小野寺史宜のレビュー一覧
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購入済み
なんか泣けた。
なんか、普通なんだけど、泣ける。なぜかわからない。
この本は、全く響かない人もいると思う。両極端。その人の生き方、境遇にもよるかな。自分に重ねるところもあって、改めて人との出会いって大事だな、人に生かされているんだなって気付かされた。 -
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株式会社こだまは、塩化ビニル管をつくっている中小企業で、二代目めの小玉新一郎が社長をつとめている。
社員数24人と、こじんまりしているがみんな和気あいあいとしている。
それも社長の人柄の良さだろう。
お給料はそんなによくないけど、転職してほんとうによかったと言う。
ストレスが少なく、最高のぬるま湯であるという表現が良い。
それぞれの思いが、なんとなくほんわか〜としているのもちょうど良い。
したう 懐かしく思う 大江都子 四十九歳
したう 離れがたく思う 小玉小鉄 十七歳
したう 目上の人に惹かれる 中園亜百合二十八歳
したう 恋しく思う 高桑雅永 三十一歳
柴犬小鉄の話にはジーンとくる。
やっぱり犬は可愛いい。
高桑の野球歴ありからの告白も良い方向なのかな。
小野寺さんらしいフルネーム呼びの一人称から入るというパターンが、だんだんと癖になってきて、もはやそうであれと思っている。
ストレス無しの話もいい。
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身寄りのない人生を若いうちからある日突然強いられる境遇になったとき、聖輔ような人間性でいられるかな、、身の回りには自分の状態が幸であれ不幸であれ、善いひともそうでないひともいる。自分がどちらでありたいか、どのような行動ができる状態でありたいかは、物語の中で聖輔や聖輔が頼れるようになっていく人たちの背中から見つめることができる。
孤独になったときにはじめて、自分の本当に大切にしたいものやこの先していきたいことへの考えが研ぎ澄まされていく。聖輔が聖輔だったからお惣菜屋さんの夫婦や学校を辞めても切れてしまわない友人、青葉のような人たちが周りに集まる。孤独から救ってくれるのもひと。悪さをして利用してくることで自分を不快にさせるのもひと。そんなことを再認識できるあたたかいお話でした。 -
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株式会社こだまは、主に塩化ビニル管をつくっている社員数24人の中小企業。そのアットホームなこだまに勤める女性事務社員。社長の愛犬。大企業からの中途社員の女性営業社員。恋愛経験の少ない若手男性社員。それぞれの目線でそれぞれの「したう」ことについて描かれている。
柴犬飼いの私は、第2章の「離れがたく思う 小玉小鉄 17歳」を目当てに手に取った。
社長の新一郎の息子優一郎と同じ日に生まれた小鉄。優一郎と双子のように育った小鉄だが、犬は人間の何倍も早く歳を取る。
わかっているけど、切なくなる。
淡々とした小鉄の一人称はなんとも言えないくらい愛しくなるし、我が家の愛犬もそんなこと考えているのかなと思ったりした。
他の章もみんないい人たちで、いい人たちに恵まれて、最後、高桑くんの恋愛事情にホッコリした。 -
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たまたま舞台が近所だった。
親近感もあり、今でも商店街が残るまちの豆腐屋のお話。
今どき商店街が残っていると言うだけでも珍しいのに、この地域には3つ4つ小さな通りの商店街があり、毎日毎日通る道の中にも2つの豆腐屋がある。
商店街が残っている、ということが何を意味するのか。
個人で店を続けていくには何が必要なのか。ましてや豆腐というスーパーで並ぶ商品とは価格帯が違いすぎて競合にもならない商品でどう残していくのか。
そんな現実の厳しさとも向き合いながらも、この店をいやこの豆腐を作りたいという気持ちが文章の節々から伝わってくるようで人情味溢れた暖かい作品だった。 -
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【きっかけ】
Audibleで装丁とシンプルなタイトルが気になった。
【読後】
いやぁ、良かった。主人公の瞬一くんが、とても良い。素直だ。
こんな子が良い。感覚が一緒だからなのか、とっても安心する。
ずっと主人公目線で語られるので、まるで自分が体験しているような気になる。
まだ若く、東京に出たばかりの頃を思い出すかのようだ。
もし、瞬一と同じ世代の子で、瞬一とは全然違うタイプの子が読んだら、どのように感じるのだろう?共感できないのかしら?
最後あたり、もう少し、進展があるかと思っていたので、少し残念。でも、焦る必要はないか。まだ、彼は若いし、時間が必要な部分もある。
でも、続編は不要か。きっと、彼らは幸せになるのだから。
★5でも良いのですが、せっかくなので、最後もうひと盛り上がりして終ってくれたらスッキリしたのに…ということで★4にしました。
でも、お薦めしたい一冊でした。
「ひと」も読んでみたい。「ひと」の方が先みたいですね。