小野寺史宜のレビュー一覧

  • あなたが僕の父

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    東京住み40歳の僕は5歳下の彼女と交際。千葉住み父親が認知症っぽくなってきたので、どちらを中心に生きるべきか?

    タイトルは老いた父だけど、それ以外の多くの男女の機微多数。良かった。

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    2025年09月21日
  • 日比野豆腐店

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    おのでラッシュが続いており、もうこれで何冊目の小野寺さんだろう(勝手にダサすぎるネーミング閃いてしまった…失礼しました)
    表紙のかわいいおばあちゃんからあたかささが溢れてて絶対この本わたし好きだな…と確信を持って借りたけど、やっぱり合ってた!
    福の章が挟まれてて、家族からめちゃくちゃ愛されてる猫さんなのに意外と渋めの語り手。いい^^
    コロナは私たちからたくさんの楽しい時間や未来を奪った…もう戻ってこないものもあるけど、前に進む主人公たちを見て未来は明るいでしかないんだなって思えた。清道さんも天国で見守ってるよー!

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    2025年09月21日
  • 奇跡集

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    毎日が奇跡だらけなのだと思う。それに気づけるか、気づけないか。気づける人でありたいけれど、なかなか難しい。

    解説に書かれていた「少しの選択、少しの行動が、その後を大きく変える」ということ。本当にそう。少しの勇気を持てるかどうか。少しでいいんだ。自分に言い聞かせる。

    第二章は自分と重ねてしまい、涙が出た。

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    2025年09月20日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    私自身も高校卒業を機に地元から離れ、東京に5~6年暮らし主人公と同じく一人っ子でなんとなく
    地元に戻ってきた。今は子供がいるからか慣れ親しんだ田舎のこの地元にも発見があったりする。

    この物語の主人公は人を救いすぎではないか?
    30歳でこんなしっかりしてることある?
    近所にこんな兄ちゃんいたら惚れちゃうよ!!!

    そば屋“ささはら”に来てくれるお客様もあたたかいし
    従業員2人も優しさが溢れていて愛しかないよ、この作品。

    小野寺さんの作品はお茶を飲んでホッとする感覚に似ている。
    大好きな作品の一つになった。

    地元にずっと帰ってない人とか遠のいてる人読んでほしいな。。

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    2025年09月20日
  • みつばの泉ちゃん

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    小学生の泉ちゃんから大人になるまでのそれぞれに出逢った人
    そして大人になった泉ちゃんがその人たちと再会していく連作短編。
    どーやらシリーズもののスピンオフっぽいが、単体でも楽しめた。
    本編も探してみよう。

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    2025年09月18日
  • タッグ

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    元プロレスラーが営む居酒屋。妻は死んで、息子と娘あり。娘の大学生活とか息子の就活とか常連客とか。

    すごく良かった。小野寺文法には嫌な人が出てこない。我ら生きてると嫌な人いるじゃない?それが出てこないのが良いのだって改めて感じた。ラストも最高

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    2025年09月17日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    地元の人を顧客にする蕎麦屋さん。かつてはニュータウンだった都市。街も人も歳を取る。
    しかし、街も人も入れ替わりながら永続していく。テセウスの船か。
    他の作品の登場人物のクロスオーバー出演も増えてきた。一大サーガになってきたな。

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    2025年09月16日
  • タクジョ!

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    すごい淡々としてて、でも温かい。余計な深読みなどをしなくて良いので癒される。出てくるひと皆そうでドライなんだけど人間味がある。タクシー×仕事モノで素敵にハマってます。

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    2025年09月15日
  • ひと

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    大袈裟ではない、日々の小さな出来事、人との会話なんかに、温かな気付きをくれる本でした。

    うんうん、こういう事あるよな、こういう人いるよな、こんな風に感じることあるよな、って私は主人公にたくさん共感しました。

    読み終えた後に、じわじわと、自分の中にある優しい気持ちが込み上げてきて、譲ること、許すことの大きさを感じさせてくれました。

    そしてだんだんと主人公が前を向いて成長していく姿に勇気をもらいました。
    文体などもとても読みやすい本だったので心が疲れた日にもスーッと入ってきて読めちゃうと思います。本屋大賞2位でしたっけ、ご一読をお勧めします。

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    2025年09月13日
  • ぼくは刑事です

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    ネタバレ

    刑事というからには、この作家さん ついにサスペンス的ミステリー的なものを?
    と推測して読み始めたら人間味ある内容。
    元カノだったり、シングルマザーの恋人だったり、高校時代の思い出だったり、同僚の不倫問題まで。果ては元恋人の事故死…刑事事件の内容よりもそちら。
    でも、清々しいこと やっぱりすんと納得。
    まだまだ、この調子でガンバレと声援を送りたい。

