒業は無理だと思い退学し失意のまま職を探す。
    出だしこそ多くの不幸が立て続けて起こるが、日々を精一杯生きる姿に応援したくなるそんな日常系のお話でした。

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    2026年05月31日
  • あなたが僕の父

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    根底には介護問題が流れていますが、父と息子の親子の物語。大人になってから、意外と父親と息子って腹を割って話さないんですよね。そんな関係がほんの少しだけ融解していく様が静かに描かれています。

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    2026年05月29日
  • タクジョ! みんなのみち

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     「タクジョ」シリーズ第2弾。
     今回はタクシードライバー4年目を迎えた高間夏子を含めた、東央タクシーのメンバーそれぞれの目線でそれぞれの人生が語られている。
     波乱万丈ではなくとも、ひとりひとりの感情が丁寧に描かれていて、小野寺さんの登場人物への愛を感じた。

     第1弾でのエピソードがもう一度綴られているため、第2弾から読んだ人でも違和感なく物語の世界に入れるのも小野寺作品の魅力かも知れない。
     「ひと」シリーズでの田野倉のコロッケが出てきて温かい気持ちになれた。

     夏子と姫野のこれからが気になるし、個人的には道上さんの人となりに惹かれた。

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    2026年05月27日
  • ぼくは刑事です

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    「ひと」、「まち」でどハマりした小野寺さん。
    単調なリズム感が、私にすごく合っているんだと思う。
    で、突然来る衝撃。え、泣くはずじゃなかった状況で、何度か読むのをストップさせたり。

    尊い職業なのに、そのために幸せになれないなんて。前科ないけど、子どもの結婚相手で連れてきたら、ちょっと構えちゃう。。

    人の繋がりが今作ちょっと強引で唐突すぎた感もあるけど、でもそんな現実もきっとある。

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    2026年05月25日
  • タクジョ!

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     新人女性タクシードライバー高間夏子のお仕事奮闘記。
     ただのお仕事小説ではなく人情味あふれる温かい話だった。

     タクシーに乗ってくる一期一会のお客さんとの交流。いいお客さんだけでなく、駕籠抜けで料金を踏み倒す人、強盗まがいの脅しをかけてくる人などハラハラする場面もあり、ドライバーさんの苦労が垣間見えた。
     それでも、家族や元カレ、見合い相手、会社の人たちのほんわかした空気感でギスギスせずに読めるのはは小野寺作品の魅力だろう。

     小説家横尾成吾や、みつばシリーズの晴行が出てきた時は思わずニヤけてしまった。

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    2026年05月22日
  • 君に光射す

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    今回も最高でした!
    やっぱり小野寺さんの文章が個人的に1番好きなだな〜。
    圧倒的なヒーローは登場しないし、劇的な展開もないし、探したらすぐ会えそうな人たちばかりなのになぜか引き込まれる。

    今回は母を亡くし、祖父母に育ててもらった僕が東京で教師になり、ある出来事をきっかけに辞めるお話。教師時代とその後の警備員時代。章ごとに入れ替わる物語が終わりに向かうにつれ、少しずつ噛み合っていきました。

    身近にあるようなお話の中に光と影、善と悪、主観と客観のような壮大なテーマの対比のようなものが盛り込まれており、文章以上に考えさせられてしまいました。自分が善いと思ってした行動が世間的には悪だ

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    2026年05月20日
  • 言問ラプソディ

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    小野寺さんの「お仕事シリーズ」と勝手に呼んでる 今回は浅草 花やしきのスタッフさん
    読後 絶対に花やしきに行きたくなる
    本当のスタッフさんにとっては 嬉しくなる小説ですね。
    浅草は知ってる場所で散歩コースも あーあの辺の事かなって思い浮かべる事も出来ました
    相変わらず 回りくどい会話や 情景の細かな説明はあるけど そのおかげで お話に入り込みやすい感じ。 大きな事件は起きない 何気ない日常 でもみんな夢や葛藤があって みんな頑張って応援したくなりました。

    正社員になるのかな

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    2026年05月19日
  • 食っちゃ寝て書いて

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    他の作品にも通ずる軽やかさと、50歳同士や、50歳と30歳、兄妹などの関係性の味わい深さがよかった。

