小野寺史宜のレビュー一覧
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定期的に小野寺ワールドに触れたくなる。
で、本書。表紙絵から、鳥羽シェフみたいな店主がいる料理屋の話っぽい。
読んでみると、居酒屋の店主はプロレスラー。戸部永純。鳥羽と戸部。やっぱり似てる。
妻を亡くし、レスラーを引退して居酒屋「とべ」を経営しながら、息子と娘を育て上げた父。現役時代の得意技は、「バタフライ・プレス」。腕を回しながら落下する技。かっこいい。居酒屋にはレスラー時代のものを感じさせるものはないけど、それでもファンだった常連もいる。レスラーの店として売り出さなくても、十分やっていける居心地のよさがある。
永純と二人の子供。それぞれの目線で描かれる、居酒屋「とべ」。そして亡くなった妻( -
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同じアパートに住む4世帯それぞれの日常。よく分かるあるあるな悩み、他人に振り回される理不尽さ共感できるところもあれば、よくわからないなあというのも含めホントに人それぞれってのが伝わる。
2作目と3作目の話が好きだった。
片山達児
家族の中でどうしても浮いてしまうお父さん。嫌われていると思ってしまいがち。空回り。
仕事だけと思っていたら会社でも嫌われていた。居場所がない。そう思うと最悪の結末を想像する。
だけど家族ってそんな表面的なものじゃない。もっと信じるものなんだって。すり合わせどころが難しいけど積み重ねてきたものは本物だって。
青井千草
昔のアルバイト仲間が亡くなった。遠い関係のはずだ -
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小野寺さん17冊目だが、あっさりした作風なのか、どれも面白いのだが印象が薄い感じ。
神保町にある一流出版社の景談社に勤める社員を中心とした4組の夫婦と独身の女流作家の物語。神保町に実在する講談社を知っているだけに、出版社の内側を描いているような気がしてくる。
どこの家庭、夫婦にでもあるような出来事を登場人物達で共有し、トラブルがあっても皆で昇華しあっている。人事部長の佐原氏は娘の結婚相手を拒否することで、妻と娘と断絶が生まれる。それを解消してくれたのが、部下や後輩、作家のいろいろな家庭状況を知ること。新婚早々で奥さんが転勤となった夫婦には驚く。ブラック企業にも思ったが、最善の解決が図れて安心し -
Posted by ブクログ
今回も最高でした!
やっぱり小野寺さんの文章が個人的に1番好きなだな〜。
圧倒的なヒーローは登場しないし、劇的な展開もないし、探したらすぐ会えそうな人たちばかりなのになぜか引き込まれる。
今回は母を亡くし、祖父母に育ててもらった僕が東京で教師になり、ある出来事をきっかけに辞めるお話。教師時代とその後の警備員時代。章ごとに入れ替わる物語が終わりに向かうにつれ、少しずつ噛み合っていきました。
身近にあるようなお話の中に光と影、善と悪、主観と客観のような壮大なテーマの対比のようなものが盛り込まれており、文章以上に考えさせられてしまいました。自分が善いと思ってした行動が世間的には悪だ