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    2025年09月13日
  • ひと

    匿名

    購入済み

    なんだか人の日記をこっそり読んでいる気分になりました。天涯孤独の青年の生き方。悪い奴もいて悲しい気持ちにもなり。優しすぎる彼にモヤモヤとしたりもしたけれど、こんな彼だからこそ、いづれは幸せを掴めると信じたいです。弱そうだけれどぶれない彼は本当の心の強さを持っている。

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    2025年09月11日
  • 町なか番外地

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    同じアパートに住む住人視点の短編集。2番目の主人公の家族と仕事のスタンスが自分にとって妙にリアルで痛かった。それ以外はいたって普通の日常な印象。

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    2025年09月09日
  • うたう

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    大学時代のバンドメンバー4人のその後の話。

    私は知哉が素敵だと思いました。

    それぞれみんな社会に出てから、次の一歩を踏み出して行く感じがリアリティがあって共感できました。

    私も歌いたくなりました!
    今度1人カラオケ行こうかな〜♫

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    2025年09月06日
  • あなたが僕の父

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    小野寺ワールド全開。

    78歳で一人暮らしをしている父・敏男の異変に気付き、故郷の館山にある実家に帰郷した40歳の富生が主人公。

    小野寺さんの淡々とした文章が、父と息子の微妙な距離感とマッチしてとても良かった。

    車のバンパーの凹み、ぶつけた事を忘れている父。
    冒頭から不穏な空気が流れ、その嫌な予感は少しずつ増していく。

    関係性が良かったとは言えない若き日の穴を埋めるように心の距離が近づいていく二人の姿に心が温まる。

    読みながら亡き父を思い出し、私ももっと話をしておけば良かったと涙が込み上げた。

    切なくて愛おしい家族小説。

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    2025年09月06日
  • まち

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    ほっこりとした気持ちになりました。

    こんな息子がほしい!いや、今時こんな子いないのでは⁈紀介さんみたいに育てられません!

    淡々と日常が描かれていて、でもその中にぷっと笑えるエピソードがあったりして、平和だなぁと感じる作品でした。
    今回も「ひと」に続き、人との繋がりを大切にすることの幸せを感じました。

    このシリーズまた読もうと思います(*゚▽゚)ノ

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    2025年09月04日
  • 町なか番外地

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     いつもながらの川べりのアパート。散歩。不思議な土地への関心。ニッチな話題。今回は、マッチングアプリも盛り込まれる。何とかなるよねワールド全開。

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    2025年08月31日
  • ぼくは刑事です

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    警視庁の刑事をやっている普通の青年の普通の日常。

    刑事ものはたくさんあるが、こういう視点のものはなかったかも。
    警察官の日常を(も)描く作品はあるが、重厚なものが多く、本書のように淡々としたものは珍しい。

    とはいえ正義感とか制約など、警察官ならではの側面も出てくる。

    ある意味淡々としすぎてあまり没入感を感じなかったが、作者の狙いかもしれない。

    元恋人の父親や海ちゃんとのくだりは泣けるし、最後に刑事らしさを見せる結末もよかった。

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    2025年08月31日
  • みつばの郵便屋さん

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    話の急激なアップダウンやハラハラドキドキはあまり見られないものの、ヒトや街、季節の移り変わりを感じ、のほほんとした流れが心地よく感じました。続編が読みたくなりました。

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    2025年08月30日
  • あなたが僕の父

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    ネタバレ

    出たばかりの小野寺史宜さんの新刊。

    主人公は40歳の独身男性。
    母が亡くなってから、78歳の父が一人で故郷の千葉の館山市に暮らしている。
    その父の様子が最近おかしい。
    車をぶつける…何度も同じことを聞く、歩くのが遅い…目の当たりにしたのは、父の「老い」だった。

    以下、ネタバレあり。
    主人公は仕事を不安に駆られ父との同居を決め、会社に申請して仕事を在宅にして、都内から館山市に引っ越してしまう。
    しかしそのことを付き合っていた彼女に相談もせず決めてしまったため、二人の間に溝が生まれ、別れることになる。
    父親はおそらく認知症だ…はっきりとしたことは記されないが、行動や発言から何となく読者もわかる

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    2025年08月29日
  • あなたが僕の父

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    ネタバレ

    父を亡くした直後、役所の手続きで町に出たときに本屋で偶然手に取ったのがこの本でした。
    あまり会話は多くなかったけれど、僕を否定することもなく、静かに見守ってくれた父。その記憶と、いま自分も息子を持つ身になったことが重なり、「これは自分にとってぴったりのテーマかもしれない」と思って読み始めました。

    主人公・富生さんは78歳になる父の介護をきっかけに、東京から千葉へ引っ越してきます。父には認知症の兆しがあり、不安を抱えながらも息子として支える日々が始まります。
    作中で描かれる父の姿は、知っているようで実は知らなかった断片にあふれていて、うどんを茹でるのが驚くほど上手だったり、不器用ながらも確かに

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    2025年08月27日