小野寺史宜のレビュー一覧

  • 夫妻集
    小野寺さんの書く小説は本当にほっこりできる。いろいろな夫婦のエピソードがあり、形はどうあれお互いを信頼し合える関係でいたいと思いました。
  • うたう
    大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。

    良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後...続きを読む
  • まち
    ウィンウォーン
    今回の作品もたくさん出てきてこの音の表現がすごく好き。
    この作品もしかり今まで読んだ小野寺先生の作品はただ日常生活の中にある出来事や流れていく時間を描いてる作品だけどその中にある心の描写や人間同士の繋がりがなんとも言えない感じで好きです。
    東京の話だけどこんなまちでこんな人たちに出会...続きを読む
  • いえ
    家族を思うがゆえに、すれ違う物語。

    ▶︎読んでほしい人
    兄妹がいる人。

    ▶︎きっかけ
    まち、ひとの続き。
  • まち
    小学三年生の時に両親を火事で亡くした主人公の江藤瞬一。群馬の片品村で祖父と育った瞬一は、高校卒業後に上京して一人暮らしを始める。
    なんと強く優しい主人公。可哀想な境遇だから、とかではなく、ただただ応援したくなる人としての魅力がある。
    そんな瞬一だからこそ、バイト先での先輩後輩をはじめ、友達、隣人と、...続きを読む
  • いえ
    妹の足の事故を境に、自分の頭の中で悩み続ける毎日。悩む中で、自分の嫌な所に気づいて自己嫌悪し、周りが見えなくなって更に自己嫌悪する。
    しかしふとした会話で、他者の立場になって考えることができた。すると、素直に相手に思いを伝えたり、反対に話を聞いたりすることの良さに気づく。今まで言いたくなかった「ごめ...続きを読む
  • うたう
    重たい読書が続いたあとの小野寺さん。軽快なタッチとテンポの良い会話に癒される。おまけに今回も都内散歩を楽しめた。久しぶりにカラオケに行って大きな声も出したくなった。
  • とにもかくにもごはん
    ずっと気になっていた小野寺さん。
    書店で見つけて手に取りました。
    -------------------------
    小さな子ども食堂で、
    かつての想いが実を結ぶ!

    お腹が空いたら
    いつでもおいで。
    -------------------------
    少しのすれ違いや、ほころびをそのままにしていた...続きを読む
  • とにもかくにもごはん
    他の方の感想を見て読んでみたくなりました。
    こども食堂に集まる人達の心を覗き込ませてもらっているような気持になりました。
    同じ場所にいる人達が起きた出来事にそれぞれの正論があり、捉え方の違いになるほどなと感心しながら読み進めました。
    人ってやっぱり分からないものなんだと改めて思い、でも人の中にある良...続きを読む
  • みつばの泉ちゃん
    泉ちゃんを取り巻く人たちと泉ちゃんの思い出と共に綴られる連続短編集。

    泉ちゃんが裏表がなく、賢くて、ナチュラルでとても魅力的。
    そしてみんなに愛されているし、きっと泉ちゃんもみんなを愛してる。
    その空気感や温度感が心地よい。

    読む前は期待していなかったけれど、読んでよかったと思った!

    みつばの...続きを読む
  • 夫妻集
    どこにでもいそうな夫婦達のリアル。仕事でつながりがあり、次の話でも登場したり、新たな真相がわかったりするところも面白い。
    最後はほっこり。読んで良かった。
  • 食っちゃ寝て書いて
    一つの小説を書きあげるまでの、作家と編集者の一年を描いた物語。
    あまり情熱を感じさせない30代の編集者と、我が強くない作家。
    ヒット作を生み出したいという目標は同じで、それぞれ努力は惜しまない。
    何か事件が起きることもなければ、大きな展開があるわけでもない。
    あくまでも日常での起伏、思い悩む姿が描か...続きを読む
  • うたう
    『ひと』『まち』『いえ』と来たので、てっきりタイトル2文字縛りかと思っていたので、今作は3文字!?と驚いた笑

    思えば、小野寺さんの作品を読むきっかけは『ひと』でした。一昨年、コロナ禍で出かけることが減ってて本ばかり読んでた時期に出会い、コロナが無かったら出会えてなかった気もする。
    好きな本や作家さ...続きを読む
  • 食っちゃ寝て書いて
    小野寺先生の小説は人情味溢れる作品で、スッとストーリーの中に入っていけて、とにかく読みやすい。
    今回は、なかなか売れない作家となかなかヒット作を売り出すことの出来ない編集者とのタッグストーリー。
    性格もなんだかのんびりしている面が似ている。
    2人のやり取りにほっこりして安心して読めた。
    最後まで読み...続きを読む
  • 奇跡集
    連作短編集。
    快速電車、次の駅まで15分。
    乗り合わせた人たちのそれぞれの今、人生の岐路とその瞬間の小さな、奇跡。
    サクサク読んだ。
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は
    シリーズ6作目。おなじみのメンバーや新たな登場人物も含めてそれぞれ結婚や出産、離婚などの人間ドラマが。みつばの郵便屋さんのスタンスはいつも変わらず誠実で優しい。1枚1枚大切に配達している様子に町で見かける郵便屋さんへの見る目も変わってきます。
  • ひと
    この作者の本を初めて読んだ。「27000冊のガーデン」に出てきて知った。中高生におすすめしたい。とてもいい本だと思う。文章短め。会話文多め。主人公の性格の良さに心洗われる。一人っ子で父を亡くし、母も亡くしたとは、どれほどの絶望だろう。残された貯金(けっして多くない)を大切にしながら、アルバイトで生き...続きを読む
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町
    みつばの郵便屋さん、第5弾! 1枚の喪中はがきの破損に心を痛めて配達先の方に謝罪する、そこから人との繋がりが広がっていく。どの話も些細なことながら随所に郵便屋さんの丁寧で優しい人柄を感じる。
  • みつばの泉ちゃん
    ちょっとしんどいお話しも軽妙なセンスある掛け合いで軽やかに流れ、主人公を取り巻く人達との感じのいい距離感もこの作者の愛が感じられて、みんなお幸せに!と言いたくなる。
  • とにもかくにもごはん
    ハラハラものが続くとほのぼの系を読みたくなる
    その時に小野寺さんの本をよく読む。

    日常に転がっていそうな事、人の感情などを
    わかりやすく書いてあるものが多い。
    そうなんだよね…と同感しながら楽しんでます。