小野寺史宜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
東京に住んで20年以上が経つ富生には、故郷の館山に一人で暮らす父がいる。
母が亡くなってから6年経つあいだ、ほとんど帰らずにいたが電話で話す父の様子がおかしく感じて久しぶりに帰る。
バンパーがへこんだ車を見たり、雑然とする部屋や弱くなった父を目の当たりにし、8年付き合った彼女がいたが、ひとりで父と同居することを決める。
老いていく父のもとへ帰ることに躊躇なく当然かのような自然さに意外な気もした。
けっして父といい関係ではなかったはずなのに…と。
しかもリモートで仕事できるとはいえ、40歳だといちばん中心になって仕事する世代ではなかろうかと思ったのだが、それに長い付き合いの彼女と結婚は考えなか -
Posted by ブクログ
私自身も高校卒業を機に地元から離れ、東京に5~6年暮らし主人公と同じく一人っ子でなんとなく
地元に戻ってきた。今は子供がいるからか慣れ親しんだ田舎のこの地元にも発見があったりする。
この物語の主人公は人を救いすぎではないか?
30歳でこんなしっかりしてることある?
近所にこんな兄ちゃんいたら惚れちゃうよ!!!
そば屋“ささはら”に来てくれるお客様もあたたかいし
従業員2人も優しさが溢れていて愛しかないよ、この作品。
小野寺さんの作品はお茶を飲んでホッとする感覚に似ている。
大好きな作品の一つになった。
地元にずっと帰ってない人とか遠のいてる人読んでほしいな。。 -
Posted by ブクログ
大袈裟ではない、日々の小さな出来事、人との会話なんかに、温かな気付きをくれる本でした。
うんうん、こういう事あるよな、こういう人いるよな、こんな風に感じることあるよな、って私は主人公にたくさん共感しました。
読み終えた後に、じわじわと、自分の中にある優しい気持ちが込み上げてきて、譲ること、許すことの大きさを感じさせてくれました。
そしてだんだんと主人公が前を向いて成長していく姿に勇気をもらいました。
文体などもとても読みやすい本だったので心が疲れた日にもスーッと入ってきて読めちゃうと思います。本屋大賞2位でしたっけ、ご一読をお勧めします。