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    2026年05月18日
  • タクジョ! あしたのみち

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    夏子はタクシー運転手になって7年目。女性運転手として経験を積みすっかり仕事ぶりも板についている。今回は夏子だけでなく、同僚の運転手さんやお客さん達が主になった話が6つ。客の視点からの話も、タクシーの中という一期一会の短い時間にいろんな人生が垣間見えるのも面白かった。

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    2026年05月18日
  • 日比野豆腐店

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    子供の頃、近所に豆腐屋さんあったなぁ…
    日比野豆腐店の家族はみな、とても穏やかで素敵な人たち。生きていると悲しいことにも出くわすけれど、一生懸命、生きている。
    久しぶりに豆腐屋さんの豆腐が食べたくなった。

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    2026年05月17日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    両親が亡くなってから、2人がしていた蕎麦屋を継ごうと生まれた街に帰って来た鳴樹。大きな出来事が起きるわけではないが、店に来てくれるお客さんや出前先の人たちとの何気ないやりとりがほんわかと続く。お蕎麦が食べたくなった。こういう安心して読めてゆったりとした優しい気持ちになれる物語が自分は好みなんだなあと改めて感じた。小野寺さんの作品にはそういうものが多い。

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    2026年05月16日
  • とにもかくにもごはん

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    人に作ってもらった温かいご飯の味は、きっとあなたの心に優しさを思い出させる。疲れた時に読むと効く。お粥の様な、香り高いお茶を飲む様な、そんな気分にさせてくれる作品でした。


    夫の事故死をきっかけに、近所にある閉店された喫茶店、「クロード」を改装し「クロード子ども食堂」を開いた松井波子、月2回、17時から20時までの3時間の営業。未成年は無料、大人は300円。メニューは毎度変わる定食とデザートのみ。
    様々な事情や過去をもった老若男女が今夜も食堂にやってくる。

    派手な事件や怒涛の展開はありませんが、誰しもが経験する別れ、後悔、寂しさ、不安。それに美味しいご飯を持って寄り添い、考えるきっかけをく

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    2026年05月15日
  • 日比野豆腐店

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    馴染みのある地がモデルであり、そこに小野寺先生の優しいタッチが重なり合って、とても心地よい優しい物語だった。

    日比野豆腐店を切り盛りする日比野初は、夫勇吉をがんで亡くし、その後息子の清道とともにがんばってきたものの彼もコロナで突然この世を去ってしまう。そんな豆腐店に遺された初と清道の妻咲子、そして息子令哉の物語が淡々と柔らかい日常が展開されていく本作。初が豆腐屋を切り盛りしながら咲子や令哉を見守ったり、咲子がお店だけでなく様々なところに豆腐を卸せるように努力したり、令哉が高校生ながらに自分の気持ちに迷いながらも豆腐屋の将来を考えたり…そんな一生懸命生きている人々を亡き清道と同じように上から覗

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    2026年05月13日
  • タクジョ! みんなのみち

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    悪いけど 娘がタクシードライバーになりたいと言ったら やっぱり首を横に振りそう この話を読んだからですが
    どんな職業でも多かれ少なかれ 大変ですよ 働くって事は生きて行くみんなのみちですから

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    2026年05月10日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    面白かった。ちょっとゾクっときたけど。今まで読んだ小野寺さんとは違う雰囲気のお話だった。
    それでも、一つ一つの話の中に、やっぱり優しい心の人がいるんだな。今回はすっごく悪い人もいたけど。人生、いつ、どうなるかわからない。今を精一杯生きることの大切さを感じた。

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    2026年05月09日
  • 君に光射す

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    いつもの小野寺作品とは少し違う雰囲気。登場人物皆んなが厄介ごとを抱えているが、光が射す場所を求めて歩んでいく。物語の根底にあるのは優しさで、そこはやっぱり小野寺作品。

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    2026年05月09日
  • ひと

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    最近ドロドロ系を読んでたから読みやすかった。文も内容も。無駄に話がそれずコンパクトにまとまってた。とにかく主人公の男の子がいいコ過ぎる。見習いたい。
    ニトリの多様と、名前を名乗るときにどの人もわざわざどの漢字をあてるのか説明するのが気になった。

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    2026年05月07日